夏はディープクランク:マイク・アイコネリ

夏はディープクランク:マイク・アイコネリ
Photo by major league fishing

夏パターンのバス釣りというと、やっぱり朝夕はトップウォーターという方は多いでしょう。では水温が上がったらディープの釣りをするかと言えば、人によって様々です。できれば引き出しは多くしたいものですが、そのひとつにディープクランクがありますよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”MIKE IACONELLI: Crank Deep When the Weather’s Hot”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:majorleaguefishing.com ”MIKE IACONELLI: Crank Deep When the Weather’s Hot”By Mike Iaconelli – June 18, 2020

ここ長野県北部でも、そろそろアフタースポーンと言える期間も終わろうとしている感じです。

比較的涼しい地域や標高の高いところにあるフィールドも今後は本格的な夏パターンに移行していきますね。

もうすっかり真夏のような環境の地域も多いことかと思いますが、さて、夏パターン、皆さんはどんなルアーで楽しんでおられますでしょうか。

朝夕はやっぱりトップウォーターの出番でしょうか。シャローは夜の間に冷やされやすいですし、日が出ていないうちは体感温度も低く、実際の水温もまだ低いうちはバスが活発にエサを追えますからね、大好きなトップで釣る絶好のタイミングです。

しかし残念なことに、1日中トップで釣れるかと言えば、なかなかそうはいきません。

そうなると、狙うは日中でも水温が低いであろうディープウォーターも選択肢に入れることになるかと思うんです。

ここから先が、アングラーによって攻め方が大きく変わるところです。

ディープエリアを釣る時に、どんなルアーやリグを使うか。それはフィールドや状況によるところも大きいかと思いますが、実際のところ、好みによるところも大きいのではないかと思います。

私はライトリグをボートで引っ張るような釣りが好きで、好きといいますか…体力的にとても楽な釣りだからかもしれません…。

ただ、これは野尻湖だろうと琵琶湖だろうと同じですので、やっぱり好きは好きなのだと思います。

それにしても、これはこれまでの経験上そうなっているということで、ディープの釣りはほかにも自分なりに色々とやってきました。

色々とやってきた結果、これが一番釣れたとか、一番性に合ってるとか、そんな感じで好きになったもので、それはそれでいいのでしょうが、裏を返せば、まだ技術的にも頭の理解的にも足りていない釣り方がたくさんあるんですね…。

本当はもっと引き出しを増やしたい。

私と同じように思ってらっしゃるアングラーさんは意外と多いのではないでしょうか。

この記事は、アメリカの「メジャーリーグフィッシング」公式サイトのメジャーリーグレッスンの記事で、メジャーリーガーのマイク・アイコネリ氏が、夏のディープクランクについて解説してくれています。

ディープクランク、マスターしたいですよね。

皆さんにとってディープクランクといいますと、水深何mくらいと考えますでしょうか。

そんなイメージを持って、読んでみることにしましょう。

水温が上がったらディープクランク

引用文(タップすると開きます)
There are several ways to do that, but one of the best is with a deep crankbait. A deep crankbait will help you search for them. And, when you do find them, it’ll catch them when they’re hungry as well as with a reaction bite when they aren’t. It’s a universal-type bass fishing lure.

My education into deep cranking came early in my career. Back in 1993, I was fishing a B.A.S.S. Top 100 tournament as an amateur. On the third day, I drew the legendary crankbait pro and Bassmaster Classic champion David Fritts. He was throwing a crankbait on slow tapering points in 15 feet of water. I was throwing a Carolina rig.

He wore me out. I’ve never forgotten that day.

The toughest part of deep cranking is in your head. “Deep” to me used to mean anything below 12 feet. Now it means as deep as 20 feet. I know that cranking that deep is hard for a lot of anglers to wrap their heads around. Twenty feet sounds really, really deep.

The thing is, though, it isn’t all that deep. Look at your bass boat. It’s probably about 20 feet long. That’s all there is to it.

Now let’s talk about how to do it. In my mind, deep cranking can be broken down into four parts — the lure, the line, the rod and reel, and the cast.

ディープの釣り方にはいくつかの方法がありますが、最良の1つはディープクランクベイトを使用することです。ディープクランクベイトはバスを探すのに役立ちます。そして、いざバスを見つけた時、バスが空腹であればそのまま釣れますし、そうでなければリアクションバイトとしてバスを釣ることができるでしょう。実に理にかなったルアーです。

私がディープクランキングを覚えたのは、釣り人生の中でも早い段階でした。 1993年、私はB.A.S.S.のトップ100トーナメントにアマチュアとして出場していました。 3日目に、伝説のクランクベイトプロでありバスマスタークラシックチャンピオンのデビッド・フリッツとバッティングしました。彼は水深4.5メートルの尖った水中岬でクランクベイトを投げていました。私はキャロライナリグを投げていました。

彼は私をコテンパンにやっつけました。その日のことはいまだ忘れたことはありません。

ディープクランキングの最も難しい部分は、自分の頭の中にあります。私にとって「ディープ」とはこれまで、だいたい3.6メートルくらいを意味していました。今それは6メートルほどの深さを意味します。多くのアングラーにとって、その水深でクランクベイトを投げるというのは頭の中でどうしても難しいと考えてしまうと思います。 6メートルと言ったら本当に、本当に深く感じるものです。

しかし、実際はそれほど深くはありません。バスボートを見てください。長さはだいたい20フィートですから、こんなものなのです。

それでは、その方法について話しましょう。私の考えでは、ディープクランキングは4つのパート(ルアー、ライン、ロッド&リール、キャスト)に分けられます。

ルアー

引用文(タップすると開きます)
There are several good deep crankbaits on the market today. For my money, though, I’m going with Rapala’s Ike’s Custom Ink DT Series Crankbaits. The four deepest running models will run anywhere between 10 and 20 feet deep. That’s where you want to be at this time of the year when the fish start moving from the postspawn into a true summer pattern.

Another thing about our DT Series is that the colors have been custom designed by me for maximum effectiveness. I guarantee you they’ll all catch bass. Pick the one that matches the forage where you’re fishing. If you’re in doubt, go with a shad looking color.

今日、市場には優れたディープクランクベイトがいくつもあります。 その中で私が選ぶのは、私のモデルであるラパラ・アイクカスタムDTシリーズクランクベイトです。 この4つのディープクランクをもって、深さ3〜6メートルのレンジを刻んでいます。 魚がポストポーンから夏のパターンに移行し始めるタイミングで必要となります。

私のDTシリーズでもうひとつ言えることは、最大の効果を得るためにカラーもカスタムデザインされていることです。 どのカラーでもバスが釣れることを保証します。 釣りをしているフィールドのベイトに合うカラーを選んでください。 分からなければ、ベイトフィッシュ系のカラーにしてください。

ライン

引用文(タップすると開きます)
Your line is what’s between a big bass and a broken heart. Why take chances? I don’t. That’s why I fish my baits on Berkley Trilene 100% Fluorocarbon. It’s thin. It’s tough. It’s affordable.

I always fish with the lightest test-weight I can get away with, given the size of the fish I expect to catch and the water conditions. The thing to remember about line is that the lighter the test-weight, the deeper your plug will run. As a general rule, every 2 pounds of test weight will move your bait up or down about a foot and a half depending on whether you’re moving your line’s test-weight up or down.

And don’t be afraid to go with light-test weights. I fish deep with 10-pound test all the time. Trilene 100% Fluorocarbon is tough. It’ll hold a knot for a while. Still, deep crankbaits put a lot of pressure on line, so I recommend retying often. You know, just to be sure.

ラインは、ビッグバスと失敗の境界線となるものです。 どうやったらチャンスをモノにできるのかって? 私には分かりません。 私ができることは、バークレー・トライリーン100%フロロカーボンをこのルアーに使うということです。 細く、 強く、 価格も手頃です。

私の場合、釣れると予想されるバスのサイズや水質などの条件を考えて、できるだけ細いラインで釣っています。 ラインについて覚えておくべきことは、細ければ細いほど、ルアーはより深く潜るということです。 原則として、ラインの太さを2ポンド上下させることで、ルアーの潜る深さも約45センチ上下します。

そして、細いラインを恐れずに使用してください。 私がディープを釣る場合はいつも10ポンドのラインを使います。 トライリーン100%フロロカーボンは丈夫です。 ノットも強いです。 それでも、ディープクランクはラインに強い力が掛かる釣りですので、ちょくちょく結び直すことをお勧めします。 皆さんご存知かと思いますが、念のために言っておきます。

ロッド

引用文(タップすると開きます)
This is an easy one. I fish my deep crankbaits with my Abu Garcia Ike Delay Series Casting Rods. The longer models range from 7 feet to 7 feet, 10 inches. The longest one has a medium-heavy action. The others are medium actions. They all have a moderate taper with a short delay — less than a second — when you set the hook. They’re perfect for deep crankin’.

これは簡単です。 ディープクランクには、アブガルシア・アイクディレイシリーズのベイトロッドです。 これは7フィートから7フィート10インチまでと、長めのラインナップとなっています。 最長のものはミディアムヘビーアクションで、 その他はミディアムアクションです。 これらはすべて、フッキングしたときに、約1秒程度の遅れが出る適度に緩やかなテーパーとなっています。 ディープクランキングには最適です。

キャスト

引用文(タップすると開きます)
Make as long a cast as possible and make sure it goes past your target. Every lure takes a few cranks of the reel handle to get down to its maximum depth. I usually crank fast for a few turns and then slow down a bit.

Pointing your rod tip down helps with depth and so does a medium or high-speed reel. I personally use an Abu Garcia REVO Ike Casting reel with a 6.6:1 gear ratio. That gives me what I need as far as speed and power is concerned.

Now I want to tell you the most important thing of all about deep cranking: Hit something – anything! – with your lure. Almost every bass I’ve ever caught on a crankbait happened when it was striking or deflecting off of something.

Don’t let deep bass get the better of you this year. Crank ‘em up!

狙ったポイントを越えるように、できるだけロングキャストをしてください。 このルアーは、リールハンドルを数回まわすことで、最大深度に到達します。 私は通常、最大深度に達するまでは素速く巻き、その後少しゆっくりにします。

ロッドティップを下に向けると深く潜らせることができますし、ミディアムからハイギアのリールを使うことでも同様です。 私は個人的には6.6:1のギア比のアブガルシア・レボアイクモデルのベイトリールを使用しています。 スピードとパワーに関して、それは私に必要な要件を満たしています。

ここで、ディープクランキングの最も重要なことをお話ししたいと思います。 私がこれまでクランクベイトで釣ったほぼすべてのバスは、何かにぶつかったり、動きがそれたなど、ルアーになにかが起きた時でした。

今年は、ぜひディープのバスを釣ってください。 そう、クランクベイトでね!

夏はディープクランク:マイク・アイコネリ
Photo by major league fishing

「ディープクランクの難しい部分は、自分の頭の中にあります。」「水深6メートルといっても、バスボートの長さ分くらいだから」

うーん、これはたしかに、6メートルというと深いイメージがありますが、そう言われると、それほど深くないような気がしてきました。

せっかくアイクがこんな風に細かく解説してくれたのに、何といいますか、釣れるか釣れないかは気持ちの問題のように捉えてしまって、アイクには申し訳ない気持ちもあるのですが(笑)、こういう「なんとなく簡単そう」というイメージはすごく重要ですよね。

子供の頃って、食べ物の好き嫌いが多いじゃないですか、あれって、未知の食べ物に対して、「おいしそう」と思って口にするか、「おいしくなさそう」と思って口にするかで、同じ食べ物への味の印象が全く変わってしまった結果で、その印象を大人になるまでずっと引きずってしまうと思うんですが、それと同じようなことですよね。違うかな(笑)

それにしても、使うロッド、ライン、そしてキャストについても、しっかり良いことが書かれていました。

そういうことを理解することで、より一層「なんか簡単そう」というイメージを持って取り組めそうな気がします。

夏のディープウォーター、まあ私のホームの野尻湖でどれくらい出番があるかと言えば分かりませんが、他のフィールドへ行ったときには、タックルボックスに入れていこうと思います!

それではまた。

毎度ありがとうございます!