秋はバス用じゃないルアーが活躍する!?
バス釣り用以外のルアーを使うというのは、ある意味では冒険です。しかし、確信を持って使うのであればそれはギャンブルではなく、戦術です。この秋、バス用以外のルアーを使うことにどんな目的や考え方があるのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”DAVID DUDLEY: Smaller Swimbaits, Even Crappie Jigs, Help Me Get Bit in the Fall”という記事を引用してご紹介いたします。
皆さんは釣具屋さんに行ったとき、バス釣りコーナー以外の全く関係のないコーナーへ行ったりされますでしょうか。
おそらくこれは、真っ二つに分かれるかと思います。行く人は行きますし、行かない人は全く興味もないでしょう。
しかし、私は言いたいんです。他のコーナーも絶対見た方がいい!って。
なぜなら、そこには新しい発見ばかりの「宝の山」があるからです。
これは地域にもよりますが、釣り業界の全体で見ると、バス釣りというジャンルはかなり人気があります。それに比例して、釣具業界のなかでバス釣り用の道具が占める割合というのも、かなり大きなものです。
しかし、それでも、バス用釣具というのは全体の釣り道具の中ではごく一部に過ぎません。
バス釣りがとても奥深い釣りなのと同じように、トラウト、ライギョ、ナマズ、シーバス、根魚、鯛、アオリイカ、ワカサギ、鮎、ヘラブナ、鯉…などなど、どの釣りも奥が深く、道具に対する研究開発も半端ではないんです。
これは対象のルアーひとつとってもそうですし、ラインやオモリのあり方についても、その釣り独自のものもあり、バス釣りとは全く別の観点で作られていることが分かりますから、勉強したいアングラーさんにとって釣具屋とは、さながら釣り博物館と言ってもいいでしょう。
もちろん、それをただ「へえー」と見ているわけではありません。
すべては、もっとバスを釣るための学びです。
これについてはもっともっと書きたいのですが、あまりにも前書きだけが長くなりそうですので、さっさと本題に入りましょうか(笑)
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシングのアングラーズコラムで、メジャーリーガーのデビッド・ダッドリー氏が、秋はバス用ではない、クラッピー(バスより小さいゲームフィッシュ)用のルアーを使った釣りを紹介してくれています。
バス釣りの世界的なトッププロがバス用以外のルアーを使うなんて、信じられますか!?
どういうことなのか、読んでみましょう。
色々と試す秋
これを書いている10月中旬、私たちは秋の釣りの真っ最中です。 確かに、秋のバス釣りは少々難しいのかもしれません。 しかし、適切なルアーを選び、さらにそのルアーがバスが良く目にするものでははない場合、爆発する可能性があります。
クラッピーを釣るときに使う超小型のシャッドテールワームまたはクラッピージグは、秋という季節に多くのバイトを得るのに有効であることを私は発見してしまいました。
秋にクラッピー用ルアーが有効だということはバージニア州にあるホームフィールドで釣りをしていて学ぶことが出来たのですが、それはバージニア州周辺だけでなく、アメリカ国内すべてでも同じでした。 あなたも自分のホームフィールドでよく釣れる方法を持っているかもしれませんが、それが他のフィールドでも有効かどうかは、試してみないとわかりませんよね。
これは、私の試合の中でも実証済みです。
クラッピー用ルアーをいつ、どうやって使うのか
ベイトフィッシュを模したクラッピー用のルアーは、他のルアーよりもプレゼンテーションが非常に小さいため、秋のバスを釣るのに最適です。ベイトフィッシュは小さいので、バスをだますのに必ずしも大きなルアーは必要ありません。
3インチを超えるものはどうも大きく感じてしまうので、私は通常2.8インチのシャッドテールを使います。クリークのバックウォーターで釣りをしていて、バスがベイトフィッシュにボイルしているようなとき、この手のルアーを使ってみる価値があります。私は飛距離を稼ぐために、10ポンドのPEに4〜6ポンドのリーダーを使用するのが好きです。
クリークのバックウォーターでと言いましたが、必ずしもクリークのバックウォーターである必要はありません。周りにバスがいると思うところならどこでも、このテクニックを使うことをお勧めします。
リトリーブスピードに関しては、速いか遅いかはバスに聞くようにしましょう。もっと速くした方がいいかな?と思う時は、リールのギア比の高いものを使い、重いルアーに替えます。小さいルアーを使っている場合でも、リトリーブをもう少し速くしたい場合は、重量を1/8オンスから1/4オンスに上げるといいでしょう。
ここで言っておきたいのは、このテクニックは自己ベスト記録を更新するようなテクニックではないかもしれませんが、とにかくバスを釣りたいということであれば、役に立つだろうということです。
私は秋に釣りをするのがあまり好きではなく、やっぱりちょっと難しいと思っています。ただし、こういった超小型のシャッドテールを使うことで、大きなトップウォーターやクランクベイトを使ってバスを釣ろうとするよりもはるかに簡単になります。ベイトフィッシュを追いかけているバスというのは、そのフィールドのマックスサイズのバスではないかもしれません。しかし、少しでもバス釣りを楽しみたいのであれば、こういう釣りが秋には最適なのかもしれません。
日本でルアーで釣るメジャーな淡水魚というと、バス、トラウト、ブルーギル、ナマズ、ライギョあたりでしょうけども、アメリカではこの他に、クラッピー、パイク、マスキー、ウォールアイといったところがメジャーどころで、それぞれの魚種にそれ専門のトーナメントがあるほどです。
非常に幅広くゲームフィッシングが楽しまれているんですね。
そのおかげか、バスを狙っていたら○○が釣れた、またはその逆パターンもすごく良く起こりますので、新しいルアー開発なんかのヒントになりやすいのかもしれません。
日本でも海のルアー釣りならそういうこともしょっちゅう起きますが、淡水だとあまり起きませんよね。
ですので、あまりヒラメキが起きにくかったりするのですが、そんなとき、釣具屋さんの他の魚コーナーを歩いてみるんです。
すると「なんじゃこりゃ!?」というルアーのような、ルアーじゃないような、なんだか意味不明のものを見つけたりするんです。
バス用じゃないので欲しいわけではないのに、なんだか気になる…これ、ひょっとして、誰も気づいてないけど、バスめっちゃ釣れるんじゃないの…?なんていう無謀なヒラメキ。これ、分かる人にはわかるでしょう(笑)?
でもそれはこの記事にあるデビッドダッドリーのようなプロと発想は同じで、使いどころは絞られたり万能ではないかもしれませんが、ある特定のシチュエ―ションでは輝くというテクニックに発展することもあるんですよね。
さらに、他の魚を釣るための道具ですのでよく知らないものですから、なぜこれはこういう形でこういう重さなのか、なぜこの色なのかという勉強をすることも、間接的にバス釣りが上手になることに繋がると思います。
釣具屋さんに行ったらぜひ、バス釣り用の道具だけじゃないところにも、目を向けてみてくださいね。
ちなみに、当店にも例のクラッピー用のルアーというものがございます。
スタンプジャンパージグベイトという1/16ozのちっちゃいジグヘッドに超小型コロラドブレード、そしてあらかじめ付けられたチューブワーム、もしくはマラブーヘアというクラッピー用ルアーです。
これはできるだけロングキャストして着底したらゆっくりとストレートリトリーブするだけという超簡単操作のルアーです。
どうしても釣りたいときのお助けルアーというかセコ釣りルアーのような印象をお持ちになるかもしれませんが、秋という季節はこういうものにでっかいバスが食ってくるものなので、見過ごせないんですよね。
ぜひあなたのバス釣りの幅を広げるための第一歩として、このクラッピージグを試してみてください。
デビッド・ダッドリーは記事の冒頭でこう言っていました「秋は適切なルアーを選び、さらにそれがバスがあまり見たことがないルアーなら、爆発する可能性がある」と。
こういうルアー使っている人って、少ないじゃないですか!
おひとついかがですか?
それではまた。
毎度ありがとうございます!