湖&川のプリスポーンのスモールマウスバスに有効なルアー
スモールマウスバスがスポーニングを行う条件には色々な説がありますが、私たちが目安にできる簡単なもののひとつに、水温があります。プリスポーンというのは産卵の段階を指す言葉ですから、そのバスに合ったルアー選択が重要になるようですね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Pre-Spawn Bass Fishing Baits for Pennsylvania Lakes and Rivers”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:fishthispa.com ”Pre-Spawn Bass Fishing Baits for Pennsylvania Lakes and Rivers” April 11, 2018 by Don Manning
春の嵐、春一番が吹くと湖は荒れて危険な状態になり、せっかく暖かかったのに釣りが中止になってしまう。そんなことってありますよね。
しかしこの時期、風が吹く日が多い割には、体感温度としては暖かい風に感じることも多くなり、そこから春を感じたりするんですよね。
ただ、実際はそんなほのぼのしたものでもなく、風が強くて釣りにならないとなると、せっかく暖かくなってきたのに釣りができないジレンマが多くなるのもこの時期だったりするものですよね…釣り、したいですよねえ。
では水中はといいますと、春一番が吹いた以降、少しずつ暖かい嵐が増えていくということで、釣り自体は危険かもしれませんが、暖かい風が水中を掻き回し、水温を上げていってくれます。
これをバスが感じ始めると、スポーニングに向けて動き出すようです。
スポーニングを行う条件というのには色々な説があり、色々な条件の組み合わせで起こるという説もありますが、私たちが目安にできる簡単なもののひとつに「水温」があります。
スポーニングに向けて動き出したバスのことをプリスポーンバスと呼びますが、これはバスの産卵の段階や過程を指す言葉で、実際のバスの積極性はあくまでも水温に依存しています。水温を無視してプリスポーンのバスにはこのルアーが効くというような一定のものは無いかと思われます。
プリスポーンのバスを釣るには、水温を見て、それぞれの条件に合ったルアーを選択することが重要になるということですね。
では、それぞれの条件に合ったプリスポーンのルアーには、どのようなものがあるのでしょうか。
この記事は、アメリカ・ペンシルバニア州のゲームフィッシング情報サイト「Fish This PA」のブログ記事で、ペンシルバニアに棲むプリスポーンのスモールマウスバスに有効なルアーを、湖と川、それぞれのフィールドごとに紹介してくれています。
ペンシルバニアというのは日本で言いますと秋田県の八郎潟と同じくらいにあり、5大湖のひとつエリー湖にも接しているスモールマウスバスの本場のひとつです。かなり北の方のイメージではありますが、日本のスモールマウスバスとの共通点はあるはずです。
ぜひ参考にしましょう。
湖のプリスポーンバスに有効なルアーTOP3
春になり湖が温まり始めると、バスはスポーニングに備えた活動を開始します。繰り返しになりますが、水温は早春のバスを釣るときの最適なルアー選びをするために大きな役割を果たします。
バイブレーション
バイブレーションは、水温が12℃前後になったときに、早春の素晴らしいバスルアーとなります。また、広い範囲を探ることができます。バスが産卵場所に移動し始めたとき、よりディープ寄りのフラットエリアに新しく生え始めたウィードの上を通すようにして釣ります。負傷したり死にかけているベイトフィッシュを模したようなタイトウォブルをします。このルアーはスタイルに応じてスローに、そしてディープで釣ることができ、プリスポーンバス狙いのアングラーにとってのマストアイテムとなります。
スティックワーム
スティックワームは、最もシンプルなバス釣り用ルアーの1つであり、プリスポーン期間に最も効果的なルアーの1つです。これは、テキサスリグやダウンショットリグなど、さまざまな方法で釣りをしましょう。どういったリグで使っても、プリスポーン用のバス釣りルアーとしてうまく機能し、湖のシャローのスポーニングエリアまで上がり切っていない、ディープ寄りのバスをターゲットにします。
ビーバー/クロー系ワーム
ビーバースタイルやクロー系のワームは、テキサスリグで使うことで、かなりゆっくりと釣ることができます。これらのルアーは濁りのあるフィールドで最適です。雪解け水や春の雨の流入があるため、春のペンシルベニアの湖では一般的に水が循環し、濁りが入ります。
川のプリスポーンバスに有効なルアーTOP3
サスケハナリバーなどペンシルバニア州にある大きな川には、プリスポーンバスを釣る絶好のチャンスがあります。そして、一般的に言われていることに反して、この時期に遅い釣りをする必要はありません。ペンシルベニア州の川でプリスポーンバスを釣るために投げるルアーとテクニックを紹介します。
チューブワーム
チューブワームは、スポーニングが行われるまでの期間ならずっと有効です。多くのアングラーは、チューブワームをスポーニングベッドを釣るときに使われますが、水温が低くてバスの活性が高いときにも効果的です。川には、ザリガニというバスの大好物が豊富に生息しています。シンプルなジグヘッドにブラック/ブルーまたはグリーンパンプキンを合わせたものは、プリスポーンバスに適しています。
ヘアジグ
ヘアジグは、プリスポーン時期に投げるべき最適なルアーの1つです。バスフィッシング用のヘアジグは、水温が低いクリアウォーターで有効です。プリスポーンの活動が活発になり始めたら、中洲の下流側やバンク沿いに投げてください。プリスポーンが進むと、ヘアジグの釣りは段々と速くなり、トレーラーを追加してより大きなバスを釣ることができます。
ジャークベイト
スポーンバスにとってジャークベイトは無くてはならないものです!ジャークベイトは、変化する水温の影響を受けて死にかけているベイトフィッシュを模倣でき、さまざまな方法での釣りができます。プリスポーンバスの前でストライクゾーンに長く留まらせたり、異なるリズムでジャークできたり、ディープの地形変化の上をスローリトリーブできるサスペンドジャークベイトが理想的でしょう。ジャークベイトでのバス釣りは広い範囲を素早く釣ることができるため、プリスポーンバスをキャッチする良い方法の1つです。
プリスポーンバスに効くルアーの色
ここまで、ペンシルバニア州の川や湖でプリスポーンバスを釣るために有効なルアーの概要を説明してきましたが、ルアーの色について検討することも理にかなっています。バス釣りでルアーの色をどう選ぶかは重要ですが、プリスポーン中は釣りを過度に複雑にしないでください。プリスポーンのバスを釣るときは、シャッドやザリガニなど、普通のナチュラルカラーにしてください。これらの色のバイブレーションやジャークベイトは、スポーニング期間中に有効です。チューブやフィネスワーム、ヘアジグなどの場合、常に必要な2色はブラック/ブルーとグリーンパンプキンです。とはいえ、この2色はほとんどのアングラーにとって必ずタックルボックスに入っていますね。そして確かに、この2色は年間を通してよく釣れます。この時期に変なことをする理由はありません。プリスポーンバスを釣るのに使うルアーを選ぶときは、基本の色にこだわってみてください。
どうやら、ペンシルバニア州にはスモールマウスの他、ラージマウスも多く棲んでいるようで、この記事はラージ・スモールに共通する釣りのようですね。
始めに水温ごとの釣り方の解説というような言い方をしましたが、プリスポーンの水温というのは地域ごとに違うため、水温ごとというよりは、低い時はゆっくり、高くなってきたら速く、みたいな釣り分け方でしたね。
私の家の近くにある野尻湖と木崎湖は同じような地域にありながら、湖の大きさ、深さ、日光の当たり具合、雪解け水の量などの差があるためか、春の水温の変化は結構な違いがあります。
ということは、水温そのものも重要ですが、その湖での前日や前々日からの水温の変化もかなり重要なんだと思います。
それによってバスの活性を見極めて、使うルアーを選ぶみたいなことができたらいいのだと思いました。
これまでが厳しい冬だったのが暖かくなってるものですから、気分もウキウキでつい強気なことをしてしまうこともあるのですが、釣りが上手な方はこの辺の見極めが上手いのでしょうね。
さて、この記事に出てきましたルアーが当店にもいくつかございます。
フォロースティックはディープのプリスポーンバスにはダウンショット、表層付近にはノーシンカーで使いたいマルチなスティックベイトです。釣れてますよ!
濁りが入った時用のホッグ系ワームはネッドリグで有名なZ-MAN・ボアホッグです!ネッドリグと同じ素材で高浮力のため、テキサスリグではボトムで立ってアピール。これは濁りの中でよりアドバンテージになるはずですよ!
チューブワームもZ-MAN・イージーチューブです!これは高浮力なこともいいのですが、何度リグり直してもボロボロにならない素材であるということが、構造的に弱いチューブ向きなんです。テキサスリグでも釣れますのでぜひお試しくださいね。
ヘアジグでしたらこのSPRO・ファットフライヘアージグです。1/8ozしかありませんがヘアーに水を含ませればよく飛び、水中抵抗も少ないのでフォールも早いです。ボトムからのタダ巻きでOK。2個入りで680円という安さも魅力ですよね。
記事ではジャークベイトとありましたが、プリスポーンでおすすめなのはなんと言ってもシャッドです。ウルトラスレッジは固定重心でもよく飛び、ドラッギングで4~5m潜るため、まさにプリスポーンのスモールがいるレンジを直撃できます。
プリスポーンの時期はどのフィールドにおいても、まだその年の傾向がわからない段階にあると思います。
ですので、毎年釣れている定番ルアーを持っておくことは重要ですし、誰もが思いつかなかったようなルアーを使ってみることも重要かと思います。
この記事を参考に、もうすぐ開幕する野尻湖や木崎湖のプリスポーンシーズン、ぜひ挑戦しにお越しくださいね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!