MLF:メジャーリーグフィッシングとは!?
Photo by MAJOR LEAGUE FISHING.com
こんにちは!店長の小山です!
本日は今、アメリカで大きな盛り上がりを見せているバスフィッシングシーン、メジャーリーグフィッシングについてお話ししたいと思います。
先日(2018年2月)のアメリカバスマスター開幕戦での大森選手の活躍によって、ウイニングルアーとなったラッキークラフトのLC-RTOクランクが品薄状態となるなど、日本でもまだ興奮冷めやらぬ状態が続いておりますが、その時にふと、ツイッターのタイムライン上に気になるツイートを発見しまして、それからずっと気になっておりました。
TOの優勝についてふれてみました。大森くん的には真の実力戦であるメジャーリーグフィッシングにも注目してほしいみたい。アメリカではバスマスターよりも人気なんだって。https://t.co/pDNAWM71nohttps://t.co/DgYNHkGEM5
— 大場未知 Michi Oba (@michioba) 2018年2月20日
私もツイッターを始めてからメジャーリーグフィッシングというこの名前だけはちょくちょく見ることがあったのですが、詳しいことは分かっておりませんでした。
というわけでこのメジャーリーグフィッシング、大森選手がこっちにも注目してほしいというのですから、何か面白いことがあるに違いないと思い、ちょっと調べてみました。
メジャーリーグフィッシングとは
アメリカのバス釣りのプロリーグには、B.A.S.S.いわゆるバスマスターと、FLWという2つの団体があるは有名だと思うのですが、2011年に新しくこのメジャーリーグフィッシング(MLF)が生まれました。
これは新しいバスフィッシングプロリーグの名前であり、テレビ番組名でもあります。(第1回放送は2012年)
簡単な特徴から言いますと、B.A.S.S.とFLWのプロ選手の中から、番組側が選んだ30名だけが参加できるリーグで、トップ・オブ・トップのリーグと言っていいかもしれません。大森貴洋選手がそこに入っているのですね!すごい!
さあ、せっかく新しいリーグを両団体に所属する選手のミックスで開催するのだから、ルールも全く新しいものでやろう。ということで、このリーグにはいくつもの新しいフォーマットやルールが採用されていて、それがプレーヤー側にも視聴者側にも新鮮さをもたらしているように感じます。
2019年4月9日更新:この記事はこれまでのカップ戦について書かれています。2019年よりレギュラーシーズンとも言えるバスプロツアーというトーナメントもスタートしましたので、そちらの記事もご覧ください。
https://nojiriko-fishing.net/%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0mlf2019%E3%83%BB%E7%AC%AC1%E6%88%A6%E3%81%84%E3%82%88%E3%81%84%E3%82%88%E3%82%B9/
試合の進み方
大まかな試合の進み方を見てください。
ラウンド1:予選
予選はMLFによって10人ずつ3つのグループに振り分けられ、それぞれのグループが1日ずつ使って戦われ、それぞれのグループより上位4名、合計12名が次のラウンドへ進めます。
ラウンド2:サドンデス
サドンデスラウンドでは6名ずつ2つのグループに分けられ、これも各グループ1日ずつ使って戦われます。勝ち抜けするには、MLF側から宣告されたウエイトに早く到達したものから先に3名、合計6名が勝ち抜けとなります。
ラウンド3:チャンピオンシップ
6名で行われる決勝戦は、1日を使って一番多いウエイトを釣った者が優勝となります。
補足
湖を6つのエリアに分け、ラウンド1からラウンド3までの全6日間、同じエリアで釣ることはないようです。したがって、開催日の順番による有利不利はありません。
これを年間5戦(未確認ですが)行い、年間チャンピオンが決まるようです。
独特のフォーマット
上の試合形式もこれまでにないものですが、そこに適用されるフォーマットも独自のものです。
主だったものを挙げていきます
- 試合会場は直前発表
- プラクティスは一切なし
- 全ボートにTVカメラとマーシャルが乗る
- リミットなし。釣れば釣っただけ加算
- キーパーサイズも直前に発表される
このあたりが、今までにない考え方が実現されていると思います。
独特のルール
2018年からB.A.S.S.で採用されたノーインフォルール(事前の情報収集禁止ルール)はここでも厳しく制限・管理されていますが、上であげた独特のフォーマットでやるからこそ実現できるMLFならではのルールも誕生しました。
主だったものを挙げていきます
- ライブウェルは使わない。その場で(カメラの前で)検量し、マーシャルが認定したらリリース。
- キーパーサイズ(ここではスコアラブルサイズという)はあるが、リミットはなし。スコアラブルサイズ以上のバスはすべてカウント、加算できる。
- 選手間の順位変動などの情報はマーシャルによって逐一、報告される。
- 釣ったバスをランディングする際、ボートに当てたり、カーペットに触れたりするとペナルティとして2分間釣り禁止になる。但し、ランディングネット、ボガグリップなどの使用は禁止。
- リリースも低い位置から優しくしないとペナルティとして2分間釣り禁止。
- バスが掛かってラインブレイクした場合も、ペナルティとして2分間の釣り禁止になる。ラインブレイクする前に魚が見えなかった場合はもういっそのことバスとする。
- 以前から魚探のGPSに入っていたポイントデータは使用禁止。
- お祭りしたらペナルティとして2分間釣り禁止。
このルールによってどうなるか
このルールがあることによって生まれる変化を考えてみますと
- まず感じるのは、「バスに優しい」ということ。釣りをさせてもらう以上、余分なダメージは与えないという姿勢が感じられるということ。ここに価値を見出す方は多いのではないでしょうか。
- 2つのトップリーグから選手が集まり、同じフォーマットで最高レベルの試合になる。
- リミットがないので、選手間のスコアにものすごい差が出る。その反面、最後の最後に連発があれば逆転も可能なところもある。
- カメラがすべてのボートに乗っているのと、成績がリアルタイムで報告され続けるので、選手のリアルな感情の変化、表情が見て取れる。
- 同じ理由で、選手の個性、戦略、戦略の変更などがわかり視聴者にとっても勉強になる。
こういったことが起きると思います。
ここで思うのは、プロリーグでありトーナメントですので、アングラー同士の優劣を決めるというのはもちろんあるのですが、それ以上に、それまでの駆け引き、感情、心理といった、一般の視聴者がこれまで見ることができなかった部分がフューチャーされています。
これは、これまでバスプロ団体が生きていくために作ってきたものとは違い、いかにもテレビ番組が作ったものらしく、視聴者のために作られたよりエンターテイメント性の高い団体と言っていいのだと思います。
どうすればメジャーリーグフィッシングが観られるのか
残念ながらこのリーグは今のところ、日本で見ることができません。(2018年2月現在)
これを見るには有料アプリまたはパソコンで有料契約するという形になると思います。月契約ですと9.99ドル、年間契約ですと99.99ドルですね。
スマホやタブレットからは、アップルストアまたはグーグルプレイから、MyOutdoorTVのアプリをダウンロードすれば見られます。
パソコンの場合はMY OUTDOOR TVのサイトから視聴契約します。
サイトへ行くと、次の画面になりますので、黄色い矢印で示した部分をクリックします。
すると契約コースを選ぶ画面と個人情報の入力画面になりますので、それぞれ入力します。
月間契約ですとひと月9.99ドル、年間契約ですと1年99.99ドルですね。本当は年間契約すると会報っていうんでしょうか、テレビ番組表?が毎月届くっぽいんですけど、アメリカとカナダだけみたいです(泣)
お好きな契約をクリックして下へスクロールします。と、
まずは個人アカウント情報を入力します。パスワードは大文字を必ず1つと、赤丸の記号を必ず入れるようにします。メモを忘れずに…
入力したら下にスクロールしまして…
クレジットカード情報を入力してください。
入力したら下へスクロールして…
このように、クレジットカードの登録住所を入力します。入力はアルファベットのアメリカ式ですので、日本とは逆に書いていきます。部屋番号、アパート名、番地、町村の順番です。
すべて入力したら下へスクロール…
Eメールでのダイレクトメールが届いてもいい場合はチェックボックスをオンします。
よろしければ[SUBMIT(送信)]ボタンを押せばOKです。
実は私もまだ契約していないので、ここから先はよく分かりませんが、サインインすればすぐに視聴できるようになるはずです。
現在、7日間の無料期間があるようですので、実際にMLFの試合を見てから本契約すればいいかもしれませんね。
またこのマイアウトドアTV、MLF以外にも他のバス釣り番組、バス以外の釣り番組、アウトドア、ハンティングなど面白そうな番組が目白押しで、さらにこれまでにやった番組も全部かどうかは分かりませんがオンデマンドで見れるようなので、月額1000円払う価値はありそうです…か?どうでしょうか(笑)?
それもこれも、お試し期間で決めればいいかと思います。
いかがでしたでしょうか。
大森選手がこっちにも注目してほしいと言ったメジャーリーグフィッシング。大森選手は何かのインタビューで、「賞金も重要だけど、このトロフィーに価値があるんだよ」みたいなことを言っていたと思います。
それはきっと、バスを釣ることで生まれる価値もそうですが、試合中の心理や駆け引きなどに打ち勝って生まれる価値も大きいんだと思います。たとえばサッカーの試合では、スタジアムに行けばテレビに映らないところでガツガツ削り合っていたりするものですが、そういう部分が見える番組なんだと思います。違うかな(笑)。
ひと試合まるまる、すべてが観れるバスフィッシングのトーナメント。やっぱり面白そうです。
このリーグが始まってからもう6年もたっているのに、ここで偉そうに知ったかぶって説明してしまってすみませんでした。
もし私のように知らなかった皆さんはよろしければ、覗いてみてはいかがでしょうか。
しかしこんなの、日本でも実現できませんかね。
それでは、また。
毎度ありがとうございます!