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ワームに求められること

ワームに求められること
Photo by missilebaits.store

私たちがバスを釣るために当たり前のように使っているワーム。私たちにとっては当たり前のようでも、開発者にとってはいろいろな役割や機能を込めたり、持たせたりしているものです。それを知れば、バスをもっと釣ることができるかも知れません。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”All About Soft Plastic Lures”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:missilebaits.store ”All About Soft Plastic Lures” November 25, 2019

私にとってバスを釣るための大事な武器のひとつ、ワーム。

ワームというのは元をたどればミミズのことを指しています。アメリカではソフトプラスチック素材でできたルアーのことを総じてソフトプラスチックルアーですとか、ソフトベイトなどと呼ばれており、ワームというとミミズ系のストレートワーム(クローラーベイト)のことになります。

日本ではソフトルアー全般のことを総じてワームとされていますが、ワームが模しているのはもちろんミミズっぽいものだけでなく、魚系、ザリガニ&エビ系などさまざまです。

皆さんにとってワームとは、どういった存在でしょうか。

やはり、私と同じように、大事な武器のひとつとして扱われているかと思うのですが、私がなぜワームを大事な武器としているかと言えば、それは、ハードルアーではできないことをやってのけるからです。

例えば根掛かりしないこと、ディープをゆっくり攻められること、バスがスレにくいこと、そして安上がりなこと、そんな感じでしょうか。

そういう役割を理解して、狙ってバスを釣る、そしてワームで釣った時の独特のバイトの出方を感じると、ワームの釣りの楽しさから離れられなくなってしまいます。

しかし、ここで重要なことに、私のような一般的にバス釣りを楽しむアングラーに対し、まさに釣りを楽しんでもらうため、つまり多くのバスを釣ってもらうために、ワームのメーカーというのはその背景に多くの苦労をしているんですよね。

ということは、ワームを製造しているメーカーの苦労を知ることで、もっとバスが釣れるヒントに気付くことができるのかもしれません。

この記事は、アメリカのルアーメーカー、ミサイルベイツのストアページのブログ記事で、ミサイルベイツのオーナーであり現役のバスマスターエリートプロでもあるジョン・クルーズ氏が、ワームに求められることの全てについて語ってくれています。

ミサイルベイツというひとつのルアーメーカーが作り出すワームの数々にはどんな役割が求められ、表現されているのか、ぜひ理解しておきたいところです。

それでは読んでいきましょう。

ミサイルベイツのワーム

引用文(タップすると開きます)
That’s a process by which liquid plastic is injected under pressure into an aluminum, multi-cavity mold. You can also hand-pour soft plastics. Some of them are really good, some not so much. I’m not going to say any more about them than that because they’re not how we make our baits. I will say, however, that some hand-poured baits can do things injected baits can’t do. Overall, injected baits can have many more options and are the way to go for mass producing baits. One of the first things to consider when choosing a plastic bait is whether it’s harder or softer. Harder plastics have their place. They work well in saltwater and in high heat environments like the tropics. That said, I can’t think of a situation in bass fishing when I’d use one. For our purposes, softer baits have much better action and they have better function. Too soft can be a problem but they need to be soft enough to function properly. Function is how they fish. How do they move in the water? Can you rig them so that they don’t hang on every cast and, at the same time, allow you the opportunity to get a good hookset?

ミサイルベイツのワームは、液体になったプラスチックに圧力をかけてアルミニウムの金型に射出するインジェクションというプロセスで生まれます。

ソフトプラスチックはハンドポワードという製法もあります。そのなかには本当に良いものもありますが、それほどでもないものもあります。私たちはハンドポワードでワームを作っていないので、ハンドポワードのワームについてこれ以上話すつもりはありません。しかし、ハンドポワードのワームには、インジェクションで作ったワームではできないことができるものがあると言えます。全体的なことを言えば、インジェクションのワームには多くのオプションがあり、ルアーを大量生産するのに向いていると言えます。

ワームを選ぶ際に最初に考えるべきことの1つは、硬いか軟らかいかです。硬いワームにも使い道があります。それはソルトウォーターや熱帯地方のような暑い環境で機能します。ただ、バスフィッシングで使用するというのは想像できません。

私たちの目指すより柔らかいワームというのは、優れたアクションとより良い機能を持っています。柔らかすぎると問題が起きる可能性がありますが、適切に機能するには柔らかくなければなりません。機能とは、それによってどのような釣りになるかということです。どのように水中を移動するのか?すべてのキャストで根掛かりしないようにリギングできて、なおかつ優れたフッキング率が実現できるのか?ということです。

アクションの重要性

引用文(タップすると開きます)
Before we get any deeper into function let’s talk about action. Creature baits illustrate its importance about as well as anything. There has to be at least a thousand of those critters on the market, but only a handful of them actually look like something that lives where the bass lives. What the good ones really look like is something that’s alive and that’s vulnerable. Bass are predators. They attack creatures that act like prey. Look at our D Stroyer, a popular bait in this category. You can say that it looks like any number of things. Some guys say it’s a dead ringer for a big crayfish. It might be. But for my money it looks like a frog swimming in the water, a frog that’s going to be easy prey. In all honesty, none of us knows what a bass thinks when it sees one. All we know is that they want to eat it. That’s enough for me, and for the other anglers who fish it.

機能についてさらに詳しく説明する前に、アクションについて説明しましょう。生きている餌が、その重要性を示しています。

水中には何種類もの多様な生き物がいるはずですが、実際にバスが生息している場所のまわりに生息しているのはほんの一握りです。バスにとって良く見えるものがどういうものかと言えば、生きているように見え、さらに弱いように見えるものです。バスは捕食者です。彼らは自分の獲物となるものにふさわしい生き物を攻撃します。

ワームに求められること
ミサイルベイツ・D Stroyer / Photo by missilebaits.store

当社で人気のワームであるD Stroyerを見てください。あなたにはこれが何の生き物に見えるでしょうか。大きなザリガニのようだと言う人もいます。それも確かにそうです。しかし、私の意見では、水中を泳ぐカエルのようにも見えます。正直なところ、私たちの誰もがバスから見たときにバスが何だと思っているのかは知らないのです。私たちが知ることができるのは、バスがそれを食べたがるということだけです。それは私だけでなく、釣りをする皆さんにとっても、それだけで充分です。

カラーの重要性

引用文(タップすると開きます)
You’ll hear a lot of talk about color around the dock. Color can be added to injected plastics in a number of ways to create a number of looks. The most common are solids, two layer laminates, three layer laminates, swirls and contrasting tails. With only a few exceptions, color choices and combinations in plastic baits is unlimited. My preference in most situations is a two layer laminate. Most creatures in nature, especially those that live in the water, have two basic colors to their body, one darker on top and another lighter on the bottom. Despite what I just said keep something in mind. Action is 100 times more important than color — in any lure. Color might get them to look, but it’s action that’ll get them to bite. Remember that.

釣り場に出ると、ルアーのカラーについてよく話をしたりするでしょう。インジェクションのワームには様々な方法で色を追加して、より多くの見た目にすることができます。最も一般的なのは、ソリッド、2層ラミネート、3層ラミネート、マーブル、テールだけの色違いです。例外を除けば、ワームのカラーの組み合わせは無限大です。

多くの状況で私の好みとなるは、2層ラミネートです。自然界のほとんどの生き物、特に水中に住む生き物は、体に2つの基本的な色があり、1色は上のほうが暗く、もう1色は下のほうが明るくなっています。

いま私が言ったことはとりあえず頭の片隅にでもしまっておいてください。カラーよりもアクションの方が100倍も重要です。これはどんなルアーでもです。カラーはバスによく見せるかもしれませんが、バスがバイトするのはアクションです。覚えておいてください。

ワームに求められる機能は3つ

引用文(タップすると開きます)
Function is really nothing more than a way of saying that a lure does what it’s supposed to do — catch fish. We can break function into three parts. The first is that any good plastic bait has to have the right action. Without it nothing else much matters. It’s a hard thing to define because it’s as much art as it is science. But we do know that some lures have it, and some don’t. One bait that has the right action is a Zoom Trick Worm. It is a tried and true bait that is and has been a real fish catcher for many years on many traditional techniques like the shaky head, Carolina rig, drop shot, and wacky rig. Zoom nailed it with that one. The Yamamoto Senko is different, but is in the same department. There’s something about the way it moves on the fall that makes it one of a kind. It is one of the most imitated baits on the market but the Senko is just the Senko. Here at Missile Baits we don’t really make competing lures for either of those baits. The reason is that if we made a super great trick worm or plastic stickbait it’d be just like the Zoom Trick Worm and the Yamamoto Senko. We have the 48 Worm but it functions different that the Senko. There’s no point in reinventing the wheel unless you can make it better. As of this writing we haven’t been able to do that so I buy them like everyone else. The next thing that’s necessary to make a plastic bait functional is that we must be able to rig it so that it’ll work its way through cover without getting hung but at the same time we must be able to get a secure hookset when a bass grabs it. As the owner and the designer of baits here a Missile Baits I can tell you that’s not as easy as it sounds. If the bait’s too hard you can drive a hook in it so that it’s perfectly weedless but you won’t be able to drive the hook through it and into the fish’s mouth. It’s just the opposite if it’s too soft. The hook point will work through or fall out and it’ll hang on practically every cast. And, in many cases we have to design the body so that there’s a place on it for the hook. You’ll see that with a lot of creature baits. Maybe there’s a narrow place along the body for the hook that’ll make the hookset more efficient or a slit that’ll do the same thing. Those design features are not there just to make a bait look realistic. They’re there to make it functional. On some baits, it just makes them hang up more. The third part of function is that a bait must be versatile. An angler has to be able to rig it in different ways. Let’s go back to Trick Worms and Senkos. They can each be rigged at least 6 or 8 different way depending upon what look and presentation you want to create. That kind of function makes a lure that stays in your tackle box year round. The same thing is true with my creature baits. Some of them can be rigged from the head. That’ll give them a traditional look. But a lot of anglers will rig them backwards. They can also be fished weightless, weedless like a worm, on a Carolina rig or they can be used as a jig trailer. Think about these things before you purchase your next bag of plastics. Go beyond color and realism. Pick a bait that’s functional. You’ll catch more bass.

機能というのはズバリ、バスが釣れること。実際にルアーが果たすべき本来の役割はそれ以外の何物でもありません。その機能については、3つに分けることができます。

アクション

1つ目は、良いワームには良いアクションが伴うということです。まずそれがなければ、他に重要なこともなにもありません。ただそれは、科学であると同時に芸術でもあるため、定義するのが難しいものです。しかし、それがあるワームとないワームの違いは分かります。

良いアクションをするワームの1つがZoom・トリックワームです。これは、シェイキーヘッド、キャロライナリグ、ドロップショット、ワッキーリグなどの多くのテクニックで長年にわたって実証され続けている本物の釣れるワームです。ズームはこのトリックワームで大成功を収めています。

ヤマセンコーは種類は違いますが似たようなジャンルです。フォール中のそのアクションについては、唯一無二のものになっています。これはワーム市場で最もパクリの多いワームの1つですが、ヤマセンコーはヤマセンコーです。

ワームに求められること

我がミサイルベイツでは、このどちらのワームについても、似たようなワームは作りません。その理由は、当社が非常に優れたトリックワームやスティックワームを作った場合、どうしてもズームのトリックワームやゲーリーのヤマセンコーになってしまうからです。 ミサイルベイツには48ワームがありますが、ヤマセンコーとは機能が異なります。我々がこれらのワームより釣れるものを開発できない限り、似たようなものを発売する意味はありません。これを書いている時点では、それは実現できていないので、みなさんと同じようにトリックワームとヤマセンコーは購入しています。

ウィードレス性能とフッキング性能の両立

ワームを機能させるために必要となる2番目のことは、カバーに根掛かりせず通り抜けるようにリギングできなければならないということですが、同時にバスが食った時に確実にフッキングできる必要があるということです。

当ミサイルベイツのオーナーおよび開発者としていいますと、それは言うほど簡単ではありません。ワームを硬く作れば、フックをセットした時のウィードレス性能は完璧なものになりますが、フックを貫通してバスの口の中に掛けることができません。柔らかすぎる場合はその反対です。針先がうまく飛び出し、バスが掛かりやすくなりますが、ほとんどのキャストで根掛かりします。

また多くの場合、フックをあらかじめ刺しやすいようにボディを設計する必要があります。クリーチャー系ワームを見るとよくわかります。だいたいが、フッキング率を上げるためにフックポイントが出る場所が細くなっているか、スリットが入っていたりします。こういったデザイン機能は、ワームをリアルに見せるためだけではなく、機能させるためにあります。ワームによってはただ根掛かりが多くなってしまうようなものさえあります。

バーサタイル性能

機能の3番目は、ワームはバーサタイルでなければならないということです。アングラーは、さまざまなリグでそれを使うことができる必要があります。 トリックワームとヤマセンコーに話を戻しましょう。これらのワームはどういった見た目やアプローチをしたいかで、それぞれ6つから8つのリグで使うことができます。こういった機能があるため、常にタックルボックスに入れておきたいという魅力を作り出します。

同じことが当社のクリーチャーワームにも当てはまります。その多くは頭からフックを刺して使います。それにより昔ながらの釣り方ができるでしょう。しかし、アングラーによってはそれを後方からフックセットしたりもします。彼らはまた、それをノーシンカーワームで使い、キャロライナリグでも、ジグトレーラーとして使用しています。

次のワームを買うときは、これらのことを考えてみてください。カラーとリアルな見た目はひとまず置いておいて。機能面に注目してみましょう。より多くのバスをキャッチできるはずです。

ワームに求められること
Photo by missilebaits.store

初めに書いたように、私たちからすると、ワームはアクションが良いですとか、根掛かりしにくいですとかは当たり前のように考えています。

しかし開発者からすると、全てのそういった機能を高いレベルで実現するのはとても大変なんだということがよく分かりますよね。

現状、日本のルアーメーカーが作るワームというのはこの記事にあるようなイメージよりもちょっと進んでいると思います。

例えば「このワームには○○オフセットの1/0がベストマッチします」というように、使用するフックを限定することで最大の効果を発揮するという感じになっているものが増えてきたんですよね。

現代のバス釣りはかなり進化していますが、進化すればするほど、釣れるワームの形というのは実は絞られてしまうという現実があるように見えます。

そうするとどうしてもパクリ的なものが増えてしまうことになってしまうような、細かいことを言えばパクリではないものでも、大きな視点で見るとパクリと言わざるを得ないというような…そんな現象が起きているように感じます。

それを避けるために、使用するフックを細かく指定することでオリジナリティを出せるのではないかなと思います。この記事にあるようなバーサタイル性は損なわれますが、それにより「より釣れる」という機能を発揮しているんですね。

またこの記事でジョン・クルーズは、トリックワームやヤマセンコーなど、彼らを越えられないものは発売しないと、潔く認めている部分がありました。これは素晴らしいことだと思います。

最近のバス釣りメディアやトーナメントを見ていると、スポンサーメーカーの壁を越えて、好きなルアー(釣れるルアー)を堂々と使っているプロアングラーが増えてきたように思います。

これもまた、私としては素晴らしいことだと思っているんです。

契約プロアングラーさんには気まずい部分もあるのでしょうけども、私たちにとっては「あれはやっぱり釣れるルアーなんだ」ということが分かりますし、ありがたいんですよね。(寛大なメーカーさんが増えたことに感謝したいです)

おそらく、今後はますます細分化といいますか、シビアな使い方を指定されるようなワームも増えてくるかと思いますが、そうなると私たちはそれぞれのワームが持つ機能を理解して、適切に使えるようになることが重要になってきます。

ワームのパッケージには詳しいことは聞ききれないはずですので、メーカーのHP、Youtubeなどで勉強して、効果的に使えるように努めましょうね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!