清水盛三選手、バスマスターエリートシリーズ・ラストラン

清水盛三選手、バスマスターエリートシリーズ・ラストラン

Photo by Bassmaster .com

こんにちは!店長の小山です!

本日は、かねてより引退発表のあった清水盛三選手のラストマッチが終わったことを受け、清水盛三選手について独断と偏見「だけ」の簡単なプレイバックをしてみたいと思います。

 

盛三選手のキャラクター

私が初めて清水盛三選手をメディアで見たのはなにかのVHSビデオで、ロン毛で茶髪のあんちゃんでした。

外見は特に気にすることでもないので書かなくてもよかったのですが、そのビデオの内容はハードルアーの巻きモノでバスをバンバン釣っていくというものでした。

その頃、私の中では巻き物ルアーは釣れないということしか頭になかった頃でしたので、「こんなに釣れるところがあるんだなあ」程度にしか感じていなかったものでした。それからしばらく盛三選手からは興味が薄れ、渡米したことは雑誌で知っていたものの、これまで通りそれほど気にすることはありませんでした。(失礼ですみません)

それから十数年がたち、数年前に釣りビジョンに加入して過去の番組まで良く観るようになってくると、盛三選手の番組も観るようになりました。番組の位置づけ的にはアメリカから一時的に帰国している盛三選手の息抜き的なテイストもありつつ、おちゃらけた内容になりがちではあるものの、時折り見せる真剣な表情や釣りへの取り組みにはプロフェッショナルを感じるものでした。

なにより清水盛三という人間の底抜けに明るい性格と、釣った時に爆発する喜びの感情と釣れない時の内に秘める悔しい感情のどちらも隠しきれないほどの情熱が溢れ出る素直なキャラクターに、ものすごく親近感がわき、好きになっていきました。

好きになったのはここ数年というニワカファンがこんな記事を書いてしまって申し訳ないです。

 

アメリカの清水盛三

私がこの仕事(というかブログ)を始めてから、特にモリゾー・シミズの名前を気にするようになったのですが、バスマスターエリートの記事になるときはほぼ必ず「ビッグ・ママ」という言葉がワンセットになっています。

これは2005年のガンターズビルレイクでエリートシリーズで準優勝した時にウェイインショーで盛三選手が発した言葉で、それ以来、ビッグママは盛三選手の代名詞的なものになりました。

アメリカトーナメントのウェイインショーは、ジョークや皮肉がけっこう飛び交うシーンが多いのですが、それはアメリカ特有のリスペクトというか愛情表現のようです。

同じ日本人選手でも、大森貴洋選手の場合はキャラクター的に勝った時も物静かで冷静、そして謙虚な姿勢のため、アメリカのアングラーたちからは尊敬という位置づけになることが多いのですが、盛三選手の場合はちょっと違って、より親しみを持たれている感じです。

そのため、「日本のマイク・アイコネリことモリゾー・シミズ」と記事にされたこともありますし、「明日は頑張るよ、と下手クソな英語で語っていました」などというからかわれるような書かれ方をすることも多かったです。あくまでも、親しみを込めた書かれ方です。

またその後も試合ごとのウェイインショーでは常にビッグバスを期待されていて、予選で釣ってこなかった場合はだいたい、「明日はビッグママを釣ってくるんだよな?」と司会者に言われることが多かったと思います。

10年以上経ったいまだにそう言われるのですから、残してきたインパクトがどれほどすごいものだったのか、想像がつきます。

バスマスターのYoutubeに準優勝した時の映像がありました。優勝を意識して緊張しつつも、目前で逃したときの清水選手の表情が観れます。悔しいです。

映像はウェイインショーの部分から始まっていますが、ちょくちょく盛三選手が映っていますので、初めからご覧になっても面白いと思います。

 

そしてその翌年、ケンタッキーレイクでついにエリートシリーズ初優勝を飾りました。

これもダイジェストですので盛三選手はたくさん映っていますね。はじめからご覧いただいた方がいいかもしれません。

当時はこの映像がアメリカでリアルタイムで流れていたと思いますので、これを見たらアメリカ人でもモリゾー・シミズを好きになってしまうかもしれませんよね。

 

清水盛三、ラストラン

2018年1月、盛三選手はバスマスターからの引退を表明しました。そして先日、ツアー最終戦である8月23日からのセントローレンスリバー戦の日が来てしまいました。

ここで驚いたのですが、主催者のバスマスターが予選のライブ中継カメラを盛三選手に乗せるという発表をしたと知りました。

普通は予選上位から4名のボートにカメラが乗るようになっているはずですが、盛三選手が引退するからということで主催者側からの計らいなのでしょうか。しかし、それってよくあることなのでしょうか。よくわかりませんが、盛三選手だったからこうなったような気がして、嬉しく思いました…。

 

そして当日、カメラは盛三選手のラストリミットメイクの瞬間を捉えました。

 

結果としてはリミットメイクも予選敗退、99位という結果に終わっていますが、リミットメイクした瞬間の盛三選手からは(おそらくこれでは予選通過できないとわかっているはずですが)「ハハハハ!スモール!バット ファイブ!サンキュー!」といういつもの調子でいるあたり、いつでもどこでもどんな立場でも、釣りと試合を楽しんでいるなあ、と思います。

 

いつだったかDVD付きムックで、「1週間で清水盛三になれる本」というのが発売されまして、それを買っていろいろ勉強したのですが、ついに1週間どころか今でも清水盛三にはなれていません(笑)

しかし、とかく感情を隠し、表情を変えないことが美学とされる日本人の文化の中で、釣りを楽しむ姿勢や、喜びや悔しさをモロに表現するという素直さを学べたと思っています。そういう素直な姿勢は自分の周りの人たちをいい意味で直接的・間接的に巻き込み、ある意味(一人でも)チームとして釣りを楽しみながら上達することができると思います。そこの部分だけは、少しだけ盛三選手に近づけたと思っています(笑)

そういうのが好きじゃないという方もいらっしゃるのはわかりますのでそこのところはもう好き好きなのですが、私としては盛三プロを知ったことで釣りがより楽しくなったと思っています。

今後、活躍の舞台は変わっても、盛三選手がどんな道具を使ってどんな釣りをするのか、楽しみにしていたいと思います。

ひとまず、ここまで、大変おつかれさまでした。

 

個人的な感想だけの内容ですみませんでした。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!