冬から早春に向けてのスモールマウスバスの動き

冬の間をシーズンオフとして過ごしていると、春のシーズン最初の釣行のときの釣りカンが鈍っていたりしませんか?冬をオフにするのはまったく構わないと思うのですが、シーズン最初の釣行を成功させるためには、いいイメージトレーニングが必要かもしれません。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Early movement”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com”Early movement”by Stephen Headrick|March 1, 2013
冬はシーズンオフということで釣りに行かなくなる方、あるいはほとんど行かなくなる方は多いと思います。
私もそうです。
冬が釣行数がガクッと落ちてしまいます。これはもう、仕方のないことです。
釣りに行けない期間があることで、釣りができる喜びをより実感できるとも言えますから、そのあたりはプラスに考えることにしましょう。
しかし、釣りができない期間があることで、釣り感(釣り勘)が鈍ってしまう感覚もちょっとあるんです。これがちょっと厄介かもしれません。
ラインを結んだり、リグを組んだり、キャストだったりという技術的なことはすぐに思い出すものなのですが、魚の匂いというか、釣れる雰囲気、予感みたいなものが無いことってありませんか?
おそらく、今シーズン初めての釣りという喜びの方が大きくて、そういう感覚を後回しにしてしまっている感じなのだと思うんです。
それで、しばらく釣りをして釣れないと「やば、これちゃんとまじめにやらないと初釣りで初ボウズ食らうぞ…」みたいな感じになるんですけど、まあ、この時点でだいたいお察し…みたいな…
まあ、皆さんはそんな事ないと思いますが、そういう事態にならないためには、釣りの前日までにプランを立て、イメージトレーニングをして、感覚を研ぎ澄ますことです。
冬の間のバスはどこにいて、今から本格的な春に向かってどのルートをたどってどこをゴールにするのか。
このイメージができるかどうかで、当日の立ち回り方が変わり、釣果にも影響する可能性があるはずです。
この記事は、アメリカバスマスター公式HPのコラム記事で、ライターのステファン・ヘドリック氏が、早春のスモールマウスバスの動きについて解説してくれています。
ラージマウスバスとの違いについても触れられていますので、とても勉強になると思います。ぜひ読んでみてください。
シーズン初期のスモールマウスバスの動き
今回はシーズン初頭のスモールマウスバスの動きについて話したいと思いますが、その前に、バスマスタークラシックのことについてちょっと考えてみましょう。オクラホマ(2013年のバスマスタークラシックの会場となったのはオクラホマ州のグランドレイク)では、水温が2℃から9℃という低水温でした。それでも選手たちは、特に最も寒かった初日からちゃんと釣ってきました。
それは私の2週間前からの予想を証明してくれました。バスは早く動きだす。バスマスタークラシックの予選に出ているアングラーは誰もみな超優秀なアングラーであることは分かり切っており、彼らがラージマウスバスを釣ってくるということも分かっていました。重要なのは、優秀なアングラーというのは春を待ちすぎない、ということです。
多くの場合、真冬のラージマウスバスとスモールマウスバスは同じ場所に集まっています。最初の動き出しも、彼らは同じルートをたどって行く傾向があります。しかし、シャローまでいく時に枝分かれし、別々の行動をとります。ラージマウスバスは非常に浅い産卵場所に向かって移動する傾向がありますが、スモールマウスバスはディープフラットに向かって移動します。
つまり、スモールマウスバスを見つける場合は、さまざまな移動ルートを知っておく必要があります。私は、チャンネルラインに落ちていくブレイク、古い道路跡、ミオ溝、メインレイクのバックウォーターやワンドの奥に行く途中にあるスタンプエリアなどを探します。これは、メインレイクの越冬エリアから角度の急なバンクや垂直岩盤までたどり着けるものを探すということです。そのあたりに、スモールマウスバスがスポーニングするのに適したフラットがある可能性が高いはずです。
これらの移動ルートやスポットを見つけるには、いくつかの方法があります。私のやり方をお話しします。まずは精度の高いマップを手に入れます。紙の地図でもインターネット上にある地図でも、魚探で使うためのGPSマップなどがあると思いますが、どれでも構いません。水中の地形などが表示されているものであることを確認してください。ここで可能性のあるエリアを注意深くマークしてから、湖に向かいます。
これには、魚探の見方、使い方を知る必要があります。マップ自体がどれほど優れたものであっても、それだけでは完璧ではありません。時間が経つにつれて他にも覚えることが増え、またあらゆる要素が邪魔をして、マップが役に立たなくなります。そう、釣果はほんの数メートルの違いで釣れるか釣れないかに分かれてしまうのです。
釣りに行く準備段階で、エリアを分析して適切なポイントに見当をつけておきます。どこから釣りを始めるかは難しい質問です。寒い地域で今釣りをするというなら、メインレイクの越冬エリアの近くから始めたらいいと思いますし、暖かい地方であれば、スモールマウスバスはすでにスポーニングの準備をしにフラットに入っている可能性があります。
天気も重要です。早春に釣りをする場合、どの地域に住んでいるかに関わらず、あなたが思っているよりもはるかに状況が進んでいる可能性があります。こればっかりは、あなたの地域の状況に基づいて、あなた自身が自分のために下す判断です。

スモールマウスバスの冬から春の動きは、スポーニングエリアをゴールとして考えるということでした。
しかしラージマウスと違い、スモールのスポーニングエリアはやや深いところにある、ということは、それだけ移動ルートが増えるということに注意するべし、ということでしたね。
実際のスモールマウスのスポーニングは、ラージマウスがいなければ、超シャローでも全然スポーニングをしています。しかし、ラージマウスバスがいなくても、かなり水深があるエリアでもスポーニングをしています。慣れれば水深6mのフラットでも偏光グラス無しの肉眼で発見できますので、間違いありません。
これは実際問題として、移動ルートが多岐にわたることを意味していますよね。
なぜスモールマウスバスにとって、そんなに縦にも横にも広い範囲がスポーニングエリアになるのかは分かりません。しかし、そこが産卵に適しているのは間違いないはずですから、何かの条件が良いはずです。
水温、水質、流れ、日照時間、外敵…色々な要素があると思いますが、これは詳しい地形が書かれたマップがあれば「ここもスポーニングエリアになっているかもしれない」と見当をつけることができます。
もし野尻湖・木崎湖でスモールマウスバスを狙うのであれば、当店オリジナルマップをご活用ください。かなり良い精度で地形を把握できますので、お役に立つはずです。
ただし、記事にも書かれていましたが、どんなにいいマップがあっても、魚探を使ってあらかじめ目を付けためぼしいポイントに行くことができなければ意味がありません。
マップに合わせたボートの操船、これは慣れるまでに時間を必要としますが、時間をかけて習得する価値のあるものです。
さらに、自分がめぼしい場所としてマークしたポイントも正解とは限りませんし、その日の天気などで状況は変わってしまうことで、釣りはとても厄介で奥深いものになります。
しかし、毎年毎年、それが楽しみで、頭の中にあるこれまでの経験やデータを総動員して春のバスに挑戦するんですよね。
これはスモールマウスに限らず、ラージマウスを釣る時も同じ感覚だと思います。
あとは、春のバスの動きは思っているより早い。このことを忘れずにおきたいものですね。
春のバス釣りまでもうすぐです。
釣れるイメージを思い出し、感覚を研ぎ澄ましましょう!
私は去年はギックリ腰で初バスまでめちゃくちゃ時間がかかったので、今年はもっとずっと早く釣りたいのです!
うおおおおおお(笑)!
それではまた。
毎度ありがとうございます!