第2のカバーフィッシング:セカンダリーカバーのバス釣り:スポーニングのバス釣り

第2のカバーフィッシング:セカンダリーカバーのバス釣り:スポーニングのバス釣り
Photo by wired2fish.com

スポーニングの時期、目に見えるネストを釣ることに抵抗のあるアングラーさんは多くいらっしゃいます。そんなアングラーさんがこの時期に狙うもの、それがセカンダリーカバーです。聞きなれない単語かもしれませんが、どんな意味なのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Why You Should Target Secondary Cover Right Now”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:wired2fish.com”Why You Should Target Secondary Cover Right Now”By Walker Smith · Mar 18, 2022

スポーニングのシーズンは「ネストのバスを釣るか問題」が出てくるので、あるバスアングラーさんにとっては少し憂鬱というか、葛藤のあるシーズンかもしれません。

ハンティングという、人間の本能を刺激する趣味を楽しんでいるのに、あらゆる動物の中で人間だけが持つ「倫理観」が邪魔をして楽しめなくなってしまうという、まさに矛盾、葛藤です。

特にこの春という時期は岸から見えるほど浅いところにバスがいたりですとか、釣れるバスのサイズが大きいため、なおさらそう感じてしまいやすいんですよね。

私の個人的な意見では、スポーニングのバスを釣るということには大賛成ではありませんが、反対でもありません。それも具体的な理由があるわけでもなく、昔は自分でも釣っていたのにいまさら他の人にダメとも言えない感じです。

個人的にはネストのバスを狙って釣ることは今はしていません。

それは個人的な嗜好として、このスポーニングという時期に、ネスト以外のバスを釣る方法を工夫して釣る、ことを意味します。

自分のことをさぞカッコいいような言い方をしてしまいましたが、実際のところは、目に見えるネストを避けたり、スポーニングの時期に増える他の釣り客の方の集団・船団を避けて釣るために自然とそうなったようなものなんですけどね。

くれぐれも申し上げておきますが、これは自分を正当化するためでも自分の意見を誰かに押し付けるものでもありませんからね。

ネストのバスは釣りたくないけど、でっかいバスは釣りたい、という方はけっこう多いのではないかなと思い、共感を得るために書いています。

そして、まさにそんな方のための記事がありましたので、ここでご紹介させていただきたいと思います!

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記事で、ライターのウォーカー・スミス氏が、セカンダリーカバーの釣りについて解説してくれています。

セカンダリーカバーというのはちょっと聞きなれない言葉ですよね。

どういう意味で、どういう釣りなのか、ちょっと読んでみましょう。

セカンダリーカバーとはなにか?

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引用文を読むにはこちらをタップ(英文)
I feel like I might have totally made up this term. I don’t know how else to describe it, so I guess I’ll just stick with it. But here’s the deal about secondary cover. As I mentioned, spring fishing pressure really jacks up the bass. Others may disagree with me but I’m a big believer that they’ll bolt if a bunch of folks are divebombing baits around ‘em all day long. Instead of fishing the obvious stuff you can see with your eyes such as boat docks, shoreline vegetation and the like, I like to fish the stuff in front of those things in just a bit deeper water—the kind of cover you can’t really see with the naked eye. I call that secondary cover. Whether it’s a brush pile in front of a dock, a stump row 10 feet in front of a grass bed or a laydown that has rotted away from its stump and essentially slid down into deeper water, these hidden pieces of cover have an almost-unbelievable ability to attract and hold giant female bass throughout this time of year. I started figuring this deal out when I was fishing tournaments a bunch several years ago. We have some huge tournaments around here and as you can imagine, it turns into a maddening game of “musical boats” after an hour or two. I’d ride into the creek I’d be wanting to fish and there would be bass boats on every single piece of good-looking shoreline cover; that’s absolutely no exaggeration. It felt like no matter where I fished, I was fishing behind someone and it drove me nuts. Over time, I started to realize that all those bass boats were driving a lot of the bass nuts, too. In order to perform worth a crap in these tournaments, I felt like I needed to change up my gameplan. Where most boats would be casting to the bank, I started looking for cover underneath where most boats were sitting, if that makes sense. So instead of fishing 2 to 4 feet of water like most folks were, I’d target stuff in the 6- to 10-foot zone. This was long before the forward-looking sonar stuff out there these days, so I ended up finding most of my favorite secondary cover with either a medium-diving crankbait or a Carolina rig (gross, I know). And sure enough, I’ve probably caught 90 percent of the biggest bass of my life on these kinds of areas.

この時期の釣りというのはもうすかっり出来上がっているようにも感じます。他にどんな釣りができるのかは分かりませんが、なんとか新しい釣りを探したいものです。しかしここに、セカンダリーカバーの釣りというものがあります。

春にフィッシングプレッシャーが高くなると、バスは本当に釣りにくくなります。そう感じないアングラーもいるかと思いますが、私は、多くのアングラーが一日中ルアーを投げ続けることでバスの口は固く閉ざされるだろうと考えています。ボート桟橋や岸際のカバーなど、目に見える明らかなカバー釣るのではなく、少し深いディープゾーンでバスが着いているものを釣ります。それは実際に肉眼で見ることができないカバーです。私はそのカバーのことをセカンダリーカバーと呼んでいます。

桟橋の沖にあるオダ、ウィードベッドの3m沖にあるスタンプ、折れて水中で朽ち果ててディープまで転がり落ちて行ったレイダウンなど、こういった隠れたカバーがこの時期の巨大なメスのバスを引き付けるパワーというのはものすごいです。

私は数年前まで多くのトーナメントに出場していたときにこのことを理解し始めました。この辺りには大きなトーナメントがいくつかありますが、ご想像のとおり、「フル装備のバスボートによる狂ったゲーム」が行われます。私は釣りをしたいクリークに入りますが、良い感じの岸際のカバーにはすべてバスボートがいました。これは誇張ではありません。どこで釣りをしたとしても誰かの後に釣っているような気がして、気が狂いそうでした。

時間が経つにつれて、実はすべてのバスボートが同じ悩みを抱えていることに気づき始めました。これらのトーナメントで頭ひとつ抜け出すには、自分のゲームプランを変更する必要があると感じました。

多くのボートが岸に向かってキャストするところ、そこが良い場所だと感じたら、私はそのアングラーのボートポジションの下にあるカバーを探し始めました。つまり、多くのアングラーが釣っているのが水深1メートル前後であれば、2〜3メートルの水深を狙うことにしました。

これは前方を映すライブソナーが出るずっと前のことだったので、私はミディアムディープクランクや面倒なキャロライナリグでいい感じのセカンダリカバーの多くを見つけることになりました。そして私はおそらく、そのエリアで人生の最大のバスの90パーセントを釣っています。

セカンダリーカバーの探し方

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I’m not the most tech-savvy guy on the Wired2fish staff if you haven’t realized it by now. So I’m going to keep this section simple and talk about two things you can do without thousands of dollars in electronics. As I mentioned earlier, a Carolina rig is a great way to find this type of cover. I like to use a 1/2-ounce tungsten weight because the density and hardness of the tungsten results in higher sensitivity for the angler. I’ll throw parallel to the fronts of docks, parallel to grass lines, to the sides of points and other small “knobs” or current breaks and drag that Carolina rig as slow as I can stand it. It’s important to note that I’m not doing this to get bites. I’m simply using this old-school rig as a way to feel the bottom. When I come into contact with some type of bottom transition or hard cover, I make a mental note or a GPS waypoint and come back to it a few days later. Another technique I’ve used a lot to locate this secondary cover is using a medium-diving crankbait on 10-pound fluorocarbon and a medium-action rod. The smaller-diameter line helps that crankbait dive deeper and the lighter-action rod helps me make longer casts and “search” more efficiently. Now, you might actually catch some fish doing this but again, I’m not too worried about that while I’m in search mode. I’m making the exact same casts as I would with the Carolina rig and making notes of every deflection off hard cover I feel as the crankbait dredges the bottom.

ちなみに、私はこのサイトのなかで最もテクニックに詳しい人物ではありません。そこで、このセカンダリーカバーの探し方をできるだけ簡単に、高額なハイテク魚探なしでもできる2つのことを説明します。

先に述べたように、キャロライナリグはこの手のカバーを見つけるための優れた方法です。タングステンシンカーの感度が高いということで、私は1/2オンスのタングステンシンカーを良く使っています。桟橋の沖に岸と平行に、ウィードエッジと平行に、岬や小さな盛り上がりまたはブレイクラインの斜面と平行にキャストし、キャロライナリグをできるだけゆっくりとズル引きします。

これはバイトを得るためにやっているのではないことに注意することが重要です。ボトムを感じる方法としてこのリグを使用しているだけです。何らかのボトムの変化やハードカバーに触れたと思ったら、自分の頭の中のノートに書くか、GPSのウェイポイントを記録し、数日後に釣りをします。

このセカンダリカバーを見つけるために私がよく使うもう1つのテクニックは、ミディアムディープクランクを10ポ​​ンドのフロロカーボンで使うことです。より細いラインはクランクベイトがより深く潜るのを助け、柔らかめのアクションのロッドを使うことでロングキャストしやすくなり、効率的に探るのを助けます。

そうです、このときに実際にバスが釣れるかもしれませんが、私がこのサーチモードになっている間はバイトのあるなしはあまり心配していません。キャロライナリグのときとまったく同じ狙いかたでキャストし、クランクベイトがボトムを叩くときに感じるハードカバーやすべての変化をメモするだけです。

ルアー選びを考えすぎないこと

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Can you pitch a jig or Texas rig to this kind of secondary cover and expect to catch fish? Heck yea, you can. But the biggest issue with that approach is the lack of efficiency. It’ll take you two months to fish everything you found if you’re too slow about it. Instead, I love a 4- to 6-foot diving crankbait, a jerkbait and at times, even a walking topwater lure. Whichever of these baits you choose or feel most comfortable with, I can’t publish this article without emphasizing the sheer importance of making repeated casts. The fish on this secondary cover can be stubborn and in my own redneck opinion, I believe it’s because those big female bass strongly prefer to “own” a particular piece of cover and they tend to have smaller and more strategic feeding windows than the smaller buck bass. So there might be one 7-pounder on that secondary stump and she’s not there to eat; she could very well be inactive and simply adjusting to a recent temperature change or weather front. Even if she’s totally inactive, however, you can tick her off with repeated casts to make her attack your lure out of pure aggression. The biggest fish I’ve ever caught on my home lake took about a dozen identical casts to the same exact piece of cover before she bit my crankbait. It’s crazy how they get like that and I wish I had a concrete answer for it but honestly, I think this is the one time of year when stubbornness can do you a lot of good as an angler. If you’re tired of playing musical boats on the weekends with hundreds of your peers, I challenge you to spend a few days locating secondary cover. As I mentioned, I have no idea if that’s the correct term for it, so let’s just roll with it. Keep things simple and keep looking for cover that most bass boats are hovering on top of as they beat the banks. I firmly believe if you dedicate enough time to this pattern, you’ll unleash an entire population of big bass that most folks will never even mess with.

このセカンダリーカバーにラバージグやテキサスリグを投げてもバスは釣れるのかって? ええ、できます。しかし、そのアプローチの最大の問題は、効率が落ちることです。効率が悪いと、せっかく見つけたものすべてを釣るのに長い時間がかかります。私は1.2m~1.8mほど潜るクランクベイト、ジャークベイト、そして時にはペンシルなどのウォーキング系トップウォータールアーも使います。

これらのルアーのどれを選び、どれが適しているのかにしても、強調したいのは「繰り返しキャストすること」です。セカンダリーカバーに着くバスは手強い相手である可能性があり、私の偏見かもしれませんが、大きなメスのバスは特定のカバーを「独占」することを強く好み、小さなオスのバスよりもフィーディングにこだわりがある傾向があるような気がしています。つまり、そのセカンダリーカバーにはビッグバスが1本しか着いていない可能性があり、しかもフィーディングもしない。バスの活性は低く、気温の変化や寒冷前線に適応してそこにいるだけかもしれません。

ただし、そのバスが完全な低活性状態であっても、キャストを繰り返すことでそのバスの怒りを買い、純粋な攻撃性からバイトを引き出すことができます。私のホームレイクで釣った最大のバスは、クランクベイトにバイトさせるために、同じカバーに正確に12回ものキャストをしました。こんな例はまれなことなので、具体的な答えがあればいいのにとは思いますが、正直なところ、これは低活性なバスにバイトさせるためのこの時期ならではなの方法だと思います。

週末に何百人ものアングラーが訪れて「フル装備のバスボートの狂ったゲーム」が行われることでうんざりしている場合は、数日かけてセカンダリカバーを探してみてください。このセカンダリーカバーという言葉が正しい用語かどうかわからないのですが、やってみてください。考えをシンプルに保ち、多くのバスボートがバンク撃ちをしているときにそのボートの下にあるカバーを探します。

このパターンに充分に時間を割くことで、多くのアングラーが混乱することのなくビッグバスに出会うことができると確信しています。

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このセカンダリーカバーというのは、あくまでもこのライターさんの造語です。

しかし、このスポーニングの時期によく使われる「セカンダリーポイント」という言葉になぞらえて、的を得た言葉ではないでしょうか。

良く言われることですが、ビッグバスというのはやはり、それまで誰にも釣られてこなかったから大きくなれたと考えられますよね。

多くのアングラーがスポーニングの時期にシャローに集まり、多くのルアーを投げているのであれば、賢いバスはそれを記憶し、多くのアングラーが見落としているところにひっそりと存在している可能性は高いと思います。

この目には見えない変化を釣ることで、他の人が発見できなかったバス、しかも大きなバスを釣る可能性は高くなうでしょう。

多くのアングラーがやっていることと違うことをやるというのはちょっと不安感もあるのですが、それが自分の釣りだと思えばやり切れますからね。

あと、すみません。この記事は私が最初に書いたネストのバスを避けて釣る方法を書いた記事ではなかったと思いますが、同じような意味で解釈できるかと思い、そのような方向で紹介させていただきました。

ちなみに野尻湖や木崎湖にいるメスの大きなスモールマウスの場合は、このセカンダリーカバーという概念が強くないかもしれません。

彼ら(彼女ら)は何もないオープンウォーターのディープの中層にサスペンドし、時期を待っているパターンが多くあるようです。

おそらく正確に言えばちゃんとした好条件はあるのだと思いますが、本当に一見すると何にもないような場所にいることがあって、かなり混乱してしまいます(笑)

これももしかしたら、ビッグバスが賢く、だからこそ大きくなれたということなのかもしれません。

それこそ多くのアングラーさんが狙わないバスですので、もし野尻湖や木崎湖にスポーニング時期に釣りに出かけるのであれば、意識してみると良いかもしれません。

もう、なんなら見つけにくいバスのことを「セカンダリーバス」と呼んでそれを釣るということでいいのかもしれませんね(笑)!

それではまた。

毎度ありがとうございます!