秋のハイランドリザーバーはディープの地形変化を釣れ!【山間ダム湖の秋のバス釣り】

秋のハイランドリザーバーはディープの地形変化を釣れ!【山間ダム湖の秋のバス釣り】

日本には四季があることが良いことだと思うのですが、バス釣りをするにあたっては、季節の変化はバス釣りを難しくしてしまう一因でもあります。しかし、それが面白いところでもあります。今回は、秋のハイランドリザーバーのバス釣りについて学んでみたいと思います。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”BASS AND DEEP-WATER LEDGES”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:berkley-fishing.com ”BASS AND DEEP-WATER LEDGES”

日本の良さは、四季があることです。

日本のどこへ行っても、春夏秋冬それぞれの風景を楽しむことができ、観光名所もたくさんあります。

四季があることはまた、食べ物の種類が豊富であることでもあります。

それぞれの季節の旬の食べ物を口にすることは私たちにとって喜びであるとともに、今の時期の人間に必要な状態にコントロールしてくれたり、その時期に必要な栄養分を自然と補うことができます。例えば、冬の旬の野菜は食べると体を暖め、夏が旬の野菜を食べると身体を冷やしてくれる効果があります。

こういった環境で生活している私たちは、1年中同じ場所にいようとも、春夏秋冬の4つの風景を楽しむことができるわけで、ある意味では恵まれているといえるのかもしれません。

これはバスにとっても同じで、バスは春夏秋冬を通して好きなところへ移動し、四季折々の食べ物を食べているんですね。バスたちもきっと、四季があった方が良いと思っていることでしょう。

しかし、バスアングラーとしての視点に立った場合、これはまた同時に、バス釣りを難しくしていると考えられるかもしれません。

春には春のパターン、夏には夏のパターンという具合に、四季という1年を4つに分けた程度の大まかなくくりでは片付けられないほど、めまぐるしく季節や天候は変化しています。

こういう変化に対応しなければならないことは、分かっていても難しいもので、アングラーにとっては恵まれていないことと言えるのかもしれませんよね。

とはいえ、それを恵まれていないと考えているアングラーさんはほとんどいません。実際のところは、そこがバス釣りの一番面白い部分であり、日々変化する難しさがあるからこそ、ずっと飽きずにひとつのバスという魚を追い続けることができるんですよね。

さて、季節は秋ですが、日本全国を見ると、秋にも色々あります。まだ秋が始まったばかりの地域もあれば、もうだいぶ秋が深まった場所もあります。それは南北の違いでもあり、標高の違いでもあります。

バス釣りにおいても、秋の釣りは色々です。ナチュラルレイク、リザーバー、川、池。それぞれのフィールドの違いにプラスして、南北の差や高低の差があるのですから、色々なバス釣りがあるのは当然のこと。

では、今回のテーマであります「ハイランドリザーバー(山間部にあるダム湖)」については、秋の釣りはどのようなものになるのでしょうか。

この記事は、アメリカのルアー&フィッシングタックルメーカー「Berkley」公式HPのコラム記事で、ハイランドリザーバーにおける秋のバス釣りについて解説されています。

秋の山間ダム湖では、どんなことが重要になるのでしょうか。

それでは読んでいきましょう。

 気になるところだけ読んでもOKです 

バスとディープの地形変化

引用文(タップすると開きます)
It’s not unusual for people to equate bass fishing with the shallow-water flipping and pitching that goes on so many places throughout the country. True, largemouth bass, when they inhabit structure-filled water sheds, will be found regularly around the bank, near blown-down trees, hydrilla, lilipads and other places that provide them outstanding places to both forage and hide. But these types of fisheries haven’t exactly cornered the bass fishing market. In fact, largemouth bass inhabit all manner of water across this country, from creeks and rivers to pothole-shaped farm ponds and enormous natural lakes. This time of year through fall, one of my favorite types of fisheries for largemouth bass is a highland reservoir like the ones found across parts of middle America. These lakes, because of their depth, are short on standing and laying timber, but have plenty of deep-water ledges that continually hold bass. Typified by a cavernous river channel, steep rock banks, clear water and a lack of shallow weeds and wood, many highland reservoirs are subjected to a significant seasonal drawdown beginning in fall and lasting through midwinter. Their thermocline is often amazingly deep — 45 feet at times is not unheard of. They’re almost total absence of shallow cover means largemouths (as well as smallmouth and spotted bass) living in these impoundments use deep-water structure like ledges to their advantage. Bass prowl these short outcroppings or “stairsteps” for crawfish and will remain in the area even when not actively feeding. The first step to catching bass on deep-water ledges is to locate a ledge on which to fish. The best place to start looking for ledges is to look for sloping rock banks. These banks, as the bank descends through the lake, will have slight outcroppings at all depths throughout the water column. Generally, gentler-sloping banks will lead to more ledges. Once you’ve found a ledge to fish, there are multiple options for covering these areas. One of my favorite ways is with a spinnerbait. Spinnerbaits are great around shallow structure, but a big, heavy, tandem-blade spinnerbait can do the trick in deep water, too. Since the spinnerbait covers a lot of water once it gets down there, I prefer to back my boat away from the ledge and cast parallel to it from a medium distance. I allow the bait to sink to the ledge (or past it if I cast beyond the ledge) and begin my slow roll. By keeping my boat positioned away from the end of the ledge, I allow my spinnerbait to remain close to the ledge for a longer period of time before it begins its ascent towards the water’s surface. And by casting parallel to the ledge, I run less of a risk of pulling the bait away from bass that are holding tightly to the ledge. For a spinnerbait set up like this, I like a 1-ounce, tandem willow leaf blade spinner on 20-pound Berkley Trilene 100% Fluorocarbon line spooled on an Abu Garcia REVO Premier. Rod selection has been made even easier with the new Elite Tech rods from Fenwick. They make a 6-foot-10-inch medium-action Target/Spinnerbait rod that is perfect for this application. Just fish the bait along these ledges and let the fish tell you what speed you should use for the retrieve and any bait and skirt color combinations you should use. Chartreuse and white are great colors to start with. If the bass don’t respond to the spinnerbait, it might be time for a Carolina rig. The Carolina rig is perfect for covering a lot of water thoroughly but without taking a lot of time. Using a 20-pound Berkley Trilene MAXX line, I rig my Carolina rig with a ¾- or 1-ounce cylindrical tungsten sinker (depending on the depth of the ledge – the deeper the ledge, the bigger weight I use). Leader lengths can vary depending on fish behavior, but I generally keep it in the 24-30 inch range. On a 3/0 wide-gap hook, I will use a Berkley PowerBait 6-inch Power Lizard or a 3-inch PowerBait Beast. Stick with the Green Pumpkin and Pumpkinseed colors with this application since those are the best imitators of a crawfish. Using the same boat position, cast the Carolina rig on to the ledge and move the weight deliberately back towards me, shaking the tip of the Fenwick Elite Tech Riggin’ Stick (a 7-foot medium-heavy casting rod with a fast tip) from time to time and feeling for strikes. When your next fishing trip takes you to a lake where there’s no structure to pitch or flip, there’s a good chance you can still find plenty of fish hanging out along edges. Whether it’s with a spinnerbait, a Carolina rig or even a crankbait, these are great places to start looking for fish this time of year.

バス釣りと聞いて、シャローのカバー撃ちのイメージを持っている人が多いのは珍しいことではありません。たしかにラージマウスバスは、バンク沿いに隠れ家やシェードを形成してくれるレイダウン、ウィード、リリーパッドなどの周りでよく見られるものです。

しかし、そういうタイプのフィールドだけが、バス釣りに適しているわけではありません。実際、ラージマウスバスは、大小の河川から、水たまりのような野池、巨大なナチュラルレイクまで、国内のあらゆる種類のフィールドに生息しています。私が秋にお気に入りのラージマウスバスフィールドというと、アメリカ中部で見られるようなハイランドリザーバーです。このタイプのフィールドは水深があるためにその深さのために、立木などのウッドカバーは多くありませんが、バスをコンスタントに引き寄せるディープの地形変化がたくさんあります。

シャローウィードやウッドカバーが少なく、迷路のようなリバーチャンネル、急な岩盤、クリアウォーターが象徴のようなハイランドリザーバーというのは、秋から真冬にかけて季節的な水位低下の影響を受けます。ハイランドリザーバーのサーモクラインは驚くほど深くなることもりあり、水深14メートルになることも珍しくありません。シャローカバーがほとんどないということは、この手のリザーバーに住んでいるラージマウスバス(スモールマウスやスポッテッドバスも含む)たちは、レッジ(水中の棚のような段差)のようなディープの地形変化を利用していることを意味します。バスはこのような岩場エリアや階段状の地形変化をうろつくザリガニがいるため、活発にフィーディングしていない時でも、このエリアに残ります。

ディープのレッジでバスを釣るための最初のステップは、釣りをするレッジ(段差)を見つけることです。レッジを探すのに最適な場所は、垂直ではなく角度の付いた岩盤エリアを探すことです。こんなバンクは、湖の水中を降りていっても、水中では岩盤が露出しているものです。一般的に、緩やかな傾斜の岩盤バンクほど多くのレッジにつながります。

釣りをするレッジを見つけたら、このエリアを攻略していくために複数の手段があります。私のお気に入りの1つは、スピナーベイトです。 スピナーベイトはシャローストラクチャー周りで有効なものとされていますが、大きくて重いタンデムブレードのスピナーベイトは、ディープでも有効です。スピナーベイトは広い範囲をカバーすることができるため、ボートをレッジから離し、やや距離を取ってレッジと平行にキャストすることを好みます。ルアーをレッジまで完全に沈めたら(レッジを越えてキャストした場合はその先のボトムまで沈めたら)、スローロールを始めます。ボートをレッジのエッジから離れた位置に置くことで、スピナーベイトが水面に向かって上昇を始める前に、長い間そのレッジ付近を通すことができます。そして、レッジに対して平行にキャストすることで、レッジにタイトに付いているバスからルアーが離れてしまうリスクも減ります。

秋のハイランドリザーバーはディープの地形変化を釣れ!【山間ダム湖の秋のバス釣り】
ハイランドリザーバーにあるレッジ(フラットからフラットへ落ちる階段状の段差)のイメージ

このスピナーベイトのタックルセッティングとしては、スピナーベイトはタンデムウィローの1オンス、フロロ20ポンドライン、ロッドは6フィート10インチのミディアムアクションのスピナーベイトロッドです。これでレッジに沿って釣っていきますが、リトリーブスピード、スピナーベイトのスカートのカラーの組み合わせについてはバスに聞いて下さい。チャート/ホワイトが最初は望ましいでしょう。

バスがスピナーベイトに反応してこない場合は、キャロライナリグの時期かもしれません。キャロライナリグは広い範囲をカバーするのに最適で、1キャストに多くの時間をかける必要はありません。 20ポンドラインを使用して、3/4オンスから1オンスのタングステンシンカーを取り付けます(レッジの深さが深いほど、使用するシンカーは重くなります)。リーダーの長さはバスの行動によって異なりますが、通常は60〜75センチの範囲にします。 ワームはバークレイ・パワーベイト・パワーリザード6インチまたはパワーベイト・ビースト3インチを3/0のワイドゲイプフックで使用します。これらはザリガニを上手く模しているため、カラーはグリーンパンプキンかパンプキンシードを使います。

ボートポジションは同じまま、キャロライナリグをレッジにキャストしたら、ロッドティップ(7フィートのミディアムアクション・ファーストテーパー)でリグを時々手前にショートジャークして誘うとともに、バスが食っていないか聞いてみます。

次の釣行でピッチングやフリッピングをするようなカバーがない湖に行ったとしても、レッジに沿って多くのバスがかたまっているのを見つけることができる可能性は十分にあります。スピナーベイトであれ、キャロライナリグであれ、クランクベイトであれ、この時期にバスを探すのに最適な場所です。

秋のハイランドリザーバーはディープの地形変化を釣れ!【山間ダム湖の秋のバス釣り】

これはディープの地形変化の釣りになりますので、まずは魚探がないとなかなか実践するのが難しい話になってしまいます。

また、通常の魚探ではなく、できればマップ機能付きのGPS魚探があるとなお良いと思うのですが、なかなかそこまで装備できないという方も多いかもしれません。

だからこそ、こういった地形変化には大型のバスが着きやすいとも言えますので、GPS魚探をお持ちでない場合は、記事にあった通り、まずは緩やかな傾斜の岩盤バンクを見つけ、その水中を探ってみると良いかと思います。

水中でレッジ(段差)になっている保証はないかもしれませんが、ハードボトムがディープまで続き、さらに他の人が釣っていない場所の可能性がありますからね。

ただ、記事にあったようなヘビキャロは日本ではどうなのかな、と思います。シンカーの重さやワームの種類や大きさについては日本のフィールドに合わせたものをチョイスした方が良いかもしれませんね。

秋に減水傾向になるリザーバーは、バンク際のカバーが減水によりなくなってしまいますので、より水中の地形変化にバスが着きやすくなるようです。

また、秋はベイトフィッシュを追ったり待ち伏せる傾向があるようですので、こういった地形変化を見つけ出したり、ベイトフィッシュを見つけ出すため、魚探の使い方をマスターすることも必要なことなのかもしれませんね。

最初にも書いたことなのですが、日本には春夏秋冬それぞれのバス釣りがあり、南北や標高の違いでも違う釣りになり、フィールドによってもまた違います。

それぞれの釣りを覚えなければいけないのに、さらに魚探というものまで覚えなきゃいけないとか、まるで地獄じゃないですか!

もうバス釣りなんて覚えることが多すぎてやってられませんね!

という人はなかなかいないんですよね(笑)

やっぱり、覚えることが多い、やることが多い、考えることが多い、難しい。だから面白い!と考える人の方が多いと思います。

色んな季節にいろんな釣りにチャレンジして、自分の引き出しを増やしたいですよね。

上手くいかない時があっても、必ずいつかその失敗が役に立つときがあると、私は信じています。

ハイランドリザーバーの魚探を使った秋のバス釣り、私は苦手ですがまたチャレンジしに行きたいです。

皆さんはチャレンジしてみたいですか?

それではまた。

毎度ありがとうございます!