冬のラバージグ・フリッピングでのバス釣り

主にシャローでの釣りになるフリッピング。冬には向かない釣りに思えますが、いえいえ、冬でもフリッピングでバスは釣れるようです!
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”3 keys to cold water flipping”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com ”3 keys to cold water flipping”by Louie Stout,November 20, 2019
冬でもバスを釣ろうとしたら、やっぱり越冬場所となるところを探し出すことが近道になると思います。
バスは活性が低いわけですから、多くのバスがかたまっている場所にルアーを投げ入れたほうが、効率が良いからです。
越冬場所というのは比較的ディープエリアで、北風や水の流れを避けられるような場所になるかと思います。だいたいどの情報を見ても、そんなようなことが書かれていますよね。
ただし、全てのバスがそのような行動をとるわけではないようです。そして、全てのバスアングラーがディープを目指すわけでもないようです。
冬でもシャローで釣れるというアングラーさんはいらっしゃいますし、例えば、その代表的なものとしては、フリッピングを中心に展開されている方がいます。
この記事は、アメリカバスアスターサイトのコラム記事で、記者のルイ・スタウト氏が、エリートプロのデイビー・ハイト氏に冬のバス釣りについてインタビューしたものです。
年間を通してフリッピングとピッチングで撃ちまくるタイプのアングラーであるデイビー・ハイトは、冬でもシャローに残るバスがいて、フリッピングで問題なく釣れると言いますが、ただのシャローではなく、冬の晴れた日というタイミングでディープエリアが隣接するシャローを探さなければいけないと付け加えます。
寒い冬、バスがいないところにフリッピングを続けるのはクレイジーですが、そうならないための3つのカギを学んでみましょう。
どんなものをフリッピングするか
クリーチャー系ワームの付いたテキサスリグは家に置いておきましょう、とハイトはアドバイスします。必要なのはラバージグとトレーラーだけのようです。
「リビングラバーのスカートが巻かれたジグが重要なのです。」と彼は主張しました。 「そのスカートは、ルアーを動かしていないときでも微妙にアクションしてくれます。」
彼のお気に入りの冬用ジグは、モジャモジャの長いリビングラバーのスカートが付いたバックアイルアー・モップジグです。
「冬にはスカートを短くするのは避けてください。 冬のビッグバスは無気力で、大きくて簡単に食べられるエサを欲しています。彼らは追いかけてまで食べる気がないので、目の前にあるより大きなルアーは彼らのニーズを満たすことができます。」
ハイトは夏は重くて速く沈むジグを好みますが、この時期はより遅くフォールする軽いジグ(1/4から3/8オンス)が魅力的であり、よりナチュラルに見えるということです。ブラック、ブラック/ブルー、グリーンパンプキンなどの基本のカラーにこだわってください。
また、震える系やロール系のトレーラーは避けてください。冬には、Trigger X Goo Bug(パタパタ系トレーラー)を使い、ハサミの部分も付けたままにします。

「ハサミ部分を付けたままにすると、ルアーがゆっくりとスライドするアクションが多くなり、この時期により魅力的になります。」とのことです。
正確なピッチングのために
ルアーを静かに、ヘビーカバーの中に直接ねじ込んでいくことが重要です。 バスがカバーの外まで飛び出してルアーにバイトすることはありませんので、ダイレクトに入れることでバスの反応が得られます。
そのため、皆さんが長年使っていて信頼のあるタックルを使う必要があります。
「多くの方が、フリッピングには専用のヘビーフリッピングロッド、太いライン、ハイギアのリールが必要だと考えていますが、 それは真実ではありません。特にあなたがこの釣りを始めたばかりだったり、タックルにまだ慣れていない場合はそうです。」
たとえば、背の低い人や少年アングラーなら、6.6フィートから7フィートのロッドが適しています。 身長に合ったものを使う方がより正確でより良いアングラーとなるでしょう。
我慢が必要
この時期は、ボトムでジグに多くのアクションを与える時期ではありません。 多くの場合、ハイトはジグを移動させる前に数秒間放置しています。
ハイトは、冬のフリッピングでは長くてバルキーなスカートを持つジグを好みます。 しかし彼は、多くの波動ではなくスライドアクションを引き起こすトレーラーを選択しています。
「繰り返しますが、モップジグのスカートはわずかな流れで「呼吸する」ように動きます。 低水温下では、実際に速く動く生物はいません。 ルアーをより自然に見せたいのです。」
時折、ジグにトゥイッチを入れたり、ジグを水面近くまで引っ張りあげてから再びバスの目の前に行くようにカバーの中へ戻したりもします。
また彼は、冬のバイトは非常に繊細であり、ちょっと重たくなるくらいだろうと付け加えます。
「ラインをゆっくり張ってみて、抵抗がないか聞いてみます。 抵抗があればバスが食っている可能性があり、バスがジグを咥えたことに気付かなかったということです。」
※元記事は2013年のものです

モップジグというのはバックアイルアーのモップジグの商品名でもあり、長くて太くて多めのファインラバーを巻かれたスタイルのラバージグの総称としても使われることがあります。
床を掃除する時に使うモップに似ていることからそう呼ばれるようですね。
記事を書いたデイビーハイトが2006年のバスマスタークラシックで優勝するまではローカルのシークレットルアーだったのが、一気にメジャーになったようです。
日本ではあまり馴染みのないスタイルですが、動画で見てみるとその特徴が分かりやすいです。
現在主流となっているシリコンラバースカートのラバージグとは明らかに違うアクションをしますよね。これがファインラバー(リビングラバー)スカートの魅力なんですね。
ラバージグはスカートを短くトリミングしてボリュームを落としてフォールスピードを速めるチューンが一般的ですが、ハイトはこの時期に使うのはそれとは正反対の、このタイプのジグを使うということです。
あえて長いスカートのものを使うので、トリミングしたい誘惑に駆られてもぐっとこらえましょう、ということでした。
また、慣れていないならわざわざフリッピングロッドを使うのではなく、慣れたタックルの方がいいというのも、この時期には特に重要なのかもしれませんね。カバーの釣りですから使い慣れているものの中でなるべくヘビーなものという意味だと思いますけどね。
冬はディープが隣接して日の当たっているシャローというのが前提条件となりますが、この記事のヒントを参考にして、フリッピング的なことをやってみたいなと思います。
皆さんもぜひ、冬の晴れた日には、いいタイミングを狙ってラバージグをカバーにねじ込んでみてください。
それではまた。
毎度ありがとうございます!