チャターベイトは上中下?

チャターベイトは上中下?
Photo by thefishingwire.com

チャターベイトは長いバスフィッシングの歴史の中では新しいルアーなのですが、あっという間に種類豊富に充実し、ひとつのジャンルとして完全に確立されていると思います。種類が豊富ということでは、使い分けも難しくなってくるということでもありますので、ここで学んでおきましょう。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”TIPS ON FISHING BLADED JIGS FOR BASS”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:thefishingwire.com”TIPS ON FISHING BLADED JIGS FOR BASS”JUNE 29, 2021

ここ数年、チャターベイトへの注目度が高まってきているように思います。

たった5年ほど前までは、それほど多くの種類は発売されていなかったような気がするのですが、それ以降、各メーカーからオリジナリティあふれるチャターベイトがいくつも発売されましたよね。

さまざまなブレード、さまざまなカラー、さまざまなヘッド形状とウエイト。

チャターベイトはバス釣りの長い歴史から見れば新しく誕生したルアーですが、誕生してすぐに、チャターベイトというひとつのジャンルとしてもう完全に確立されましたよね。

ちなみにチャターベイトというのはもともとはアメリカのZ-MAN(ジーメン)社が発売する「チャターベイト」という商品の名前です。

それがそのまま日本ではチャターとして紹介され、ひとつのジャンルであるかのように定着してしまったんですね。

正確には「ブレードジグ(ブレイデッドジグ)」、直訳すれば”板のついたラバージグ”と呼ばれています。

まあ日本ではチャターの名で通っているので、いまさらどちらでもいいでしょう。

さて、このチャターベイトですが、これほど多くの種類があるということで、皆さんはどのような使い分けをされていますでしょうか。

この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門Web新聞「The Fishing Wire」の記事で、チャターベイトのレンジ別の使い分けについて解説されています。

他にも使い分けの考え方はあるかと思いますが、これも覚えておけば役に立つと思います。

ぜひ読んでおきましょう。

 気になるところだけ読んでもOKです 

表層

引用文(タップすると開きます)
This lure is an essential option for shallow water or working just under the surface. Bladed jig fishing tips suggest holding the rod tip high and using a medium retrieve to create a wake just below the surface. The lure feels similar to a tightly wobbling crankbait, but with a single hook and a blade at the front that wants to ride up in the water column, this lure can cover water in vegetation you would never be able to get a crankbait through. In spring, I recommend working it as fast as an early season spinnerbait. In fact, I’ll often switch between the two lure types depending on the aggressiveness of the cooler water reaction bite.

このルアーは、シャローや水面直下の釣りに欠かせなルアーです。 チャターベイトを使いこなすには、ロッドティップを上に向けたままミディアムリトリーブをして、水面のすぐ下から引き波ができるようにリトリーブすることをお勧めします。 ルアーはタイトアクションのクランクベイトに似ていますが、シングルフックであることとフロントのブレードが水をつかんで浮力を発生させるため、クランクベイトが通り抜けることができない水中のウィードエリアを通すことができます。

早春はスピナーベイトと同じくらいの速いスピードで使うことをお勧めします。 実際、私は低水温期に活性が低くなったバスのリアクションバイトを冷水反応バイト誘い出すために2つのタイプのチャターを使い分けることがよくあります。

中層

引用文(タップすると開きます)
In summer, I suggest dropping the rod tip and slowing the retrieval to just keep a steady vibration with the bladed jig. If you make contact with submerged structure like a log or rock, this lure can glance off it, again acting like a lipped squarebill crankbait. This deflection not only saves the lure from a snag, but drives fish crazy. Also among bladed jig fishing tips is that this vibrating lure “shines” even in murky water where the sun doesn’t shine. Just keep the vibration thumping and the fish will find it. If the vibration stops, give the rod a strong sweep. This will either help set the hook or will clear a bit of vegetation so the vibrating can continue.

夏はロッドティップを下げ、リトリーブスピードも遅くして、ブレードの振動を感じる程度でリトリーブすることをお勧めします。 水中の木や岩といった障害物と接触したときでも、このルアーはそれをすり抜けることができ、再びスクエアビルクランクのようなアクションを続けます。 このすり抜け性能は、ルアーを根掛かりから救うだけでなく、バスまでも狂わせます。 また、チャターベイトの特徴として、ルアーの振動とともに、太陽の光が浸透しにくい濁った水でも輝くというものがあります。

ルアーが振動を出しているうちは、バスが発見してくれます。 振動を感じなくなったらロッドをあおります。 それでフッキングの動作として成立するか、振動を邪魔するウィードが付いていた場合に取り除くことができます。

ディープ

引用文(タップすると開きます)
In deep water, some fishing tips suggest letting the jig hit the bottom but without fully losing contact because with the fluttering decent of this lure, fish might hit on the drop. Once the line is slack, try lifting the lure just enough to feel the blade kick into action, then dropping it to the bottom again. Also consider experimenting with different bladed jig designs. Some with heavier heads are designed to remain deeper in the water column. With a slow retrieve, even if not getting as deep as other lures, the vibration may still call up fish. Still another aspect of how to fish a bladed jig is to address the bladed jig setup or accessories. Just like standard jigs or spinnerbaits, different skirt colors are available and easily interchanged. The best bladed jig trailers really depend on each unique fishing situation. in shallow water, you might try a soft plastic frog. At mid-depth, a soft plastic swimbait can be good. And in deep water try crayfish or creature bait patterns. And sometimes fish even prefer a smaller presentation without a trailer. If you don’t have a bladed jig in your tacklebox, pick one up and give it a try. You’ll wonder how you ever managed without it.

ディープレンジで釣る方法としては、チャターをボトムに当てていくことを提案していますが、このルアーは振動を感じなくてもフラッタリングアクションを発生させているので、フォール中にもバスが食ってくる可能性があります。着底してラインがたるんだら、ブレードが動き出すのを感じる程度にルアーを持ち上げてから、再びフォールさせます。また、さまざまに設計されたチャターを色々と試してみてください。ヘッド重量が重いものの中には、ディープ専用に設計されているものもあります。他のルアーだとスローリトリーブではディープまで潜らない場合でも、チャターならバスを釣ることができます。

チャターベイトで釣るときにさらに考えてみることとして、チャターのセッティングやトレーラーに注目することです。ラバージグやスピナーベイトと同じように、さまざまなスカートの色が用意されており、簡単に交換できます。最高のトレーラーも、実際に釣りをするときのコンディションによって変わるものです。シャローではワーム素材のフロッグを試してみるのもいいいでしょう。ミディアムレンジでは、シャッドテールワームが適しています。そしてディープではクロー系やクリーチャー系を試してみてください。

そして、時にバスはトレーラーなしでより小さなシルエットのものに反応することもあります。

タックルボックスの中にチャターベイトがない場合は、ぜひ試してみてください。今までなんで使わなかったのか後悔するかもしれません。

チャターベイトは上中下?
Photo by thefishingwire.com

チャターベイトの基本コンセプトは、ラバージグとスピナーベイトの中間的なもので、非常にニッチな、少数派が好むポジションだったと思います。

しかし今はラバージグとスピナーベイトではできないことをやってのける、ラバージグとスピナーベイトの良いとこ取りのようなポジションに昇格していますよね。

ラバージグやスピナーベイト自体が、クランクベイトやバイブレーションプラグではできないところを埋めるポジションですので、チャターベイトは非常にニッチな隙間産業的ルアーでありながら、超幅広いポジションに適応してくれるバーサタイルなルアーだったのですね。

私はあまりチャターを使わないタイプなのですが、この記事を読めば読むほど、そうか、なるほど、使わなきゃ!と思わされることばかりでしたね。

さらに最後には、なぜ今までチャターを使っていなかったんだと後悔すると書かれていましたが、本当でしょうか、私にもできるでしょうか(笑)?

チャターが得意というアングラーさんは、ぜひ私にコツを教えていただければと思います!

それではまた。

毎度ありがとうございます!