大森貴洋プロ「これからはもっと勝つよ」
Photo by bassmaster.com
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Tak: 'Confident about my fishing’”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com”Tak: 'Confident about my fishing’”by Takahiro Omori February 15, 2018(海外サイトです)
2018年2月11日、アメリカバスマスター、エリートシリーズ開幕戦で勝利した大森貴洋プロ。
あれから1週間経ったわけですが、まだある種の興奮状態から抜け切れません。深夜になるとスマホが気になり、トーナメントのライブ中継がされているような感覚になってしまいます(笑)
釣具市場でも、ウイニングルアーとなったラッキークラフトのLC-RTOの動きが激しくなっていて、大森選手がどれだけの偉業を成し遂げたかということが改めて実感できます。
さてこの記事は、1週間たったその後の大森選手の心境が本人によって書き記されたものです。
おそらく、日本のバス釣り雑誌でも特集で取り上げられるであろう話の一部が書かれていることと思いますが、大森選手が今、何を思っているのか。興味のある方は読んでみて下さい。
自分の釣りを信じている
Things have been busy since last Sunday. I’ve been talking to everyone. I’ve not had much time to think about what my win at the 2018 Bassmaster Elite at Lake Martin presented by Econo Lodge means other than that I’m happy. It’s good to win.
But today I’ve been thinking about my career. I think I should be winning more.
At this highest level it’s all about decision making. I made good decisions last week, but it wasn’t guaranteed. My practice was tough. I didn’t catch a lot of the fish I was hoping for, and I wasn’t sure I’d made the right decisions.
When the tournament started I decided to go behind a small island where there was a little current. I’d caught three there in practice. I wasn’t confident with that, but it was all I had. Sometimes that’s what you have to do when you don’t have anything else.
I fished with a lot of different baits and ended up catching my fish with one that’s not my favorite. I like it. It’s a good lure, but it’s not my favorite. That’s something else you have to do sometimes. The bass wanted something small and fast moving so that’s the way I fished.
Fortunately, I had enough fish every day, but you never know. I really didn’t know what I had before I started fishing. Each morning I knew I was taking a chance on what would be there. But sometimes you have to take a chance and have confidence that it’ll work out. It did for me this time. I’m happy about that.
I didn’t feel comfortable about my tournament until about seven minutes before I had to stop on the last day when I caught my last keeper. Until then I fished as hard as I could because you never know what’s happening with the other anglers or what you’ll catch on the next cast. You can’t slow down even for a minute.
But I still think I should win more. I’ve competed in 288 B.A.S.S tournaments and only have seven wins total. I’m not complaining. Bass fishing has been good for me, and I’m proud of what I’ve accomplished. But I still think I should have won more.
I won the 2004 Bassmaster Classic. I’m proud of that. I won two years ago at the 2016 Academy Sports + Outdoors Bassmaster Elite at Wheeler Lake. But I went 10 years without a B.A.S.S. win before that.
Maybe I’ll start winning more now. I feel confident about my fishing. That’s what you really have to have when you fish at this level. It’s confidence. Good decision making is important but that comes from what’s between your ears, and the most important part of it is confidence. You have to believe in yourself and that you’re going to win.
We’ll see how things happen the rest of this year and in the future. I feel like I can win more. You never know. I’ll fish hard.
先週の日曜日からかなり忙しかったです。ずっとみんなから話しかけられてきましたからね。2018年のバスマスターエリートでの勝利によって、私が幸せかどうか以外のことを考える時間があまりありませんでした。勝つというのは良いものですね。
しかし今日、私は自分のキャリアについて考えました。私はもっと勝つべきだったと思っています。
このトップレベルにおいては意思決定がすべてです。私は先週、良い判断をしましたが、それは保証されたものではありませんでした。プラクティスは厳しいものでした。望むような魚をたくさん釣っておらず、これが正しい決断かどうか確信が持てていなかったのです。
トーナメントが始まったら、私は流れの当たる小さな島の背後を釣ることに決めました。プラクティスではそこで3本釣っていました。そこまで自信がなかったものの、私にはそこしかありませんでした。時には、他に手がなければ腹をくくるしかないということもあるでしょう。
私は色んなルアーを使って釣ってみましたが、結局は自分のお気に入りではないルアーで釣るようでした。まあ仕方ないです。良いルアーではあるのですが、お気に入りではない。時にはそういうこともありますよね。どうやらバスは素早くて小さいものに反応が良いようだったので、それに合わせて釣ったということです。
幸いにも私は、毎日充分な魚を釣ることができましたが、実際どうなるかわかりません。私だって釣り始めるまでどうなるかわかりませんでしたし。毎朝そこでイチかバチかやってみるしかないとわかっていましたからね。ただし、時にはイチかバチかのことをしなければなりませんが、うまくいくという自信もなければなりません。今回はうまくいきました。やりましたよ。
この試合で私は、最後のキーパーをキャッチした最終日の最後の7分前まで安心することができませんでした。それまでは、他のアングラーたちに何が起きているか、次のキャストで何を釣ってくるかも分からないので、私もひたすら釣りました。 1分でもおろそかにすることはできません。
しかし、私はもっと勝っていなければならなかったと感じています。私は288の B.A.S.Sトーナメントに出場し、合計で7勝を達成しました。これは不満ではありません。バス釣りは私にとってためになるものですし、私が成し遂げたことについて誇りに思います。しかし、それでもまだ、もっと勝つべきだったと思います。
私は2004年のバスマスタークラシックで優勝しました。私の誇りです。 2年前、2016年のエリートシリーズのウィーラーレイク戦でも優勝しました。しかし、それまでの10年間、私はB.A.S.S.で勝っていないのです。
おそらく私は、今までよりもっと勝てるようになるでしょう。私は自分の釣りを確信しています。それは、このレベルで釣りをするのに本当に必要とするものです。自信です。良い判断をすることは重要ですが、それは自分の頭の中から来るもので、そのためには自信が最も重要になります。自分自身を信じることができなければ、勝つことはできません。
今年の残りの試合とこの先、なにが起こるかを見ていてください。私はもっと勝つことができるような気がします。実際のところは誰にもわかりません。私はひたすら釣るのみです。
いかがでしたか。
大森選手自体は2016年に10年以上ぶりに勝つまでかなりつらかったのかもしれませんね。そして2016年と2018年の先週、割と近い間隔で勝ったことで、一気に自分に対しての信頼感が増してきたという感じでしょうか?
いわゆる「勝ちグセがついた」という状態なのでしょうか。
大森選手について詳しく知るわけではありませんが、彼はちょっと勝ったからと言って調子に乗るようなタイプのようには見えません。といってもエリートで勝つのだからその時点でちょっとやそっとでもないのですが(笑)
読んでみると、調子に乗って浮ついた状態で言っているのではなく、なにかをつかんだ上での発言と受け取れますよね。
まさか、あるのでしょうか…
日本人初の…
アングラーオブザイヤー…!
しかし2016年の大森選手は、優勝1回、20位以内にも2回に入ったものの、3度の予選敗退もあって合計761ポイントの16位。いかに厳しい戦いをしているかがよくわかります。
まずは毎試合予選通過がカギとなってくると思いますが、果たしてどうなるでしょうか。
次回は4月上旬のサビーンリバーです。テキサス州ですので、一応大森選手のホームになるんでしょうか?360キロくらい離れていますが…。
いずれにしても、期待して待つしかないですね。
それでは、また。
毎度ありがとうございます!