ルアーは動かすもの【バスとバス釣りのこと】

ルアーは動かすもの【バスとバス釣りのこと】

 

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”KEEP THOSE BAITS MOVING: VARIETY IS KEY”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:berkley-fishing.com”KEEP THOSE BAITS MOVING: VARIETY IS KEY”(海外サイトです)

 

バス釣りの魅力。

私たちの好きなこのバス釣りの魅力というのは、本当に様々です。100人いたら、100人が違うことを言っても不思議ではないくらい、多くの好きな要素が詰まったものだと思います。

バスそのものに好きなところを見出している方は多いでしょうし、ルアーや道具に対し造形美やコレクション性を見出している方もいらっしゃるでしょうし、屋外で活動することが好きというところもあると思います。

そしてその中には、「偽物のエサで魚をだます」という部分が好きという方もいらっしゃると思います。こういう書き方をしてしまうと聞こえが悪いのかもしれませんが、釣りはルアーであれエサであれ、魚をだます行為ですので、仕方ありません。

人間だけでなく、自然界には他者をだます生き物とは結構いるものですからね。

しかし自然の力とは恐ろしいものです。私たち人間の英知を集結させ、ありとあらゆる素材や技術を注ぎ込んでいるこの釣り業界なのですが、バスという魚をすべてだますということはなかなか達成することができません。

私たちは、非常に分が悪い勝負をバスに挑んでいるのでしょうね。

さて、そんなバスを相手に偽物のルアーでだますというわけですから、全力を尽くさなければなりません。しかし私の実力では、全力を出したところでたかが知れています。こういう時に大切なのは、自分より上手な人から学ぶということだと思います。

この記事は、アメリカのルアーメーカー「Berkley」のブログ記事で、バスを釣るためのコツを、バスの能力とともにルアーメーカーの観点から解説してくれています。

ルアーメーカーがバスに対して考えていることとは、どんなことなのでしょうか。ぜひ読んでみてください。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

ルアーは動かすもの:バラエティが大事

Bass fishing is not a passive sport, and modern bass-fishing styles involve motion of some sort. It typically involves a high degree of activity on the part of the angler. In fact, bass fishing has itself fueled much of the design of cast-and-retrieve fishing gear.

The vast majority of bass respond only after they see the bait move. Stationary objects mean almost nothing to bass. Even our Berkley ® PowerBait ® and Gulp! ® baits benefit from an occasional twitch of the line to move the bait.

Bass are not passive filter feeders straining food from the water column. They don’t graze on aquatic vegetation, and they don’t feed on lifeless carrion.

Bass are predators that hunt down live, mobile prey. Sometimes they ambush, and sometimes they stalk. In virtually every case they contend with moving targets. To fit this feeding strategy, bass are endowed with a visual system geared to detecting and analyzing motion.

Bass resolve some aspects of motion considerably better than we do, separating images three times faster. Long after the rotating blade of a spinnerbait becomes a blur to our eyes, a bass would continue to see the moving blade as a distinct image through a much wider range of speeds. With each rotation, the blade would flash on, then off.

Likewise, bass have little trouble seeing each and every swing of even the fastest crankbaits. Not only would the motion of the main body be distinct, so would the movements of the individual components, such as the hooks swinging back and forth.

As with other animals, it is likely that bass are predisposed to look for key motion characteristics while ignoring others. This increases the animal’s efficiency in handling pertinent information while ignoring sensory trivia. Even though the complex movements of prey and lures usually involve a number of distinct components, bass are probably most sensitive to only a few.

Still, bass are opportunistic feeders and predators that maintain some measure of feeding flexibility do best. Given the variability in prey movement, it would be counterproductive for bass to develop a strong bias for a narrow set of motions. Too much potential food would sneak by undetected.

One more thing: Bass rapidly lose interest in crankbaits, spinnerbaits and even soft baits moving at a constant speed. We have watched bass swim passively alongside a lure for long periods, only to bolt in for the strike when the lure was suddenly slowed down or speeded up.

バス釣りは待つ釣りではなく、現代のバスフィッシングには何らかの動作が伴います。それはアングラー側が行う高度なアクションも含まれます。実際、バスフィッシングそのものがキャスト&リトリーブのために設計された道具を扱うことがほとんどです。

バスの大多数はルアーの動きを見たときに初めて反応します。静止している物はバスにはほとんど意味がありません。当社のBerkley®PowerBaitや®Gulp!でも、ルアーはそれを動かすためにラインをトゥイッチすることで、初めて機能します。

バスは、水中の不純物を食べる受動的なフィルターフィーダー(クジラや貝のように水ごと口に入れてプランクトンだけをこして食べるような生き物)ではありません。家畜のように水生植物を食べることもありませんし、死んで腐った肉も食べません。

バスは生きていて、移動している獲物を追い詰める捕食者です。時には彼らは待ち伏せし、そして時には追い回します。ほとんどの場合、彼らは動くターゲットと争います。このフィーディング戦略に合うように、バスは動きを検出し分析するための視覚システムに恵まれています。

バスは、動くものを解析する力を私たちよりも持っており、3倍の画像を処理しています。スピナーベイトの回転するブレードが私たちの目にはぼやけて見えていても、バスはずっと広い速度の幅で動くブレードをはっきりとした画像として見続けているでしょう。回転する早さに合わせて、ブレードがフラッシュしている、フラッシュしていない、という風に。

同様に、バスは、速く動くクランクベイトでさえも、その揺れを見るのにほとんど問題がありません。本体の動きを捉えているのはもちろん、例えば前後に振れるフックなどその他のパーツの動きも見えています。

他の動物と同様に、バスは他の動きを無視しつつ、重要なモーション特性を探す傾向があります。これは、感覚的にどうでもいいような動きは無視しながら、適切な情報だけを扱う効率のいい動物ということです。生きエサやルアーの持つ複雑な動きには通常、多くの異なる要素が含まれていますが、バスはおそらくその中のほんの少しの要素に最も敏感なのです。

そしてバスは、気まぐれな捕食者であり、ある程度の柔軟性と適応性を持っているのが素晴らしいところです。獲物の動きにはばらつきがあることを考えると、バスが反応する動きに狭く強いバイアスをかけることは自分自身に逆効果になります。それではあまりにも多く存在する食べ物に気付くことなく過ごしてしまうでしょう。

さらにもう1つ:バスはクランクベイト、スピナーベイト、さらにはソフトベイトでさえも一定の速度で動いていることに興味を失ってしまいます。私たちは、バスがルアーのそばを何事もなかったかのようにずっと泳いている姿を見てきました。そして、ルアーが突然遅くなったり、スピードが上がったりしたときだけ、ヒットしてくるのです。


 

いかがでしょうか。

ルアーは投げて巻けばだいたいのものは動きます。しかしおそらくそういうことを言っているのではなく、そこからさらにアクションを付けろと言っているような感じでしょうか。

私の好きなアングラーのヒロ内藤さんもなにかのDVDで言っていました。「ルアーには、あらかじめ予定されていたアクションと、釣り人側で演出して出すアクションがあります。この両方を使って、バスに仕掛けていくのがバス釣りなんだよ。」と。

私はこの話が大好きで、バス釣りをしている時はいろんなアクションやスピードを試しながら、「今日のバスはどんな動きが好きなのかなー」と心の中でつぶやいています(笑)

「このルアーは限界を超えたスピードで巻いたときにバランスを崩したときのアクションこそ釣れるアクションになる」ですとか、「このワームは逆に刺したほうが釣れる」ですとか、「わざと水面直下で使うバズベイト」などのように、もともと想定していない使い方の時になぜか釣れるというルアーというのは結構あるもので、かのヘドン・ザラスプークも、通常は固定重心なのですが、なにかの拍子にウェイトボールが外れてしまったいわゆる「ハズレルアー」を使ったら爆釣したという話から、みんながルアーを床にたたきつけて接着剤で付けられた内臓ウェイトボールを外そうとしたなんて話もあったような、ないような。

こういう使い方が、どこかの、だれかのシークレットとして密かに使われ続ける事になりますよね。

そういうことですから、時には、誰もがやっていないような使い方なんかを敢えて試してみるのも、バス釣りの楽しさなのではないかと思い、いろいろやっては楽しんでいるのですが、はじめに書いた通り、私のやることなど、たかが知れています(笑)

なかなかシークレットを生み出すことができず、困ったものです。

 

それからバスには私たちの3倍の動体視力(?)があるようですね。

ということは、どんなアクションをしても、それは全て止まって見えてしまっているわけで、それがニセモノであることは分かってしまうのではないでしょうか。

と思ったら、それでありながら、動きをすべて見ているのではなく、その中の一部に好きなアクションがあると、それだけを追ってしまう、そこに反応して口を使ってしまう、ということなんですね。

これも、私の好きな村上晴彦さんがたまにDVDなどで、「このワームに付いているいろんなパーツの、どれかの動きが好きで反応してしまうんやろね」などと言うことがあるのですが、それに通じるものがありました。

やはりずっと観察されている方は同じようなことを言いますね。面白いです。

 

スモールマウスを釣る時は「ワームを動かすな」とよく言われすのですが、あれも動かさないのではなく、「もともとそのワームに想定された以下の動きを出す」という風に考えたほうが近いと思います。

余計な動きを出さない、と言う動かし方なんですね、ややこしいんですけどね。

 

バスとルアーの関係、それを動かす人間とバスの付き合い方など、バス釣りは本当に面白いなと思います。

皆さんも何かのルアーの自分だけのシークレット、見つけてみてくださいね。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!