夏のシャローバスを釣るには
夏は多くのバスが快適な場所を求めてディープに行くかもしれません。しかし、やる気がなくてディープに落ちるバスとは対照的に、シャローに残るバスはやる気があることが多いものです。シャローのバスを見つければ、釣るのは比較的簡単かもしれませんよね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”How to Fish for Bass in Shallow Water”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:fieldandstream.com ”How to Fish for Bass in Shallow Water”By Don Wirth: July 16, 2020
真夏のバス釣りをするとき、水温は気にしていますでしょうか。
バスには適水温というものがあり、適水温の範囲を超えたエリアにいるバスというのは、極端にやる気がなくなってしまうため、狙っても効率が良くありません。
人間も、たとえば真夏の炎天下で散歩をしながらご飯を食べる気になるかと言えば、なりませんよね。
できればクーラーの効いた快適な室内でご飯を食べたいと思うでしょう。
バスも同じで、こういう過酷な時期はできるだけ快適なエリアに移動しようとしているようです。
その代表的なエリアが、ディープエリアでしょう。
夏の強い日差しが届きにくいディープは適水温であることが多いため、バスたちは集団で移動しています。
しかし、それは夏のシャローでバスが釣れないということではありません。
全てのバスがディープに移動するわけではなく、シャローに残るバスは必ずいます。
春にシャローにいるバスはスポーニングのためという理由をもつ割合が大きいのですが、夏のシャローにいるバスの目的は、ほぼフィーディングのためです。
逆に、ディープにいるバスというのは、やる気がないからディープに落ちると考えることもできますよね。
つまり、夏にシャローにいるバスさえ見つけてしまえば、比較的釣りやすい相手のはずです。
では、そんなやる気のある夏のシャローのバスを釣るには、どうしたらいいのでしょうか。
この記事は、アメリカのハンティングとフィッシングを中心としたアウトドアメディア「FIELD AND STREAM」の記事で、アメリカを代表するレジェンドアングラーの一人、チャーリー・イングラム氏が、夏のシャローバスの釣り方を解説してくれています。
チャーリー・イングラムはB.A.S.S.とFLWなどのメジャートーナメントで40年以上も活躍するレジェンドアングラーであり、シャローの釣りを得意とする生粋のバンクビーターでもあります。
そんな彼の言うことですから、話を聞く価値があるはずです。
ぜひ読んでみましょう。
どうやってシャローのバスを探すのか
夏のシャローバスからバイトを得るとすれば、その鍵はウィード系のカバーでしょう。 「ウィードには多くの場合、ビッグバスに必要なすべての需要を備えています」とイングラムは言います。 「湖のディープエリアに比べ、水生植物が光合成しているシャローエリアには酸素が豊富です。ウィードはまた、ブルーギルやザリガニ、水ヘビなど、あらゆる種類のバスの餌となるものへ食糧や隠れ家を提供し、結果としてバスにとっての餌場にもなります。そしてラージマウスバスは文字通り「ウィードエリアまじチョロくて草生えるわwwwウィードだけにwwwブフォwww」となる可能性があります。」
イングラムによれば、多くのアングラーにとってウィードに対する問題は、どうやって釣るか、ということです。 「多くの湖には広いウィードエリアや水生植物のエリアがありますが、どの草にもバスがいるわけではありません。バスがいないエリアで粘ってしまうというのもよくあることです。ですから、全体を釣ろうとするのではなく、不規則性を探します。ウィードの岬、2種類の植物が混生するエリア、密集したウィードのなかにぽっかりと空いた穴、ウィードラインにあるくぼみ、ぽつんとあるウィードパッチ、ウィードフラットエリアにあるミオ筋やチャンネルラインなど、バスはこういった変化にいるものです。」
そして彼は、ウィードや植物は多くの場合、日中に最高の状況になってくれると言います。 「リリーパッドやホテイアオイは、太陽が高くなると開花します。これが昆虫を引き付け、それにブルーギルの群れが寄り、そして最終的には空腹のバスを引き寄せます。」
夏のシャローバスに適したルアー
イングラムは、フロッグ、ワームのテキサスリグ、チューブワームなどのウィードに強いルアーに頼ることが多いのですが、濃いウィードエリアでバイブレーションやスピナーベイトを使うことも多いと言います。 こういったウィードに引っ掛かりやすいルアーを使うには、リッピングリトリーブが必要です。キャストしたらルアーを任意のレンジまで沈めてリトリーブを開始し、ウィードに触ったらロッドを鋭くジャークしてルアーをウィードからリッピングし(引き裂き)ます。 これにより、フックに付いたウィードが取り除かれ、ワームやチューブでのゆっくりとしたプレゼンテーションとは異なり、リアクションバイトを引き起こします。 トーナメントや週末で強いフィッシングプレッシャーに晒されて口を使わない夏のバスでも、これで釣ることができます。
夏のバスはウィードや水生植物に付くということでした。
早春から春にかけてのバスは、水温が上がりやすいテトラやコンクリート、岩に付くという傾向がありますが、夏のバスは水温を下げ、酸素の多いベジテーションに付くということなんですね。
春と夏では、シャローにいるバスの目的も違えば、バスの付き場も違うということを意識しなければなりませんね。
しかしイングラムが言うこのウィードエリアというのが夏のバスの唯一の居場所ということではなく、あくまでも一例だと思います。
適水温と溶存酸素という考えであれば、フィールドに流れ込む川なども同じ条件となるでしょう。
桟橋や護岸でできるシェードもそうかもしれません。
ただ、イングラムがそこに加えたアドバイスとしては、そのエリアに適したルアーを使うということと、スローに釣るものと早く使うルアーの両方がウィードエリアでは使えるということでした。
ウィードエリアは一見するとダラッと同じような景色が続きますが、記事にもあった通り、よく見ると規則性が崩れている場所があったり、生え方が違う場所があったりするので、流れ込みや桟橋といった誰にでもわかりやすくプレッシャーが掛かりやすい場所よりも、見落とされがちで狙いやすいといいますか、釣りやすいバスがいるということなのでしょう。
もうひとつ重要なことは、夏の日中こそそういうエリアが威力を発揮するということでしたね。
私ももしこの夏、そして日中にシャローのウィードエリアを釣ることがあれば、そういった見落としがちな変化に気付けるような釣りを心がけてみようと思いました。
みなさんもぜひ、いつものフィールドにある見慣れたウィードエリアやベジテーションエリアを見直してみてください。新しい発見があるかもしれませんよ!
それではまた。
毎度ありがとうございます!