偏光グラスのレンズの色

2017年3月23日

偏光グラスのレンズの色

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Best lens colors for sight fishing”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”Best lens colors for sight fishing”By Mark Hicks March 13, 2017(海外サイトです)

 

偏光サングラスは、バス釣りにおいて大切な役割を果たしますよね。

バスはだいたい、カバーやストラクチャーに付くかそれに沿って移動することが多いので、水中のそういった変化が目で見えることはかなり有利になるということですね。もちろん、直接バスやベイトフィッシュを発見することもしやすくなります。

ある人はそこに何もないことも知らずにルアーを投げ、ある人はそこにデカバスがいてエサを探していることを見ながらルアーを投げるくらい違うんですからね。

じゃあ、偏光グラスはクリアウォーター向きのギアかと思えば、肉眼では見えないストラクチャーのシルエットが見えたりしますので、マッディーウォーターでもあった方がより良いと思いますし、知らない湖でエレキを踏みながら釣りをしていて、急な浅瀬が出てきて座礁するといった危険回避にもなります。

そのほか、直射日光と水面からの反射光を軽減するので、目の疲れを抑えることができ、帰りの車の運転などの危険も軽減するとか、ルアーやゴミなどの不意な眼球直撃による怪我を防いだりという間接的な効果もありますので、偏光サングラスをしない理由がありません。

偏光グラスはだいたい、値段と品質や性能が比例していて、レンズそのものの性能以外にもフレームや鼻パッドなども高機能になり、高いものほど使い心地がいいと言えます。なので余裕がある範囲で高いものを使った方がいいとは思います。

しかし厄介なことに、どのブランドを選んだとしても、偏光グラスには「色」も数種類あって、その色によっても役割があったりしますし、人によって体感できる差に違いがあるということもあるんですよね…。

高いものになるほど、そう頻繁に買い変えたり買い足したりするのは大変になってしまうので、レンズの色による効果は知っておきたいものです。

そこで、バスプロ数名に頻繁に使用しているレンズのカラーとその理由をインタビューしたこの記事です。なぜそのレンズの色を使っているのかを知り、偏光グラスを無駄に買ってしまわない節約のためにも役立てましょう。

 

JACOB POWROZNIK(ジェイコブ ポロズニック)

Sunrise Silver Mirror and Copper Lenses

Powroznik opts for Costa Del Mar’s Sunrise Silver Mirror lenses during lowlight conditions, such as first thing in the morning. This polarized lens allows 30 percent light transmission.

“That lens just lightens everything up,” Powroznik said. “I can see better with it before the sun gets up.”

When the sun gets bright around midmorning, he switches to Costa sunglasses that sport copper lenses, which allow only 12 percent light transmission. Many other Elite pros favor copper, brown or amber lenses, which they claim provide the best contrast for bed fishing under most conditions.

However, when Powroznik is bed fishing in Florida’s dark tannic water, he claims that the Sunrise Silver Mirror lenses help him see into the water better than copper lenses, even under the midday sun.

Melinda Hays, the bass community leader at Costa Del Mar, boasts that all of their polarized lenses feature 580 technology that enhances greens and reds and decreases harsh blue and yellow light. The result is higher contrast and less eyestrain.

She added that Costa’s polycarbonate lenses received a 7+ rating from the Bayer Abrasion Test. The industry average score is 3 to 5. As scratch resistant as Costa’s polycarbonate lenses are, they fall far short of Costa’s glass polarized lenses in this respect, Hays points out. No plastic lens material beats glass for scratch resistance and optical clarity.

The drawback with glass lenses is that they are heavier and less impact resistant than the tough plastic lenses found in high-end polarized sunglasses. When a snagged sinker snaps free and comes at your face like a speeding bullet, you tend not to favor glass.

  • サンライズシルバーミラー
  • コパー

ポロズニックは、朝イチなどのローライト時には「Costa Del Mar(通称コスタ)」のサンライズシルバーミラーレンズを選択します。この偏光レンズは30%の光透過率を持っています。

「そのレンズは実に明るく見える」とポロズニック氏は語った。 「太陽が昇る前でもよく見ることができます。」

日が昇り明るくなると、コスタのサングラスをコパーのレンズに切り替え、光の透過率を12%に抑えます。多くの他のエリートプロはコパー、ブラウン、またはアンバーのレンズを好んでいます。彼らはほとんどの条件下でベッドの釣りに最良のコントラストを提供すると主張しています。

しかし、ポロズニックはフロリダの暗いタンニンウォーター(醤油っぽい色)でベッドの釣りをしているときは、サンライズシルバーミラーレンズは、真昼間の太陽の下であっても、コパーレンズよりも水中がよく見えると主張しています。

「Costa Del Mar」のバスコミュニティリーダーであるMelinda Haysは、すべての偏光レンズが緑と赤を強調し、青と黄色の光を低減する580の技術を備えていることを誇っています。その結果、コントラストが向上し、眼精疲労が減少します。

また、コスタのポリカーボネートレンズはバイエル磨耗試験から7+の評価を受けたと付け加えた。業界の平均得点は3から5です。コスタのポリカーボネートレンズの傷のつきにくさは、コスタのガラス製偏光レンズがはるかに及ばない点だとHays氏は指摘しています。プラスチックレンズ素材は、傷の付きにくさと光学的透明性においてはガラスレンズよりも優れています。

ガラスレンズの欠点は、ハイエンドの偏光サングラスに見られるハードプラスチックレンズよりも重く、耐衝撃性に劣ることです。根がかったシンカーが外れて、あなたの顔に弾丸のような速さで来るようなことがあるなら、ガラスレンズを使わないほうがいいです。

 

TIMMY HORTON(ティミーホートン)

Amber Lenses

Timmy Horton relies on Solar Bat’s amber polarized polycarbonate lenses exclusively. They were instrumental on Day 4 of the Elite Series tournament at Lake Okeechobee in February of 2017, which he won. Strong north winds had muddied the water Horton had fished on the first three days. That forced him to find cleaner water he was not as familiar with.

“I was drifting with the wind and casting ahead of the boat to shiny spots on the bottom,” he said. “The amber lenses let me see those spots far enough away that I could fish them before the boat drifted too close."

Horton also sticks with amber lenses because his eyes have grown accustomed to looking through this hue. He reasons that switching to a different color would be confusing.

Then again, Solar Bat claims that their green Mossback polarized lens is superior for bed fishing. It bleaches out browns, including muddy water, and enhances greens, which makes bass and grass more visible.

  • アンバー

ティミーホートンは「Solar Bat(ソーラーバット)」の偏光ポリカーボネートレンズのアンバーのみを使用しています。それは2017年2月のレイクオケチョビーでのエリートシリーズ大会の4日目に役立った。強い北風が、ホートンが最初の3日間に釣った水を濁してしまいました。彼は濁りの無いクリアウォーターを探すことを余儀なくされました。

「私は風でボートを流しつつ、ボートの先のボトムが明るいスポット(ネスト)にキャストしていました。」彼は言います。 「アンバーレンズは、ボートが近付き過ぎる前に、それらを離れた場所から見つけて釣ることができます。」

ホートンはまた、この色合いに目が慣れてしまったので、アンバーレンズにこだわっています。彼は、異なる色への切り替えが混乱すると結論付けました。

その反面、ソーラーバットは、グリーンモスバックの偏光レンズがベッド釣りで優れていると主張しています。それは茶色を含むマッディーウォーターの色を無効化し、バスとウィードをより目立たせる緑を強調します。

 

BILL LOWEN(ビルローエン)

Copper Lenses

Lowen dotes on Vicious Vision’s Pro Series polarized sunglasses that feature Xperio UV lenses.

“I’ve fished side by side with guys wearing other sunglasses and I can see things they can’t,” Lowen said.

At 5-feet, 9-inches in height, Lowen used to feel that taller anglers had an advantage on him for sight fishing. That changed when he donned Vicious Pro Series sunglasses.

“They gave me such good depth perception into the water I actually felt taller,” he said.

Lowen has experimented with a variety of lens colors to maximize his vision under different situations. He has settled on copper lenses for everything.

“Copper is good when its cloudy, when its sunny and in clear and tannic water."

Dr. Doug Jordan, owner of Vicious Vision, has been a practicing eye care professional for more than 20 years and an avid outdoorsman all his life. He claims that Xperio UV lenses have the highest UV protection and 20 percent greater contrast than any other lens available.

Xperio UV lenses are also thinner, lighter and more scratch resistant, Jordon added. Also, the digitally ground lenses let your eyes see sharply through any part of the lens, not just the center.

  • コパー

Xperio UVレンズを搭載した「Vicious Vision」のプロシリーズ偏光サングラスをローエンは愛用しています。

「他のサングラスを着用している人と並んで釣りをしたときは、彼には見えないないことも見ることができていると思った」とローエンは語った。

身長180㎝のローエンでも、より背の高いアングラーの方がサイトフィッシングに有利であると感じていました。それはVicious Pro Seriesサングラスを着用したときに変わったのです。

「水中の奥行き感がすごく良くわかるようになり、背が高くなったのかと感じてしまうほどだ。」彼は言いました。

ローエンはさまざまな状況下で視力を最大にするために様々なレンズ色を実験しました。彼はすべてのことをコパーレンズで解決しました。

「曇りでも、晴れでも、クリアウォーターでもタンニンウォーターでも、コパーが良かった。」

「Vicious Vision」のオーナーであるダグ・ジョーダン博士は、20年以上にわたって眼科の専門家として活躍してきました。 Xperio UVレンズは他のどのレンズよりも高いUVプロテクションと20%のコントラストを持つと主張しています。

Xperio UVレンズは薄く、軽く、耐傷性にも優れています。とジョーダンは加えます。また、デジタルグランドレンズを使用すると、中心部だけでなく、レンズのどの部分でもシャープに見ることができます。

 

MICHAEL IACONELLI(マイク アイコネリ)

Amber, Gray and Yellow Lenses

  • アンバー
  • グレー
  • イエロー

(本文なし)


 

いかがでしたか。

その状況状況によってレンズのカラーを使い分けている方なら特に問題ないかもしれませんが、できるだけお金をかけないためにオールマイティーなレンズが欲しいということであれば、コパー系、アンバー系が良いようですね。

しかしいわゆる白人の方は青やブラウンの瞳の方が多く、それは日光に弱いようです。日本人のような黒い瞳は日光に強いようなので、このインタビュー内容も日本人にマッチするかどうかははっきりとはわかりません。

それでもこの記事をご紹介したのは、今まで偏光グラスに興味がなかった方に少しでも興味を持ってもらい、もっと快適な釣りをするための役に立てばと思ったからです。

私の好きな野尻湖のようなクリアウォーター下では特に差が出やすいのが偏光グラスでありレンズカラーだと思いますので、使っていてストレスのない、思い通りの一着と出会えることを願います。

 

それから、ちょっと裏技的な話になるかもしれませんが、お使いの偏光グラスのモダンとかテンプルエンドと呼ばれる部分(耳にかかる部分)が自分で調整できない仕様のものをお使いの場合、街のメガネ屋さんで無料でフィッティング調整してくれる場合があります。

私は釣具屋さんで偏光グラスを買ったのですが、鼻に汗をかいてちょっと下を向いたりするとメガネが「ズルッ」とズレてしまうことが多々あったので、ダメ元で「JINS」さんへ行き、「他店で買ったものですが調節してもらえませんか」とお願いしたところ、快く無料でやってくれました。おかげで下を向くどころか、勢いよく首を振ってもびくともしなくなり、さらに一日中かけていても痛くなるということがなくなりました。これは特に夏の暑い中でも集中力を持続させるための大きな差ですよね。

メガネ屋さんがこれを読んでいたら、儲からない話を拡散してしまうことで不快に思ってしまうかもしれませんが、私はその後、花粉対策用メガネと老眼鏡をJINSさんで買いそろえました。本当に感謝しています。

 

「釣りは魚に近い道具から釣果に差が出る」と言われますが、同じように「自分に近い道具から釣りの快適さに差が出る」と思います。

釣り道具は、釣果そのものを左右します。快適さは、同じ釣果だった場合の満足度を上げてくれます。どちらも大事なことだと思いますので、「口コミサイトで評価が高いから」とか「○○さんが使っているから」といった理由ではなく(もちろんそれでも満足度が高ければまったく問題ありませんが)、長い時間をかけて本当に自分に合った道具を探してみてくださいね。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!