パターン崩壊!その時あなたは?:パターンフィッシングの罠

バス釣りでよく耳にする「パターン」という言葉。調子がいい時も、調子が悪い時も、この言葉に振り回されてしまうことがあるんですよね。いえ、正確にはその言葉ではなく、自分の心が邪魔をしているだけかもしれませんよ。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”OVER-PATTERNING BASS”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:mossyoak.com ”OVER-PATTERNING BASS”by Brandon Cobb , April 9, 2020
バス釣りをしていると、調子のいい時って、ありますよね。
最初の1本を釣るまでは苦労しますが、1本釣れたことで何かをつかみ、その感覚を整理することで、釣れた理由を理解し、それを再現していく。
すると、思った通り、釣れる。
「わかった。今日はこれが釣れるんだ」
いわゆるパターンフィッシングですよね。
パターンの発見は複数で釣りをしている時も見つけやすいもので、釣れている人の真似をするだけで良かったりもします。今まであまり使わなかった種類のルアーやカラーがお気に入りになるきっかけでもありますよね。
パターンだなんて、そんな大層なものでもないかもしれません。ただルアーを換えただけ、そのルアーで釣れたからそれで釣ってたらやたら釣れた、ただそれだけのことで、良い1日になることがあるものです。
しかし、これはそのまま、逆パターンに陥ることもあります。
1日の釣りをスタートしてわずか数投で1本目のバスが釣れたと。「よしよし、今日も絶好調だな!このまま行くぜ!」と意気込んだが最後、その日の釣果はその1本で終了…。そんな経験だって、おそらく誰にでもあるでしょう。
そもそも人間というものは、変化を嫌う生き物です。
今やっていることを信じたい、なにかを変えることは自分自身を否定することになるのではないか、いまさら変えられない…こんな気持ちが、なにかを変えることを邪魔するんですよね。
しかし、バスプロは違うようです。
バスプロはそんな感情と戦いながらも、絶えず自分を変化させています。バス釣りがメンタルスポーツだと言われるのは、こういうところにも関係しているようですね。
そういうメンタルが身に付けば、自分自身に縛られず、釣果が上がるかもしれないのに…どうすれば、そんな考え方ができるのでしょうね。
この記事は、アメリカのハンティングとフィッシング専門のアパレルブランド「MOSSY OAK」公式サイトのコラム記事で、バスマスターエリートプロのブランドン・コブ氏が、現代のパターンフィッシングについて解説してくれています。
彼にとってのパターンフィッシングとは、どういうものでしょうか。ちょっと読んでみましょう。
パターンフィッシングについて
「わかった、ワンドの奥から2番目の桟橋でなおかつ丸い脚でできた桟橋の水深2.1メートルで食うんだな。」
これは少し極端な例かもしれませんが、過度のパターン化というのは意外とやってしまいがちなことの1つです。私もそうですし、誰でもやってしまうことだと思います。
バス釣りは、世界で最も爽快でありながら、最もイライラするスポーツです。湖を適当に走ってたらたまたまバスが釣れたなんてうのはパターンフィッシングとは全くの別物です。しかし、パターンを複雑に考えてしまって自爆するなんていうのも本当に簡単に起きることです。
複雑なパターンをもって再現しようとすると、1日で大量のガソリンを使っても何も起きないこともあります。あなたが朝イチで偶然釣れたまぐれの釣りをパターンと思い込んで、同じような場所を探して20分も移動しなければならないなら、それはもう考えすぎと言っていいでしょう。私は、あなたがエンジンをぶん回して20分かけて移動しなくても、その間にレイダウンが6つあればそれぞれに2~3匹のバスがいると思うんですよね。
あなたが高性能な魚探を使っているにもかかわらず12時間さまよってもノーフィッシュ状態が続いたとき、バスというのはどれほど賢い生き物なのだと思うかもしれませんが、そんなことはありません。私はあなたの方が彼らより優秀であることを約束します。ただ彼らは、本能と条件の生き物なのです。正確なパターンなどはありません。魚は1時間ごとに変化するため、スタート時にうまくいったパターンはお昼には機能しない場合があります。状況は1日を通して変化するので、魚も変化します。今やってるパターンをいつ放棄して、別のパターンをいかにして見つかるかが重要なだけです。
私が岩の多いワンドの奥のチャンネル沿いのレイダウンから3本のバスを釣ったとします。私は間違いなくそれを覚えておいて、同じような別の場所を探すことでしょう。しかし、近くに同じような条件のバンクがない場合、その湖の同じような場所を探して遠くまで走るつもりはありません。チャンネル沿い、岩、レイダウンがキーである可能性は高いですが、おそらく3つすべてが重ならなければいけないのではありません。湖のなかで、これらの特徴の1つか2つを満たすスポットが近くにある場合は、そこが次のターゲットです。
私が釣りをするときはパターンを意識して、目的を持ってポイントを選ぶようにしていますが、正確なテンプレートなどはありません。オープンマインドであるべきだと思います。

バス釣りというのは本当に面白いもので、たとえば2人で釣りに出かけた時、午前中は自分が調子よくて、午後は連れが調子が良いなんてことがよくあるんですよね。
そして連れの方が調子が良いのが分かっているのに、午前中は自分の方が良かったものですから、その釣りを変えることができない。こんなことも、よくあることなんです。少なくとも私は(笑)
ここにパターンフィッシングの怖さがあります。
これに対抗するのは簡単で、この記事にもある通り、「心を開くこと」。
素直に今の状況を受け入れることが出来さえすればいいだけなんですよね。
これは現代のバス釣りには必須のスキルであるようです。
バスを釣りたければ、テクニックじゃない。知識じゃない。素直になること。大げさに言えば、そうなのだと思います。
もちろん、パターンフィッシングという言葉に惑わされてしまう方というのは、経験豊富なアングラーさんにこそ起きることでしょうから、テクニックや知識はある方なんです。それは必要なんですけど、それよりも素直さの方が大事になる時があるということなのでしょうね。
どうも私はこの素直さが足りていないようで、釣りの帰り道で反省することがよくあるんですよね。そして次は同じ過ちをしないようにと心に誓うのですが、また同じことをしてしまうという(笑)
最近のバストーナメントの優勝インタビューなどを観ていると、国の内外を問わず、その日、その時の状況にアジャストできたのが良かったんだーという話をよく聞くんですよね。
謙虚に話しているのではなく、実際にそういうことだったのでしょう。
私を含め、どうしてもなかなか素直になれないアングラーさんは、やはりプロのそういうところを見習っていきたいですね。
でもなあ、連れと同じことをして釣れてもあまり嬉しくないんですよねえ、逆に悔しいんですよねえ(笑)、困ったもんです!
皆さんはそんなことありませんか?そうでしょう?やっぱり困ったもんですね(笑)
それではまた。
毎度ありがとうございます!