フリーリグでのバス釣り。基本と使い方:マイク・アイコネリ
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”MIKE IACONELLI: Free (Rig) Your Mind and the Rest Will Follow”という記事を引用してご紹介いたします。
バスフィッシングの本場、アメリカで最近流行のリグがあります。
それは、フリーリグ。
日本ではもう何年も前から知られているリグですので「いまさら?」と思われるかもしれませんが、アメリカと日本ではバス釣りそのものが違いますので、日本のテクニックが必ずしも必要とはならず、それほど注目されることもないという感じがあります。
またアメリカはトップトーナメンターが主にバス釣り業界を引っ張っていますので、トーナメントでシークレットになっていたりするテクニックやルアーはなかなか一般アングラーまで浸透しづらい部分もあるかと思います。
トーナメントなどで好成績を残したプロがその時のリグを公開することによって、トーナメントでの実績とともに一気に一般アングラーへと広がるんですね。
フリーリグは野尻湖のスモールマウスバス相手にも猛威を振るっているリグですが、野尻湖どころか日本全国、そして世界中で釣れているリグなんですね。
日本でフリーリグの情報を知ろうとすればネット上でたくさん見つけることができますが、アメリカのフリーリグはどうでしょう。ちょっと気になりますよね。
この記事は、アメリカのMLF(メジャーリーグフィッシング)サイトのコラム記事で、メジャーリーガーのマイク・アイコネリがフリーリグについて解説してくれています。
マイク・アイコネリは世界中を駆け回り、日本をはじめアジアのバス釣りも熱心に研究し、良いテクニックをアメリカに広めているアングラーの一人です。(VMCフックのTokyo Rigトーキョーリグ(日本のチェリーリグ)をアメリカに広めたのもマイク・アイコネリです)
そんな彼の解説するフリーリグとはどんなものでしょうか。ちょっと読んでみましょう。
フリーリグの基本
このリグの考え方としては、フィネスアプローチをする、ということになりますが、これまで使っていたタックルのまま、シンカーだけ素早くボトムまでフォールさせる使い方になるということです。ダウンショットで使うような丸いラインアイのあるドロップシンカーさえ持っていれば、このリグは簡単に始めることができます。
当時は、この手のシンカーはディプシーシンカーと呼ばれていました。私の意見では、先端に金属の丸いアイがあるものが最も使いやすいです。一部のアングラーはアイの下がスイベルになっているものを好むようです。スイベルはラインがねじれないようにする役割があります。私は通常のドロップショットシンカーと呼ばれるものを使っています。
シンカーのラインアイにラインを通してから、シンカーとフックの間には8㎜の黒いビーズを入れます。フックはレギュラーワイヤーまたはライトワイヤー(細軸)のものがいいでしょう。ヘビーフックは避けてください。ヘビーフックは必要としません、それはワームの繊細なアクションを妨げてしまうと思います。
私がかなり気に入っているのは、VMCのクローズドアイドロップショットフックです。これにはいくつかの種類があり、そのどれでも使いやすいものです。ワームの長さや太さに合わせて、フックを選んでください。
このリグは地球上で作られたどんなワームでも使うことができます、しかし、私の場合はだいたいバークレーパワーベイトマンティスバグです。これはたくさんのパーツがついた4インチのクリーチャーワームです。これには効果的な多くの機能が備わっており、フリーリグにはこういったクリーチャーベイトを使うと最高のパフォーマンスが得られるように思います。
カラーは任意です。クリアウォーターまたはそれに近い場合、私は見た目がナチュラルで、ベイトに合っているようなカラーを選びます。ステインウォーターやそれよりも濁りが入っている場合は、黒などバスが見つけやすいようなカラーを使います。このテクニックにはあまり余計なものがないだけに、バスが見つけやすいようにしてあげる必要があります。
フリーリグはいつ、どのように使うか
フリーリグをキャストする時、シンカーはフックやワームの方へ滑っていきます。 これにより、正確なロングキャストがしやすくなります。 これが着水すると、シンカーは逆のほうへ滑り、フックやワームから離れていきます。 シンカーは素早くフォールして着底しますが、ワームはそこからゆっくりとフォールするようになります。
このリグは、どこで使っても効率的だと言うアングラーは多いのですが、私の経験では、オープンウォーターまたはやや薄めのカバーの中が最もいいと思います。 岬から長く伸びたフラットエリア、またはクリークマウスような場所なら完璧です。
ヒント:ワームの頭にスカートを取り付けてみてください! どんなリグにしているかにもよりますが、フォール時にパラシュート効果を生み、ワームがまるでクラゲが呼吸しているように見えるようになります。
フリーリグはぜひバス釣りの武器のひとつに加えてみてください。 フィッシングプレッシャーがかかったバスに、目新しさからバイトを得ることができでしょう。
韓国が発祥のこのフリーリグ、原理としてはフリーのスリ抜けシンカーが先にあって、そのあとにフックがあるということで、構造上はテキサスリグとあまり変わらないリグなのですが、やってみると全く別物であることが分かります。
テキサスリグは重いシンカーでパンチングで使えば点の釣りや上下の誘いになり、通常ですとカバーの中に積極的に入れ、横に這わしてもカバーの中でのスリ抜けがいいというのが特徴です。
これに対してフリーリグは主にフォールでの釣りに使うという感じです。
テキサスリグで使うバレットシンカーとフリーリグで使うスイベル付きのドロップシンカーは、ともに中通しですのでラインはフリー状態ですが、フリーリグに使うスイベルアイだけのドロップシンカーの方がはるかにすべりが良く、シンカーだけ先にフォールしようとしますね。
シンカーが着底したら、そこからはワームがノーシンカー状態でフォールすることになります。これが最大のウリで、このフォール時間を稼ぐために、アイコネリはフックを軽い細軸にすることをすすめているんですね。
水深が深くなればなるほど、着底した時のシンカーとワームの距離が広がり、ワームのノーシンカー状態でのフォール時間が長くなります。このあたりはキャロライナリグに近い感じですが、リーダーの長いキャロライナリグは非常に投げにくく、軽めのシンカーでより遠投性や正確性のことを考えるとフリーリグの方が投げやすいかと思います。
テキサスでも、キャロでもなく、その中間とも言えないのがフリーリグです。
使い方や使いどころをよく理解して、自分の強力な武器のひとつにしたいものですね。
今後は世界中のバス釣りのテクニックがもっと早く世界に広がっていくかと思います。
良いものは良いと言えるオープンマインドで、これからもバス釣りを楽しめたらいいですね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!