3通りのスイムベイト(デカバス用、トーナメント用、スモールマウスバス用):クリス・ザルディン

スイムベイトも他の多くのルアーと同じく、さまざまなサイズ、カラー、アクションを持つものが多くなり、あらゆるシチュエーションに対応できるようになりましたが、逆にそれはシチュエーションごとの使い分けができなければならないということでもあるのですね…。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”SWIMBAIT TIPS FROM SEAGUAR PRO CHRIS ZALDAIN”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:thefishingwire.com”SWIMBAIT TIPS FROM SEAGUAR PRO CHRIS ZALDAIN”SEPTEMBER 22, 2021
みなさんのなかで「スイムベイト」といいますと、何を思い浮かべますでしょうか。
おそらくですが、多くの方がワーム素材のソフトプラスチックでできたビッグベイトのことをイメージするのではないでしょうか。
私もそうです。私がスイムベイトと聞いて思い浮かべるのはハドルトラウトかキャスティークのトラウトベイトといったソフト系のビッグベイトなんです。
ソフト系のビッグベイトというのは優秀でして、まずはよりリアルな見た目と本物のような質感があるというところ。
それともうひとつが、これは私の意見ですが、集魚力はハードボディのビッグベイトと同等でありながら、バスがバイトしたときにボディがぐしゃっと曲がってくれるので、大きくてもフッキングが良いというところです。
ハード系ビッグベイトはなぜかフックとフックの間にバイトしたりして掛からないことが多いような気がするので、それは私にとってメリットです。
あと、ポテッとした感触も好きです(それはどうでもいい)
ちなみにアメリカでは、スイムベイトと言っても、ビッグベイトの事だけを指していません。
アメリカではソフトプラスチック素材のシャッドテール系のものであれば大小を問わずトータルしてスイムベイトと呼んでいる傾向があります。
ですので、この先はそのようなことを前提として読んでいただきたいのですが、スイムベイトといいますと、現在ではとても多くのサイズ、多くのカラー、多くのアクションというふうに多くの種類が発売されており、他のルアーと同じく用途が細分化されていますよね。
つまり、多くのシチュエーションに対応できる代わりに、使うシチュエーションに合わせなければならないとも言えるんです。
この記事は、アメリカの釣り専門ウェブ新聞「The Fishing Wire」の記事で、バスマスターエリートプロのクリス・ザルディン氏が3通りのスイムベイトの使い分けについて解説してくれています。
数多くあるスイムベイトの中から3通りというのは、クリスザルディン氏にとってどんな使い分けなのでしょうか。
ぜひアメリカのスイムベイトの釣りについて学んでいきましょう。
デカバス用、トーナメント用、スモールマウスバス用のスイムベイト
テキサス州出身のプロ、クリス・ザルディンはカリフォルニアで育ち、スイムベイトの進化を直接目のあたりにしてきたことで、ビッグベイトに惚れ込みました。彼はそれをそのままプロアングラーとしてのキャリアに取り入れ、今でもスイムベイトの釣りは彼の強みの1つであり、バスを釣るためのお気に入りの方法となっています。
ザルデインはスイムベイトを3つのグループに分けました。8インチ以上のビッグベイト、トーナメントサイズとされる6インチくらいのもの、そしてスモールマウスバスやスポッテッドバス用に使う一口サイズの2インチから3インチのものです。
ビッグバス用ソフトベイト
まずは一番大きなものからですが、ザルディンはテキサス、ジョージア、フロリダのような巨大なバスが生息する地方では、メガバス・マグドラフト8インチのようなビッグスイムベイトを使用します。
「ジャイアントバスがいるレイクフォークやサムレイバーンリザーバーのような場所では有効です。 ラインはシーガー25ポンドのフロロカーボンを使い、4オンスのビッグベイトを襲う強烈なバイトの衝撃に備えています。さらに、多くのウッドカバー周りで使う場合にも、この耐摩耗性は有効です。」

トーナメント用スイムベイト
サイズを少し下げ、ザルデインが最も多く使うのが6インチのスイムベイトです。
「カリフォルニアで育った私のようなアングラーにとっては、8インチや9インチといった大きなトラウトベイトなどでたくさん釣ってきましたが、プロアングラーとして活動する場合は、より多くのバイトが出るルアーを使う必要性が出てきました。6インチのマグドラフトは、1キロのバスも釣れますし、10パウンダー(約4.5キロ)のバスも釣れますので、私のお気に入りになりました。そのサイズのスイムベイトを投げるのも乗り気になれない方がいるかもしれませんが、試してみてください。私は普通のスピナーベイトを投げるような場面で使っています。少しの風がある状況であれば、クリアウォーターでもマッディウォーターでも使えて、専用タックルも必要ありません。私は7’2”のヘビージグロッドを使用しています。」
このサイズのルアーを使う場合、飛距離と扱いやすさを考えて15ポンドのフロロカーボンラインを好みます。
「私はシーズンを通して15ポンドのフロロラインを使用しており、これは万能な太さだと考えています。 このサイズのスイムベイトを使うのに必要と思う柔らかさやしなやかさがあり、そして飛距離が出るところが気に入っています。」

スモールマウスバス用スイムベイト
一口サイズの2インチまたは3インチのルアーを使うということは、ザルデインにとってはスモールマウスバスを釣るためであると言えます。
「私は3インチのメガバス・スパークシャッドが好きですが、みんなが投げている人気のケイテック・スイングインパクトFATの2.8インチも含まれています。」と彼は言います。 「私はこのサイズのルアーを使う場合は1/4ozのジグヘッドでスモールマウスバスに使用していますが、スポッテッドバスにも最適です。ラージマウスバスでも、バスが小さなベイトフィッシュを食べているときは非常に有効です。」
小さなスイムベイトの場合、ザルディンは10ポンド〜15ポンドのグリーンのPEラインを使用し、リーダーに8ポンドのフロロカーボンラインを使用します。
「私はできる限りロングキャストをしたいと考えるので、フロロカーボンリーダーの付いたPEラインが役に立ちます。 ルアーはカーブフォールさせます。バイトの多くはそのフォール中であり、フォール中のバイトを見るためには見やすいグリーンのラインが見やすいです。フォールでバイトがなければ、そこからはスローステディリトリーブをします。」

様々なシチュエーションに対応できるということのひとつには、多くのカラーバリエーションがあるということがあります。
それはその湖にいるベイトフィッシュのカラーと同じものだったり、暗い色やチャートなどド派手なものまであるということなのですが、このカラーという要素、実際はどれほど有効なものなのでしょうか。
これもまた私個人の意見となりますが、スイムベイトのカラーは、6インチ以上のビッグベイトになればそれほど重要ではなく、2インチといったフィネスベイトになるほど重要になるような感じがしています。
ワームの素材でできたスイムベイトですが、8インチや10インチとなってくるとルアーひとつのお値段の方もなかなかジャイアントな感じになってきますので、そんなに多くのカラーで揃えられないという事情も私にはあります。
もしビッグスイムベイトのカラーで迷ったら、自分が信頼できるカラーか、または使うフィールドで視認性の高いカラーを選べばそれひとつだけでいいのではないかと思っています。
逆に、超クリアウォーターのフィールドで特にスモールマウスバスを相手にするような場合、2~3インチのワームはかなりのセコルアーですのでそれこそカラーはどうでもいいような気がしますが、この小さなスイムベイトほどカラーが重要になるような気がします。
あまり細かい事を言うのはなんだか気が引けるのですが、たとえば同じグリーンパンプキンでも、青いラメが入っているものとそうでないものでバスのバイトが全く変わることは良くあることなのではないでしょうか。
小さなスイムベイト(シャッドテールワーム)を使う場合、それ単体(ノーシンカー)で使うことはあまり多くありません。
ほとんどがジグヘッドやウェイテッドフックなどを使って泳がせるレンジやスピードを調節すると思いますが、そちらの方がカラーよりもそもそも重要ではあるのでしょう。
しかし、シンカーでのレンジやスピードのセッティングがバッチリ決まっているはずなのにバイトがまったくない場合は、最終的にはカラーが決め手になると思いますので、少なくともまったくタイプの違う2色か3色くらいは用意しておくといいかと思います。
また、ビッグスイムベイトの集魚力でバスの反応を見て、チェイスが多いエリアでサイズダウンして食わせのシャッドテールワームにするという作戦で使ってらっしゃる方も多いようです。
使い手によって幅広い使い方ができるスイムベイトの世界なんですね。
私の話はほんの一例で、もちろん私の意見ばかり押し付けるつもりはありません。皆さんのスイムベイトの使い方、作戦などがありましたらぜひ、私にも教えてください。
逆に、これまであまりスイムベイトを使ってこなかったという方は、面白いルアーのジャンルだと思いますので、ぜひ試していてくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!