早春のスポーニング絡みのバス釣りの考え方とルアー

2018年3月8日

早春のスポーニング絡みのバス釣りの考え方とルアー

Photo by Bassfishing tips&tactics.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Mindset and Early Spring Bass Fishing Success”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassfishingtips-tactics.com”Mindset and Early Spring Bass Fishing Success”by Bass Fishing Tips(海外サイトです)

 

みなさんにとってバス釣りの楽しさを感じるところとは、どの部分でしょうか。

自己記録のバスを釣った時、バスの引きを感じている時、フッキングする瞬間…?

 

本当にそうでしょうか?

 

すみません。これは質問の仕方が意地悪でした。

きっと多くの方は、釣れることだけが楽しいと感じているわけではないと思います。もちろん、釣れれば楽しいですし大きければ大きいに越したことはないのですが、「楽しさ」という所を切り取るのであれば、○月○日に釣りに行くと決めた瞬間からもうバス釣りは始まっていて、あれこれ考え、作戦を練り、当日の釣りをして、帰ってきて誰かに話す。ここまでトータルしてバス釣りの楽しさだよという方は多いのではないでしょうか。

決して食べるためにする釣りではないこのバス釣りを楽しむということからか、結果と過程を同じくらいに重要視している方は多く見かけますし、むしろその過程こそがバス釣りの本質ではないかと思うほどです。

もちろん、食べるために釣っても結果だけを追い求めることが楽しいということでも全く構いません。

それにしたって、過程はどうしても大事になってくるわけですからね。

 

この記事は、アメリカの人気バス釣りブロガー(なのかな?)、ジム・ヒッキー氏のブログ「Bass Fishing Tips & Tactics」に書かれたもので、アーリープリスポーンのバス釣りのために必要な考え方を共有してくれています。

読んでいただければわかるのですが、これは何もアーリープリスポーンのみに限ったものではありません。

過程を大事にする我々バスアングラーにとって基本的で、すごく大事な事が書かれていると思います。

ぜひ読んでみて下さい。

 

早春のバス釣りの成功と思考

Long winters without making a cast leaves all of our bass fishing (and catching) skills more than a tad rusty.

But spring has sprung and all of bass fishing nation will be heading to their local bass haunts in search of that holy grail of our sport … the elusive bass!

If you are anything like me and have grown impatient waiting for those days of early spring bass fishing opportunities, you’ve already been out in the yard re-honing those casting skills (even with the strange looks and comments from your neighbors).

Even with many of the potential mechanical kinks worked out, many of us struggle on those first outings of the new season and miss more than a few of the subtle strikes of the still sluggish bass.

So what can we do to shorten the time it takes to “get back into the bass catching groove”?

Elementary my dear bassing friend …

Focus, Concentrate and Analyze!

I am sure you’ve all heard TV fishing celebs and the bass pros talk about it but …

  1. Focusing on the environment around you plus;
  2. Concentrating on the details of your efforts then
  3. Analyzing the conditions around your activities …

These three factors allow you to tune into the bass’ environment and “attitude” (active, neutral or inactive), determine how you need to adjust your approach and presentation and ultimately do more early spring bass catching rather than just fishing.

How does this work?

Basically you want to learn something from every cast you make.

When you get each strike … stop, think, and analyze the situation:

  •  What part of the lake were you fishing?
  •  What type, color and size lure were you using?
  •  How fast and deep were you retrieving the lure?
  •  What was the water clarity and temperature?
  •  How did you approach the cover (sunlit or shady side, etc.)?
  •  How hard did the bass strike the lure?

For instance, if the strike was hard, it may mean you have found not only one active fish but other fish in the area competing for the bait.

When bass are caught from shallower water and aren’t holding tight to cover, you have another situation where the fish are active and maybe roaming searching for food …

After all, it’s been a long winter for them too!

If the bass you’re catching are out further towards the ends of points or even still in deeper water, it could mean they are more neutral to inactive or just starting to make their transition back towards the shallows.

The answers to each of the questions will help you understand both the activity level of the bass and any changes you need to make your presentation.

長い冬は私たちからバス釣りを遠ざけ、せっかく身につけた腕をなまらせていきます。

しかし、春の足音が聞こえてくると、バス釣りファンの人々は、各々のバスフィールドへ向かい、このスポーツの最大の目標を探します・・・そう、気難しいアイツのことです!

もしあなたが私と似た者同士だとすると、早春のバス釣りへの思いが膨らんでもう待ちきれないはずで、庭でキャスティング練習でもしていることでしょう(お隣さんに変な顔をされたり陰口を叩かれようが)。

せっかく物理的に釣り不可能な状態から抜け出したのにもかかわらず、多くの人が新しいシーズンの初釣りに出かけても、まだ動きの鈍いバスの数少ない微妙なバイトに失敗したりと悪戦苦闘しています。

では、「バスがいっぱい釣れて調子がよかった状態にする」までの時間を短縮するには、何ができるでしょうか?

愛すべき皆さんにはこの言葉を送ります…

 

フォーカス、集中、分析!

テレビで見る多くの有名人やバスプロが言っているのを聞いたことがあるかと思いますが…

  1. 自分の周りの環境にフォーカスを当て、
  2. 自分のやることに集中し
  3. 自分の周りの状況を分析する…

これらの3つの要素により、バスのいる環境と「態度」(アクティブか、ニュートラルか、または低活性か)に合ったアプローチとプレゼンテーションを調整する方法を決定し、早春のバスを「釣れた」ではなく「釣った」状態にすることができます。

 

どのようにすればいいのか?

基本的には、すべてのキャストから何かを学ぶべきだと思います。

が、まずはバイトがあるごとにひとまず釣りを止め、そこで考え、状況を分析します:

  • 湖のどの部分を釣っていましたか?
  • どんなタイプ、色、サイズのルアーを使用していましたか?
  • ルアーをどれくらい早く、どの深さを通していましたか?
  • 水の透明度と温度はどうでしたか?
  • どんなカバーにアプローチしましたか(日当たり側か影側かなど)?
  • バスの当たりはどれくらい激しかったですか?

たとえば、バイトが激しかった場合は、アクティブな魚は1匹だけでなく、エサを取り合って競合していることを意味する場合があります。

バスがカバーと何の関係もないようなシャローで釣れたときは、魚が活発で、食べ物を探して回遊している状況も考えられます…

結局のところ、それはバスにとっても長い冬だったということなのです!

あなたが釣ったバスが岬の先端のまだ先の方でほぼディープと言える場所だったのであれば、それはより不活性またはニュートラルな状態で、これからシャローの方に移行しようとしているか、シャローから戻ってしまったバスを意味する可能性があります。

上に挙げた各質問を自問自答することで、バスの活動レベルとプレゼンテーションの変更が必要かどうかの両方を理解するのに役立つのです。

 

 

プリスポーンバスの居場所と釣り方

ここでもうひとつ、早春のバスへの考え方をいくつか示した動画があります・・・

(これは要点だけ抜き出してみます)

Movie by Angling Edge TV(Youtube)

  • プリスポーンバスを釣るには、水温によって変わる居場所とそれに合ったルアーを使わなくてはならない。
  • 水温が上がってくると冬の居場所からスポーニングエリアに向かって移動し始め、エサを摂り始める。
  • 重要なのはタイミングで、正しいレンジ、食べているエサに合わせなければならない。今日と明日では変わってしまう。
  • プレゼンテーションするルアーのサイズ、カラー、そしてどの角度でどんなスピードで通すかを考えることがこの時期は重要。
  • 水温5℃から10℃ではまだまだ活性が低いため、ラパラ・ハスキージャークをロングポーズで使うか、コロラドブレードのスピナーベイトをスローロールで使う。
  • 水温5℃付近ではバークレイ・パワーベイトやガルプをトレーラーにしたジグも有効。
  • 水温が10℃から15℃くらいになるとプリスポーン中盤となり、バスの状態も安定してくるため、ラパラ・DTフラットサイドクランク、ウィローリーフスピナーベイトのような横の動きを試してみる。
  • バスがニュートラルで追ってこないようなときはジグ&ポークやガルプリザードやチューブのテキサスリグのピッチング、またはガルプシンキングミノーのデッドスティッキング。
  • 水温が10℃以上になってくるとラパラ・スキッターポップのようなトップウォーターも有効になってくる。
  • 水温が18℃以上になるとプリスポーンも終盤で、縄張り意識が強くなり、横の動きのルアーなら何でも反応が良くなる。

 

いかがでしたか。

これはおそらく、ベテランアングラーさんになると、無意識のうちに自問自答ができている状態なのではないでしょうか。

初心者さんのために言わせていただくと、その分析した状況などが正しいか正しくないかは、実はそれほど問題ではなくて、状況そのものよりもその変化を自分なりに感じることができることが重要なんだと思いますので、わからなくても、多分こうじゃないかというレベルでもいいので、分析するクセをつけるとといいと思います。

友達と一緒に釣りに行ったりするときも無意識にこんな状態になります。「今何で食ってきたの?早巻き?どの辺?」みたいな問答を友達とすることで、状況分析が1人の時より数倍早くできたりします。1人で釣るより、上達が早いかもしれません。

 

冒頭でも言いましたけど、これに関しては、アーリ―プリスポーンに限ったことではないですもんね。

 

魚に触っているより、触っていない時間の方がはるかに長いのがバス釣り。

こういった自問自答をしている時間が楽しいひと時だったりします。

ということは、釣るまでの過程をいかに楽しめるかが、上達するための近道だったりするんでしょうね。

 

「人間は、考える葦(アシ)である。」これはパスカルの言葉ですが、考えることで強くなるのが人間なんですもんね。そして「バスがスポーニングするのはアシである。」という言葉も付け加えておきますね(笑)

ただの季節的オヤジギャグですので気にしないでください…。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!