春のスモールマウスバスを釣るコツとは:ケビン・バンダム
今日は釣れるだろう、という絶好のシチュエーション、絶好のコンディションで出船したはずなのですが、相手はスモールマウスバス。あっけなく裏切られ、空振りに終わることもあります。体勢を立て直すには、スモールマウスバスの探し方を知っていた方が良いですね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Kevin VanDam’s Best Tips for Catching Spring Smallmouth Bass”という記事を引用してご紹介いたします。
皆さんは釣りに行ったとき、「釣れる予感」なるものを感じることがありますでしょうか。
私は、私なりには、あります。
正確には予感というよりも、経験なのかもしれません。または空が曇っているだけでそう感じてしまうような楽天的なものか、都合のいい思考回路のせいだけかもしれませんけどね(笑)
分かりやすい例でいいますと、野尻湖の初夏、虫パターンをやろうとしている時の朝の天気が快晴で、セミが鳴きまくり、空気がサラッとしていて微風、こんな天気だったらもう今日は何本出ちゃうんだろう、という予感(妄想)にあふれてしまうものです。
そして、春という季節については、水温が10℃を越えたあたりからネストができるまで、曇りで風がまあまあ強い時というのが、私にとってはですが、期待値が高いシチュエーションです。
この時期はシーズンの中で最も重いバスが釣れる時期ですので、釣れる予感がするというだけでかなりドキドキしています。
ところが、相手はスモールマウス。そんな絶好のシチュエーションで出船したにもかかわらず、まったくの空振りに終わることもしょっちゅうです。
下手に経験があるからこそ、アテが外れた時の落差があるのでしょう、そこから軌道修正をかけるのが難しいんです。私にとっては。
「あれえ、こんな時どうすればいいんだっけなー」ですとか、「あれ?いつもだったら何やってたっけなー」と考えてしまう時間がとても長い。
もっと簡単に軌道修正をかけるには、もっと多くの経験が必要になるのかもしれませんが、この時期のスモールマウスバス自体は活性が高めで食い気はあるため、本来は(ほかのシーズンに比べれば)釣るのは割と簡単なはずなんです。
しっかりバスを探すための「キー」を持っていればいいはずですよね。
この記事は、アメリカのゲームフィッシングとハンティングの専門メディア「FIELD & STREAM」の記事で、アメリカを代表するプロのひとり、メジャーリーガーのケビン・バンダム氏に春のスモールマウスバスの釣り方について取材されたものです。
ケビンバンダムはアメリカ北部のスモールマウスバスレイクで有名な地で生まれ育ったプロですから、ぜひ聞きたいものです。
早速読んでいきましょう。
水がクリアなところ、流れがあるところを探す
「スモールマウスバスは目でフィーディングするタイプの魚ですので、濁りがあるところやウィードに邪魔されるところではあまり活発ではありません。」とバンダムは言います。 「ザリガニやベイトフィッシュを食べられる岩や石の多いショアラインを探してください。湖の水温が上がってくると、流れによってベイトたちがそういった場所に集まるため、流れのある場所をスタート地点とすることは有効です。」
スモールマウスが今何を食べているのかを知ること
スモールマウスはザリガニが大好きですが、食べているのはそれだけではありません。 「スモールたちはよくイエローパーチ、シャッド、エールワイフ(淡水ニシンの一種)、ワカサギをキーとしていて、トラウトのようにセレクティブ(それしか食わない状態)だったりします。そのフィールドでどんなものを食べているのかという、その季節ごとの動きを知ることは非常に重要です。」 そういった質の高い情報を得るには、地元の釣具店で聞いたり、そのフィールドの学術的資料を見るといいでしょう。
サーチルアーを使って食い気のあるバスだけを探す
バンダムは、バスを見つけるまでは広く探ることを徹底し、それから絞り込んでいきます。「私のお気に入りのルアーは、スピナーベイト、クランクベイト、ジャークベイトです。」と彼は言います。 「1本のバスが釣れたところから、分析し、もっと効率のいい釣りにシフトしていきます。とはいえ、ほとんどは塩入りチューブワームのジグヘッドリグでナイスフィッシュを釣っています。」
スモールだってビッグバスには大きなルアー
スモールマウスバスはラージマウスバスに比べると平均サイズが大きくないため、多くのアングラーは小さ目なルアーを使う必要があると考えています。 バンダムによるとそれは間違いだそうです。 「もし本当に大きなスモールマウスを狙うのであれば、マグナムクランクだとかザラ・スプーク、またはフルサイズのジグを使ってください。私の弟(ジョナサン・バンダム=同じくメジャーリーガー)は、ビッグスプーンを使って9ポンド5オンスというスモールを釣り、オハイオ州の州記録ホルダーとなっています。」
スモールマウスバスはもともと、1ヶ所にずっと止まっているタイプの魚ではありません。
春という季節に関わらず、1点にこだわるのではなく、横に動くルアーで広く探った方が良いという場面は多いのではないかと思います。
特に春は魚探を使うのがバカらしくなるくらい、何も映らない場所でのバイトが多いものです。
私はハードルアーでガンガン投げて巻くタイプではありませんが、春は横に探るジグヘッドリグやシャッドの出番が多くなります。
この点についてはケビンバンダムと同じような感じがしてとても嬉しく思いました。
ただ、ひとつ気になるのはベイトに合わせたルアーを使うというところ。
スモールマウスバスは偏食家で、その日その時その季節で、エビならエビ、ワカサギならワカサギしか食べていないと言われています。
実際、そうだと思うのですが、ルアーについてはまた別の話ではないかと思います。
虫ルアーで釣れたバスの口からワカサギを大量に吐き出すことや、ワカサギが中層にいるのにボトムのエビ系ルアーに食って来たりすることもしょっちゅうですし、なにより、自然界にいるとは思えないような全身チャートやまっ黒いワームが必殺カラーになることもしょっちゅうだからです。
特にカラーに関しては、スモールが今食べているベイトとは全く関係のないカラーも用意しておいた方が良いのではないかと思います。
春が終わると、虫ルアーのように決まった狭いエリアがよく釣れたりだとか、夏が盛んになるにつれて岬周りや水通しのいいところばかりが良かったりと、よりピンポイントな釣りになるかもしれません。
しかしまだ春といううちは、横に動くルアーの方が有利かと思います。
私の場合は釣れないとついスローダウンしてしまうのかもしれません。春は釣れる予感やアテが外れても、横の動きを意識してみるといいのかもしれませんね。
あと、春先からアフタースポーンのころまでは、3インチよりも大きいワームの方が良いのではないかと思いますので、参考にしてみてくださいね。
春のでっかいスモール、もっと釣りたいですね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!