春雨による増減水が与えるバス釣りへの影響
意外と知られていない「春雨前線」という気象条件。バス釣りというのは様々なコンディションに適応していく釣りでもありますから、色々な季節特有の気象条件を知っておくことは、その時期の釣りを有利にすることができますね。では、春雨前線のバス釣りで気を付けることとは、どんなことなのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Spring Bass Fishing –After the Rains”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:landbigfish.com ”Spring Bass Fishing –After the Rains”
雪国では春が近づくと、空から降ってくるものが雪から雨になる率が高くなってきます。
この雨が根雪を溶かしていき、植物に芽を出させるスペースを作ってくれるんですね。(ふきのとうなんかは雪の下にもう生えていて、すごい生命力を感じます)
まあ、その雨で溶けた雪がまた夜になると凍ったりするので、道路なんかはかなり危険な状態になったりするんですけどね。長野の春の夜をドライブする時はブラックアイスに充分注意してくださいね。
さて、この3月から4月にかけては春が近づくサインとなる雨ですが、これには単発の雨と、春雨前線による雨とがあります。
春雨前線というのは秋雨前線や梅雨前線と比べるとちょっと弱いのでマイナーな存在ですが、数日間にわたって春の大雨をもたらす季節的な気象条件のひとつです。
バス釣りというのは様々なコンディションに適応していく釣りでもありますから、様々な気象条件を知り、対策を打つことで、釣りが有利になるんですよね。
では、この春雨前線に適応するとは、どういう釣りになるのでしょうか。
この記事は、アメリカのフィッシングタックルオンラインショップ「LAND BIG FISH」のブログ記事で、この春雨前線へのアジャスト方法が解説されています。
マイナーですが春にも起きる雨によるフィールドの増減水への対応、ぜひ覚えておきましょう。
春雨の増水によるバスの動き
4月の雨は、濁りと増水、そして5月の開花をもたらします。春雨が降った時、バスアングラーが成功するためにはコンディションの変化にアジャストする必要があります。大雨の降った直後は、アングラーとして最高の釣りになることがありますが、雨上がりで釣りをするときに知っておかなければならないことがいくつかあります。
雨の降り始めは、バスはすぐにシャローへは行かず元のレンジにとどまっていることがあります。しかし、バスはすぐに増水による水位に適応してきますので、増水した水位を追うことでアグレッシブにフィーディングするバスを釣るチャンスになります。 「水をたどる」という言葉は、増水した時によく耳にする言葉です。バスというのは、増水した水が陸地に侵入していくと、その水をたどり、そのエリアに入り込んでいきます。水温が高ければ、まず最初にスーパーシャローから釣り始め、より深い側へ釣っていきます。木、ブッシュ、レイダウンツリー、背の低い草などの目に見えるカバーやその間のスペースを、スピナーベイト、バズベイト、トップウォーター、シャロークランクベイトなどのサーチベイトで釣っていきます。
カバーにコンタクトさせるときは、水深、カバーの種類、リトリーブに注意してください。また、バスが掛かった時も同様に気を付けてください。これを段々とスローダウンしながら繰り返していきます。スローダウンとは、ジャークベイト、リザードワーム、ラバージグなどの遅いルアーに切り替えて、まだそれほどアグレッシブでないバスのなかで最初のサーチで反応しなかったであろうビッグバスを探すということです。
春雨がもたらす濁り
大雨の後に釣りをするときに考えるべきもうひとつのことは、濁りの流入です。私にとってマッディーウォーターとは、白いルアーを水に入れて視界が30センチ以内の場合です。クリアウォーターのフィールドにいるバスは、普段から濁っているフィールドにいるバスよりも影響を受けます。フィールドが濁ってしまったら、バスはシャローにあるカバーにタイトに付いている、またはタイトに付かなければならないはずです。バスは餌を求めて水をたどります。これにより、アングラーはバスを簡単に見つけることができます。木、スタンプ、レイダウンなどの目に見えるカバーを探します。また、植物まわりを釣ることも考えてください。植物の多いエリアは水をろ過するのに役立ち、植物のないエリアよりも早くきれいになります。釣りをするときはスローダウンを忘れずに、できるだけストライクゾーンにルアーを長くキープするようにしてください。
まず、スピナーベイト、ジャークベイト、クランクベイト、トップウォーターベイトなどの横に動く系のルアーを試してください。スピナーベイトならチャートリュースのブレードやスカートのスピナーベイト、またカッパ―ブレードの黒いスピナーベイトです。クランクベイトやジャークベイトならチャートリュースや明るい赤と黒が人気です。水押しの強いワイドウォブルでラトル入りのクランクベイトを使用し、バスがルアーを見つけやすくします。これらのルアーを食ってこない場合は、ストライクゾーンに長く留まれるジグアンドポーク、ホッグ系ワーム、クロー系ワームなどのバルキーなタテに動かす系のルアーを試してください。ワームをシェイクして、カバーの中のバスに気付きやすく、また、バイトのきっかけを与えるようにします。
また、濁りの中では、匂いや音がより重要な要素になることも忘れないでください。ワームにラトルを使用したり、多くのノイズが出るルアーを使用してみてください。また、ニオイ付きワームを使用して、バイトの可能性を高めましょう。とにかくゆっくりと釣ること!
増水の後の減水のバス
減水が始まると、釣りがかなりタフになってきます。 バスは低活性になりサスペンドします。 多くの場合、バスはシャローやバンクから離れたよりディープエリアに移動し、カバー周りまたはブレイクラインにサスペンドしています。
バスを探すなら、バンクにある目に見えるカバーを探すのではなく、そこから離れた所へ移動してみてください。 そこであなたの釣りのなかでも遅い釣りを実践してみてください。 またバスの視覚、聴覚、味覚へ訴えるルアーを使うことを忘れないでください。 スピナーベイトのフラッシングに反応してくれない場合は、カバーに繰り返しワームやジグなどをキャストし、タテ系の遅い釣りでバイトを引き出します。 あなたはバスがそこにいることを信じ、忍耐強く根気強くなければなりません。
ストライクゾーンにルアーをキープすること、自信を持つことです。 バスがいれば、1日やればいつかバイトがあります。
春雨前線だとか梅雨前線だとか寒冷前線だとか、それが目に見えればまだ多少は楽なんですけどね、空気中に線が引いてあるわけでもないですから、見ることはできません。
また、特に春は水温もすごく影響するのだと思いますが、水温もまた、見た目だけでは判断できない、目では見えないものですよね。
フィールドが激変してしまうと、やっぱり戸惑ってしまうものだと思いますが、カバーや増水の濁り具合といった目に見えるものと、水温や前線通過のタイミングなど目に見えないものを組み合わせて、私たちはアジャストしなければならないようです。
でもバスも、特に普段クリアウォーターにいるバスは、濁りの中では目が利かなくなりますから、目に見えないものに頼るしかないようです。バスと私たちはイーブンの状態ですね。
記事の中にはワームやジグにラトルを追加するのが有効であるとありました。このオプションには例えばZAPPUさんのボーンラトラーやOFTさんのツインラトラーなどがあるのですが、これもかなりマイナーな存在ですね。
あんなので効果があるのかなと思ってしまうものですが、あれを実際にお風呂の中で自分もお湯に潜って聞いてみると、めちゃめちゃ鳴ってるんですよね。もしよければ試してもらえると、すぐに濁りの中で効果があることが納得できますし、釣れるイメージにつながると思いますよ。
また、エリアについて、私がこれを読んで感じたことは、増減水の影響を受けやすいのは水が陸地に浸入しやすいフラットエリアで、逆に影響を受けにくいのは垂直岩盤とか垂直護岸系のエリアだと思いました。ということは、増水の時はフラットエリアの奥、減水の時は垂直系のバンクエリアを狙うといいのかな、と思いました。
まあ減水の時は沖を狙って、そもそも低活性で釣りにくいと書いてありましたけどね。
ちょっとマイナーな存在の春雨前線ですが、フィールドには大きな影響を与えます。
釣りに行けるタイミングが増水の時であればラッキーなのかもしれませんが、こういった気象条件の存在を認識して、自分の釣りに行くタイミングにアジャストできるようになりたいものですね。
皆さんもぜひ、春の増水&濁りに果敢に立ち向かってくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!