春のバス釣り激熱ポイント:アメリカのバスプロ・マイクアイコネリに聞く

春のバス釣り激熱ポイント:アメリカのバスプロ・マイクアイコネリに聞く
Photo by 1source.basspro.com

春のバスを釣るためのポイントは春の釣りが上手なプロに聞くことで、何か新しい発見があるはずです。アメリカのバスプロ、マイク・アイコネリ氏は、春にどんな場所で釣り、どんなルアーを使うのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Mike Iaconelli Shares His Spring Hot Spots”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:1source.basspro.com ”Mike Iaconelli Shares His Spring Hot Spots” Posted by Pros4- 1Source Dave Landahl April 15, 2017

釣りというのは面白いもので、長く釣りをしていると、自分の釣りというものが出来てきます。

得意な釣りですとか、お気に入りの釣りというものですね。これはもうそれこそ釣り人の数ほどあるのかもしれません。

同じバスを釣るのに、色々なルアーの種類が山ほどあるというのは、こういったあらゆる釣り人の好みやニーズに応えるためでもあります。

道具もそうですが、釣り方もそうでしょう。

テトラや護岸のようなマンメイドストラクチャーばかりが好きな人もいれば、ウィードやリリーパッドのようなベジテーションカバーばかり釣る人もいますね。

こういった好みや得意な釣りというのはその人のストロングポイントである半面、自分の弱点をひとまず横に置いた状態にもなっています。

私なんかはそんな感じで、チャターが上達したければ春に練習すればいいのに、シャッドやジャークベイトで釣る方が楽しくてついそればかりやってしまいますし、お気に入りのポイントが釣れなくなる時期があると分かっているのに、好きなポイントなのでついいつもそこから釣り始めてしまい、時間を無駄にしてしまうこともあります。

いつもながら非常にレベルの低い例えで申し訳ないのですが(笑)、恐らくですけど、似たようなことは誰にも少なからずあるような気がするのですが、どうでしょうか。

私がバスプロの方に話を聞くのが面白いと思うのは、そのプロの方が得意としている釣りの話を聞くときで、そういう話を聞いていると、そのプロならではの解釈ですとか経験談を聞くことができ、私の苦手を補ってくれるような新しい発見があるためなんです。

いくらバスプロさんでも、その方が(ひそかに)苦手としていることを聞いてしまうと、どこかで聞いたことがあるような当たり前の話しか出てこないので、新しい発見ができなかったりしますからね、これは私がバスプロさんに取材をするときのルールのひとつになっています。

今回の記事は、アメリカのメジャーリーガーのバスプロ、マイク・アイコネリ氏に春のバス釣りポイントについてアメリカバスプロショップスの姉妹サイト「1 SOURCE」が取材したものです。

アイクはいつも安定して上位に入る実力の持ち主ですが、私的にはシーズン前半の方がいつも調子が良い印象のあるプロアングラーです。

そんな彼が、春のバス釣りの激熱ポイントをシェアしてくれています。

それでは読んでいきましょう。

春のバスを釣るポイント

引用文(タップすると開きます)
Now, the terrific thing about Iaconelli’s take on catching spring bass is that it’s basic because you are only targeting secondary points to locate fish. But wait, what are secondary points in the mind of a champ like Mike?Mike Iaconelli and friend.

“During the spring there is a lot of movement for the bass," said Iaconelli. “Lots of transitional spots to find them. They are either on their way in to spawn or on their way out after spawning.

“I like to find secondary points because bass will hold there on the way in and out of spawning areas. These spots will often reload with fish in the spring.

“The key here is that they are not just physical points. It’s a much broader term in my mind, but all the same theory. These spots are essentially locations about half way back into a spawning area. They can be visible points, an underwater point, a large submerged tree, a big dock, anything really.

“I look for these along the breakline that bass will usually use like a highway to follow back to the spawning areas. Where the breakline touches the secondary point areas is usually a prime spot in the spring to find bass and catch multiple big bass."

So, once these secondary points are located, Iaconelli usually uses three approaches to initiate his assault on his quarry. Crankbaits, jigs and Carolina rigs.

春のこの時期、アイコネリがバスを釣るのにありがたいと思っていることがあり、それは基本的にはセカンダリーポイント(メインレイクではなくワンド内やクリーク内にある中小規模な岬のこと)を探すだけでいいからという理由のようです。でも、そうなると聞きたいのは、クラシックチャンピオンであるアイクにとってセカンダリーポイントとは何なのでしょうか?ということですよね。

「春の間、バスは長い距離を移動しています。 そういう移動途中のバスを見つけるスポットはたくさんあります。移動にはスポーンニング前の移動途中と、スポーン後の移動途中があります。」

「そういうバスが集まりやすいのはスポーニングエリアに出入りする途中にあるセカンダリーポイント(岬)で、そこを探すのが好きです。これらのスポットは、春には常にバスが入れ替わり立ち代わり入ってきます。」

「ここで重要なのは、この単語というのはいわゆる地形としての岬だけではないということです。私の頭の中ではもっと広い解釈をしている言葉で、同じようなものを当てはめています。このスポットは基本的にスポーニングエリアに出入りする途中のスポットという意味です。まずは普通の岬から、水中岬、大きなレイダウン、大きな桟橋なども含め、本当に様々です。

「それらはバスがスポーニングエリアに出入りするために使う道路となるブレイクラインに沿って探します。ブレイクラインがセカンダリーポイントにぶつかっている場所であれば、ビッグバスを見つけ、何本か釣ることができるメインのスポットとなります。」

そういったセカンダリーポイントが特定できたら、アイコネリは3つのアプローチを使用してそこにいるバスへの攻撃を開始します。クランクベイト、ラバージグ、キャロライナリグです。

春のバス釣り激熱ポイント:アメリカのバスプロ・マイクアイコネリに聞く
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クランクベイト

引用文(タップすると開きます)
“When I’m practicing for a tournament and I’m fishing secondary points, I will often start casting crankbaits," said Iaconelli. “I’ll have four or five different rods rigged with the same crankbait, but different models for different depths. Like a Rapala DT 6, 10, 14 and 20.

“With these, I know I will be covering the depths I need. I like to choose the crankbait that runs just a hair deeper than the depth of the bottom. This way I not only get bites, but I can feel the bottom and the potential sweet spots there."

「トーナメントのプラクティス中にセカンダリーポイントを釣る場合は、クランクベイトから投げ始めることがよくあります。 4〜5本のロッドにそれぞれ同じクランクベイトを結んでいますが、レンジによって種類が違います。ラパラ・DT 6、10、14、20といった具合です。」

「これで、私は必要なレンジを通そうと考えています。私は、ボトムまでの水深よりも深く潜るクランクベイトを選ぶのが好きです。 これによりバイトが出やすいだけでなく、目に見えないスイートスポットを感じ取ることができるためです。」

ラバージグ

引用文(タップすると開きます)
“For me, the jig is another perfect bait to fish secondary points," said Iaconelli. “It is great for searching the bottom and transmitting what is there. Sand, muck, rock, etc.

“I’ve been using the Missile Baits Head Banger Jig. It is a football style jig and it’s ideal to grind along the bottom. Now, you don’t always get hit hard fishing a jig along the bottom like you do with a swim jig, but it’s like you almost guess something happened or it feels a little weird. Then you set the hook.

“I don’t think I’ve fished over the last 15 years in a tournament without a jig tied on."

「私にとってラバージグはセカンダリーポイントを釣るためのもう一つの完璧なルアーです。」とアイコネリは言います。 「ボトムを探り、ボトムがどんなものでできているかを感じるのにも最適です。砂なのか、泥なのか、岩なのか、など。」

「私はミサイルベイツ・ヘッドバンガージグを使っています。これはフットボールジグで、ボトムをズル引きするのに理想的です。 スイミングジグのように、ボトムすれすれを泳がせるような難しい釣りではありません。何か変だなと思ったり違和感を感じることがあるくらいです。そうしたらフッキングすればいいんです。」

「ラバージグがなければ15年間のトーナメント生活はあり得なかったと思います。」

キャロライナリグ

引用文(タップすると開きます)
“There has been a resurgence of the old Carolina rig in my fishing," said Iaconelli. “The old ball and chain. It’s becoming a staple again for me.

“The difference now is that with the tungsten sinkers, the Carolina rig is not as difficult to cast out there and is more subtle. I use a 3/8 or 1/2 ounce barrel weight, a swivel and a plastic bead. I used glass when we had lead weights, but the tungsten breaks the glass.

“In dirtier water, I use a 12-to 14-inch leader. In clearer water, I’ll use an 18-to 24-inch leader. I use a main line that is fluorocarbon and the leader is usually the next size down in line. My favorite soft plastic for this application is a 6-inch Green Pumpkin Berkley Powerbait Lizard. As basic as it gets. This is an efficient and fast technique for catching bass in the spring and it is usable at a variety of depths."

「私のなかで、伝統的なキャロライナリグの釣りが復活しました。」とアイコネリは言います。 「昔は扱いにくい厄介ものでした。それが私にとって定番になりつつあります。」

「現代版キャロライナリグの違いは、タングステンシンカーを使うため、キャストがそれほど難しくなく、より繊細であるということです。3/ 8から1/2オンスのバレットシンカー、スイベル、プラスチックビーズを使用します。 鉛のシンカーの時はガラスビーズを使いましたが、タングステンシンカーで使うとガラスは割れてしまいます。」

「濁りのあるフィールドでは、リーダーを30〜35センチにして使用します。クリアウォーターでは、リーダーは45〜60センチで使用します。通常はメインラインにフロロカーボンを使用し、リーダーはそれよりやや細いものを使います。 このときの私のお気に入りのワームは、バークレイ・パワーベイト・リザード6インチのグリーンパンプキンです。 」

春のバス釣り激熱ポイント:アメリカのバスプロ・マイクアイコネリに聞く
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この記事、とてもためになりますが、セカンダリーポイントという単語が少し話をややこしくしてしまうかもしれません。

僭越ながら私が補足をさせていただきますと、アメリカの記事を読んでいると、このセカンダリーポイントという言葉は季節を問わずバンバン出てくるんです。

日本だとプリスポーンの時期に良く使われる単語で「スポーニングする前の待機場所・立ち寄り地点」みたいな感じで使われていることが多いのですが、実はこれはスポーニングに関する用語ではなくて、アメリカのバス釣りで言うところのポイントというのは「岬」のことを指しています。

セカンダリーポイントというのは直訳すると「二次的な岬」になり、日本語での解釈は「メインではない岬」ということになります。これをもう少しバス釣りっぽく当てはめなければなりませんから、メインレイクにある大規模な岬ではなくて、ワンド内にある岬や、リザーバーで言うとクリーク内にあるような中・小規模な岬という感じに私は訳しています。

これがまさにプリスポーンとアフタースポーンのバスが固まる場所と合致してしまうので、スポーニングの時にこの言葉が多く使われ、なんとなくスポーニングの時の用語みたいになってしまったのだと思いますが、実際はこのセカンダリーポイントというのは季節を問わずバスが着きやすい場所でもありますので、特に海外記事の多いこのブログを読んでいただける場合は、この単語をこのようにご理解いただけますとスムーズに読んで頂けるかと思います。

なんだかこちらから皆さんに注文を付けてしまったみたいですみません。ややこしくてもう大変。

ちなみに過去にもアイクの記事でセカンダリーポイントについて書かれたものがあります。2年以上前のものですので今より翻訳がつたない感じですがよろしければご覧ください。

さて、ここからようやく記事の内容に戻るわけですが、アイクが言うところのセカンダリーポイントというのは、地形としての岬のことだけではありませんよ、飛び出しているものならなんでもセカンダリーポイントになり得ますよ、ということを教えてくれたと思います。

桟橋なんかはまさに人口の岬のように沖に延びていますから分かりやすいですし、レイダウンツリーや例えば沈みテトラや漁礁、沈船、取水等なんかも、ブレイクライン上に突き出すように交差していればセカンダリーポイントになるということなんですね。

知っていた方からすれば当たり前のことかもしれませんし、そもそもバスが着きやすい場所かもしれませんが、「そういう考え方かあ、なるほどなあ」と私なんかは思ってしまいました。

そういう風に考えると、私の頭の中にもとあるフィールドのスポーニングエリアの近くにそんなような場所が思い当たらないこともありません。

そんな場所がプリスポーンのでっかいバスが着くセカンダリーポイントになっていないかどうか、確かめに行くのが楽しみになってしまいました。

皆さんもぜひ、そんな場所を探してみてください。

それではまた。

毎度ありがとうございます!