バスがいる交差点とは?
Photo by scout.com
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”How to Find Bass Using Intersections”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:scout.com”How to Find Bass Using Intersections”by David A. Brown – Aug 17, 2016(海外サイトです)
人間の世界には、道路というものがあります。
生活のために普段から何気なく使っている道路。何気なく使っているとはいえ、生活のために使っているということに大きな意味があるんですよね。
道路には必ず交差点というものがあります。日本で有名な交差点のひとつに「渋谷のスクランブル交差点」がありますが、平日の昼間でもものすごい人の数ですし、年末のカウントダウン、ハロウィン、サッカー日本代表の試合など特別なことがあると、なおさら多く集まります。
渋谷の例は極端すぎるかもしれませんが、交差点というのはそれだけで、人が集まるようにできていますよね。
バスにも同じことが言えるのでしょうか。
湖の中にはもちろんバス用の道路なんて通っていませんが、バスには回遊する性質があります。バスが回遊する時、人間の目には見えない道路を通っているのでしょうか。そしてそこには交差点というものがあるのでしょうか。
シンプルに川などの合流点なら分かりやすいような気はしますが…。
この記事は、アメリカのフィッシングメディア「Wired2Fish」の記者、デビッド・ブラウン氏が、数名のバスプロへ取材して得た交差点への考え方が掲載されています。
これは、バスを探す手がかりとして取り入れたいものですよね。ぜひ読んでみて下さい。
マット・リーの考え方
When Matt Lee’s traveling the Bassmaster Elite Series, his plans roughly mirror those of the fish he seeks. Both spend much of their time on the major highways, they exit onto secondary roads when various needs arise and ultimately utilize local avenues for particular destinations. Just like terrestrial traffic, fish movement requires intersections. And fishing intersections can be the key to finding fish consistently.
Bass waters offer no stop lights, yield signs or roundabouts; but where one lane enters another, this creates opportunity. Feeding, migration routes, temperature variances and current dynamics all factor into the productivity of the point at which two routes intersect.
Whether it’s familiar waters or the unknowns, Lee trusts these crossings to guide his search.
“A lot of the places we go to, it’s my first time on the fishery, but you can tell a lot about a lake just by looking at a map even before you fish it,” he said. “I’m looking for where groups of fish come into and out of an area, and those intersections are good places to start.
“If I haven’t been to, say, Guntersville in a while, I’d typically start closer to the main lake and then work my way to the backs of the biggest bays and creeks. Somewhere, along the way, you’ll start to see signs of life.”
マット・リーがバスマスターエリートシリーズのツアーを回るとき、彼の移動の仕方はどこへ行くにも大体同じです。まず主要な高速道路を使い、必要に応じて高速を降りて枝道を使って目的地へ行くという、この両方に多くの時間を使うのです。陸上の交通と同様に、魚の動きにも交差点が必要です。そして魚の交差点は、バスを見つけるための鍵となります。
バスのいる水中には、信号機、道路標識、ロータリーなどはありませんが、1車線の道に別の車線がつながると、これはチャンスになります。フィーディング、回遊ルート、温度変化への対応、強い流れなど、すべての要素が2つの道路が交わることで影響してきます。
リーはよく知っているフィールドであろうと未知のフィールドであろうと、この交差点を頼りに魚を探していきます。
「私たちがツアーで行く場所はたくさんありますが、初めてのフィールドでは、釣りをする前に地図を見るだけで、その湖についてたくさんのことを知ることができます。 魚の群れがエリアのどこを出入りするのかを探します。まずはそういういい交差点を探すことから始めるのです。」
「私が言ったことがないところ、例えばもうすぐガンターズビルに行きますが、まずはメインレイクからスタートして大きなワンドや川の最奥を目指すでしょう。その道のどこかで、生命反応があるはずです。」
交差点の種類
Big Stuff: Elite pro Ish Monroe points to where main river channels link to creeks and bays as the primary seasonal transition areas. This is where we find prespawn staging bass, post spawn bass nosing back toward deeper water and, of course, the late summer movement back toward the fall feeding grounds.
“Lake Guntersville is an easy example; you take any of the major creeks — South Sauty, North Sauty — and where they connect to the main river channel, it creates a big point,” Monroe said. “Usually, that’s a place where the current rips over a hard bottom spot where the fish will stage.”
Small Stuff: During a recent photo shoot, Elite stud Kevin VanDam stopped in front of a major creek arm, made a handful of tightly targeted casts and advised me to shadow his bait with mine. The spot was a modest little drain that dropped from a grass flat into the outer end of a creek channel—just the kind of place that collects bass.
Similarly, pro anglers know that the sneaky little notches and drains intersecting ledges funnel baitfish and offer travel lanes to and from adjacent flats.
Inflows: On big western reservoir lakes like Shasta and Oroville, Monroe looks for the many inflowing streams, each of which creates an intersection that’s particularly productive after significant rains. Intensifying currents attract bass that come to prey on the baitfish gathering around these nutrient-rich flows.
大きな規模:エリートプロ、イッシュ・モンローは、季節が変わり目の時の重要エリアとして、メインリバーチャンネルとクリークやワンドにつながるところを挙げています。ここはプリスポーン段階に入ったバス、アフターのバスがディープへ落ちる前の、そしてもちろん、秋のフィーディングのために夏の場所から戻ってくるバスがいるところです。
「ガンターズビルレイクは簡単な例です。 サウスソーティ、ノースソーティの主要なクリークのどちらも、メインリバーチャンネルと繋がるところに、大きな交差点を作ります」とモンローは言いました。 「通常、そこは流れによってハードボトムになっており釣れる場所になります。」
ちなみにこのノース、サウスそれぞれのクリークアームが琵琶湖南湖1個分弱くらいあります…
OpenCycleMap, map data © OpenStreetMap
小さな規模:エリートプロのケビン・バンダムの写真撮影をしているとき、彼はメインのクリークアームの前でボートを止め、ちょっとだけあの狭い範囲にキャストするから、ルアーをしっかり追って写真を撮ってみてくれとアドバイスされました。このスポットは、ウィードフラットのエッジからクリークチャンネルに向かって落ちるまでにある、ちょっと低くなった程度の溝で、こういうちょっとした場所がバスを集めるということでした。
同様に、プロアングラーたちは、フラットから川棚に向かって延びる少し蛇行した溝をベイトフィッシュの移動用道路として進んでくるのを知っています。
流れ込み:シャスタやオロービルなどアメリカ西部の大きなリザーバーでは、モンローは多くの流れ込みを探します。流れ込みは、雨が降った後に特に有望な交差点を作り出します。こういった栄養豊富な流れ込みの周りに集まるベイトフィッシュを食べるバスが増えるのです。
より細かな特徴
VanDam first judges these travel routes by their degree of constriction. While a broad, even intersection allows fish to scatter, a tighter passage bunches them into a more target-rich scenario.
“It’s also a matter of what’s around an intersection and how it lays out,” VanDam said. “Sometimes, current can be a factor. I always look for ambush bottlenecks created by current, whether it’s power generation, a river itself or even wind-generated current like the gap between two islands.”
As Lee notes, stumps, rocks, logs, brush and laydowns flanking an intersection bolster the appeal. Similarly, Van Dam likes to see healthy grass in and around an intersection—a defining point noticeably different between southern lakes and those of upper latitudes.
“Grass changes everything because you can support so many more fish in a smaller area because that increase in habitat can keep fish using an area for longer periods of time,” he said. “On a northern natural clear lake, the bass have to roam more to find bait, so you’ll run into the same scenarios with intersections, but I think your windows are a lot smaller.”
ケビン・バンダムはまず、これら移動ルートの狭さによって判断します。幅広い交差点でも魚を集めることはできますが、タイトな道路は、よりうまいことターゲットを絞り込んでくれます。
バンダムは言います。「交差点に対してどのように、そしてどれくらいのバスが配置されているかという問題もあります。ある時には、流れが要因となり得ます。地形が狭くなるボトルネック効果で発生した流れ、ダムの放水によるもの、川の流れそのもの、2つの島の間を風が通って起きた流れのどれであろうと、流れる場所を探します。」
リーが言うように、交差点に隣接するスタンプ、岩石、丸太、オダ、レイダウンは魅力が増します。同様に、ヴァンダムは交差点周辺の健康な水草を好んで探しますが、アメリカ南部の湖と北部の湖との間には顕著な違いがあると言います。
「水草は、そこに長い間住む魚とさらに増加したより多くの魚を小さな地域でも養っていくことができるため、その存在によってすべてが変化します。北部のナチュラルクリアレイクでは、バスは餌を見つけるためにずっと歩き回らなければならないので、交差点ではやはりその状況になりますが、そのチャンスはもう少し小さいと考えています。」
釣り方
Monroe likes cranking these spots, but he’s partial to casting a 5/8- to 7/8-ounce River2Sea John Murray Papa Mur Jig with a Missile Baits Craw Father or Twin Turbo trailer. The colder months will see him using a slower, plodding presentation, but during the late-summer to early fall period, he’ll impart a faster, more aggressive technique.
VanDam generally bases his bait choice on grass/no grass. In open water situations, he likes jerkbaits and crankbaits; maybe even a topwater here and there. In shallower, weedy lakes, he’ll rely more on a weedless plastic jerkbait like the Strike King Caffeine Shad to work through the grass.
Lee attacks a grassy intersection with a Strike King Rage Swimmer or a Strike King Pure Poison vibrating jig. Where submerged or emergent wood and rocks complement the intersection, he’s fond of banging a Strike King KVD 1.5 square bill through the cover. Frogging and pitching Texas-rigged plastics will also produce.
In those deeper northern lakes, being able to quickly reach the intersection and effectively probe large deep areas for less-concentrated fish is VanDam’s top consideration.
“A drop shot with the new Strike King KVD Half Shell is really the go-to because of efficiency,” he said. “You can put up to a 1/2-ounce weight and get it down to that zone and cover water pretty quickly.”
Whatever you throw, Lee said seasonal movements generally make any intersection pattern you discover replicable throughout much of the lake.
“I think the more cover that a place has, that means it’s a little more fertile,” Lee said. “Every bite tells you something and multiple bites in an intersection clue you in to what the fish are doing across the whole body of water.”
モンローはこれらのスポットをクランキングするのが好きですが、所々で彼は5/8から7/8オンスのRiver2Sea John Murray Papa Mur JIGをMissile Baits Craw FatherまたはTwin Turboトレーラーでキャストします。冬の間はよりゆっくりと、のろのろとしたプレゼンテーションが使用されますが、夏の終わりから秋の初めの期間にはより速く、より積極的にこのテクニックを使います。
バンダムは一般的に、ルアーチョイスを水草のある/なしで決めています。オープンウォーターではジャークベイトやクランクベイトがお気に入りですが、トップウォーターもあちこちに投げるでしょう。より浅いウイードレイクでは、ウィードの中を通すために信頼のStrike King Caffeine Shadのようなウィードレス効果の高いルアーに頼るでしょう。
リーはStrike King Pure Poison vibrating jigとStrike King Rage Swimmerの組み合わせで交差点のウィードエリアにアタックします。交差点のそばに水草や沈んだ木、岩などがある場所では、Strike King KVD 1.5 square billでカバーを叩いていくのが好きです。フロッグやテキサスリグのワームをピッチングしてもいいでしょう。
より深くなるアメリカ北部の湖では、交差点にすばやく到達し、魚の散っているディープを最大限効果的にサーチできることが、バンダムにとっての最優先事項です。
「Strike King KVD Half Shellを使ったダウンショットは、実に効率良く使えます。 1/2オンスのシンカーを使うことで、素早く落とし込め、ゾーンをすばやくカバーすることができます。」
あなたが何を投げているとしても、季節の変動による交差点のパターンは通常、湖の大半のいたる所で同じように発見できると、リーは言います。
「私は、その場所に多くのカバーがあれば、他より少し良いエリアだということを意味すると考えます。 すべてのバイトは、あなたに何かを伝え、複数のバイトは、魚がそのフィールドじゅうの交差点で魚がどう動いているかの手がかりをもたらします。」
いかがでしたか。
バスにも交差点という概念はある、というか、湖やリザーバーそのものが、そういう地形になっているということで、地形を読んでくださいねというお話でしたかね。
記事内にガンターズビルレイクの地図を貼ってみましたところ、おもいっきり交差点のような形になっているので説明としては分かりやすいのですが、本流に交わる支流がすでに琵琶湖南湖の大きさに近いなんて、イメージしちゃうとスケールがでかすぎて逆にわからないです(笑)
まあ、そういう大きな視点で見たり、小場所なら小さな視点で見ても良いですよということだったので救われました。
大きい場所でも小さな場所でも、交差点っぽいところはまずチェックするようにしたいと思います。
そして、これを読んでいてちょっと思ったのですが、障害物の無い、光の当たり方も同じ、流れも何もないプールのようなところに人工的な形の整った交差点を作ってみて、そこに複数のバスを放してみたらバスたちはどういう動きをするんでしょうね。
ほとんどのバスは同じ場所にかたまって着くのでしょうか。
それとも、バスごとに好みが違ったりするのでしょうか。
そうやって考えれば考えるほど、本当に謎です。謎すぎます。
変なことを思いついてしまったことで、影や流れや障害物というものがいかにバスの居場所を突き止めるのに一役買っているかが改めてわかりました(笑)
バスのこと、もっともっと知りたいですね。
それでは、また。
毎度ありがとうございます!