春のジャンクフィッシング

2019年4月11日

春のジャンクフィッシング

Photo by game & fishmag.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Junk-Fishing 101 for Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:gameandfishmag.com ”Junk-Fishing 101 for Bass”by Jason Haley – March 28, 2019

 

皆さんはジャンクフィッシングという言葉をご存知でしょうか。

アメリカでは結構使われている言葉なのですが、私にはどんな釣りを指しているのか、いまひとつ正確には分かりません。

当ブログに他のジャンクフィッシングについて書かれた記事がございますので、そちらも参考にしていただければと思います。

https://nojiriko-fishing.net/%E5%86%AC%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0/

なんとなくですがジャンクフィッシングの意味としては、

  • セオリー無視の釣り
  • どうであろうと自分の釣りを貫くこと
  • ひらめき重視
  • とにかく手数勝負
  • あてずっぽうの釣りを楽しむこと

この中のどれか、または組み合わせという感じがしています。ジャンクという言葉が使われるように、日本語で言うとちょっと適当といったイメージがある釣りのことを指している感じです。

しかし、興味深い記事を見つけました。この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門メディア「GAME & FISH」の記事で、アウトドア記者のジェイソン・ヘイリー氏が、春のジャンクフィッシングに関するヒントを共有してくれています。

春という季節はご存知の通り、冬のようでもあり、夏のようでもある、気候が変わりやすい季節です。

こんな変わりやすい季節にこそ、ジャンクフィッシングが活きるといった内容なのですが、どうもこれまでの私のイメージとはまた違ったニュアンスのようです。

あっ、すみません。私のイメージなんてどうでもいいと思うんですけども(笑)、春のバス釣りについてのいいヒントがいっぱい書かれていると思います。それだけでもいい記事だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

 

オープンマインドで

I once caught an 8-pounder practicing for a March tournament. I was flipping flooded timber near the back of a cold creek. It was 10 in the morning and warm. The sun was on the water. I was alone, and the birds were singing. Apparently, the stars were aligned.

I approached a sandy, rounded point and made a shallow cast. The bait settled and the line walked away. I glanced around, giddy with excitement, making sure the competition wasn’t looking before returning the big girl to the water. I spent the entire tournament nearby. Despite warnings about the cold water and slow fishing, I crashed and burned up there. The warm water and better fishing was on the main lake, near the dam. Most fish catches were made deeper than the lucky one I made on a fish that moved up. I couldn’t get it out of my head. One fish, however big it is, does not constitute a pattern.

Without history of fishing a lake or recent time on the water, it’s going to take time to build a pattern in any day’s bass fishing. The key is to minimize the time to do so. Don’t be stubborn. Dock-talk and fishing reports are useful, but the worst you can do is lock into a particular, unproductive pattern or place and burn away your day.

私は以前、3月のトーナメントのプラクティスで8パウンダーのバスをキャッチしていました。クリークの最上流近くの水中の立木にフリッピングをしていた時です。暖かい朝の10時ごろでした。水面を太陽が照らしていました。私は一人で、鳥たちはさえずります。どうやらこれは、神のお導きだったようです。

私は砂でできた丸い岬に近づき、シャローへ向かってキャストしました。ルアーがボトムに着くと、ラインが走りました。8ポンドのビッグバスをリリースする時、他のトーナメンターの誰にも見られていないことを確認し、私は興奮に酔いしれていました。そのトーナメントではずっとその近くで過ごしました。その日は水温が低く、スローな釣りをしなければまずいという考えがあったにもかかわらず、私はそれをやり続け、完敗してしまいました。温かい水で良い釣りができたのはメインレイクのダム付近だったようです。ウェイインされた多くの漁は、私がプラで釣ったラッキーフィッシュよりもディープの方へ移動していた魚だったようです。私の頭ではその考えは出てきませんでした。 1匹の魚では、それがどんなにビッグフィッシュであっても、パターンとはならないのです。

釣り込んだ湖でなかったり、プラクティスの時間が取れなければ、バス釣りのパターンを構築するのには時間がかかるものでしょう。重要なのは、その時間を最小限に抑えることです。頑固にならないでください。桟橋での雑談やボート屋さんの釣果情報は役に立ちますが、最悪なのは実はそれがその日に有効なパターンとは限らず、むしろダメなパターンや釣れないポイントにこだわりすぎてしまい、一日を費やしてしまうことです。

 

全てのロッドを持ち歩く

Junk-fishing requires a healthy tackle investment. You need enough rods/reels on the deck to cycle through them, as necessary. Start with a few preferred search baits tagged to at least four spinning rods/baitcasters.

Spinnerbaits are a good choice for covering water at various depths with each long cast. You’re looking for the aggressive fish in each school. If you can get a fish to go on blades this month, it tells you fish are moving.

Shaky-head worms and tubes are good search baits. I like heavier weights (1/4-ounce) on light line to get down quickly. Pull up when the line goes slack to see if something is there, then shake it a time or two and immediately recast with the trolling motor on high. I’m simply showing the bait to as many fish as possible and flying down the bank. If a bass wants to eat it, he can. If not, I’m still learning. I’m testing the bite. How good is it? How many fish are there? How big are they?

Lipless crankbaits are popular search baits, particularly around grass. They can be yo-yoed from shallow to deep water and ripped free, sometimes triggering a strike.

Swimbaits are popular for locating bass by enticing them to follow and show themselves. When followers don’t bite, kill the retrieve. That sometimes works. If not, grab your finesse bait and cast to where the fish swam off to.

Throw bigger, louder reaction baits in the wind and retrieve against the current, if possible. When the wind lies down, slow down and downsize. If you see dock pilings or a downed tree, grab a flipping stick. If your chart is showing a rockpile in 19 feet, check for fish arcs. If you see a school of bass, drop-shot those dudes or drag a creature bait over the structure.

If baitfish are being pushed to the surface, pause and fish the commotion. Rip ’em with suspending, hard jerkbaits. If your lake gets stocked with trout, try trout-styled swimbaits or glides. It’s high-risk, high-reward fishing, but a few giants will always be keyed in on that food source.

ジャンクフィッシングと言うのは、それなりのタックルへの投資が必要となります。必要に応じていろんなルアーを投げ分けていくための充分な数のロッドとリールが必要です。有効となるいくつかのサーチベイトがあるため、少なくともスピニング・ベイト合わせて計4本のロッドから始めていきます。

スピナーベイトはロングキャストができ、さまざまなレンジを通すのに適しています。あなたはアグレッシブなバスの群れを探さなければらないのです。この時期にスピナーベイトで釣れるということは、魚は動いていると考えることができます。

シェイキーヘッド(ジグヘッドリグ)やチューブワームも良いサーチベイトです。私はフォールを速めるために細いラインに1/4オンスという重めのシンカーが好きです。着底したらちょっと引っ張ってみて、食っているかどうかを確認してから1、2回シェイクしたらすぐにエレキを踏んで回収し次のキャストをします。シンプルにできるだけ多くの魚にルアーを見せるためにバンク沿いを流していきたいのです。バスがそれを食べたいと思うならば、食ってくるでしょう。そうでなければ、考えなければなりません。バイトさせるためのテストです。これでいいのか?どれくらいの魚がいるのか?どれくらいの大きさの魚がいるのか?

バイブレーションは、特にウィード周りで人気のあるサーチベイトです。リップがないためシャローからディープまでリフト&フォールで使うことができ、バイトも誘発します。

スイムベイトはルアーに魅せられて追って来たバスを見ることができるため、人気があります。追って来たバスにバイトさせたい場合は、リトリーブを止めてみます。それで時々は食ってきます。食ってこないようなら、フィネスルアーに持ち替えて、バスが泳いで帰ったところへキャストしてみて下さい。

可能であれば、より大きく、よりうるさいリアクション系ルアーを投げて、流れに逆らってキャスト&リトリーブしてください。横風が吹くようであれば、スローダウン&サイズダウンしてください。桟橋の杭やレイダウンが見えたら、フリッピングロッドを手にします。魚探に水深6メートルのハードボトムのハンプが映っているならば、フィッシュマークがあるかチェックしてください。バスらしき群れが映る場合は、それに向かってダウンショットリグを入れるか、ハンプの上でクリーチャー系ワームをズル引きします。

ベイトフィッシュが水面で追われている場合は、ひとまずそのボイルの魚を釣ります。サスペンドジャークベイトを使ってジャークしましょう。その湖にトラウトが多く生息しているようであれば、トラウトベイトやS字系ビッグベイトを試してみてください。それはハイリスクハイリターンの釣りですが、トラウトを食っているバスは常に巨大なものです。

 

デッドウォーター(無駄なエリア)を排除する

To catch fish, you must be around fish. Not profound, I know. But anglers spend too much time in areas where there are no bass. They attribute the slow bite to the bait, color, water depth, etc., and sift through their tackle boxes ad nauseam.

Eliminate water by using nautical charts and sonar. I use a Navionics chip on the bow and console. I’m able to fish smarter by viewing topographic contours and unique features like flooded timber, channel swings, shoals, grass beds and rockpiles. These features identify fishing spots but also help you cover and/or eliminate water faster, safely (hazard identification is comforting, too). I review spawning areas, launch facilities, floating restrooms and other features in my garage. This saves time. The Navionics boating app is another good tool for this, as is Google Earth, and you can do all of this from your recliner.

But you still have to use your senses and get baits wet. Don’t have a thermometer? Take a mental reading. If snowmelt is pouring into the tributaries, you can bet the water is cold up the creeks. If the runoff is warm rain, that’s different. Those inlets may be warmer than the main lake. Just the current caused by runoff may be a factor. It can ignite the bite and attract fish.

In clear water where bass rely on eyesight to feed, muddy creeks are usually places to avoid. Baits get lost, and bass go into semi-shock mode until things stabilize. On the other hand, rattling crankbaits, jigs and other loud/colorful baits sometimes excel in this environment. Some anglers live for it, and it might be worth a few casts to eliminate the possibility.

Bass junkies beat the banks this month, but, sometimes, pressured fisheries require something different. I’ve seen the shallow bite vanish on some amazing lakes after 200 anglers in bass boats descend upon it. Offshore humps, submerged roadbeds and other “hidden” sites become jewels.

On some lakes, your graph will light up with fish, no matter the settings. Learn to distinguish which are bass. The formation is a giveaway. Even if they are bass, if they won’t bite, it’s “dead water,” as far as I’m concerned. It’s time to move on.

魚を釣るためには、魚の周りにいる必要があります。全くその通りだと私は思います。しかし釣り人はバスがないエリアであまりにも多くの時間を費やしてしまいます。彼らはスローな釣りをし、あらゆるルアー、カラー、レンジなどを考慮し、タックルボックスの中をこれでもかとあさっています。

地図と魚探を使用してエリアを捨てていきます。私はバウとコンソールの魚探にナビオニクスチップ(釣り用のオンラインデジタルマップ)を使っています。地形的な変化や、水没する木材、チャンネルスイング、サンドバー、ウィードベッド、岩場などといった特徴のある変化を見つけることで、より効率的に釣りをすることができます。これらの機能は釣る場所を選ぶだけでなく、より速く、安全にエリアをカバーでき、また、切り捨てる役に立ちます(座礁などの危険も避けることができます)。私は自分の部屋にいながらスポーニングエリア、ランチング用のスロープ、トイレの場所、その他の機能を確認できます。これは時間の節約になります。 グーグルアースと同様に、このナビオニクスボートアプリもこれに適したツールです。リクライニングチェアに座ってこれをすべて行うことができます。

しかし、現場では自分の感覚を使ってルアーを投げる必要があります。水温計を持って来なかったですって?では心の中で読むしかありませんね。雪どけ水が支流から流れ込んでいる場合、そのクリークの水温は低いはずと考えます。温かい雨が降った場合は違います。その流れ込みは、メインレイクより温かいかもしれません。ただ単に流れ込みによる流れがあることが良いかもしれません。それによって魚が引き付けられ、バイトが出やすくなるかもしれません。

バスが目に頼ってフィーディングするようなクリアウォーターでは、流れ込みから濁りが入るのは通常は避けるべき場所です。ルアーは見えなくなり、水質が安定するまでバスはややショック状態になります。一方で、ラトル入りのクランクベイトやラトル付きのジグ、その他のうるさくカラフルなルアーはこの状況下に強い場合があります。ある釣り人はそれこそを望んでいたりもします。そういうわけですから、可能性を排除する意味も含めて数キャストする価値はあるかもしれません。

今月はバストーナメントがあり、徹底的にバンクは撃たれていましたが、フィッシングプレッシャーのかかったフィールドでは他のことが有効となる場合があります。200艇のバスボートアングラーがいなくなった後、その素晴らしい湖でのシャローのバイトが消えてしまうのを見てきました。こんなとき、沖のハンプ、沈んだ道路跡、その他の「目に見えない場所」が輝きます。

だいたいの湖では、設定に関係なく、魚探には魚が映ります。どの映り方がバスであるかを区別することを学びましょう。群れの作り方で分かるかと思います。ただし、例えそれらがバスであっても、バイトして来ないようであれば、私に言わせればそれはデッドウォーターです。次に行きましょう。

 

精神を安定させる

My tournament partner, Logan, always says, “Keep it simple.” It’s his nervous mantra before the sun is up. He just hopes I don’t get crazy and fish the whole lake with my entire arsenal before noon.

He’s often right on the mark. You don’t want to be schizophrenic out there. But I’ve also learned, there’s always more than one way to catch ’em. When you put 150 boats on a given fishery this time of year, guys catch them in a variety of ways, often depending upon personal preferences and fishing strengths. The point is, junk-fish until you stumble onto something; then, narrow it down. If possible, fish the way you like to. Do what you’re good at.

私のトーナメントパートナーであるローガンはいつも「シンプルに行こうぜ」と言っています。日の出前から神経が高ぶっている時の彼の信念です。 彼は、私がトチ狂って午前中で全部のルアーを使って湖を1周してしまわないことを願っています。

まさに図星を突かれています。 一貫性のないことをしたくはありません。 しかし私も学びました。バスを釣るには常にいくつかの方法があるものです。 この時期このフィールドに150艇のバスボートがいれば、多くの場合、個人の好みやフィールドの特性に応じて、みんなさまざまな方法で釣ってくるものです。 ポイントは、何かをつかむまではジャンクフィッシングをすることです。 それで絞り込んでいくのです。 可能であれば、好きなように釣りましょう。 自分の得意なことをやるのです。

 

変わり続ける

The only thing certain this time of year is change. It’s constant. Be prepared to change. There are certain rules of thumb. It’s usually an “if this, then that” type of thing. If the water is clear, go with natural colors. If it’s warm and sunny, bass move up. But there are always exceptions.

A cold front or storm this month will often slow the bite or “back them off.” The tendency is to slow down and fish deeper, especially if you are freezing, can’t feel your hands and can’t possibly retie a knot. Sometimes that’s the right move.

But the water temperature may be much cozier than the air temperature, and the fish may be biting up a storm down there in 50-degree-plus water. Don’t freeze up mentally by locking down on a single spot, hoping a bass will pick up your bait. The surface chop or low light created by the front might be just enough to trigger big fish to bite. Try covering some water, instead. Maybe you’re just in the wrong spot.

この時期に唯一言える確実なことは、変化です。 毎年そうです。 変わる準備をしておいてください。 経験がそう言っています。よくある「こうなったら、こう」みたいな話です。 クリアウォーターならナチュラルカラー。 晴れて暖かくなればバスは浮いてくる。というようなものです。 しかし常に例外というものがあります。

この時期は寒冷前線や暴風雨によってバイトがスローになったり、冬に戻ったりすることがよくあります。特に寒さで手がかじかんでノットを結び替えることもできなくなるようなときは、魚はスローに、ディープになる傾向があります。 普通はそれが正しい行動です。

しかし、水の中は地上よりも快適である場合があり、水温10℃ちょっとの大荒れの日でもバイトしてくるかもしれません。 1ヶ所でバスがバイトして来ないからと言って、精神的に落ち込まず、思考をシャットダウンしないでください。 寒冷前線によってできた波やローライトな状況は、ビッグフィッシュがバイトしてくるきっかけになるかもしれません。スローダウンする代わりに、広い範囲をカバーしてみてください。 釣れないなら、たぶん間違った場所にいるだけです。


 

いかがでしょう。ジャンクフィッシングという言葉は、その言葉の響きよりずっと計算高いように感じませんでしたでしょうか。

4タックルに4つのサーチベイトを結び、それぞれのルアーの特性を知ったうえで投げていくという感じです。

これはオープンマインドで、思考を固めず、目の前に起きていることに柔軟に対応するということですよね。

まさに近年のトーナメントに必要な技術といいますか、メンタルといいますか、能力ではないでしょうか。

魚探の性能が大幅に向上しているここ数年、トーナメントで勝つアングラーの多くは、その日その時の状況に的確にアジャストできるアングラーという傾向があると思います。

トーナメントでなくても、たとえばハイプレッシャーなフィールドの釣果情報などを読んだりしていると、その日ごとに別のルアーやポイントやレンジで釣れている傾向があるもので、ずっと一定期間を同じルアーで釣れているような感じはありません。

その日その日を釣るために、頭をからっぽにしつつも、理論的に物事を進めていく感じがジャンクフィッシングの正体なのでしょうか。

これを実践するには多くの知識や経験が必要なようにも思えますが、現在トーナメントシーンで活躍している選手にはかなり若手の方も出てきていることから、(そりゃあプロですので若いといっても私なんかよりずっと経験豊富ではあるのですが)今を釣るというのはもっとシンプルでいいのかもしれません。

この筆者のトーナメント仲間のローガンのように、私も「シンプルに行こうぜ」が口癖になるようなアングラーになりたいです。

色々考えることが大好きで楽しいと思うタイプの私には難しいのかもしれませんが、現場でのシンプルさを身に付けられたらいいですもんね。

春は変化だそうです。いろんな意味で、私も変わらなければ。

 

それではまた。

 

毎度ありがとうございます!