バストーナメントの基礎知識

バストーナメントというのは、バス釣りを楽しみつつ、自分のバス釣りのスキルを客観的に見ることができ、競争の中で判断力や決断力といったメンタル的な部分も鍛えられる場であります。ということで、バストーナメントの基礎に触れていきましょう。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Everything You Need to Know About Tournament Bass Fishing”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:shopkarls.com”Everything You Need to Know About Tournament Bass Fishing”
アメリカのバスフィッシング界では、バストーナメントが盛り上がっています。
これは私の勝手な意見ですが、アメリカ人というエンターテイメントを強く好む国民性が、バス釣りをひとりで楽しむ趣味(ホビー)よりも、みんなで楽しむ趣味(ショー)にしようじゃないか、みたいな感じで、楽しみ方の幅を広げていったのだと思っています。
アメリカという国は移民の国で、開拓時代には広い国土を家族が生き残るために早い者勝ちで自分の土地にし、境界線を決め、家を建て、自分の家までの道路まで自分で引くということをしていたんですよね。
これがアメリカ人の原点といいますか、これが基礎となり、誰かと競い合ったりすることを楽しみながら、大自然という神の恵みをリスペクトし、家族を大切にするという感じの国民性が表に出るのだと思います。
そうなるとバス釣りも当然、自然をリスペクトしながら誰かと競い合い、地位も名誉も自分の物にしようじゃないかという楽しみ方になっても不思議ではありません。
私は、日本人らしくひとりでひっそりと楽しみたい部分も強くありますが、アメリカ人のこんな気質というのもすごく好きです。
ですので、アメリカで開催されるトーナメントやその番組を見るのも好きなんですよね。
さて、そんなバストーナメントの世界ですが、もちろんただ見て楽しむ、参加して楽しむだけではありません。
バストーナメントに参加するということは、釣りを楽しみながら、自分のバス釣りのスキルを客観的に見ることができたり、競争の中で判断力や決断力といったメンタル的な部分も鍛えられる場であります。
うまくいけば賞品や賞金も手に入り、釣り仲間にも賞賛されるのです。
この記事は、アメリカのバスタックルの通販専門店「Karl’s Bait & Tackle」のブログ記事で、バストーナメントの基礎知識的なものが解説されています。
簡単な内容ですが、これを読んで、バストーナメントにハマるアングラーさんの気持ちを理解したり、自分のスキルアップのための予備知識としてお役立て下さい。
バストーナメントの歴史
フィッシングダービーやその他のコンペティションは何年も前からありましたが、現代のバストーナメントと呼べるものは1960年代の後半までさかのぼり、1967年にアーカンソー州ビーバーレイクで開催された史上初のバスマスタートーナメントということになります。
それ以来、トーナメントとしての釣りはアメリカ中のローカルトーナメントレベルが生まれるまでに成長し続けています。 現在、大小を問わなければ、ローカルレベルから始まり、インターネットやテレビで見ることができるさまざまなフォーマットのトッププロの試合まで無数の団体があります。
バストーナメントのさまざまなフォーマット
バストーナメントの最も基本的なフォーマットは、最も多いウェイトを持ち込んだ人が優勝というものです。 一般的に、多くのトーナメントでは5匹のリミットがあり、アングラーは数を釣りながら釣ったバスを選別し、トータル重量をなるべく増やして競り合います。アングラーは5匹のバスを釣ったら、それ以降はより大きなバスを釣るたびにいちばん小さいバスをリリースしていきます。
順位は試合期間中に釣ったバスの重さを量り、その重さに基づいて決定します。トーナメントによっては1日しかないものもあり、普通のトーナメントはそれより長くなりますが、それでも総重量が順位を決定する要因です。 その日の最大のバスには個別の賞品もあります。
5匹リミットの例外は、メジャーリーグフィッシングで行われているすべてのバスをカウントするフォーマットのトーナメントと、バスの重さを計量する代わりに長さで測定するカヤックトーナメントがあります。
ローカルトーナメントとリージョナルトーナメント
バス釣りトーナメントバスに参加する最も簡単な方法の1つは、地元のバスクラブに参加することです。多くの都市には少なくとも1つのクラブがあり、メンバーは地元で釣りをしたり、新しい釣り仲間を作ったり、低コストで試合に参加できたりします。
高校と大学のトーナメントは、近年人気が爆発している方法です。これらの大会は、若いアングラーたちに仲間と釣りをし、貴重なトーナメントフィッシングの経験を積む機会を提供します。(※アメリカの高校には正式なバス釣り部というものが存在するようで、BASSやFLWが主催する高校野球の甲子園のようなトーナメントがあります)
他の人気のあるローカルトーナメントとしては、アングラーが2人組でボートを共有して他のチームと競うチームトーナメントがあります。多くのチーム戦トーナメントは単発の自由参加型トーナメントですが、チームでのシリーズ戦もあり、シーズンの終わりに大きな賞金が出るチャンピオンシップの資格を得ようとアングラーはシーズンを通して戦います。
上記に加えて、もっと広いレベルへでのツアーを検討している釣り人は、リージョナルトーナメント(イースタン、セントラル、サウザン、ノーザンとアメリカの地方を大きく分けたトーナメント)の試合でのボーターまたはコアングラーとして試合に参加する方法があります。ボーターは他のボーターと競争しますが、コアングラー(ノンボーターとも呼ばれます)はボートのバックシートで釣りをし、同じ部門の他のコアングラーと競争します。
このフォーマットで行われるトーナメントには、フェニックスバスフィッシングリーグ、トヨタシリーズ、バスマスターオープンなどがあります。それぞれ、その地域で成功したアングラーには次のレベルに進む機会が与えられます。

バスプロのトーナメント
最高レベルになると、プロアングラーによる複数のトーナメントサーキットがあります。 これには、メジャーリーグフィッシング・バスプロツアー、バスマスター・エリートシリーズ、タックルウェアハウス・プロサーキット、ナショナルプロフェッショナルフィッシングリーグなどがあります。
これらプロのトーナメントとなるとそれぞれ独自の参加資格がありますが、すべてローカルトーナメントの延長線上にあります。アングラーはまず地元のトーナメントで成功を収め、ランクを上げて、より高い参加費とより大きな賞金の可能性のある、大きくより権威のあるトーナメントへの資格を目指します。

トーナメントといいますと、なんだか上手な人ばかりが集まってて怖いとか、気まずいみたいな感じってありますよね。
私もそれを感じていました。
好きなバス釣りで順位を付けられたくないといいますか、負けるのが嫌だったんです。
しかし、私が参加してみたところ、それは少し偏見で、間違いでもありました。
たしかにその湖で腕に覚えのある方が多いのですが、それを鼻にかけているようなところはなく、みなさんそれぞれただ釣りが上手になりたい、レベルを上げたいという方ばかりです。
明らかに実力も順位も下の私のような者にでも、私が釣ったバスに興味を持ち、釣り方を聞かれたりします。
私が参加したのはローカルのトーナメントしかありませんが、恐らくみなさん最初は私と同じような実力だったとしても、トーナメントを繰り返すうちにバス釣りをより深く理解し、上達されたのだと思います。
ですので、いつまでも謙虚なのではないかと思うんです。
そうであれば、私もそれを見習ってもう少しトーナメントを理解したいと思うようになり、野尻湖では「五十嵐誠を倒せカップ」と木崎湖ではモダンボートさんのカップ戦とdepsカップに出ました。
そして今シーズンからは木崎湖のシリーズ戦にも参戦しています。
どの戦いも全く歯が立ちませんが、初めに考えていたような負けて自分が受けるダメージ…屈辱感のようなものはなく、勉強になることばかりです。
まあこれは、本当に人それぞれの価値観によるところが大きいと思いますので、誰彼かまわずおすすめするものではありません。
しかし、もしバス釣りのスキルを高めたいと考えている方で、トーナメントに根拠のない恐怖感のようなものを持っている方は、この記事を参考になさってみてはいかがでしょうか。
私もいまだにおっかなビックリで参加していますし、バスが釣れると手が震えます…。
そう、いつもとは違う場に身を置くって、いいものだと思いますよ。
それではまた。
毎度ありがとうございます!