プリスポーンのスモールマウスバスを釣る5つの法則

プリスポーンスモールマウス-
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プリスポーンのスモールマウスバスを釣ろうとした場合に大事なことは、この時期のラージマウスバスの行動との違いをはっきりさせることかもしれません。なぜ、プリスポーンのスモールマウスバスは釣れないのでしょうか。そして、どうしたら釣れるのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”5 Ways to Catch Early Season Smallmouth Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:gameandfishmag.com ”5 Ways to Catch Early Season Smallmouth Bass”By Dan Armitage – March 05, 2019

野尻湖の解禁日は毎年4月の最終土曜日となっております。

今年は4月25日となりますので、いつもよりちょっと早いんです!やりましたね!

その頃、スモールマウスバスはプリスポーンの段階です。

解禁日は(天気次第ですが)バスはフレッシュな状態でよく釣れることが多いのですが、解禁日以降はゴールデンウィーク明けまで意外と厳しい釣果になったりするんですよね。

もしかしたら、みなさんも野尻湖が禁漁の間ずっとスモールマウスの釣りから離れるしかなくて、ラージマウスバスを釣っていたので、スモールを釣る感覚が薄れてしまったのかもしれません。

ご存知の通り、ラージマウスバスとスモールマウスバスの違いは、口の大きさや体色だけではありません。行動エリアや行動パターンにも結構な違いがあるんですよね。

ラージマウスバスのプリスポーンと言えば日当たりが良くて比較的浅いエリアまで一気に上がってきてカバーの中でボケーっとしているというイメージがあるのですが、プリスポーンのスモールマウスバスはそれよりも深いエリア(だいたい4.5mくらい)で、さらにサスペンドしていることが多いと思います。

これが、プリスポーンのスモールマウスバスを釣るのが難しい原因のひとつなのではないかと思います。

また、私も解禁日の野尻湖で釣りをするのが好きなのですが、解禁日までに私が私なりに考えに考え抜いて「ここだろう」という場所で釣れないでいるときに、野尻湖のガイドさんの船を見ると、変なところで釣りをしていたりして「なんであそこなんだろう」「なにやってるんだろう」とよく思うものです。まあ、変なところだと思うのは私だけで、ガイドさんが正解なんですけどね。

やはりプロガイドさんの行動には納得できる理由があり、見習うべきことが多くあるのだと思います。

この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門ウェブマガジン「GAME & FISH」の記事で、プリスポーンのスモールマウスバスを釣るための3つの方法が書かれています。

例のサスペンドするプリスポーンのスモールマウスバスに対して、プロガイドさんたちがこの時期に考えていることとはどんなことなのか、ぜひ読んでおきましょう。

ジャークベイトのロングポーズ

引用文(タップすると開きます)
Once the fish are located, experienced early season smallmouth slayers realize most anglers try their luck too deep. Lures that can be presented and suspended at mid-range depths are the ticket to early spring success. Hard-bodied jerkbaits, like Rapala’s X-Rap Slashbait, Sebile’s Action First Star Shiner and Shimano’s Coltsniper, are popular pre-spawn bronzeback lures. No matter the brand of bait, matching the lure’s profile with the size and shape of the predominant forage fish is more important than patterns or colors. The exception is when fishing extremely clear water, when you may need to do your best to closely match the hatch to be successful in fooling the fish.

Retrieve speed can be important as well this time of year, when the mantra is, “The colder, the slower.” Once water temps top the mid-50s, you can quicken the pace to prompt the bass to do their part.

Michigan bass guide Chris Noffsinger tempts smallmouth early each spring using suspending jerkbaits and a twitch technique that has netted him bronze from waters across the Midwest. He begins fishing each season when he notes area water temps approaching the mid-40s.

Noffsinger targets water depths as deep as 18 feet in search of suspended smallmouths. His tactic is to cast, reel in only a few feet for a quick dive, and then just let the lure sit motionless, suspending up to two minutes before giving it another twitch.

“I have my customers pause the bait so long between twitches that some of them actually get bored,” says Noffsinger. “But the next thing you know a big bass engulfs their bait, and boredom instantly turns to elation.

“It was quite by accident I found that letting a lure sit suspended in the water column, doing nothing, was a technique,” adds Noffsinger. “It started a few years back, when I set my rod down to answer my cellphone, and, after several minutes, realized my lure was swimming away.”

When it comes to equipment, Noffsinger uses a 6 1/2-foot medium-action rod with a fast tip. Fluorocarbon of 8-pound test is his line preference. As for the size of suspending jerkbaits, he recommends matching the forage fish in the system. Baits in the 3- to 4 3/4-inch range are routine fish catchers in the waters he fishes.

バスを見つけたら、シーズン初期のスモールマウスバスを釣る経験が豊富なアングラーたちは、ほとんどがディープエリアの釣りをしていることに気付きます。ミドルレンジにアプローチできてサスペンドするルアーは、早春の成功へのチケットです。ラパラのX-Rapスラッシュベイト、セビルのアクションファーストスターシャイナー、シマノのコルトスナイパーなどのハードジャークベイトは、プリスポーンのスモールマウスバスを釣るための人気ルアーです。メーカーを問わず、ルアーの形を主なベイトフィッシュのサイズやシルエットに合わせることは、色や柄よりも重要です。例外とすれば、超クリアウォーターのバスをだますために、かなりシビアなマッチザベイトをしたいときです。

リトリーブスピードは、よく言われる「寒いほど遅くする」という言葉がやはり当てはまります。水温12~13℃を越えてきたら、バスの活性に合わせてスピードを上げるといいでしょう。

ミシガン州のバスガイド、クリス・ノフシンガーは、毎年春の初め、アメリカ中西部でサスペンドジャークベイトのトゥイッチングテクニックを使ってスモールマウスバスを釣っています。 彼は毎シーズン、水温が7℃前後になるころから釣りを始めています。

ノフシンガーは、サスペンドするスモールマウスバスを探すため、水深5.4メートルまでのレンジを視野に入れています。彼の釣り方は、キャストしたら素早くリールを巻いてルアーを潜らせ、その後ルアーを動かずに止めておき、最大2分間ほどポーズしてから、トゥイッチをします。

「私がお客さんにジャークの間のロングポーズをやってもらうとき、実際にお客さんの何人かは退屈そうにします。しかし次の瞬間、ビッグバスがルアーを飲み込むため、退屈はすぐに高揚に変わります。」

「偶然なのですが、ルアーをサスペンドさせて何もせずに放置することが、ひとつのテクニックであることがわかりました。 数年前のことですが、携帯電話が鳴ったためロッドを置いておいたら、数分後にラインが横に動いていることに気づいたのです。」

タックルに関しては、ノフシンガーは6.6フィートのファーストテーパーのミディアムアクションロッドを使用します。 ラインは8ポンドのフロロカーボンが彼のお気に入りです。サスペンドジャークベイトのサイズについては、そのフィールドにいるベイトフィッシュに合わせることを勧めています。彼が通常使っているのは、 7~12センチのルアーです。

プリスポーンのスモールマウスバスを釣る5つの法則

ジグヘッドスイミング

引用文(タップすると開きます)
Another bait that catches early season smallmouth bass wherever they swim is the traditional lead-headed jig and twister-tailed grub combo. Jig-and-twister rigs can be fished on deep, main lake flats, shallow bay flats in the 5- to 15-foot range, or anywhere along the breaklines where smallmouths may be staging for the spawn.

Consider swimming the combo slowly and steadily above the bottom instead of using the traditional hopping retrieve associated with jigs. While the majority of anglers cast the lead-headed twistertails, some dedicated spring smallmouth anglers in the upper Great Lakes troll the combos this time of year to cover water over flats, using electric motors to ghost the offering along just off the bottom.

Experiment with jig and trailer colors until you hook up. In clear water, consider translucent tails in lighter hues in smoke or watermelon. In roiled water, go darker — and bigger — to get the bass’ attention.

As for the jighead, consider a tapered design in 1/16- to 3/8-ounce. Plain or painted jigheads work fine under normal water clarity conditions, but if the water is exceptionally clear, finicky bass may prefer jigheads that look more like the real thing. Mimic Minnow jigheads from Northland are a popular choice, and when combined with a Berkley PowerBait Minnow can be deadly, not only in early spring but throughout the season.

早春のスモールマウスバスを釣るために他の有効なルアーとしては、昔ながらのジグヘッドとグラブの組み合わせです。グラブのジグヘッドリグは、メインレイクのディープフラット、水深の浅いワンドのフラットの1.5~4.5メートルレンジ、またはスモールマウスがスポーニング前に待機する可能性のあるブレイクライン沿いのような場所で釣ります。

ジグヘッドの釣りはよくあるリフト&フォールではなく、リグをボトムスレスレのスローステディリトリーブで泳がせるようにしてください。アングラーの多くはグラブのジグヘッドリグをキャスティングで使いますが、五大湖北部の熱心な春のスモールマウスアングラーは、この時期はジグヘッドリグをボトムスレスレに泳ぐようにエレキをコントロールするドラッギングで使い、広いフラットを探っています。

バイトがあるまでは、ジグやトレーラーのカラーをいろいろ試してください。クリアウォーターでは、スモークやウォーターメロンなど半透明で明るいカラーのテールを試してみてください。水が濁っているようなら、バスの注意を引くために、より暗く、より大きなものを使います。

ジグヘッドについては、1/16〜3/8オンスの先がとがったタイプのものを試してみてください。通常のジグヘッドやカラーリングされたジグヘッドは、普通の透明度の水なら問題ありませんが、超クリアウォーターのフィールドでは、警戒心の強いバスが本物と間違えるようなジグヘッドを好むことがあります。ノースランドのミミックミノージグヘッドは人気のある選択肢であり、バークレイパワーベイトミノーと組み合わせると、春先だけでなくシーズン中ずっと効果的です。

プリスポーンのスモールマウスバスを釣る5つの法則

川のプリスポーンのスモールマウスバス戦略

引用文(タップすると開きます)
Jigs also work well for spring smallmouth in rivers and streams, where hair jigs often get the nod. Once river water temperatures hit the mid-40-degree mark, many river anglers break out lead-headed jigs tied with rabbit fur or bear hair. Some place a twister tail on the hook to add to the attraction, and salt-infused tails are popular in some regions.

Depending on the current, a 1/4-ounce jig is a good weight to begin with. The key is how to retrieve the bait … or, more accurately, how not to.

As with the suspending twitchbaits Noffsinger casts in still water and leaves unmoved for up to two minutes, when river fishing his tactic is much the same.He suggests wade- or drift-fishing anglers seek out undercut banks and holes, at least 4 feet deep, with rock or wood cover, and sycamore root-balls—all sites where lethargic bass can hang out and feel protected without fighting current. Casting a hair jig next to such lairs, allowing it to sink and letting the water move the delicate hairs and flutter the rubber tails, can draw strikes. Eventually inching the jig along, working the delicate baits slowly to stretch out each presentation to two minutes or more, can be the ticket to early season smallmouth success in rivers and streams.

Veteran stream anglers know it pays to get on the water at the first inkling of rising water. The flow stirs baitfish and other food for smallmouths and can put the bass into a feeding frenzy despite sub-50-degree water. When rising water conditions are right, and air temps are inching up at the same time, crankbaits and surface lures will wreak havoc on smallmouths suddenly hit with the urge to feed after a long, lethargic winter.But anglers need to be ready and be on the water when the river conditions peak. The action can shut down just as fast, when water and air temperatures drop with passing cold fronts.

ジグと言えば、ヘアジグも河川の春のスモールマウスバスに向いています。川の水温が7℃前後に達すると、多くの川のバスアングラーがラビットファーやベアヘアーのジグヘッドを使い始めます。ヘアジグのトレーラーにグラブを付ける人もいれば、一部の地域で人気のあるソルト入りのテールのワームを付ける人もいます。

川の流れにもよりますが、1/4オンスのジグヘッドがまずは適切なウエイトと言えます。重要なのは、ルアーをリトリーブする方法…いえ、正確にいうとルアーをリトリーブしない方法です。

ガイドのノフシンガーがやったサスペンドジャークベイトのように、湖ではキャストして最大2分間動かないままにしますが、川の釣りの戦術もほぼ同じです。ウェーディングアングラーやドリフトの釣りをするアングラーは、少なくとも1.2メートルの水深のある岩やウッドカバー、大木の根っこなどによって水中でえぐれがあったり穴の開いているバンクを探しています。こういうところは、流れに逆らって泳ぐ必要がなため、まだ体力のないバスがたまりやすいためです。そのような隠れ家の横にヘアジグを投げて沈めておくことで、水流により繊細なヘアーやトレーラーのテールがなびいて、バイトを得られる可能性があります。ジグを少しずつ動かし、それぞれ2分以上放置することで川の早春のスモールマウスを釣りが成功しやすくなります。

ベテランの川バスアングラーは、川が増水し始めるタイミングで釣りに行くことがアドバンテージになることを知っています。この流れは、ベイトフィッシュやその他のスモールマウスの餌となるものをかき混ぜ、水温が10℃以下であってもバスのフィーディングスイッチを入れます。適度に増水しながら気温が少しずつ上昇すると、クランクベイトやトップウォータールアが長い無気力な冬を越してフィーディングモードに入ったスモールマウスに有効になりますが、アングラーは川の水位が上限に達するまでに準備ができている必要があります。このフィーディングスイッチも、水寒冷前線が通過して水温と気温を下げると、あっという間にシャットダウンします。

プリスポーンのスモールマウスバスを釣る5つの法則
Photo by game and fish mag.com

プロのガイドさんというのは毎日のようにフィールドに出て釣りをするのを何年もやっていますので、季節ごとのバスの動きをよく知っていますし、フィールドの変化に対応したり、その年の傾向を感じ取るのがかなり上手です。

そんなガイドさんがその日にどんなところでどんな釣りをしているかはかなり気になるところなのですが、実はガイドさんも、その日その日でやることは変わるようです。つまり、やってみなくちゃわからないと、よく言うんです。

私が野尻湖で何回か五十嵐誠プロにアドバイスされたことは、「前日までに作戦を練って来るのももちろん大事ですけど、それがその日に当てはまるかどうかはその日にならないと分からないですから、ダメだったらすぐ変えたほうが良いですよ。」ということでした。

私なんかは引き出しも少ないので、作戦がダメだったとしてもどこをどう変えていいかもよくわからないのですが、例えばその五十嵐さんは湖上で私に会うと「どうですか」と私からでも情報収集をするんです。

たとえ私の釣れてない情報だとしても、それが釣れない情報としてありがたく聞いてくれる感じですが(笑)、それくらい、その日の状況を見極めること、そしてそれに合わせて何か変えてみるというのは大事なことだということですよね。

この記事にあることはかなり参考になるものですが、これもあくまで一例です。

これも引き出しの一部としてストックしておいて、いざ現場ではその日の状況に合わせて、どこかの場面で使ってみるといいということなんでしょうね。

引き出しを増やすという意味では、野尻湖解禁からのプリスポーニングのスモールマウスに有効なルアーと言えば、これを持ってなければならないと思います。

野尻湖の解禁後のフォロースティックの使い方はノーシンカーで漂わせる釣りですが、私は飛距離を稼ぐためにPEラインでやっていまして、レンジを深くするときはフロロのタックルに換える必要があったのですが、ソルトインが発売されたことで、ワンタックルでワームを替えるだけでレンジコントロールができるようになりました。

ワームが見えるほど表層付近がいい時と、ワームが見えなくなるあたりでバイトがある時とではっきり分かれますので、ぜひノーマルとソルトインを使い分けてくださいね。

お腹パンパンのスモールが釣れますよ!

それではまた。

毎度ありがとうございます!