レンタルボートでもマイ魚探を取り付ける
こんにちは!店長の小山です!
本日は私、小山が使用していますポータブル魚探についてお話しいたします。
自分のフィッシングスタイルと弱点
バス釣りのスタイルには誰にもそれぞれあると思います。
私の場合は、普段は週1回くらいオカッパリ、月に1回から2回、野尻湖か木崎湖のどちらかにレンタルボートで出るというのが基本のフィッシングスタイルです。
このスタイルで十数年間ほど過ごしてきて、分かったことがあります。それは、自分のボートの操船スキルが非常に悪いということ。
他の湖にはあまり浮いたことはないのですが、野尻湖は多分、風が強い方の湖のような気がします。そのためか、ボートを狙った場所にステイさせたり思い通りのラインで流すのが難しいような気がします。それにしても、自分の操船は下手だなあと思います(笑)
それが釣りにどう影響するかというと、私個人の考えでは、地形の把握がままならない感じがするんです。釣りに集中しすぎてしまい、いつの間にかボートがずれている気がして、魚探に映る水深がどこのものだったか、あやふやになってしまう気がするんですよね…。そうすると、湖の地形全体がいつまでたってもちゃんと頭の中に入ってこないという悩みを持っていました。
マイ魚探を導入
GPS魚探付きのレンタルボートもあるのですが、自分だけのマーカーは打てませんし、レンタルボート代もお高くなってしまう…。そこで、マイ魚探を購入することにしました。GPSつき魚探ですので安くはないのですが、ハイグレードなレンタルボートに格上げして釣り続けるつもりになったら、レンタル数回分で元が取れ、さらに自分だけのマップが出来上がるという判断です。
結論から申しますと、この判断は我ながら良かったと思います!
自分の弱点だったボートポジションや操船の問題から地形変化の把握まで一気に解決してしまいました。ここ数年での魚探の性能向上のおかげですね。
ポータブルマイ魚探のしくみ
私が買った魚探はロランスのエリート7HDIとポイント-1というヘディングセンサーの組み合わせ。
これをボートに取り付けず持ち運びができるようにしたのがこちら
魚探に保護カバー(ノートPC用のスポンジみたいなケースです)をかぶせてますので外してみます。
こんな感じで、ホームセンターで道具箱?みたいなのを買って、そこにRAMマウントを適当に取り付けて、魚探を付けています。
魚探を起こすとヘディングセンサーが現れます。
ヘディングセンサーはマジックテープでくっつけてあるだけですので、ボートのどの位置にこれをおいてもしっかり船首の向きを合わせられます。(仕事の適当さは目をつむってくださいませ(笑))
こんな風に向きを変えられます。
ケースを開けるとこんな感じ。中に振動子(しんどうし=魚探の音波を発する装置)とバッテリーが入っています。バッテリーは一応、防水のためケースごと入っています。ちなみにシーキングの12Vの12AHバッテリー(7000円くらい)で画面を一番明るくして9時間くらい使えます。
自分で配線を作る必要がありますが、簡単なもんです。せっかくフル充電してもポイント-1から放電し続けてしまうのを防ぐため、電源コネクターを付けてあります。普段は外しておき、使うときだけ繋げば電池の節約になります。また、ワニ口クリップなど細かい配電パーツと取付工具が必要です。
ケースのフタに1ヶ所、配線用の穴と、ケースの底付近に排水用の穴を1ヶ所開けます。
レンタルボートへの取り付けにはロランス純正の吸盤を使っています。いつもは40馬力船がメインですが、250馬力のエンジン船のトランサムに1日付けていても落ちたことはありません。ただし、アルミボートやペンキで自家塗装されたFRP船は落ちやすいです。そんな時はハンドクリームを吸盤全体に薄く塗って貼り付ければ落ちづらくなりますね。
船に乗っている間は外した保護カバーを中に入れておきます。
ボート上で転倒しないように底にマジックテープを付けてありますが、あまり効果はありませんでした。エンジン走行するとかなり転んでしまいます。重心が思いのほか高いためバッテリーの重さだけでは不十分だったようです。
エンジン移動の際は運転席付近に置いて足で押さえておくか、フロントに置いてエンジン走行する場合は魚探をたたんで重心を低くしておいて、なおかつ何かで固定しておかないと荒れた湖面では跳ねてしまって落水の危険がありますのでお気を付け下さい。
琵琶湖のレンタルボート・フロントラインさんのブログにも載せられてしまいましたので、今回、ご紹介に至ったわけです(笑)
私の場合、ボート上では移動の時はコンソール内に置いて、釣りをするときはエレキのそばに置いて使います。配線は17フィートのボートでもフロントデッキまで充分届きますが、慣れないとロッドなどに干渉してしまって邪魔に思うかもしれません。あと、フロントデッキがかなり狭くなってしまうのが最大のデメリットですが、どちらも慣れればどうってことありません。
このように吸盤で取り付け、万が一外れた時にダメージが最小限になるように紐で結んでおきます。
マイ魚探のメリットとデメリット
こうして私は、マイ魚探で野尻湖や木崎湖、琵琶湖など地形変化を探って楽しめるようになりましたが、このほかにもメリットと、デメリットがあります。
まずメリット、先にも挙げたことに重複することも含めますが、
- 自分だけの地図が作れる(ロランスだとエリート7HDI以上の機種であればマップ作成が可能)。
- 記憶じゃなくて見た目での地形変化がわかる。
- 自分の居場所がわかり、ボートポジションの正確さが上がる。
- 見つけた沈みものに印が打てて、次からはそこに正確に行ける。
- どのフィールドにも持って行ける。
- 釣りの効率が上がるのと、攻めの質が上がる。
- 釣れなくても理由がハッキリ分析できるので次に活きる。
こんなところがあります。釣りの効率というのは、たとえば水深3メートルラインだけを流したい場合などに、今まではいつの間にか水深が変わっていたことがありましたが、このおかげで狙った水深通りにボートを進めることができます。
攻めの質というのは、たとえばベイトフィッシュが映った時に印を打っていったりすると、ベイトフィッシュがどういう場所に映るか、何メートルラインに映るのかが分かりやすくなり、どんなルアーが効果的か、決めやすくなったりすることがあります。そんなところでしょうか。
次にデメリットですが、
- お金がかかる(魚探とポイント-1で当時で20万円くらいかかってしまった)。でもそれまでの数年間のレンタルボート代と釣果を取り戻せるほどの成果があったと思っています。
- 魚探の性能がすぐ上がって発売されるので悔しい。
- 持ち運ぶ荷物が増える。
- デッキ上の配線が邪魔。
- 始めに魚探掛けだけをする時間が必要。
というところが挙げられます。デメリットはまあ、無理矢理あげた感じですが…実際はかかるお金以上にデメリットを感じたことはありません。
もし将来的に、マイボートを手に入れる余裕も保管場所もない、けど精度の高い釣りがしたい、と思われるようでしたら、このポータブル魚探のしくみはいいのではないかと思います。
私の意見ですが、自分で調べたフィールドの中から攻めるエリアを決め、魚を釣るというのは、自分の中にこれまでにない楽しさが加わりました。そういう釣りをしたいけど、迷っている方がいらっしゃるようでしたら、良くも悪くも、これが参考になれば幸いです。
それでは、また。
毎度ありがとうございます!