投げるべき時とキャストしてはいけない時

投げるべき時とキャストしてはいけない時

Photo by wired2fish.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Why Repeat Casts Matter in Bass Fishing”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:wired2fish.com ”Why Repeat Casts Matter in Bass Fishing”By Jason Sealock •Dec 19, 2018(海外サイトです)

 

バス釣りをしていて大事だなと思うことのひとつは、キャストの回数を増やすことだと思います。

エサを付けて釣る釣りの場合は、仕掛けを投入して待つ釣りになることが多くなるのに対し、ルアーの場合はこちらから魚にアプローチしていくことが多くなるためです。

キャストの回数が増えるということはそのまま、バスが釣れる可能性も上がるのではないかと思います。

しかし、やみくもに投げ続ければいいかと言えば、そうでもないようです。

今年ブレイクしているフィッシングギアのひとつに、ガーミンの魚探システムに加えることのできるライブスコープというオプションがあります。これは、魚探のモニター画面に前方(または下方)の様子をリアルタイムの動画で映し出せるというものなのですが、こういった魚探の進化に伴って、バス釣りには無駄なキャストがあるということが分かり、それは同時に、バス釣りから無駄なキャストが減っていくということに、今後はなっていくのではないかと思わされます。

さて、「無駄なキャスト」という言葉を使ってしまいましたが、釣れないキャストというのは、本当に無駄なキャストなのでしょうか。それを言ってはなんだか違和感がありますよね…。やみくもなキャストと、釣れないキャストでは、ちょっと意味が違うはずです。

また、それと同じように、釣る確率を上げるためには投げ過ぎてはいけない場面というものがあるのも事実なんですよね。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記事で、記者のジェイソン・シーロック氏が、繰り返しキャストするべき場面と、キャストしてはいけない場面について解説してくれています。

どんなことが書かれているのか、気になるところです。早速読んでいきましょう。

 

繰り返しキャストしたほうがいい場面

Some of the more notable bass fishing situations I’ve experienced for repeating casts and consequently where I’ve seen other anglers not have much luck because of the conditions and not repeating casts include, but are not limited to, the following:

  • Fishing topwater lures over and around cover
  • Fishing lipless crankbaits in grass beds
  • Casting lures to laydowns in muddy water
  • Casting to schools of offshore fish in current
  • Fishing jerkbaits in the winter

The simplest answer to when to make repeated casts is whenever you think bass are obstructed or in competitive environments or are not moving at all. I can give numerous examples of how all of these principles apply to every day bass fishing but we’ll just consider a few.

I’ve seen countless times where many repeated casts with a topwater finally yielded a bite around cover. Think about the times you’ve fished a frog over grass or cast a walking topwater over big stumps or run a buzz bait down a dock or a laydown. You make cast after cast, and then, it seems like all of the sudden, a fish shows up and blasts it.

I think more of the time, it is curious about the commotion, but it’s obstructed from getting a good look because of the cover. So you slowly coax the bass into position with multiple casts, so he can finally get a good bead on it and either react out of aggravation or grab a continuously passing meal.

I have made 3 casts on one side of a stump. Then made three casts down the other side and then caught a big bass. Why would he not grab it on the other side of the stump? I finally put a camera down there and took a look at what the bass sees under a stump and has to see around to see the bait. That exercise opened my eyes to why that happens. I think repeated casts move the bass into a position to finally be able to get the bait when initially he is too deep in the cover.

Same thing with frog fish. I’ve seen where you can get a bass to blow up on a frog 5 times before he finally gets it on the 6th cast. I’ve seen where you make the same cast 10 times with a frog over grass to finally have a fish hit on the last cast. Or where two anglers make the same casts, and the guy in the back catches the fish. I think a lot of times you are just getting the bass worked up with the first several casts before he gets it.

On grass bed fish. I’ve had several instances with three people in the boat where the guy in the back catches a giant. Surely the bass heard the lipless crankbaits of the front two anglers coming by before hitting the third bait. That happens all the time. With grass fish, the fish are meandering in and out of lanes in the grass, and sometimes it’s just a matter of calling the fish into one lane.

I won big bass in a tournament one time by make 20 casts to a laydown in muddy water with a worm in the spring. Was the bass not there the first 19 casts? Or was he moving around, possibly guarding a nest and warding off prey back and forth before we finally intersected. I then thought about all the times I had cast into a log and then ran off after a couple of casts. Now a good looking piece of cover gets a ton of casts from multiple angles, often times with a couple different baits.

Offshore fish are really interesting as well for repeated casts. You can see them on a graph, turn and fire into the middle of them and not get a bite. Sometimes it’s an angle thing. Sometimes it’s a speed thing. Other times it’s just getting one fish to commit to a certain lure and then you can rotate back through the other lures once you get fish biting.

It seems like after you can get one fish to bite, then it’s easy to catch them on a myriad of baits. I think fish react to other fish when they are grouped up. Making repeated casts are necessary to just get one fish triggered and then the school reacts to that impulse.

私がこれまで見てきた中で、繰り返しキャストした方がいい状況というものがいくつかあります。また、この状況で繰り返しキャストしないがために運悪くバスをキャッチできなかったという状況も見てきました。それをここに挙げますが、これがすべてというわけではありません。

  • カバー周りでのトップウォーター
  • ウィードベッドでのバイブレーションの釣り
  • マッディーウォーター下でのレイダウンへのキャスト
  • 沖の流れの中での魚の群れへのキャスト
  • 冬のジャークベイトの釣り

どういった状況で繰り返しキャストをするべきかという問いに対するシンプルな答えは、バスが閉じこもっている時、競争環境にある時、まったく動いていないと思う時です。私はこれらの法則が日々のバス釣りのどんなときに当てはまるか、多くの例を挙げることができますが、ここではいくつかについて考えてみましょう。

カバー周りのトップウォーターで何度も繰り返しキャストしたときに、ようやくバイトがあったということがあります。あなたがウィードマットの上でフロッグで釣っている時、大きなスタンプの上をトップで通す時、桟橋やオーバーハングの下にバズベイトを通した時のことを考えてみてください。何度かキャストを繰り返していると、突然、バスが現れてルアーに襲い掛かるように見えると思います。

私は実は時間が掛かったのだと思っています、バスは騒ぎへの好奇心が強いです、しかしカバーの中にいるためによく見ることができません。そこで、あなたの繰り返しのキャストと誘いがバスのポジションに合っていると、ついにはバスが出てきて、リアクション的に食いつくか、繰り返しやってくる食事だと思って食ってくるのです。

私はスタンプの片側に3回キャストしました。それからその反対側にまた3回キャストすると、ビッグバスをキャッチすることができました。なぜそのバスはスタンプの反対側ではバイトして来なかったのか?私はそこにカメラをセットし、バスがスタンプについているときに見えている景色を見てみました。その行動でなぜだかわかったのですが、最初バスはカバーのディープ側にいたのが、繰り返しキャストすることで最終的にはルアーに手が届く位置まで動いてきたのだと思います。

フロッグでの釣りも同じことです。6投目のキャストでバスを釣ったとしたら、その前の5投でバスは飛び出せる位置まで近づいてきたのだと思います。ウィードマットの同じところに10回のキャストをして、最後のキャストでバスがヒットする事もあると思います。また、2人のアングラーが入れ替わりで来て同じところへキャストをして、最後に来た人が同じところに投げてバスをキャッチすることも。私は多くの場合、バスが釣れる前の数回のキャストでバスが狙いを定めていたのではないかと思っています。

ウィードベッドでの釣り。私は3人乗ったボートで一番後ろの人がビッグバスを釣るという例をいくつか見てきました。バスは確実に前の2人のバイブレーションルアーの音を聞いていて、3人目にバイトしてきたのだと思います。これはよくあることです。ウィードの魚は、ウィードの中の通り道を回遊しています。それがたまたまその通り道に通りかかることができるかどうかが問題なのです。

春にワームを使ってマッディーウォーターのレイダウンに20回もキャストすることで、トーナメントでのビッグワン賞を獲ったことがあります。なぜバスはそれまでの19回のキャストで来なかったのでしょうか?バスはその辺りに出かけていて、食事を済まし、自分の住みかに戻ってきたところにちょうど合ったのでしょうか。私はずっとそんなことを考えながら、さらに2~3投してその場を去りました。今ではいい感じのカバーには複数の部分に角度を変え、ルアーを替え、何度もキャストするようにしています。

沖の釣りは繰り返しキャストすることが本当に面白いものです。魚探でバスの群れを発見したら、向きを変え群れの真ん中をめがけてキャストします。しかしバイトがありません。それは、角度のせいかもしれませんし、スピードのせいかもしれません。他の場面で1本釣ることができて反応のいいルアーが分かったら、先ほど別のルアーを使ってバイトが得られなかったところへ戻って釣ればいいのです。

1匹の魚からバイトを得ることができたら、他のルアーでもその群れからバイトを得ることが簡単になります。バスが群れを作っている時、魚たちは他の魚に連動すると思います。1匹の魚をきっかけに、群れ全体の活性を上げるため、繰り返しキャストすることが必要になります。

投げるべき時とキャストしてはいけない時

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キャストしてはいけない場面

My general rule for not making casts is on visible fish. Followers often don’t get a repeated cast unless it’s a short pitch and drop. I have had a handful of followers bite on a quick pitch and drop. But rarely will those followers bite something cast and worked back in front of it once it makes contact with you or your boat.

A lot of good big swimbait fishermen believe bass get conditioned to baits by anglers repeatedly casting to them after the bass has followed the bait back and is aware of the angler. Now it’s associating the lure with a human presence. Many of these big bass are caught because the angler gets a follow and then leaves the area. Then returns later in different conditions, with different baits or different presentations to try to coax a fish they already know is in that area.

I do the same thing sight casting to fish in clear water. I would rather wait, watch the fish, understand how it’s moving through the area and then calculate where I want to intersect with that fish. That has worked really well for me in some of the clear water Spring spawns we’ve had. I have been able to watch fish cruising shallow and catch them by waiting and putting the bait in the water before they come back through the area and then presenting it naturally as they return. You’d be amazed what waiting to make one cast rather than repeatedly firing on top of the fish will do for your fish catches in those scenarios.

I know some guys who have been catching shallow fish all year by being extremely patient and waiting to present a big bait in shallow water in a methodical manner to catch the one big cruiser they see in the skinny water.

At any rate, it’s something I have been contemplating this year with seeing so many different scenarios where repeated casts made all the difference and also the converse where repeated casts ruined my chance to catch a big fish I saw. Some food for thought as you prepare to get out there and wet a line.

キャストしない場合のルールとしては、魚が見えている時です。追ってきたバスに対してショートピッチで投げられる場合でない限り、繰り返しのキャストはしません。追ってきたバスに対して素早くショートピッチでバイトさせたことはあります。しかし、追ってきたバスが前方にあなたやボートの存在を知ってしまって戻っていってしまったら、その後のバイトはなかなか期待できません。

ビッグベイトをよく投げるアングラーは、ルアーを追いかけてきたバスが釣り人の存在に気付くと、釣り人によって繰り返し投げられるルアーに慣れ、見切ってしまうことをよく知っています。バスはルアーと人間の存在を関連付けているのです。それらのビッグバスは、チェイスがあって、釣り人がそこから立ち去った後に釣られています。彼らはすでにそのエリアにビッグバスがいることを知っているため、うまく口を使わせようと別のルアーや別のプレゼンテーション、別のコンディションの時に戻って釣るのです。

私はクリアウォーター下でのサイトフィッシングの時にも同じようにします。このときは待って、魚を見て、魚がそのエリアをどのように移動しているかを理解して、それからその魚とどこで交差するかを計算したいのです。これは春のクリアウォーターのスポーニングシーズンにうまくいきました。私は魚がシャローを回っているのを見て、バスがそのエリアに戻って来るのを待ち、そこを通る前にルアーを水中に入れておくことでキャッチすることができました。そのような状況では、魚に向かって繰り返しキャストするのではなく、1回のキャストのために待つことが魚をキャッチしやすいということに驚くかもしれません。

私は、狭いエリアで一年を通してシャローを回遊するのが見えるビッグフィッシュを、来るのを忍耐強く待ってビッグベイトを使って計算して釣っている人たちを知っています。

これは私が今シーズンずっと考えていたことです。繰り返しのキャストがすべての違いを生み出すこと、また逆に、繰り返しのキャストがビッグフィッシュを釣るチャンスを台無しにすることもあります。釣りに出かける前の準備として、そういう心構えをしてみてはどうでしょうか。

投げるべき時とキャストしてはいけない時

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いかがでしょう、繰り返しのキャストの良し悪しがよく分かりますよね。

見えバスに対してはあまり手数をかけないという感じは、冒頭で書いたライブスコープを使っての釣りにも共通する感じがします。やはり、肉眼であろうと画面に見える映像であろうと、魚が見えるときというのは釣りが変わるのでしょうか。

また、ビッグベイトの時の例もここに書かれていましたが、クリアウォーターでのビッグベイトは、派手な着水音をしているにもかかわらず、バスは逃げずに着いてくるという光景を目にしたときはショックだったものです。

クリアウォーターでの釣りは着水音に気を付けないと魚が怯えてしまうというのがセオリーだったのに、ビッグベイトの登場以降、着水音にはあまりこだわらなくなってしまいました。

ということは、着水音そのものというよりも、繰り返し行われるキャスト(着水音)が、バスに良い影響や悪い影響を与えているということなのでしょうか。

また、次の釣りの時は、そんなことを考えながら釣りをしてみたいと思います。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!