ケビンバンダム「アフタースポーンの鬱バスを釣る」

2017年4月26日

ケビンバンダム「アフタースポーンの鬱バスを釣る」

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Attacking the postspawn funk”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”Attacking the postspawn funk” by Kevin VanDam April 21, 2017(海外サイトです)

 

スポーニングを終えたバスが、一時的に活性が低くなるということは、皆さんも聞かれたことがあると思います。

「産卵を終えたメスバスは体力の回復を図るため、ディープでじっとしている」というもの。

ただ、実は私は、ずっとその意見には賛成していませんでした。

水温が上がって代謝が活発になった状態でじっとしていては、回復どころかどんどんやせ細ってしまいます。アフターのメスバスこそ、どこかでガンガンに餌をとっているんじゃないかと思っていたんです。

アフターのオスのバスは、やっとネストから解放されて、本来の姿に戻りエサを食べまくるいわゆる高活性になるので、まあまあ釣れるのですが、サイズがいまいちで、ヒレもボロボロで…それでも嬉しいんですけどね(笑)

そういうオスがポロポロ釣れてしまうもんですから、その釣れる釣り方をしてしまう。それがメスを釣る釣り方と違うんだと思います。それで、大きなメスバスに遭遇する確率が低くて、メスの大きいのは活性が低くて釣りづらいと感じてしまうんじゃないかな、というふうに感じます。

そこで、この記事です。

ケビンバンダム氏が、アフタースポーンのそんなデカバスの釣り方を書いた記事がこちらです。

私の意見なんかより、ケビンバンダムです。まずは読んでみてください。

 

ポストスポーンの不活性バスに効くルアー

One of the toughest times to catch bass is during what I call the postspawn funk.

We ran into that during the Bassmaster Elite Series event on Toledo Bend, and it is something that occurs everywhere just after the spawn.

At Toledo Bend, some of the fish were still spawning, but the bulk had just come off the beds. The fish were scattered and there wasn’t one pattern or theme that worked consistently. You can tell it’s going on when it’s difficult to get multiple bites in one area because the fish have yet to group up.

The one pattern that did work best for me – and will work for you when confronted with similar situations – is the topwater bite.

I picked up on it when I could get in clear, calm areas and see a few bluegill beds developing. That’s a key sign for me.

The topwater bite only continues to get better as the postspawn period progresses. The fish won’t move far to get a bait so you need something with a lot of action and enticement yet stays in strike zones longer.

Some anglers will use a walking bait that slashes side-to-side, but experience has taught me that a larger popper works even better. I caught half of the bass I weighed in at the Bend on the Strike King’s larger (3/8 ounce) KVD Splash in a bluegill pattern.

I prefer the larger version because of how important sound is this time of year; it’s all about the power of the “bloop” a topwater makes.

Also, instead of working it fast like I do later in the year when bass are keying on moving bait, I use a slower retrieve and pop it hard to make a loud “bloop.” I still keep it moving with four or five short bloops, then pause for a second or two before I bloop it again. Most of my strikes come after a series of bloops.

This particular popper has great side-to-side action, so it doesn’t move a great distance, and if you pop it slow it makes more noise.

It also has a feathered tail that collapses when I pull the bait then flairs when I pause it.

I also like it because I can cast it well and present it precisely to targets. I throw it on a 6-10 medium action KVD rod with 17-pound monofilament. I can make underhand casts to the back corners of docks and under overhanging trees and brush. When you can get that bait around targets like that, the bass can’t stand it.

The larger profile, and my ability to get it in tough spots, appeals to big, postspawn females that are tough to catch with smaller baits.

バスを釣るのに最も困難な時期の1つが、私がポスト・ストーン・ファンクと呼ぶ期間中です。

バスマスター・エリートシリーズ、トレドベンドでの大会では、それに遭遇しました。それは、スポーンの直後にどこでも発生するものです。

トレド・ベンドでは、まだスポーニング中の魚がいましたが、ビッグバスはもうベッドから離れていました。魚は散らばっていて、安定して効くパターンは一つもありませんでした。魚がまだスクールを作っていないので、1つのエリアで複数のバイトを得ることが難しかったため、そんな状況なんだなとわかりました。

似たような状況に直面したときにうまくいったパターンのひとつがトップ・ウォーター・ルアーです。

わたしはオープンで波の穏やかなところに入ったとき、いくつかのブルーギルのベッドがあるのを見て、トップルアーをチョイスしました。それが私にとって重要な兆候です。

トップウォータールアーは、ポストストーン期間が進むにつれて、良くなり続けます。人間は何かを必要としたときに多くの行動をとりますが、バスはこの時期、餌を得るために遠くまで動きません。そしてこのルアーはより長くストライクゾーンにとどまります。

多くの釣り人は、左右にキレのいい首振りをするペンシルベイトを使用しますが、私の経験では大きなポッパーが効くということを教えてくれました。トレドベンドで私はブルーギルパターンでストライク・キングのより大きな(3/8オンス)KVDスプラッシュでウェイインしたバスの半分を捉えました。

ケビンバンダム「アフタースポーンの鬱バスを釣る」

私はこの時期は音が重要だという考えで大きなバージョンの方を好むのですが、それはこのルアーが出す “変な音"の力に関系しています。

巻き物に反応の良いシーズン後半の時に効くような速い動きをするのではなく、より遅く、大きな「変な音」を立てるために激しく弾きます。一方で、私は静かな4〜5回のショートポップをし、また動かす前に1〜2秒ほどポーズを入れてください。バイトの大部分は、一連のアクションの後に来ます。

このポッパーは、横から横への首振りアクションを持っているため、大きな距離を移動することはありません。ゆっくりポップすると、より多くの音が発生します。

また、アクションしてポーズを入れたときに倒れ込んでくるフェザーのテールフックが付いています。

よく飛び、狙った所に正確に飛んでいくので、私のお気に入りです。6フィート10インチのミディアムアクションのKVDロッドに17ポンドのナイロンラインで投げます。アンダーハンドで、桟橋の角、木のオーバーハングやブッシュの下にキャストしていきます。あなたがそういった目標にルアーを入れることができれば、バスは我慢ができません。

より大きなシルエットとそれを難し​​い場所に入れる技術は、小さなルアーで釣るのが難しい、大きなアフタースポーンのメスに訴えます。

 

ルアーの使い方

Now, it’s not a bait that is going to get you 30 bites a day, but the ones that do hit are quality fish. And another thing – this isn’t just a morning, evening or cloudy day pattern. During the postspawn, I’ll fish it all day.

Color choices are dictated by water clarity. I used the bluegill pattern because I felt that was what the fish were focused on. Now, if the water is real clear I might use a natural translucent pattern like sexy shad or clearwater minnow. If it’s dirty, I use sexy shad or anything with a white belly.

Another thing about this postspawn pattern is it’s important to make multiple casts at a likely target, especially if you see pods of bluegills or beds.

Later in the year when fish are chasing bait, the fish will simply suck it under. When that happens, I know to pick up the pace on the retrieve and will only make one or two casts at a target.

So, add big poppers to your game plan when bass are in that postspawn funk. It could be your saving grace on a tough day.

And, of course, remember that it’s all about the attitude!

さて、それは1日に30ものバイトがあるようなルアーではありませんが、ヒットするのはグッドコンディションの魚です。もう一つ言えることは、朝、夕、曇った日だけのパターンではないということです。私はポストストーンの間、一日中それで釣っているのです。

色の選択は水の透明度によって決まります。ブルーギルカラーは、魚が集中していると感じたときに使用しました。水が本当にクリアであれば、セクシーシャッドやクリア&ゴースト系のようなナチュラルで半透明のカラーを使用するかもしれません。マッディ―ウォータの場合は、セクシーシャッドまたはとにかく腹が白いものを使用します。

このアフタースポーンのパターンのもう一つのコツは、特にブルーギルの小さな群れやギルのベッドのようなターゲットが見える場合に、複数のキャストを行うことが重要だということです。

バスが餌を追いかけているようなシーズン後半では、バスは巻き物でただそれを食ってきます。それをやってしまうと、リトリーブのペースがこれでいいと思ってしまい、ターゲットに1つか2つのキャストしかしなくなります。

だから、バスがそのアフタースポーンの不活性期間に入っていると思ったときには大きなポッパーをあなたのゲームプランに加えてください。タフった日にその恩恵に救われることかと思います。

もちろんそれは、ひとつの考え方であるということを覚えておいてください!


 

いかがでしょうか。

ケビンバンダムも、アフタースポーンの不活性なバスを相手にするとしつつも、使うルアーはトップウォーターという選択なのが興味深いと思いませんか?

ハイシーズンのように動き回ってフィーディングするというのはオスだけで、デカいのは上を見ながらじっと待ちつつ、エサが来れば迷わず行く、みたいな状態ということでしょうか?

その状況って、野尻湖のアフターに来られる方ならもうお気付きだと思います、そう、虫パターンそのものですよね。

虫パターンの時期って、虫じゃなくても結構釣れるんです。スモラバ、ダウンショット、シャッド・・・でも釣れるのはちょっと小さ目な感じ(と言っても35くらいあるので充分楽しいんですが)。

虫で釣れたときは40絡みとか40後半になってきます。そして、ケビンバンダム氏が言うとおり曇りでも晴れでもよかったりもします。

これはたまたま野尻湖のセミの発生とアフターが重なっているだけなのかもしれませんが、この記事を読んでみて、今までアフターのメスのバスが活性が低いと思えなかったモヤモヤした感じがなんとなくすっきりしました。

上手な人はそんなことはすっかり気づいていて、ちゃんと釣り分けているのかもしれませんが、私としてはいい話だなあ、と思いました(笑)

とにかく、6月後半から7月いっぱいは虫ルアーをありったけ持って野尻湖に集合、ということでいいのではないかと思います(笑)

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!