バス釣りとライフジャケット

2018年3月23日

バス釣りとライフジャケット

Photo by scout.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより”Opinion: It’s Time to Talk Life Jackets”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”Opinion: It’s Time to Talk Life Jackets”by Terry Brown – Mar 20,2018(海外サイトです)

 

バス釣りに限らず、趣味というものにはどういうわけか、命に関わるものがまあまああります。

ある程度の危険をはらんだものこそ、平和な生活を送る我々にとっては、逆にストレス発散になるということなのでしょうか。

それが悲しいことに、毎年数名の方が、大好きな趣味の世界で命を落とされます。人間のやることですから、100%安全などというものはないのですが、大好きな趣味を続けるのであれば、防げるものは極力防がないといけません。

我々釣りを趣味とするものには今年(平成30年)2月から、小型船舶に乗る者に桜マーク付きのライフジャケットを着用することが義務付けられました。平成34年からは、違反者には罰則が与えられます。

ご存知の通り、ライフジャケットは「ライフ=生命」を守るジャケットとして着用します。着用していることで万が一落水してしまった場合でも、浮いていられることができます。これにより、命が守られる確率はグンとアップします。逆に言えば、命を守る確率をグンと上げるならば、着用しなければならないということです。

バス釣り業界ではこの法律が定められるずっと以前から、ボート屋さんを中心にライフジャケットの着用はほとんど義務付けられていました。素晴らしいことだと思います。現在ではオカッパリアングラーのみなさんも自主的に着用する方が増えています。「自分が誰かに迷惑を掛ければ、そこは釣り禁止になり、さらに迷惑をかけることになるかもしれない。」こういった考えのもと、自然に行動できるアングラーさんは素晴らしいと思います。

 

アメリカではいまのところ、法的にはライフジャケットの着用は義務付けられてはいません。B.A.S.S.のプロの世界では、ボート走行中の着用は義務付けられているものの、釣りをしている最中はその限りではないのです。しかしこれは、日本よりも安全への意識がゆるいわけではありません。自由と銃と訴訟の国であるアメリカでは、すべてが自己責任というわけで、自己判断力に委ねられるということになります。

しかし近年その考えも日本と同様、法律よりも先にプロをはじめ一般アングラーを中心に変わりつつあるようです。

 

この記事は、アメリカのアウトドアメディア「Wired2Fish」の記者テリー・ブラウン氏が、バスアングラーに対しライフジャケットの種類と用途について解説してくれています。

日米の同じアングラー同士、それぞれにメリットデメリットがあるライフジャケットについて、ここで改めて勉強してみてはいかがでしょうか。

 

新シーズンの展望

For as long as I can remember, life jackets have been mandatory in most upper-level tournaments. Ray Scott introduced them at B.A.S.S. sanctioned tournaments early on. The problem does however, lie in which ones are best.

With boats that reach speeds in excess of 75 mph, which ones make the most sense and which models are best suited for rough water, high speeds and possible impact conditions? We ride around at these speeds without safety harnesses or seat belts and honestly not much to hold onto, so a PFD is a necessity.

I always wear one when its mandatory but I too have been lax while practice or fun fishing. That is about to change. I have friends that wear them all the time and I plan on doing that as well this year.

私が知る限り、ほとんどのトップレベルのトーナメントではライフジャケット着用が必須です。 レイ・スコット氏(B.A.S.S.の創設者)はB.A.S.S.のトーナメントの早期にそのことについて紹介していました。 しかし、問題はそれに適したものがあるというところにあります。

時速120㎞を超える速度に達するボートでは、どんなモデルが最も理にかなっているでしょうか?また、どのモデルが荒れた水域、ハイスピード、衝突の危険のある状況に最も適していると言えるでしょうか? 私たちは安全ハーネスやシートベルトを使わずに、正直に言えばしがみつく場所もなくこれらハイスピードの乗り物を乗り回していますので、ライフジャケットが必要なのです。

私は常に義務として着用していますが、プラクティスや釣りを楽しんでいる間はいい加減にしていました。 その考えは変化しようとしています。 私にはいつもライフジャケットを身に着けている友人がいます。今年は私もそうしようと考えています。

バス釣りとライフジャケット

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過去について

In the early days, all life jackets were foam filled and had either a zipper or snaps in the front—the best ones had both. The bad part was most of the time they were one-size-fits-all and weren’t very tight as a result. They could also be too small, which meant they were worn loose at times and if the boater left the boat, most times he left the life jacket, too.

It’s funny the money we spent on boats and tackle but with life jackets we were often willing to take the back seat.

昔のものは、すべてのライフジャケットは発砲素材でできていて、ジッパーまたはスナップが前面にありました。 悪い部分としては、ほとんどの場合、それはワンサイズしかなく、結果として非常にぶかぶかだったり、きつきつすぎるということがありました。これは、緩んでいても身に着けられたことを意味し、運転手がボートから離れるとき、ほとんどの場合ライフジャケットも脱いでいました。

奇妙なことに、私たちはボートやタックルにお金を費やして使っているというのに、ライフジャケットはバックシートに置き去りのままなのです。

 

なにがベストか

In my opinion, foam-filled PFDs are the best for obvious reasons. There is no mechanical device and the person wearing it doesn’t have to do anything for it to deploy. They also have a longer shelf life if cared for and stored properly. They can also protect your body from impacts, too. You just have to make sure to dry them out entirely after use.

Manual suspender-style PFDs have to be manually deployed to work and a hit on the head or loss of consciousness can spell disaster. I have several of this type but will no longer use them. Most of them have salt bobbins that have a short shelf life and if stored in a damp boat compartment may activate on their own. I have had that happen a few times and my confidence in them is not very high as a result.

Hydrostatic suspender-style jackets are set off by water pressure once submerged. The new ones do work well and are light and comfortable to fish out of. They do have a good track record, but are more expensive and limited to a 4 or 5-year lifespan depending on how they are stored. They do rely on a mechanical device to activate. Your confidence in the technology will determine if this style makes sense.

It’s also worth noting that temperature can be an issue on their lifespan and affect the capability of all PFDs.

バス釣りとライフジャケット

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私の意見では、発砲素材のライフジャケットが明らかに最高です。機械的な装置がなく、それを身に着けている人は使用するために何もする必要はありません。それらはまた、手入れをして適切に保管すると長寿命になります。また、あなたの体を衝撃から守ることもできます。使用後には完全に乾かすようにしてください。

手動サスペンダースタイル(自分の手で紐を引っ張って作動させる方式の首掛け式ライフジャケット)を装着した場合、頭を打ったりして意識を失ったりすると最悪の事態が発生する可能性があります。私はこのタイプをいくつかを持っていますが、もはやそれらは使用しません。これらのほとんどはボビンという部品がありますが、保管寿命が短く、湿度の高いボート倉庫に保管するとそれだけで作動してしまうことがあります。私はそれが数回起こりましたし、結果として私の信頼度はそれほど高くはありません。

自動水圧膨張式のサスペンダースタイルのライフジャケットは、まずは水没させて、水圧によって作動します。新しいものはうまく動作し、軽くて釣りも快適です。これらは良い実績を持っていますが、高価で、保管方法によって4年または5年の寿命とされています。これらは動作するために機械的装置に頼っています。あなたがこの技術を信頼するかどうかで、このスタイルにするかどうかを判断します。

また、温度も寿命の問題と関わっており、ライフジャケットの能力に影響を与える可能性があることも注意するべきです。

バス釣りとライフジャケット

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定期的に点検すること

At the beginning of each year, it’s extremely important to inspect whatever type of PFD you choose. Check them for tears, holes or wear and also make sure the zippers and snaps are all there and work properly. I typically use Scotchgard on any new PFD I buy when I get them, especially foam-filled jackets to help better protect the fabric.

I cannot stress enough how important life jackets are and there is no good excuse for not wearing them. “Too hot”, “uncomfortable”, “restrictive” or “I forgot to put it on” doesn’t work when a life is at stake.

毎年のシーズン初めには、あなたのライフジャケットを調べることが非常に重要です。 それらに水滴、穴、磨耗がないかチェックし、ジッパーやホックがちゃんとあり、正しく機能することを確認します。 私は通常、新しいライフジャケットを購入したときに防水スプレーを使用します。特に、発砲素材のライフジャケットの場合は外側の布をしっかり保護しなければならないためです。

私には、ライフジャケットがどれほど重要であるかを充分に説明することはできないかもしれませんが、ライフジャケットを着用しないための言い訳もすることができません。 生命の危機に直面したとき、「暑い」、「不快」、「めんどくさい」、「忘れてた」などの言葉は意味を持たないのですから。

バス釣りとライフジャケット

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子供たちにも必要です

Remember, it’s mandatory for kids under 13 in some states to have them on whenever they are in the boat. So it’s imperative to make sure they have a quality PFD. Through-the-legs PFDs are a great choice for younger children to keep them from coming out of them in the water.

一部の州では、13歳未満の子供がボートに乗るときは子供に着用させることが義務付けられています。 ですから、子供にも質の高いライフジャケットを持たせていることを確認することが不可欠です。 股下を通すタイプのライフジャケットは、ちいさな子供が水中に入った時にも脱げてしまわないため、最適です。


 

いかがでしたか。

これによると、一番お勧めできないのが手動膨張式タイプで、予算があれば水圧感知式自動膨張タイプ、とにかく望ましいのが昔ながらの発砲素材のベスト式というところなんですね。

日本で一番売れているであろう、水感知式は出てきませんでしたね…。中間くらいという位置付けでいいのでしょうか。

 

自身のボートスタイルに合わせて、これらを選んで行くといいと思います。

冒頭では「桜マーク」付きのライフジャケットの着用が義務付けられていると書きましたが、膨張式ライフジャケットの桜マークを確認する場合は、ライフジャケットを開けて、浮力体を広げた時にどこかに印刷されていますので、チェックしてみて、マークがなければ新しいものを購入するようになります。

それから、もし今までのライフジャケットに桜マークがない場合、または寿命が来て買い替えなくてはいけない場面が来たら、新しいのを買っても古いのは捨てずに夏まで待って、捨てる前に実際に濡れてもいい恰好に着替えてからライフジャケットを着用して、湖に飛び込んでみることをおすすめします。(飛び込むのはボートからではなく、桟橋からですよ)

こうすると開いたときの身体の浮き方、開かなかった時の補助のひもの場所、ホイッスルの場所などが確認できます。それを知っておけば、いざ水に落ちてしまった時のパニック状態を少し和らげることができると思います。

 

私たちは釣りに情熱を燃やしていますが、それよりも先に、生きることに情熱を燃やさなければいけません。あくまで私の意見ではありますが、人間らしく、豊かに生きるための趣味のひとつに、釣りがあるのだと思っています。

自分が大好きな釣りを、自分の家族が恨んでしまうことのないよう、くれぐれも安全には注意して楽しみましょうね。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!