ロックポリッシュリグが秋のバス釣りに効く

ロックポリッシュリグが秋のバス釣りに効く

Photo by bassfan.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Rock-Polishing Produces Numbers, Size In Fall”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassfan.com”Rock-Polishing Produces Numbers, Size In Fall”By David A. Brown October 1, 2018(海外サイトです)

 

ロックポリッシュリグという言葉はおそらく、皆さん聞いたことがない言葉だと思います。

このリグでありテクニックの名前は、FLWのツアープロ、アンドリュー・アップショウ氏が提唱する秋のバスフィッシングの攻略法のようです。

簡単にいいますと、秋は通常、ベイトフィッシュの群れを追うバスを追うことがひとつのセオリーとなっているのですが、このアップショウ氏はそういった沖のバスを狙わず、バンク沿いにいるバスを釣るために考案したやり方だということです。

もっと詳しく読んでみたいところですよね。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「BassFan.com」の記事で、記者のデビッド・A・ブラウン氏が書いたものです。

秋のベイトフィッシュ付きのバスを狙わないやり方とは、そして、ロックポリッシュリグとは一体どういうものなのか、ぜひ読んでみてください。

 

ロックポリッシュ(岩を磨く)

Fall is feed-up time for bass and if you’re looking to wrangle your share of the action, FLW Tour pro Andrew Upshaw suggests you polish up your skills. But don’t take exception; that’s no slight to anyone’s ability. Rather, Upshaw’s suggesting that you integrate into your game plan a highly productive technique known as “polishing rocks.”

“You know this is the deal when you start seeing those big balls of shad toward the backs of the creeks or the points leading into the backs of the creeks,” Upshaw said. “The fish are going to do one of two things: they’re going to stay on their structure and wait for the shad to come by them, or they’re going to constantly chase those shad balls.

“In this case, I’m targeting the fish that are staying on their structure and what I’m doing is I’m reeling my bait along the bottom and trying to hit whatever structure is down there to make them think it’s a shad and to force a reaction strike.”

秋はバスのフィーディングが盛んになるときで、この時期の攻略法を探している方にとっては、FLWのツアープロ、アンドリューアップショウは、あなたのスキルを磨く時期であると言っています。しかし、磨くという意味が少し違います。それは誰かの能力のことを指しているのではありません。むしろアップショウはあなたのゲームプランに「ロックポリッシュ(岩を磨く)」と呼ばれる非常に有効なテクニックを組み込むことを提案しています。

アップショウは、「シャッドの大きな群れがクリークの奥やクリークに続く岬の奥の方へ向かい始める頃だというのは皆さんもご存知のことと思います。この時のバスは2つに1つの行動を起こします。地形変化にとどまり、シャッドが来るのを待つか、または常にシャッドの群れを追いかけるかです。」

「この場合、私は地形変化にとどまっている魚を標的にしています。私がやっていることは、ボトムに沿ってルアーを巻き、そこの地形変化を叩いて、リアクションバイトを得ることです」と言っています。

 

ロックポリッシュのルアー

For this technique, Upshaw employs a 3.75-inch Gene Larew Rock Banger swimbait on a Larew Hardhead. The articulated football head rumbles over hard bottom and lets that chunky swimbait dance an enticing jig.

“What you have is a bait with a wide profile that gives the fish the action of a baitfish that’s struggling to swim across the bottom,” Upshaw said. “The Rock Banger imitates a bluegill or a shad so well and by this time of year, the fish have seen so many different types of craws. In the fall, the fish really transition to eating shad.

“They’re gorging up on these big balls of shad, whether it be gizzards or threadfins, so the bottom presentation with a swimbait is where I turn when I want to put numbers and big fish in the boat. Those bigger females that you typically won’t catch on topwaters, those are the ones you’re going to catch doing this. It’s about the same thing you’d be doing with a big squarebill like a Bill Lewis Echo 1.75, but in a completely silent manner.”

Now, if the targeted strategy isn’t producing as he’d like, Upshaw takes a broader approach to polishing rocks. Essentially, he’ll slim down his profile and cover water with a ball-head jig and either a 3.5-inch Gene Larew Sweet Swimmer or a Gene Larew Rally Grub. The former gets the call in windy conditions or anytime the fish are clearly active, while the latter’s exaggerated tail action can trigger bites from less-active fish.

このテクニックのために、アップショウはGene Larew Hardhead(ジェーンラルー・ハードヘッドジグ)に3.75インチのGene Larew Rock Banger(ロックバンガー)を使用しています。関節のあるフットボールジグヘッドとずんぐりしたスイムベイトをハードボトム沿いをスイミングさせることで、ジグに魅力的な泳ぎを与えます。

ロックポリッシュリグが秋のバス釣りに効く

「これは、ボトムを苦労して泳いで立ち去ろうとするような魚のアクションをもつワイドシルエットのルアーです。 ロックバンガーはブルーギルやシャッドをよく模倣しています。これまでバスは非常に多くの種類のザリガニを見てきました。秋になると、シャッドなどのベイトフィッシュを食べるようになります。」

「彼らはギザードシャッドであろうとスレッドフィンシャッドであろうと、大きな群れのシャッドをむさぼり食っているので、ボートの中に多くのバスやサイズを入れたいときは、スイムベイトを使ってプレゼンテーションをします。通常、トップウォーターではなかなかキャッチできない大型のメスのバスも、このやり方ならキャッチできるはずです。ビル・ルイス・エコー1.75のような大型のスクエアビルクランクでも同じようなことができますが、これはまったく静かなやり方です。」

さて、狙いの戦略が望むようにうまくいかない場合、アップショウはロックポリッシュにより広いアプローチを取ります。基本的にはシルエットをスリムにし、ラウンドヘッドジグにGene Larew Sweet Swimmer(ジェーンラルー・スイートスイマー)の3.5インチまたはGene Larew Rally Grub(ジェーンラルー・ラリーグラブ)のいずれかで広くエリアをカバーします。前者は風が強い状態で、または魚がはっきりとアクティブになっているときに使います。後者の強いテールアクションは、それほど活発でない魚からのバイトを誘発できます。

ロックポリッシュリグが秋のバス釣りに効く

 

いつ、どこで

Low-light conditions, particularly early mornings, tend to find the fish most active, so making a big, noisy commotion with the Hardhead/Rock Banger duo often rewards Upshaw with some of the day’s better bites. Like any fall technique, success often depends on prospecting many areas, but there are preferences worth noting.

“You always want to look for something different in the rocks,” Upshaw said. “Maybe it goes from big rock to small rocks, or chunk rock to pea gravel, or a channel swing where it goes from flats to deep. I like anything where I see a difference in bottom contour or even the back of a creek where there’s a rock patch.”

Worth a note: Upshaw says he won’t hesitate to task his rock-polishing rig to pull double duty. Say he encounters a stump row or a bunch of laydowns during his rock-polishing search – bumping that Hardhead through the vertical cover could very likely turn up a bonus bite or two.

Wherever he’s searching, Upshaw has an overriding rule for polishing rocks: “In my opinion, in the fall, you can’t go too shallow. For whatever reason, fish just flock to the shallowest water they can physically get in.”

ローライトコンディション、特に早朝に魚が最も活発になる傾向がありますので、Hardhead / Rock Bangerの組み合わせで大きく水を掻きまわすような騒ぎを起こすと、アップショウにとってよりバイトが多くなるようです。どんな秋のテクニックもそうなのですが、成功するには釣るエリアによることが多くなります。しかし、優先すべき傾向はあります。

「あなたはいつもロック地帯の中でも違ったものを探すべきだと思います。 大きな岩だらけなら小さな岩、チャンクロックだらけなら小石、チャンネルのカーブであればフラットからディープに落ちるなどがそれです。私はちょっとした等深線の違いやクリークの上流にある単独のロックでさえ違いがはっきりしているものが好きです。」

注目ポイント:アップショウは、ロックポリッシュリグにふたつの役割を与えることに躊躇しないと言います。彼は、ロックポリッシュリグでサーチしている間は、多くのスタンプやレイダウンに遭遇するということですが、そこでハードヘッドジグをバーチカルにカバーを通すことで、さらにもうひとつのバイトを得ることができる可能性があります。

彼がどこでサーチしていようと、アップショウはロックポリッシュについての重要なルールを持っています。「私の意見では、秋になると誰もスーパーシャローに行かなくなります。何らかの理由で、魚は自分が入ることのできる最もシャローエリアに集まる傾向があります。」

 

ボトムキープ

One thing Upshaw points out is that the Rock Banger’s oversized tail wants to pull the bait up. He keeps his bait buttoned to the bottom by beefing up to an 11/16-ounce Hardhead.

“You want to keep your rod tip down and reel as fast as you can while keeping bottom contact – that’s going to create those strikes,” Upshaw said. “The best thing you can do is cast out there, let the bait go to the bottom and reel it fast and don’t slow down unless you stop feeling the rocks.

“You know you’re doing it right when you’re not hanging up on the bottom and you’re continually keeping bottom contact.”

Without question, polishing rocks can be an intimidating technique. Nevertheless, Upshaw offers a note of encouragement.

“I see guys reel the bait too slow and they hang up,” he said. “They lose confidence because the weight continuously wedges in the rock. They key is to reel a little bit faster and trust that it’s not going to hang up.”

アップショウが指摘することの1つに、Rock Bangerの特大のテールがルアーを浮かせてしまうということがあります。彼は、11/16オンスのハードヘッドまで使って、ルアーをボトムに押しつけたままにしています。

「ロッドティップを低く保ち、できるだけ早くリーリングしつつ、ボトムコンタクトをさせ続けます。あなたができる最善のことは、キャストしたらルアーを着底させ、早巻きし、岩に当たったのを感じるまで減速させないようにします。」

「あなたは、ボトムに根掛かりさえしていなければ、ちゃんとできていると考え、そのままボトムコンタクトさせ続けてください。」

間違いなくこのロックポリッシュテクニックは有効なテクニックとなりえます。それにもかかわらず、アップショウは更なるヒントをくれます。

「私はみんながルアーをあまりにも遅く巻くのを見ますが、それでは根掛かりすると言いたくなります。 シンカーをいくつも根掛かりで失くしてしまうと、自信も失ってしまいます。キーは根掛かりしそうにないと思えるほど、もう少し早く巻くことです。」

 

タックル

For polishing rocks, Upshaw spools a 7.5:1 gear ratio Lew’s Hyper Mag reel with 17-pound Seaguar InvizX fluorocarbon. This gear ratio, he says, is the ideal balance of speed and power.

“You have to have a fast reel to catch up to those fish sometimes because they hit the bait so hard, but you don’t want it so fast that it throws off your retrieve,” Upshaw explains.

He’ll anchor his work with a 7-foot-2 heavy-action Lew’s Mark Rose Ledge rod. Going too light on the rod choice is a self-defeating mistake.

“Something between a 7-2 and a 7-4 heavy is what you need,” Upshaw said. “That hook has a big diameter and you have to be able to drive that hook home. The only way you do that is with a very stiff rod.”

ロックポリッシュテクニックをするために、アップショウは、17ポンドのフロロカーボンを巻いた7.5:1のギヤ比のLew’s Hyper Magリールを使います。 このギヤ比はスピードとパワーの理想的なバランスです。

「速くリーリングすることで魚はそれに追いつくためにルアーに激しくヒットしてきますので、速く巻く必要がありますが、魚が追い付けないスピードは望んでいません。」とアップショウは説明します。

彼は7フィート2のヘビーアクションのLew’s Mark Rose Ledgeロッドを使っています。あまりに柔らかいロッドを選ぶことは自滅に繋がるミスとなります。

「7’2”や7’4”のヘビーロッドがあなたに必要となるものです。このフックは太軸なため、しっかりと貫通させなければなりません。それができる唯一の方法はヘビーロッドを使うことです。」


 

いかがでしたか、ロックポリッシュリグ。

ちょっと分かりづらい感じがあるかもしれませんので補足させていただきますと、ロックポリッシュとは岩を磨くということですが、重いフットボールジグヘッドにスイムベイトを付けたリグをボトムの岩にこすり付けるように素早くリトリーブすることで、ちょうど岩を磨いているように見えることから、ロックポリッシュリグ、ロックポリッシュテクニックと呼んでいるようですね。

ひとつ、野尻湖に似た釣りがあるのですが、それは晩秋のバンクパターン、ワカサギではなくゴリ的なベイトフィッシュを食うバスをターゲットとした釣り方です。

こんなに重いリグでやることはないのですが、キャロにしてもダウンショットにしても、とにかくボトムから離さず、動かさない。

それで岬周りの急深のバンクの6mから15mラインあたりまでを探っていくというものです。

この頃はターンオーバーもかなり進み水質も悪化してきますから、水通しの良い岬周りを回遊するナイスサイズのスモールを待ち伏せする釣り方として有効なのだそうです。

似たようで正反対なこの釣りですが、この釣りのロックポリッシュリグとのもう一つの共通点は、根掛かりに注意するということです。

ロックポリッシュリグは早巻きすることで根掛かりを回避していますが、この場合は根掛かりしづらいシンカーの形やサイズを選んで使うということです。やはり根掛かり1発でかなり効率が落ちますので、気を付けたいところですよね。

私は一昨年あたりからこの釣りを習って練習しているのですが、ヒットには至っていません。しかし同船した連れはこれでナイスサイズを釣っていますので、たしかにパターンとして成立する威力があると思っています。今年もこの釣りに挑戦してみるつもりです。

 

秋のバス釣りは他の季節に比べて、アングラーによる釣りの好き好きが大きく分かれるような気がします。メタルが好きだったり、ライトリグが好き、フラットが好き、バンクが好き、などなどいろいろな好みがあります。

さらに季節柄、ボートの数もめっきり減ってきますので、本当に他のアングラーさんとのエリアや釣りのバッティングが少なくなり、みんながみんな思い思いの釣りの練習ができ、また、この記事のような新しい釣り方に出会えるのもこの季節のいいところではないでしょうか。

スキルアップにつながるこの季節、ぜひ野尻湖の方にもお出かけくださいね。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!