免許不要艇(2馬力船)でも知っててほしい船と船のルール

2017年9月5日

免許不要艇(2馬力船)でも知っててほしい船と船のルール

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Rules of the Water | A Guide for Safe Boating”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”Rules of the Water | A Guide for Safe Boating”Jason Sealock – Oct 11, 2010(海外サイトです)

皆さんは、免許不要艇というボートを利用したことはありますでしょうか。

数年前に法律が変わり、船舶免許がなくても制限つきでエンジン船を運転することができるようになりました。古くから船舶免許をお持ちの方は利用されたことがないかもしれませんが、私は数年前まではこの免許不要艇がメインだったのです。

今現在、この免許不要艇をメインにして釣りをされている方にとってはちょっと口うるさい話に感じるかもしれませんが、できれば目を通していただきたいと思います。

陸上では自転車なんかも免許は要りませんが、ルールを無視して運転したら命に関わるということは、小学生でも知っていますもんね。

今、免許を持っている方は皆、自分や愛する人のためにしっかりとルールを守って安全に楽しんでいます。

この記事は、それほど多くのことは書いてありません。船と船のことならこの3つだけ覚えておけばかなりOK、という内容ですので、よろしければ覚えて行ってください。

ちなみに、車と違って、船舶のルールは全世界共通ですからね。

さてボート対ボートで危険な瞬間は3つです。すれ違う時、交差する時、追い越す時。それぞれどんなことに気を付ければいいのでしょうか。

すれ違う時

免許不要艇(2馬力船)でも知っててほしい船と船のルール

Picture by scout.com

When in doubt, yield right. That will avoid most common problems with boat on boat encounters. When approaching a boat coming at you head-on, both boats are to yield to their right. If because of navigation issues (shallow water), pulling over to the right as much as possible and shutting down will allow the other boat to navigate around you in safe water. In tight situations, slow down and judge the safe area to the right.

怪しいなと思った場合は、右へよけて減速してください。 ボートとボートでの出会い頭でよくある問題を避けることができます。 向こうからやって来るボートとすれ違おうとする場合は、両方のボートが右に譲ります。 右側に問題(浅くて危険など)があるときは、できるだけ右に寄って停止し、他のボートを安全にあなたのそばを通過させてください。 狭いところでは速度を落として、右側の安全な領域を探してください。

自分が免許不要艇に乗っている場合、免許が必要な大きな馬力の船の方が避けてくれると思いますが、2馬力同士ですれ違う時もあるため、知っておいた方がいいと思います。

交差する時

免許不要艇(2馬力船)でも知っててほしい船と船のルール

Picture by scout.com

When two boats are crossing in front of each other, the boat to the right is consider the Stand-On Vessel and the other boat is considered the Give-Way Vessel. The Stand-On Vessel (boat on the right) is to continue on a straight course. While the Give-Way Vessel yields and navigates around the right of the other vessel.

2つのボートがお互いの前を横切りそうなとき、右のボートはそのままの進路と速度をキープし、他のボートは進路を譲るものとみなされます。 右手のボートはまっすぐなコースを保ち続けます。 進路を譲る側の船は他の船の右側へ旋回し、航行します。

ボートの免許を持っていても非常に怖い瞬間です。もし相手がルールを知らなかったらどうしよう…という怖さです。これも2馬力船同士で知っていると非常によろしいかと思います。

追い越しの時

免許不要艇(2馬力船)でも知っててほしい船と船のルール

Picture by scout.com

When passing another boat, sound a short horn blast to signal your presence and then give a wide clearance and pass the boat on the right (starboard) if possible. If navigation won’t allow passing on the right, then again sound the horn with two short bursts and pass with a wide margin on the left (port). Use caution as boats coming head on may be masked by the forward boat. Don’t put yourself in a situation of passing and having to yield to oncoming vessels.

他のボートを追い越しするときは、短いホーンを鳴らしてあなたの存在を知らせ、可能な限り広い間隔を開け、右側から追い越します。 何らかの理由で右側を追い越しすることができない場合は、再び2つの短いホーンを鳴らし、左側に広い間隔を開け追い越しします。 先を走るボートの前方から別のボートが来ているのが見えていない可能性があるので、注意してください。 追い越される船は、追い越そうとする船が避けなければならないような進路を取らないでないでください。

2馬力船で他の船を追い越すことはほとんどないと思うので、ここでは追い越されるときに急に進路を変えないことを覚えておいて下さい。

おまけ:優先順位

これらは、水上で接触しそうなボート対ボートでのルールですが、陸上と同じように、水上を走るものにも優先順位がありますので、これもぜひ覚えてください。

基本的には陸上の交通と同じく、弱者が優先です。それを踏まえて優先順位の高い方から並べますと

  1. 水泳している人
  2. SUPなどのアクティビティ
  3. ヨット、ウィンドサーフィン
  4. 手漕ぎボート
  5. エレキ船、2馬力船
  6. ジェットスキー
  7. 低馬力ボート
  8. 高馬力ボート

こんな感じになるかと思います。観光船、遊覧船などは高馬力船ですが、湖のルールとして優先されている場合が多いので、進路をふさがないように気を付けてください。(湖のルールに従ってください)

その他は、優先順位の高い方の進路をふさがないように、安全に配慮した進路をとってください。

2馬力でも、泳いでいる人から見れば恐怖しかありませんからね。


いかがでしたか。

たとえ2馬力船でも、フルスロットルで正面衝突したらお互いボートの破損や落水の危険はかなり高いですので、片方が早めに対処できるだけでもずいぶんと安全性が高くなるというのはいいことです。

それから、ルールを知っている人というものは、ルールを知らない人に対して厳しく当たってしまいがちなのですが、これに関しては本当に悪気もなく、ただ知らないだけのことがほとんどですので、広い心で対処してあげてほしいと思います。

でかい船の方が偉いなんてことも一切ありませんからね。

また、これは移動中のルールでして、釣りの時のルールはまた別にあるのですが、それはまた別の機会にいたしましょう。

いずれにしても、お互いに気持ち良く釣りができる。これほど素晴らしいことはありませんよね!

2馬力船メインの方、ここまで読んでいただいて本当にうれしいです!いい人だ(笑)!

それでは、また。

毎度ありがとうございます!