早春のスモールマウスバス釣り、3つの鍵

早春のスモールマウスバス釣り、3つの鍵

Photo by fieldandstream.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Three Tricks to Catch Early-Season Smallmouth Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:fieldandstream.com”Three Tricks to Catch Early-Season Smallmouth Bass”BY JOE CERMELE MARCH 15, 2017(海外サイトです)

 

早春のスモールマウスバス。

野尻湖で言うとちょっと合わないかもしれませんが言うなれば解禁直後のころ、木崎湖では氷が溶けて水温が上がり始める3月中旬ごろからを指しているでしょうか。

バイトがないわけではないけど、爆発するものでもない…そんな時期。スモールマウスバスはラージに比べて冷水には強いとされていますが、あくまでもラージと比べてであって、寒いものは寒いと(笑)

そんなスモールマウスを相手にするわけですから、少しばかりの忍耐(私の場合は大きな忍耐)が必要になってくるかもしれません。

ただし、そんな時期でありながら必ずフィーディングは起きているわけで、さらにこの時期、釣れればお腹パンパンのいかついスモールマウスが釣れるわけですから、魅力を感じずにはいられません。

この記事は、アメリカのアウトドアメディア「フィールド&ストリーム」誌の記者、ジョー・セルメール氏が、早春のプリスポーンからスポーン時期のスモールマウスバスを釣る鍵をまとめたものです。

「夏の虫パターンで釣れるようになるまで行かない!」なんていう方もいらっしゃるほど、この時期の釣果はなかなか不安定なもの。

ぜひこの時期のスモールマウスバスの釣りかたを読んで、今後に活かしましょう。

 

泥の中にいる

During winter, smallmouths often hole up in deep water with a soft bottom, and that holds true for both lake and river fish. In the early season, you’ll find these fish in those same winter haunts before the water is warm enough to prompt them to move shallow to spawn. These bass can be glued so tightly to the bottom that you won’t even mark them on your sounder, and it’s not uncommon for fish to have mud streaks on their bellies when you catch them.

They tend to be lazy, so presenting a bait that takes minimal effort for them to eat is key. It also doesn’t hurt to choose a lure that will kick up puffs of mud as it moves, like a sculpin or crayfish, to help draw attention.

Soft-­plastic tubes shine in this scenario. Where you can get away with a long drift over a prime location, sometimes simply letting the tube slowly drag on the bottom works best. In a river where current speed or short zones become factors, quick but short vertical hops usually score bites.

冬の間、スモールマウスはディープの柔らかいボトムでじっとしています。そして、それは湖と川の両方の魚にとって当てはまります。 早春、水が暖かくなってスポーニングのためにシャローへ上がる前は、冬と同じフィーディングスポットでこれらの魚を見つけることができます。 これらのバスはボトムにぴったりと貼りついていますので、魚探に映ることさえありません。釣った魚の腹に泥の縞模様がついていることは珍しいことではありません。

バスは無気力な傾向があるので、食べるために最小限の労力で済むようなルアーをプレゼンテーションすることが重要です。 同様に、カジカ類やザリガニのような、動いたときに泥をはね上げるものがバスの注意を引きつけるため、そう言ったルアーを選ぶと大外しすることはありません。

この状況では、チューブワームが効果的です。重要と思われるポイントで長い距離を流したいようなとき、ただ単にチューブをゆっくりズル引くことが最も効果的になる場合があります。 流れがありストライクゾーンが狭くなりがちな川においては、速くそして短い縦方向のホップが、バイトを得る要因になります。

 

ポーズを入れる理由

Jerkbaits are one of my favorite early-season lures. When smallies begin to transition from deep water to the shallows, these baits cover plenty of water, which is key because the bass are often cruising a large area. Jerkbaits prompt reaction strikes, which is why you’ll see many anglers working them as hard and fast as possible. It’s a great technique during warmer times of year, but in early spring, it pays to pause for a long time.

When my jerkbait first touches down, I’ll give it a few hard rips just to make it dive, but after that, I’ll let it set for five to 10 seconds without doing a thing. A suspending jerkbait works best for this method, though a floating model that rises slowly can be just as effective. The initial movement often catches a fish’s attention, but this time of year, the bass may not swim over at 100 mph to crush the lure if you continue moving it. The long pause gives any fish attracted by the initial motion time to swim over for a look. Quite often, they’ll strike at the paused bait. Most of the time, however, I find that the blow comes during that first twitch right after the pause.

ジャークベイトは私の好きな早春のルアーの一つです。スモールマウスがディープからシャローへ移行し始めるとき、このルアーで広いエリアをチェックします。なぜなら、バスは大抵、広いエリアをウロついているからです。 ジャークベイトはリアクションバイトを促します。そのため、多くのアングラーは一生懸命になってきるだけ速く、強く動かそうとします。暖かい時期にはそれは素晴らしいテクニックですが、早春にはロングポーズが必要です。

ジャークベイトが着水してからは、狙いのレンジまで潜らせるためにいくつかのハードジャークを与えるでしょうが、その後は5秒から10秒間、何もせずにおきます。この方法はサスペンドジャークベイトが最適なのはもちろんですが、スローフローティングモデルも同様に効果的です。最初のジャークで魚の注意を引くことはいいのですが、この時期のことです。魚がルアーを追いかけるために猛スピードで泳げないかもしれません。ロングポーズは、最初のジャークに引き寄せられた魚に追いつかせる時間を与えます。かなりの頻度で、バスはポーズ中に当たってきます。しかしまた、多くの場合で、ポーズ直後の最初のジャーク中にヒットしてくることも経験しています。

 

ダウンショットはよく見る

Drop-shot rigs have become staples for both spawning and prespawn smallmouths because they allow you to keep a soft-plastic lure wiggling in place for a long period of time. This is very important in cold water, because it might take three minutes of subtle twitching to get a fish to commit. Likewise, a bass on a bed may circle a drop-shot rig for five minutes before finally getting ticked off enough to go in for the kill.

Most of the time, targeting bedded smallmouths is a sight-fishing game played in clear water—or at least clear enough to make out the bed. Considering that a bedded fish is going to eat out of aggression and not hunger, always choose a soft plastic that you can see, even if that color matches no natural forage whatsoever. In less than crystal-clear conditions, your only method of detecting a take from a hefty bedded smallmouth might be seeing your lure disappear for a split second as the fish sucks it in and quickly spits it back out. If you’re using green pumpkin or black or brown, the bait may blend with the bottom so much that you never even realize the fish has taken a shot. Most of the time, you can count on being able to see a white lure in water with minimal clarity, but it never hurts to carry your favorite drop-shot plastics in chartreuse or hot pink too.

ダウンショットリグは、長い間、ワームをその場で揺らし続けることができるので、プリスポーンとスポーンの両方のスモールマウスへの重要な要素となっています。これは、低い水温の時には非常に重要です。なぜなら、シェイクから魚を釣り上げるまでに3分もかかることがあるからです。同様に、ネストのバスを充分にイラつかせるまでに5分間もダウンショットリグの回りをうろつかせなければならないかもしれません。

ほとんどの場合、ネストのバスを狙うのは、クリアウォーターの試合でのサイトフィッシングか、少なくとも、ネストの魚を理解するための釣りの時です。ネストの魚は食性ではなく縄張り意識で食べてくることを考えれば、そこに生息しているベイトにマッチしたカラーでなくてもいいので、自分が水中で見やすい色のワームを選んでください。超クリアな水でなくても、ネストのスモールからのバイトをよく見ていれば、バスがルアーを吸いこんですぐに吐き出すまでの一瞬を見ることができるかもしれません。グリーンパンプキンやブラックやブラウンを使用している場合は、ルアーがボトムの色に溶け込んでしまい、バスがルアーを食ったことすら理解することができないかもしれません。ほとんどの場合、最低限の視界があれば白いルアーであれば水中ではっきりと見ることができますが、好きなダウンショットのワームをチャートやホットピンクに変えても決して困ることはありません。


 

いかがでしたか。

早春のバスは腹がパンパンでコンディションのいいものもいれば、お腹やヒレに泥のかたまり?寄生虫?のようなものを付けているものがいますよね。

早春というのは、ほかの時期と違って個体による「心理状態の差」が激しいと思います。肉体的な差は夏の方が大きいと思うのです(ガリガリのバスも腹パンのバスもどちらも食い気は多いみたいな)が、早春は肉体的な差は少ないのですが、やる気(食い気なのかスポーニングなのかは分かりませんが)の差が激しい、みたいな。

この3つの鍵は、そのそれぞれの心理状態のどれかにマッチする作戦だと思います。

これを使い分けて、なんとか1本釣って、その魚から今の心理状態を見極めることができれば、2本目以降のバスが比較的イージーに釣れる、そんな感じなのではないでしょうか。

幸いにも(?)野尻湖の解禁をしっかり待って釣りをすれば、お腹に泥をつけたスモールを釣ることはほとんどないと思いますので、チューブのズル引き、ジャークベイト、これらは最高のコンディションのバスを連れてきてくれると思います!

 

ネストについてですが、私は今は個人的には狙って釣ることはありませんが、昔はよく釣りました。この記事にもある通り、ネストの魚から学べることもたくさんあり、いい研究材料、スキルアップにつながることは間違いありません。

また、せっかく野尻湖に遠征に来て、なかなか釣れずに時間が過ぎてしまい、このままだとボウズ…でも、ネストを見つけてしまった…こんな状況でネストに投げるなとも言えませんし、せっかく来たのですから1本くらいスモールが釣りたいという気持ちは痛いほどわかります。

そういう意味では、ネストのバスを釣るのもいいかと思います。ただ、釣り上げたらなるべく早く、できる範囲でいいと思いますので、釣ったネストに向けて返してあげていただければ、バスはちゃんと元通りになります。

どこかのタイミングで、「ネストの釣りはもう卒業」と決めればそれでいいのではないかと思います。

 

さて、今年の春はどんな春になるのでしょうか。

平野部ではもうすっかり春だとしても、野尻湖や木崎湖や桧原湖はまだキンキンな状態です。

防寒ウェアをしっかり準備して、早春のスモールに挑戦しましょう。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!