スイミングジグでバスを釣ってみよう

スイミングジグでバスを釣ってみよう
Photo by in-fisherman.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Swim Jig Savvy”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:in-fisherman.com ”Swim Jig Savvy”By David A. Brown|February 20, 2021

スイミングジグ。

皆さんはどの程度、このジグで釣ってらっしゃいますでしょうか。

スイミングジグといいますと、ラバージグを中層でリトリーブして泳がせるテクニックのことをイメージされる方もいらっしゃると思うのですが、この場合はテクニックではなく、スイミングで使う専用のラバージグのことをスイミングジグと言っています。

ん!?と思われる方もいるかもしれません。

スイミングジグというのは、日本ではあまりなじみのないジャンルのラバージグなんですよね。

私は数年前までスイミングジグという専用ラバージグがあることを知りませんでした。

私が知らないからといって馴染みがないと言っているのではないですからね(笑)、実際、釣具屋さんであまり見かけることのないタイプだったですし、釣り雑誌で採り上げられていなかったように思うんです。

もしかしたら私が気付いていなかっただけで時々特集されていたのかもしれないですけどね。

一応、私と同じようにあまり聞いたことがないという方のためにスイミングジグを説明したいと思うのですが、そのためにはラバージグ全体の種類を見てみたいと思います。

ラバージグはざっくりと分けると6種類くらいあります。

スイミングジグでバスを釣ってみよう
  1. スイミングジグ…ヘッドが尖っていてラインアイが前向きについている。
  2. フットボールジグ…アメフトのボールの形をしたヘッドでボトムで転びにくくなっている。
  3. フリッピングジグ…すり抜けやすいヘッド形状に硬くて濃いブラシガードが付く。
  4. パンチングジグ…巨大で重いヘッドが付き、フックもかなりの太軸のもの。
  5. スパイダージグ…タングステンヘッドでフィネスなものが多く、ブラシガードも弱い。
  6. キャスティングジグ…あらゆる用途に使える万能型ラバージグ。

超ざっくりですが、こんな特徴をラーバージグはそれぞれ持っていて、用途に応じた専用ラバージグを使うことで、自分の釣りを有利にすることができます。

この6種類の中でもまあ個性的だなというのが、このスイミングジグではないでしょうか。

他のジグはボトムまたはフォール中に食わせるのが目的であるのに対し、スイミングジグだけが横方向に泳がせてバイトさせるために設計されていますからね。

正直、日本では全国的に人気のあるスタイルではないと思います。

しかし、近年のハイプレッシャー化でバスはより回遊する傾向が強くなり、中層を横方向にプレゼンテーションするテクニックが必要不可欠になっていることも事実です。

ですからこのスイミングジグを使うための知識や情報は持っていた方がいいのではないかと思うんですよね。

この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門メディア「In-Fisherman」の記事で、トーナメンターでありフィッシングライターでもあるデビッドAブラウン氏が、スイミングジグについて他のプロとのエピソードとともに解説してくれています。

ぜひ、スイミングジグについて知ってください。

スイミングジグを知ろう

引用文(タップすると開きます)
Admittedly, a lot of my fishing days smell like the south end of a north-bound moose, but during a recent outing, I did okay, thanks to the right input plus the right bait. The advice came from legendary bass angler Shaw Grigsby, who suggested I throw a 3/8-ounce Strike King Hack Attack Heavy Cover Swim Jig around the sporadic pads and weed clumps accenting a shallow Florida lake. In a scenario that replicates nationwide, prespawn fish were staging in the vegetation and leveraging a sporty afternoon wind for feeding opportunities. My first of two quality bites in the 5-pound range exemplified one of the key features the makes the swim jig a must-have bait. streamlined head

やはりこの時期に釣りをするのであれば、北のほうより南へ向かったほうが良いでしょう。最近の釣行では、良い情報と良いルアーのおかげで、良い釣りができました。

レジェンドアングラーのひとり、ショー・グリズビーからのアドバイスです。彼によると、フロリダのシャローレイクでよく見るようなまばらなリリーパッドやウィードパッチに対し、3/8オンスのスイムジグを投げてみたらということでした。 この時期は全国的に、プリスポーンのバスがウィードエリアにいて午後に風が吹くタイミングでフィーディングしているような状況です。

私が釣った2本の5パウンダー(2.2キロフィッシュ!)のうちの最初のバスは、まさしくスイミングジグならではという釣れ方だったと思います。

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どんな場合にも対応できる

引用文(タップすると開きます)
As we passed a topped-out grass bed smattered with various floating vegetation, I tried to make a sharp side-arm cast into a little windward notch. My cast went a little wide and the swim jig landed atop the mat. Thanks to the upturned head and the Rage Craw trailer’s balancing profile, I was able to twitch the jig smoothly across three feet of gnarly weeds and out to the edge. I’ll admit, my first reaction was to quickly reel up and try again, but as I watched the swim jig work its way to the grassy drop, I thought, “Why not give it a chance?” As my bait fell, the trailer’s waving claws must have looked awfully tempting because three cranks into the retrieve, a green chunk thumped it. About 10 minutes later, I was chattering on about a banner day of swim jigging Southern Louisiana pad stems when Grigsby spotted an isolated patch of newly emergent pads that still had that thinned-out feel. With frothy surface streaks clearly marking this wind-blown habitat, I launched my swim jig into the field, bumped two stems and came tight on another good one that meant business. “With the wind blowing into those pads, I knew that was going to be the spot for your swim jig,” Grigsby grinned. Noting a strategic pairing, Grigsby said he commonly uses the swim jig in tandem with a Strike King Thunder Cricket (vibrating jig). The latter excels in sparser cover and open water; often tickling the tops of grass beds and occasionally snapping it free from temporary snags to trigger bites. The swim jig serves as hie 4-wheel-drive, go-anywhere bait that smoothly traverses a variety of emergent cover such as pencil reeds, water willow, eel grass, Texas/Louisiana hay grass and Florida’s Kissimmee grass. Obviously, you don’t want to toss this bait into a dense lily pad field, but flaring that weed guard a little affords the confidence to pull it through much of the shallow cover where the big ones hide.
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ところどころあるフローティングベジテーションの下にウィードが生えているようなところを風上に向かってサイドキャストをしていた時です。ちょっとキャストミスしてしまい、スイムジグはマットの上に乗ってしまいました。でも、ジグのヘッド形状とレイジクロートレーラーのバランスのとれたシルエットのおかげで、ベジテーションに引っ掛かることなくエッジまで寄せてくることができました。

このとき、すぐに回収して次のキャストをしても良かったのですが、スイムジグがウィードマットの端まで進んでくるのを見て、「これはもしかしたらチャンスなのかも?」と思いました。そこからルアーを落とした時、トレーラーのパタパタアクションがよほど魅力的だったのでしょう。リトリーブを始めてすぐ、ラージマウスがバイトしてきました。

その約10分後、今日はこのルイジアナ州南部特有のリリーパッドのスイミングジグパターンの日かななんて話をしていたときです。グリズビーが同じような感じのリリーパッドのパッチを発見しました。風によってできた波でそこに生えているのがはっきりとわかるので、私はスイムジグをそこへキャストし、茎が2つあるところに当てていくと、またもやビッグバスがバイトしてきました。

「風が吹いたらリリーパッドでスイムジグが効くっていうのはね、知ってたんですよ」とグリズビーはニヤリと笑いました。

グリズビーは、戦略的に使い分けることを前提として、チャターベイトとスイムジグを持っているのが一般的だと言います。スイムジグは薄めのカバーやオープンウォーターに向いています。時々ウィードトップに絡めたり、またはわざと少し根掛かり気味にして外した時にバイトさせます。

スイムジグは、アシ、水柳、イールグラス、イネ科の植物、キシミーグラスなど、さまざまな水面上に飛び出たカバーを四輪駆動のバギーのようにどこででもスムーズに通せるルアーとして機能します。そうなると、スイムジグは先ほどのような密集したリリーパッドにキャストするのは向いていなかったのですが、ウィードガードを少し広げてやることで、ビッグバスが隠れていそうなシャローカバーの多くを通り抜けさせることもできます。

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バーサタイル性

引用文(タップすると開きます)
Fellow Floridian Jared McMillan’s also big fan of the swim jig. As he points out, this is not only a stellar search bait for locating unseen bed fish, it’s also an all-star utility player throughout much of the year. “I think it’s definitely the most versatile member of the jig family; you can swim it, pitch it, drag it on the bottom. You can cover a lot of scenarios with this bait.” Doing a great job of mimicking bluegill, sunfish, etc., swim jigs present an appealing profile on a straight, but McMillan adds the occasional rod twitch to better imitate a fleeing panfish. Bumping pad stems is usually a random deal, but whenever my line’s tracing an open lane, I’ll angle my rod one way or the other to increase the likelihood of making contact and possibly triggering a bite.

フロリダの釣り仲間のジャレッド・マクミランもスイムジグが大好きです。 彼が言うには、これは見えない深場のネストを探るのに優れたサーチベイトであるだけでなく、シーズンを通しての万能ルアーでもあるといいます。

「これは間違いなくラバージグファミリーの中で最もバーサタイルなジグだと思います。 スイミングでも、キャスティングでも、ボトムズル引きでも使えます。 このルアーひとつで多くの状況に対応できます。」

スイムジグはただ巻きでもブルーギルなどを模倣するのに素晴らしい仕事をしてくれますが、マクミランは逃げるブルーギルをよりよく模倣するために時折ロッドのトゥイッチを入れます。 リリーパッドの中なら自然とそういう動きになりますが、オープンエリアを通すときはロッドをどちらかに倒しトゥイッチし、バイトの可能性を高めます。

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アジャスト性

引用文(タップすると開きます)
Adaptable: Everyone’s a hero when they’re throwing downwind, but when you need to punch into or across the breeze for a natural looking downwind presentation, the swim jig’s slender profile won’t kite like a spinnerbait or buzzbait. Subsurface dynamics are equally impressive, as varying the swim jig’s trailer changes not only the look, but also the performance. The Strike King Rage Craw is McMillan’s go-to, as those super-active claws create a tantalizing swimming motion. When he wants a larger profile with more of a slender baitfish look, a Strike King Rage Swimmer gets the nod. “The more bulk that trailer has the higher the swim jig rides in the water column, while the trailers with less bulk allow the bait to sink faster,” McMillan said. As McMillan notes, that extra buoyancy serves him well during the postspawn when bass are guarding fry and then later into summer when the panfish bed pattern takes center stage. For both of these, he’ll use a Strike King Menace, a grub style trailer with a border tail that allows him to keep the swim jig higher in the water column — even at slower speeds. And how ‘bout a kicker ending: As our day concluded, Grigsby and I eased up to a picturesque tree at the tip of a little reed-lined bar where I wanted to set up a habitat-based photo. Twenty feet out, Grigsby skipped his swim jig under the overhanging branches and immediately came tight. When I saw the fish boil and flash, it looked like a straight-up ‘Gram-worthy giant. Ten seconds later, Grigsby was grinning over a whopper tilapia wider than his steering wheel. Apparently, swim jigs appeal to a broad audience — including this angler.

強風が吹いていればまだいいのですが、それほどでもない風では上手くいかないこともあるので、カバーの中をパンチングしたりカバーの際を通していくようになりますが、その場合、スイムジグはスピナーベイトやバズベイトに比べてキャスト中に風で流されにくいシルエットをしています。またスイムジグはトレーラーを変えるだけで、見た目だけでなくアクションまで変わるため、水中のアピール力も変化させられます。

ストライクキング・レイジクローはマクミランの信頼するトレーラーです。この超アクティブにアクションするアームが食欲をそそるスイミングアクションを生み出します。より細身のベイトフィッシュ的な見た目が必要な場合は、ストライクキング・レイジスイマーがいいでしょう。

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ストライクキング・レイジクロー(左)とレイジスイマー(中)とメナス(右)

「トレーラーの大きさやボリュームが増すほど水中での浮力が増し、スリムなトレーラーにするとルアーがより速くフォールします。」とマクミランは言います。

マクミランが言うように、浮力が高いということは、バスが稚魚を守っているポストスポーンの間、そしてその後のブルーギルのネストパターンが有効となる夏にもよく効きます。どちらの場合も、彼はストライクキング・メナスを使用します。これは、ふちの付いたテールのグラブ系のワームで、スローに使いたいときに水中のスイムジグに浮力を与えることができます。

さて結局のところ、この物語はどのようなエンディングを迎えたのか。私たちの一日が終わろうというとき、グリズビーと私は、この記事を書くためにいい感じのベジテーションをバックに写真を撮ろうということになりました。そこは少しのアシといい感じのレイダウンツリーが絡むカバーの場所に決めたのですが、 そこへ6メートルまで近づいたとき、グリズビーは、張り出した枝の下へスイムジグをスキッピングで入れると、すぐにバイトがありました。

そのバスが水面でジャンプすると、すぐに今日イチのバスだと分かりました。 10秒後、グリズビーはそのデカいバスを手にすると、下の写真のように笑いました。

もう、このルアーがどれくらいすごいかは、皆さんお分かりですね。

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レジェンドアングラーのひとり、ショー・グリズビーと同船したことで、スイムジグ(スイミングジグ)についてかなり理解できたというお話でしたね。

グリズビーが言うには、かなりのヘビーカバーでなければあらゆるシチュエーションに対応できるのがスイミングジグだということでした。

もう少し細かく言うと、ベジテーション(水草)の種類を「ウィード系」と「グラス系」に分けた時、グラス系のカバーが得意という感じでしたね。

こういうカバーなら四輪バギーのようにスイスイと通り抜けるという感じの表現がありましたが、かなりイメージしやすい表現ですし、釣れるイメージがありますよね。

もう一度おさらいしますと、スイミングジグはヘッドの先端がとがったもので、ラインアイが前を向いているものです。

皆さんがお持ちのラバージグの中にそのようなスタイルのものはありましたか?

もしなければ、ぜひ補充しておくことをおすすめいたします。

特にプリスポーンのビッグバスシーズン、カバーを意識しつつ中層に浮きがちなメスのバスと、ボトムにいがちなオスのバスを狙い分けてみるのに役立つのではないでしょうか。

ただ巻きで、トゥイッチ巻きで使ってみましょう!

それではまた。

毎度ありがとうございます!