アフタースポーンのバスの釣り方【ケビン・バンダム】
アメリカのトッププロ、ケビン・バンダムは、アフタースポーンのバスにどのような観察から辿り着き、釣り上げるのか。彼が狙うポイント、使うルアーは次の通りです。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”HOW TO FIND AND CATCH POST-SPAWN BASS”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:mossyoak.com”HOW TO FIND AND CATCH POST-SPAWN BASS”by John E. Phillips|February 18, 2021
私が「この方はバス釣りが上手だな」と思う人には、共通点があります。
それが何かといいますと、観察眼の鋭さなんです。
釣りそのものが上手なのはもちろん皆さん共通なのですが、釣りの技術というのはバスにとってはそれほど多くの影響を与えていないといいますか、ある程度のレベルに達すればバスにとっては大差ないような気がするんです。
人間レベルでは技術面は結構な差が出るので重要視してしまいますし、それでいいと思いますけどね。
しかし、それと同じくらいに、観察眼は重要だと思うんです。
せっかく高いレベルの技術を持っていても、その技術の使いどころを見誤れば、バスは見向きもしないでしょう。
いくらお腹を空かせたお客さんとはいえ、ラーメン屋さんで超一流のパティシエが作ったケーキを出されても食べるかどうかは分からない、そんな感じです。
釣りが上手な方ほど、釣り以外の事…たとえば天気や水質、植物や動物の動き、成長、鳴き声、そんな事を常に観察し、変化を捉えているように感じます。
そういう釣り以外の変化と自分が持つ高い技術と経験を組み合わせて、最初のバイトを引き出し、そのバイトからさらなるヒントを見つけ出すような、私から見るとバスプロの人たちとはそういう人たちで間違いありません。
プロでなくても、上手な方は釣り方やルアーの話よりもそういう話題になる気がします。
今回記事に登場するケビン・バンダムは、言うまでもなくアメリカのトップ中のトップを走るバスプロなのですが、おそらく、アメリカのバスプロのなかでも鋭い観察眼を持っているに違いありません。
この記事は、アメリカのアウトドアアパレルメーカー「Mossy Oak」公式サイトのコラム記事で、そのメジャーリーガーのケビン・バンダムにアフタースポーンのバスの釣り方について取材した内容が書かれています。
ケビン・バンダムはアフタースポーンの時期、どのような観察をしているのでしょうか。
アフタースポーンのバスは産卵を終えるとどこへ行き、なにで釣るのか?
Q:バスのスポーニングはまだ続いていますが、多くのバスがスポーニングフラットから移動したと判断した場合、それらのバスはどこに移動し、どのように釣るのですか?
ケビン・バンダム:バスの産卵の後に起きることのひとつとして、ブルーギルとシャッド(アメリカのベイトフィッシュの1種)が産卵を始めることです。 ハミンバード・メガ360魚探でブルーギルのベッドを探します。その魚探で見ると、ブルーギルのベッドはボトムにワッフルの模様のように見えることがよくあります。かなり透明度の高い水質であれば、シャローを直接見て、ブルーギルのベッドを見つけてみます。アフタースポーンのバスはブルーギルを探して食べていることは分かっています。もうひとつ、アフタースポーンのバスの居場所を教えてくれるのは、鳥です。シャッドの産卵は通常は夜に行われますが、早朝の光で視界が確保できると、マリーナの桟橋、リップラップ、橋、粘土質のバンク周りなどで大きな鳥の群れがシャッド目がけて水中に飛び込むのをよく目にします。
シャッドの産卵(シャッドスポーン)は通常、水温が21℃くらいから始まるため、アフタースポーンのバスはシャッドが産卵のためにこれらのエリアに移動することを知っています。彼らは短時間でたくさんのシャッドを食べることができます。シャッドの産卵はかなり自由度が高く、彼らは群れになって、浮き桟橋、木くず、シャローの岩などのストラクチャーに卵を産み付けます。ですので、私はシャッドが産卵しているストラクチャー周りでシャッドのシルエットのルアーやシャッドカラーのルアーを使います。多くは白いスイムジグ、白いスピナーベイト、ボーンカラーかホワイトのトップウォータープラグかバズベイトを好みます。岩や浮き桟橋の周りをスイムジグのスキッピングで攻めるのは非常に効率的ですが、それをスピナーベイトでするのはあまり効率的ではありません。
ブルーギルネストパターン
Q:ブルーギルのネストの周りにいるアフタースポーンのバスはどのよう釣りますか?
バンダム:クリアウォーターでブルーギルのベッドが見えている場合は、ストライクキング・セクシードーグのようなペンシルベイトやポッパー系をキャストするのが好きです。ブルーギルはバスにとってボリュームのあるエサであり、アフタースポーンのビッグバスはブルーギルを食べるのが大好きです。産卵中のブルーギルのような大きなエサを食べれば、自由に泳ぐシャッドや産卵中でない他のブルーギルを食べるよりも多くのエネルギーを費やさずに済むためです。ブルーギルのベッドがたくさんあるエリアでは、バスは短時間でたくさんのブルーギルを食べています。
これらのバスがトップウォータールアーに食ってこない場合は、ワッキーリグやダウンショットで釣ります。ワッキーリグやダウンショットは、直接ブルーギルのベッドが見えないものの、魚探には映っているような場合に特に効果的です。ラバージグもまた、目では見えないブルーギルのベッドの周りで釣りをするのに有効なルアーです。
これらのルアーの中では、ジグヘッドワッキーが私のお気に入りです。私は通常、グリーンパンプキンのワームを使い、テールをチャートの染料で色付けします。ラバージグで釣る場合は、グリーンパンプキンのラバージグを使用し、スカートの先端だけチャートに色づけします。
ブルーギルはそれほど深いところにはいないため、クロ―ワームのワッキーヘッドには、1/8オンスを使用します。私はストライクキングから発売中のファットベイビーフィネスワーム5インチが好きです。ブルーギルネストパターンでのジグヘッドワッキーでは、そのワームで多くのバスを釣ってきたからです。多くのアングラーはシャローのブルーギルのネストしか見ていませんが、私の場合はクリアウォーターで水深のあるフィールドなら、水深4.5~6メートルまでのブルーギルのネストを見つけます。ベッドがディープにある場合は、重めのジグヘッドを使用して、ワームをバスのいるレンジまで落とします。
やはり、マッチ・ザ・ベイトの考えがかなり強いといいますかよほど有効なのでしょう。
アフタースポーンのバス釣りにおいてはシャッド(アメリカ固有のベイトフィッシュの一種)の産卵とブルーギルの産卵に合わせたルアーやエリア選びをしよう、ということでしたね。
そのための具体的な水温やストラクチャーといった条件、ルアーの種類や色まで解説されていましたね。
よく「バスの産卵はそのフィールドの最低水温からプラス10℃が目安」という風に、バスに関しては細かい水温まで知っていたりするものですが、ベイトフィッシュの生態に関する現場での知識は、やはり高感度な観察眼がもたらすのですね。
私の知識では、たとえば、これからの時期(6月くらいから)の野尻湖や木崎湖ではベイトがエビとワカサギの二分化になっていくのです(イージーなのはエビ食いのバス)が、ここまで。
それが具体的になぜそうなるのかとか、水温何度とか、レンジが何メートルまで具体的に知っているかと言えば、よく分かりません…なんとなくです…
こういうところを、ケビンバンダムや他のバスプロさんのように誰かに教えること(アウトプット)ができるような意識でいれば、もっと具体的に自分自身に役立つ知識として身に着くのかもしれませんね。
今年はなんとなく調子が悪い年なのですが、なぜなのか、観察観察でレベルアップしたいと思います!
それではまた。
毎度ありがとうございます!