冬のスモラバ:冬のバス釣りにスモラバの有効性

冬のスモラバ:冬のバス釣りにスモラバの有効性
Photo by blog.mikeiaconelli.com

まさか、冬の寒さにかまけてバス釣りに出かけることができない、なんて方はいらっしゃいませんよね?私だけですかね笑?冬のバスを釣るには、夏と同じ方法では無理かもしれません。しかし、同じルアーで釣ることはできると思います。そのルアーのひとつが、スモラバです。

こんにちは!店長の小山です!

寒さに負けずに釣りに出かけるというのはなかなかできることではありません。

手足が冷え切って感覚がなくなり、釣果も上がらずに諦め気味になることなんてしょっちゅうです。

でも、シーズン中いつも釣りをしていた場所を冬に通りかかったとき、同じ車が停まっているのを見たことがありますよね?寒空の下で頑張る釣り人を見かけて「うわ、誰か釣りしてるな」と思ったことがありますよね?

彼らはなぜ、冬の釣りにこだわるのでしょうか。

その人たちはきっと、冬ならではのバス釣りの魅力を知っているのだと思います。例えば、夏とは違う魚の反応が楽しいのだとか、冬は年間を通して水が澄んでいる季節でもあるので、水中で暴れるバスの姿を見るのがたまらないのかもしれません。

そしてもちろんバスプロの方々は、冬が苦手かどうかにかかわらずバス釣りをして、結果を出さなければなりません。

冬が苦手だからといってじっとしていたとしても、バスプロの釣りを学ぶことで、釣りに行きたくなるかもしれません。

冬のバスプロの方々の釣りを見ていると、さすがに夏と同じ釣り方でウッハウッハしている方はほとんどいませんよね。でも、夏と同じルアーを使っている場面は見ることができます。

そのルアーのひとつが「スモラバ」です。

この記事は、誰もが認めるアメリカのトッププロのひとり、マイク・アイコネリ氏が、自身のウェブサイトに書き起こしたブログ記事で、冬のスモラバの釣りについて解説してくれています。

ぜひこの記事を最後まで読んで、マイク・アイコネリと一緒に寒さに負けず頑張ってみるとしましょうか。

スモラバで釣る、冬のビッグバス

The jig has been a staple of bass fishing since before I was born, but there’s one category of jigs that I’ve become extremely fond of in the past half dozen or so years that doesn’t get a lot of love. They’re called “micro jigs” and while we’ve long had compact versions of flipping jigs and casting jigs, these aren’t just downscaled versions of those staples. They’re a category all their own, and while I carry them in my boat all year long they’re especially valuable in the winter. That’s because they excel in tough conditions, including cold water.

They also excel when forage is “micro” sized. This is a time of year when many bass turn to the small stuff. They’re not always looking for a big gizzard shad or an oversized crawfish. Instead, some of them switch to easier meals like darters and gobies and even little bugs. Don’t laugh! There aren’t any hatches right now, so little larvae and nymphs make for easy pickings.

As this micro jig trend has gained steam, lots of companies have produced their own versions. I like the one from Missile Baits. It comes in 1/16 to ¼ ounce sizes, with thin strands on the skirt and a #1 or 1/0 medium wire hook. Some of the jigs come with built-in fiber guards and others don’t.

What I like about Missile’s version is that it comes in a two-pack, and the fiber guards are included unattached in the package. There’s a hole drilled in the head for them, so if you decide they’re necessary you can make a quick adjustment with a dab of Super Glue. A lot of times in the winter I’ll be fishing around sparse cover or no cover at all, like gravel banks or slick bottoms. Then I strongly prefer to go with no fiber guard because I believe that fishing without one helps my hookup percentage. When I’m in moderate to heavy cover, though, like docks or brush, it may prove absolutely necessary. In that case, I can add one very quickly.

The real key to this bait is what it does, compared to other wintertime finesse techniques. There are certainly plenty of good ones out there like the Ned Rig and the shakey head. Just like a Ned Rig, the micro jig works best when it’s dragged along the bottom. I just cast to where the fish are, places like 45-degree banks or channel swings, and then slowly drag it back, raising the rod from 3 o’clock to 12 o’clock.

Here’s where things get different, though. When I hit a piece of cover, I stop it and let it soak. Another lure might sit there and do nothing, but in this instance the skirt breathes. It expands, and even though the lure is technically motionless, it looks like it’s still moving, even without current. That’s why it’s so good. Even when the fish have lockjaw—when they’re completely lethargic—when that skirt expands they’ve got to eat it.

Just like with a regular flipping or pitching jig, I never fish the micro jig without a trailer. There are two basic types that I depend on, based on the conditions. When it’s brutally tough and the conditions are getting worse (think cold front), I just use the tip of a straight-tailed worm or a soft stickbait, just a nub. One of my favorites is the Berkley 4-inch Maxscent General. I take my scissors and cut off a piece of the thin end to use. It adds a little bit of extra body and helps the skirt to fully pulse out. Additionally, that Maxscent is an added strike attractor.

When conditions are improving, like in a pre-frontal scenario, I want a little bit more movement out of my trailer. In that case, I’ll take the back quarter of a Berkley Water Bug. It has two little “rabbit ears” on the back, so it acts like a micro version of a chunk-style trailer. Thread it on and let it do its thing. When they’re more active and biting better, it’ll get you a few more bites.

As for colors, I always want to match the prevalent forage, so I keep things very basic. When I want to imitate a crawfish, I lean on green pumpkins and browns. When they’re eating bluegills and minnows, I like watermelon or regular pumpkin. When bugs are on the menu, straight black gets the call. Finally, if shad is the mainstay baitfish, then I’ll mix in some smoke or white. That’s it. I know there are lots of subtle variations out there, but don’t overthink it.

Finally, leave the baitcasting gear at home (or in the rod locker) when fishing these jigs. They’re small – hence the name “micro” – and you want to be able to cast them and feel them. Furthermore, you want them to behave super-naturally. I use a 7’ to 7’6” spinning rod with a 30 size Revo spinning reel. I do strongly recommend that you use a braid-to-fluorocarbon combination as your line choice to maximize invisibility and minimize stretch. That’s especially true if you’re fishing deeper or in and around cover. You need to be able to reel into the fish to get a good hookset. I like 10- to 15-pound test X5 braid with a leader composed of 6- to 10-pound test Trilene 100% Fluorocarbon. I’ll use a leader from 18 inches to 3 feet, longer when the water is clearer and shorter when it’s stained.

I’m definitely not telling you to discard your other finesse techniques. They’re all a part of the system for maximizing winter fishing. Nevertheless, if you can work a system of micro jigs into your cold-weather fishing there will be times when it will be the best tool in your tackle box.

ラバージグは私が生まれる前からバス釣りの定番ルアーでしたが、この6、7年くらいの間にとても気に入ったラバージグのカテゴリーがあります。それは「スモールラバージグ」と呼ばれるもの(アメリカではスモラバとは言わず、マイクロラバージグとかフィネススカートジグなどと呼ばれています)で、コンパクトなフリッピングジグやキャスティングジグは以前からありましたが、これはその定番ルアーのスケールダウン版ではありません。

スモラバが有効になるとき

スモラバはカテゴリーとして全く独立した存在で、1年中ボートに積んでいますが、特に冬場には大変有効なルアーです。それはタフコンディション、つまり低水温の中でも特に力を発揮するからです。

スモラバはバスが食べているエサのサイズが小さい時期にも有効です。そして冬はバスが小さなエサを食べているケースが多い時期。大きなベイトフィッシュや特大のザリガニを狙っている訳ではありません。

ヨシノボリなどのハゼ系、時には小さい虫類をより簡単な食べ物として狙います。冗談ではなく、羽化する前の幼虫は簡単なエサになっています。

このスモラバというジャンルが確立されたことで、多くのメーカーが独自の製品を発売するようになりました。私が気に入っているのはミサイルベイツのもの。1/16~1/4オンスの重さがあり、スカートは細いものが束ねられており、フックは#1か#1/0のミディアムワイヤーです。ブラシガードが着いたものとそうでないものがあります。

冬のスモラバ:冬のバス釣りにスモラバの有効性
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ミサイルベイツのスモラバで気に入っている点は、2個1セットで売られていることと、ブラシガードが別包装でセットになっていること。ヘッドにはブラシガード取り付け穴が開いているので、必要に応じて瞬時に取り付けできます。

冬の釣りではカバーのないロックエリアや何もないボトムでの釣りが多く、そうした時はガード無しがフッキング率を高めると思います。一方、桟橋やオダなどのカバーのあるポイントではガードが必須になることもある。そんな時にすぐ取り付けできるのが便利です。

スモラバと他のルアーの比較

このルアーの真価は、他の冬のフィネステクニックと比べた時に現れます。冬のフィネスな釣りにはネッドリグやシェイキーヘッドなどが多くの実績があります。スモラバはネッドリグのようにボトムでのズル引きが一番効果的。45度の斜面やチャンネルラインがカーブしているところなど、バスのいそうな場所にキャストし、ゆっくりと引く。ロッドを3時の位置から12時の位置まで上げていく感じです。

違いが現れるのはカバーに引っ掛けた時です。他のルアーならそこでアクションが止まってしまいますが、スモラバの場合、スカートが微妙に動き続けます。ルアーは止まって見えても、スカートが膨らんだり縮んだりという呼吸を繰り返すので、たとえ水に流れがなくともまるでまだ動いているように見えるのです。だからこそ効果抜群なのです。バスの食い気が完全に止まっていても、スカートの動きで反応を誘発できるのです。

スモラバのトレーラー

通常のフリッピングやピッチングジグと同じく、スモラバでもトレーラーを必ず付けます。私は状況によって2種類のトレーラーを使い分けています。低気圧の通過後などのタフコンディションなどでとにかく食いが悪い時は、ストレートテールワームやソフトスティックベイトの先端のみをつけます。

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お気に入りはバークレーの4インチマックスセントジェネラル。ハサミで先端の細い部分を切り取ってつけます。少しボリュームが増し、スカートの膨らみを最大限に引き出す効果があります。加えて、マックスセントには匂いという追加の刺激効果があります。

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低気圧の通過前など、バスの反応が良くなりつつあるような場合は、トレーラーにアクションがほしい。そんな時はバークレイ・ウォータバグの後ろの4分の1をつけます。2本のパドルがあるので、チャンク的なトレーラーのような効果があります。バスがより活発にバイトしてくるようなら、これでより反応を引き出せます。

カラーはそのフィールドで食べているエサに合わせるのが鉄則ですが、カラーについてはシンプルに考えています。ザリガニの色を表現したい時はグリーンパンプキンやブラウン系、ブルーギルやベイトフィッシュならウォーターメロンやレギュラーパンプキン。虫を捕食している場合はブラック。主食がシャッドの場合はスモークやホワイトを使います。カラーにはもっと微妙な違いがあることは分かっていますが、頭を悩ませすぎないことです。

スモラバのタックル

最後に、スモラバを使う時はベイトタックルのことは忘れましょう。ルアーが小さいので、キャストする感触をつかむためにはスピニングタックルが向いています。さらにスーパーナチュラルなルアーアクションが必要になりますから。

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私は7フィート6インチのスピニングロッドにアブガルシア・REVOの30サイズのスピニングリールを組み合わせています。ラインはPEラインにフロロカーボンリーダーを強くお勧めします。感度が高く伸びも少ないPEと、水中で見えなくなるフロロカーボンの組み合わせで、ディープやカバーの中でもバスをしっかり引き寄せられます。

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フッキングからキャッチまでをこなすたの組み合わせが必要です。 私は、PEにバークレイX5の10~15lb、リーダーにトライリーンの6~10ポンドがお気に入りです。リーダーは45センチ1メートルまでを使いわけます。クリアウォータほど長く、マッディなほど短くします。

とはいえ、他のフィネステクニックを捨てるということはまったくおすすめしません。冬の釣果を最大化するには、複数のテクニックを使い分けることが大切

しかしスモラバを冬のバス釣りに取り入れることができれば、時にはタックルボックスで一番効果的なルアーになるでしょう。


マイクアイコネリさん、私が思っていることをこの記事でズバリ言っておりました。

「冗談ではなく、羽虫の幼虫を食べている時期」←ここです。

私が木崎湖で体験したこととしては、3月に釣ったバスの口の中には、ユスリカの幼虫が大量に入っていました。ユスリカは春になると大量発生する刺さない蚊です。

ですので、早春のポイントのひとつは、水面に脱皮したユスリカの抜けガラが大量に浮いている場所(ユスリカは春になると羽化するため、幼虫がボトムから這い出てくるらしいです)になると思います。

これって一般的にはあまり知られていないことのような気がするのですが、こんなところまで読んで下さった方だけにお伝えしますね。よろしければあなたのフィールドで確認してみてくださいね。あっ、上から目線というわけじゃないですからね笑

さて話は変わりますが、私も実は寒がりというのはご存知ない(どうでもいい)かと思いますが、手足の先まで冷え切って、釣りどころではなくなってしまうことって、ありますよね。

でも、そんな私でも冬のバス釣りに出かけることはあります。

バスを釣り上げた時の感動を思い出すと、我慢ができなくなるんですね。バスがエラを大きく開いて暴れる、命がけのバスとのやりとり。それを自分の手でつかんだ時の充実感と興奮。

釣りに行きたくない気持ちと、釣った時の感動。こんなにも大きなギャップがあるのがまさに冬のバス釣りかもしれません。

できれば、みなさんにもぜひ冬のバス釣りにチャレンジしていただきたいと思います。厳しい時だからこそ、少しの努力が大きな釣果につなががる季節だと思います。

少しの努力というのは、釣りもそうなのですが、防寒に対してもです。寒いという感覚がなくなればなくなるほど、釣果が上がるのは本当だと思うからです。

個人的な意見ですが、もしかしたら冬は、タックルやルアーよりも防寒対策にお金をかける方が釣果が上がるかもしれないと私は思います。

この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。

それではまた。

毎度ありがとうございます!