夏だって、バス釣りの基本はオカッパリ【エドウィン・エバーズ】

オカッパリの釣りをしていると、ボートの自由さを求めてしまうものですが、いざボートに乗ると、オカッパリの釣りの重要さに気付くものです。オカッパリの釣りを忘れてしまうと、すべてが上手くいきませんよね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”EDWIN EVERS: Bank Bound? No Problem!”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:majorleaguefishing.com”EDWIN EVERS: Bank Bound? No Problem!”by EDWIN EVERS|JUNE 10, 2021
日本でバス釣りをされている方の多くは、オカッパリの釣りから入った方が多いかと思います。
そのため、いつしかオカッパリの釣りに不自由さを感じることになり、いつかボートでバス釣りをしたいという感情が生まれ、いずれボートアングラーとして変化していくパターンがひとつのバス釣り文化としてあるのではないかと思います。
私もそのひとりです。
しかし、いざボートの釣りをするようになると、自由を手に入れたような気がする半面、思ったような釣りができず、バス釣りの奥深さに気が遠くなった思い出があります。
また、どれほどボートの釣りが有利かと言えば、そういうことでもありません。
私のバス釣り歴を振り返ってみて、ボートとオカッパリのどちらがバスを多く釣っているかと言えば、まだまだ圧倒的にオカッパリの方が多くのバスを釣っているんです。まあ、あくまでも私の話で、何の基準にもなりませんけどね(笑)
また、広大なフィールドの方が大きなバスが釣れるイメージがあるかもしれませんが、アメリカのラージマウスバスの各州の記録を調べると、多くの州のレコードバスは10エーカー未満の面積のフィールドから出ているそうです。
10エーカーといいますと、日本の湖で言うと福島県の秋元湖、関東の手賀沼、長野の野尻湖くらいのところです。アメリカでそのくらいの大きさの湖なんて死ぬほどありますから、ビッグバスを狙うのに必ずしも大きなフィールドである必要はありません。
さらに、その州レコードバスの多くがなんとオカッパリで釣られているのだそうです。
非常に夢のある話じゃないですか!
これが何を意味するかと言えば、今オカッパリの釣りしかしていない方にとっても、ボートで釣りをしている方にとっても、オカッパリの釣りをなめてはいけない、ということですよね。
オカッパリでの釣りを基本として、そこに磨きをかけていくことが、その後もオカッパリを続けるにしても、ボートの釣りにシフトするにしても、超重要になってくるということではないでしょうか。
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシング公式サイトのアングラーズコラムの記事で、メジャーリーガーのエドウィン・エバーズ氏が、夏のオカッパリでの釣りで大事なことを解説してくれています。
彼もまた、オカッパリの釣りからアメリカのトップ中のトッププロまで上り詰めた一人です。
特にこの夏のバス釣りという意味でこそ、オカッパリのバス釣りが光る場面があるようですね。
彼の夏のオカッパリの釣りをぜひ、学んでいきましょう。
適切なカバーやシェードを探す
まず、小規模なフィールドで注目すべき重要なエリアとなるのは、ディープが近くにあるシャローカバーであり、最も水深があるのは流れ出しやダム付近になります。 ダムの壁に流れ着いて貼りついているであろう木の枝や、水没したオーバーハングなどを探します。 ダムの両角に水生植物が見られることもありますが、バスを釣りたいのであれば、それを見逃すわけにはいきません。
私はこういったエリアでシェードを探すのも好きです。 シェードの位置は一日を通して変化するため、バスも一緒に動きます。 ディープが近くにあるシェードは常に数キャストするほどの価値があります。
ベイトに注意する
つぎに、バスのエサに目を光らせてください。 通常それは、ブルーギルを意味します。 この時期、多くのフィールドではブルーギルのスポーニングの時期になっています。ブルーギルを食べている本当に大きなバスを狙うのに最適な時期です。
クリアウォーターであれば、通常はブルーギルのベッドを見ることができます。 彼らは本当に岸の近くにネストを作る傾向があります。 ベッドを見て、ブルーギルがネストにいることがわかったら、ブルーギルを模したルアーやバズベイトをベッドの中やベッドの周辺に投げるのに最適な時期です。 ビッグバスは通常、ブルーギルを食うときだけバーッと駆け寄ってきて、ディープゾーンやウィードなどのカバーのある安全地帯へ安全に戻るのです。
キャスト技術を磨こう
最後に、オカッパリでより多くのバスを釣ろうとした場合、優れたキャスティングスキルを身に着けるほど重要なことはありません。 オカッパリの釣りしかしないアングラーは、ボートアングラーよりもキャストが上手である必要があります。 ボートに乗っているのであれば、だいたいはボートの位置を調整することでキャストしやすい位置にポジショニングできるためです。 オカッパリアングラーは、オーバーハンド、アンダーハンド、サイドキャスト、バックハンドキャストができ、さらにスキッピングでビッグバスがいるであろう場所に入れることができる必要があります。
時にはウェーディングをすることで良い釣果につながる場合もありますが、ワニなどの危険生物がいたり、その他の危険があるような場所ではやらないでください。
タックルは厳選して
岸から釣りをする場合、普通は多くのロッドやリール、また大きなタックルボックスを持ち運ぶことはできません。 また、その必要もありません。 必要なのは1つのベイトタックルと1つのスピニングタックルだけです。
私は通常、スピニングタックルにはバークレイのジェネラルをダウンショットグかワッキーリグで使います。ダウンショットはディープ寄りで使い、シャローはワッキーリグを使います。 ワッキーリグは、他の釣り人が見逃したり、入れにくい狭い場所にスキッピングで入れるのにも最適です。
ベイトタックルは、テキサスリグやラバージグをディープゾーンで使い、バークレイ・ビートンパワーフロッグ(フロッグワーム)やスピナーベイトをシャローで使うことがよくあります。 バンクから釣りをするときは、ルアーを引っ掛けてしまうと回収することができないことが多いので、少し太いラインを使うようにしてください。 それは多少なりともお金を節約することにもなるでしょう!
そして、太いラインを使う最大の理由を忘れないでください。小さなフィールドにこそビッグバスがいて、それを釣るのにボートは必要ないということを。

記事にあった通り、適切なカバーを探し、そのフィールドを知り、正しいキャストが身につける。
これだけでも、特に初心者さんにとってはかなりの年月が必要になりますよね。
私だって、よくオカッパリに出掛ける池や川のことはそれほど詳しくないですし、キャストの精度なんていまだにたいして上手になりませんから、極めるのは相当なものです。
非常にシンプルな項目ばかりでしたが、絶対に手を抜いてはいけないことですね。
時間が掛かったとしても、これらを身に着けるのに妥協しないようにしたいものです。
私のような者が言うのもおこがましいのですが、これができたとして、さらに身に着けておきたいオカッパリで必要と思われるスキルがあると思います。それは
- 岸際を静かに歩くこと
- ノットを素早く結ぶこと
- 根掛かりを外すこと
- 着底までのカウント(水深を計る)
- バックラッシュ直し
こんな感じです。これらのスキルを身に着けることで、釣りが非常に有利になっていくと思います。
まあこれらは、この記事に書かれていたことをこなしていれば自然と身に着くことかもしれませんけども、意識しているといないとでは身に着くまでのスピードにかなり差が出ることではないでしょうか。
まだ経験の浅い自覚のあるアングラーさんはぜひ、意識してみてください。
あとはメンタル面です。これ、私も気を付けていることなのですが、ある程度釣りの経験を積んでくると、物事を分かったような気になってしまい、本当に自分は出来ているのかどうか、あまり疑わなくなってしまうんです。
自分を信じることと自分を受け入れることは別もので、自分を過大評価することは成長を止めてしまいかねません。
オカッパリの釣りでもボートの釣りをしているときでも、本当にこれで正しいのか、常に自問できるようにしていたいものですね。
私は、気を付けたいと思います!
それではまた。
毎度ありがとうございます!