ノーシンカーリグでのバス釣り
Photo by yakangler.com
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Going Weightless With Soft Plastics”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:yakangler.com ”Going Weightless With Soft Plastics” Written by Chris Funk 02 September 2015
バス釣りで使うワームをどんなリグで使うかというと、テキサスリグ、ダウンショット、キャロ…などなどご存知の通りかなりの選択肢があります。
そこにさらに何グラムのシンカーを使うかという問題があります。シンカーの重さひとつで、ワームの動きがガラッと変わってしまうためです。
同じリグでもシンカーの重さでアクションが変わってしまうのですから、リグとシンカーでその組み合わせは無限となりますよね。
無限の組み合わせの中からすぐさま正解に辿り着くには、ある程度の経験を積まないといけないのかもしれません。手厳しいようですが、そこがバス釣りの辛いところでもありますし、いえ、むしろそこが楽しいところであるとも言えましょうか。
そんな中、唯一とも言えるでしょう、たった一つしか選択肢がないリグがあります。それが、ノーシンカーリグです。
読んで字のごとく、このリグにはシンカーがないため、全てのアクションはワームそのものにすべてゆだねられます。
よくシンカーを軽くすればするほど「セコい」などと言われたりするものですが、その理屈で行くとノーシンカーはかなりセコいリグになります。究極のセコさになってしまします。セコいというのはある意味、褒め言葉ですから、これはかなり釣れるリグだと言えるはずです。
さて、本当にそうでしょうか。
まあ、本当です。よく釣れます。
しかしそうであっても、全てのアクションがワームにゆだねられてしまうということ、そしてシンカーがないことを活かせる状況でなければ「効率よくは釣れない」と言えると思います。
この記事は、アメリカのカヤックフィッシング専門メディア「yakangler.com」の記事で、ノーシンカーリグが最も輝く場面を紹介してくれています。
ぜひ読んでみてください。
ノーシンカーリグとの出会い
ノーシンカーリグが好きになったのは、単純にそれが必需品だからです。徒歩しか移動手段のない子供の頃に私が行くことができた唯一の釣り場は、とても通すことができないほどの大量のリリーパッド、せり上がるほどのウィードに囲まれていました。私は何度もその湖を周り、ひたすら投げまくっていました。地元の人々にはこんなウィードだらけのとこじゃ釣りにならないんだから時間の無駄だとあちこちでののしられました。
私も実は彼らの言う通りだと思ってはいるのですが、このカバーで覆われた中からなんとかして手をバス臭くしてやろうとベストを尽くします。私のその想いは変わることはありませんでした。しかし最初の数回の釣行では全く釣ることができません。なんとかウィードに強い釣り方にしないといけないことは分かっていました。しかしテキサスリグでさえ、キャストするたびに大量のウィードが付いてくるのです。
その湖の運命は、偶然の目撃によって変わったのです。一匹のカエルに感謝です。バンクを釣り歩いていると、それに驚いたカエルが水面を逃げていきました。そのカエルは水面の大量のパッドの中でバスによって完全に飲み込まれました。私のボックスにはストレートワームとリザードワームしかありません。私は水面を逃げて行ったカエルを真似するようにリグり直し、ベストを尽くしました。そのワームをバスが飲み込んだ瞬間、ついに、ここに1人のアングラーが誕生したのです。最近ではフィッシングショー、雑誌、インターネットからいろいろ学ぶことができます。当時はインターネットなど夢にも見ませんでした。フィッシングショーは1つしかなく、司会者はワームのノーシンカーのことなど触れもしなかったのです!
私は別のワームで、また異なる状況でも使ってみて、学び続けました(そしてよく釣れました)。さらに父親と一緒に川でボート釣りをした日や、後になって小さな穴のあいたジョンボートをもらってからもいろいろ実験しました。最近になると、私のワームボックスも大きくなり、ストレートワームをはじめ、リザード、クロー系、ソフトジャークベイト、この世のものではないようなクリーチャー系まで満載です。 しかし私はいまだにシンカーを使うことがめったにありません。このノーシンカーリグをレイダウンや岩の周りでゆっくりとズル引くことで、根掛かる可能性がほとんどなくナチュラルなアクションを得ることができます。ストラクチャーまわりで流れに乗せてドリフトさせればカレントシーム(流れの境い目)をたどることを可能にし、流れの先に待つビッグフィッシュのいるであろう場所へ正確に行き着くのです。
Photo by yakangler.com
ノーシンカーリグのヒント
私は何年もの間、ノーシンカーリグについて真剣に勉強してきましたが、やはりこれはいいものです。私が言える一番のヒントは、「ラインを良く見る」ということです。シンカーがなければ「感度」も落ちてしまうので、バイトは手元に来るのではなくラインを見てとることがよくあります。ラインが跳ねたり、ツンと動いたり走り出したりしないか、よーく見ていて!フッキングはタダですが、時々「おつり」がやってきます。たまに、ラインを走らせたのは小さなブルーギルで、フッキングしたルアーと一緒に飛んできたりします。それ以外であればバスです。ラインを良く見ておくことが大事だと学ぶことができれば、キャッチ率は劇的に上がるでしょう。
もう1つのヒントは、状況に応じてラインの太さを変えることです。巻き物系ルアーやかなりのヘビーカバーではより太いラインを必要とします(私はそう思います)。 しかし、より軽いルアーやオープンウォーターでは、可能であれば細くします。私はPEラインが好きで、2ポンドのナイロンラインの太さで10ポンドの強さがあり、その先に1~1.2メートルほどのリーダーを結びます。これで桟橋の下へスキッピングしやすくなったり、ストラクチャーまわりでルアーをもう少し深くまで沈めることを可能にします。細いラインはまた、水中でのルアーアクションをよりナチュラルにすることを可能にし、少しのロッドティップの動きでも水中のルアーにより多くの力が到達するでしょう。また、細いラインではフックに特に注意を払います。より細いラインで釣りをしているとき、鋭く研ぎ澄まされた高品質のフックは、大きなメリットになります。
次回、ウィードでびっしりの場所で釣りをするときは、みんなが普通に使っているフロッグとは別だと考えてください。テキサスリグでも、リザード、クローでもパッドの上を引いてくること、特にウィードポケットに落として少し沈めることがより効果的になる可能性があります。ただし、ラインは必ず見ていてください!ウィードエリアだけだと思わないでください。次に桟橋、岩、ウッドカバーなどで釣りをするような場合も、シンカーを無くしたらどうなるのか見てみましょう。私はノーシンカーしかできないように聞こえるかもしれませんが、それでビッグママを釣ることができるなら、それで最高でしょ!
この記事を書いた方はカヤックフィッシングの愛好家であり、写真家なんだそうです。
そんな彼を長年にわたって夢中にしているのがこのノーシンカーリグなんですね。
それしかできないという風に見られることもあるようですが、その道を極めることがどれだけ大変かは、私たちにはよく分かりますよね。
ストレートワームをはじめ、クロー系やリザードやクリーチャー系までノーシンカーで使うとなると、かなりの種類です。
またワームによっても比重(沈みやすさ)が違うでしょうから、ラインの先にはフックしかついていないというかなりシンプルなリグでありながら、これはこれで奥が深いはずです。
一番のメリットは「かなり根掛かりしづらい」という点ですので、それを生かせる場面でぜひ、使ってみてはいかがでしょうか。
その際は必ず、ラインから目を離さないように、ということでしたね!
周りの人にどう見られようと、それを見返すようなビッグバスを釣り上げてやろうじゃありませんか。
それではまた。
毎度ありがとうございます!