バス釣りのフックで大切なことは

フックとは釣り針の事であり、それ以上でもそれ以下でもありません。では、フックの持つ役割のなかで大切なことというのはどんなことでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”A hook is a hook … or not”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com ”A hook is a hook … or not” by Hank Cherry December 15, 2019
皆さんは、フックについてのこだわりはありますでしょうか。
釣りの中には必須となる道具がありまして、それが何かと言えば、糸と針です。当たり前のことを言うようですが、この2つがなければ、釣りは成立しませんよね。
多くのアングラーさんがあらゆる釣り道具に対してのこだわりを持っているものですが、この糸と針については、地味なようでとりわけこだわりを生む道具でもあります。
「釣り道具は、魚に近い順に金をかけろ」という言葉もあるように、魚との唯一の接点となるフックについて、こだわりが多くなるのは当然かもしれません。
遠く石器時代にまでさかのぼってみても、石や骨でできた釣り針があるのをご存知かと思います。私も学校の教科書で見たような覚えがあります。
その石や骨でできた釣り針が実際に釣りに使われていたとしたら、それはその頃の最先端の技術を使って作られたものに間違いないと思いますし、見た目的に今とあまり変わりがないのも興味深いところですね。
ただ、私から見ると、今の技術を知ってしまっている以上、石器時代のフックについてはもっとこだわるべき点が見えてしまうことも確かです。上から目線のようで石器時代のアングラーには申し訳ないのですが(笑)、技術レベルがかなり高くなった現代の我々のようなアングラーには、最先端の技術を持つメーカーから発売されている様々な個性を持つフックを選ぶことができるんです。
さて、では、太古の昔より使われてきたフックにおいて、その役割を果たすために大切なことというのはなんだったのでしょうか。
この記事は、アメリカバスマスターサイトのコラム記事で、エリートプロのハンク・チェリー氏が、自身のフック論について語ってくれています。
アメリカトップクラスのバスプロが考えるフックについての大切な部分とはどんなことなのでしょうか。
読んで参考にさせていただきましょう。
フックはフック…でしょ
今回は、フックについて少しお話したいと思います。しかし、どんな製品やフックの形状を使えばいいのかということについてはそれほどではなく、どのメーカーの製品が最高かという話ではありません。ここでは、使用するフックを選ぶ際に考えたいことについてお話したいと思います。
私の釣りの経験の中でフックについて最優先している重要な要素は、鋭利であることです。数年前は、最高級のものでも鋭いフックポイントを持っているのはほんの一部の製品だけでした。現在では、ほとんどがパッケージから出した時点で、すべて鋭いフックポイントを持っています。
そんなフックの中で違いがあるとすれば、バーブ(返し)です。バーブには小さなものもあれば、大きなものもあります。私はビッグフィッシュを釣ることに楽しさを見出しています。私がバークレーのフュージョンフックを使って釣りをする最大の理由の1つがそれです。バーブは、魚がフックから抜けないようにするためのものです。なぜバーブの大きなものが欲しいのか?それは私にはそういう意味があるからです。
バーブの次に私にとって考える事は金属の強度です。ライトラインで通常サイズのバスを釣る釣りをしているときは、ヘビーフックでもなくワイヤーフックでもない範囲でのなるべく細いフックを必要とします。細いラインではヘビーフックになるほど、釣り上げるのは難しくなります。細いワイヤーフックには、より鋭いフックポイントがあります。常にそれを念頭に置いてください。
ヘビータックルと太いライン、そしてビッグバスを狙う場合は、それは逆になります。来年の2月にセントジョーンズリバーで開催される2020 AFTCOバスマスターエリートはその好例です。多くの人がエクストラヘビーフックを使うでしょう。保証します。
バーブと強度について決定したら、次はいくつかの実用的なことを考えます。私にとって最優先であり、そして最も重要なことは、フックポイントを鋭く保つことです。そのためには、フックを頻繁に交換することです。同じフックで1日中ジャークベイトを投げ続けることはありません。トーナメントでは1日に数回は交換します。
私はこれについては真面目に取り組んでおり、その日の終わりにはルアーのフックを外し、使用済みのフックは捨てます。次に釣りに行くときのために新しいものに強制的に交換しています。しかしそれは、どのアングラーにもできることではないことも分かっています。釣具屋で高品質のフックを購入するには結構な予算が必要ですからね。
頻繁にフックを交換できない時の解決策としては、使いやすいフックシャープナーを持って、1日を通してフックポイントを鋭くすることです。ネット上にはフックを適切にシャープにする方法や動画がたくさんありますので、ここでは説明しません。ただし、次に釣りに行く前にマスターしておくことをお勧めします。それはとても重要なことです。
他に私がやることは、ボックス内のすべてのシングルフックの針先をほんの数度曲げることです。これにより、フッキング率が大幅に増加します。これはワームの釣りでは特に重要です。フックポイントを少し外側へ曲げることで、ワームのキープ力は落ちるかもしれません。それでもワームがすべて台無しになるわけではありません。
この冬は、フックについて考えてみてください。やったことがなければ、あなたの持っているフックすべてをやってみるべきですし、冬はすべてのフックを磨く絶好の時期です。
ごちゃ混ぜにしないでくださいね。

最近のフックはどれも高性能で、鋭さについての不満はありません。
そんな中でハンクチェリーが大事にしていることは、バーブの大きさやフックの太さなんですね。
好みの大きさのバーブのものと、使うラインに適した太さのものを使うことが、彼のこだわりのようです。
それと大事なことは、フックの鋭さをキープすることなんだそうです。これは、フック選びとはあまり関係のない、常に大事なことですから、予算に合わせて実行したいものですね。
最近のフックメーカーさんが開発しているフックの特徴としましては、フックポイントを鋭くするための技術や使い方に対する適切な形状が色々あるのは当然として、その他に滑りやすさ、錆びにくさなどを向上させるためのコーティング技術が採用されています。
このコーティングはフックシャープナーで研ぐことで失われてしまい、錆びやすくなったりして長期使用には向かなくなりますので、フックシャープナーを使う場合はあくまで応急処置として考えてくださいね。
また、製品の中にはフックシャープナーの使用を禁止しているものもあったような気がしますので、お手持ちのフックの説明書きを確認しておくことをおすすめします。
また、フックの良し悪しについては、メーカーや製品によって特長を持たせていて、たとえば悪い部分をあげれば、折れやすいか、曲がりやすいかという性質があったりします。
折れも曲がりもしないフックというのはあり得ませんから、 メーカーとしては最悪の場合に、曲がりやすいフックにするか、 折れやすいフックにするしかないため、そこはアングラー側がどう捉えるか、どちらを優先するかによります。
私は、現在のフックメーカーが発売しているものに悪いものはないと思います。良いか悪いかというのはつまり、アングラーの釣りのスタイルによる相性や好みの問題になるかと思います。
ただし、ハンクチェリーも言うように、タックルバランスが悪ければ、フックは刺さりませんし、逆に簡単に折れますし曲がりもします。
ですのでフックについてはネット上に色々な批判やレビューがあるものですが、できれば他人の意見より、自分のスタイルに合った性能のものを選んで買って、使ってみて、自分の実感レベルで判断されることをおすすめします。
自分に合ったフックに出会うまではある程度の出費は掛かってしまいますが、釣り仲間とフックを1本ずつ交換してみて知らないフックを試してみたり、フィッシングショーや店頭イベントなどで試供品をもらったりするなどしてみてください。
自分に合ったフックさえ見つけてしまえば、そこからはそれほど出費は無くなると思います。
最初に出てきた「魚に近い順に金をかけろ」というのは、そういうことなのではないかと思うのですが、みなさまはどう感じましたでしょうか。
しかし、石器時代のあの石や骨でできた釣り針、それが存在するということは、本当に釣りをしてたんですよね…?漁ではなく、釣りを選ぶとは…昔から果てしなく釣りバカっていうのがいたもんですね。
数万年前からの文化を私たちは今、途絶えることなく受け継いでいますから、今後数万年も釣りはあるのでしょうね(笑)
未来のアングラーさんは今の道具をどう評価するのでしょうね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!