プロの夏のバス釣り戦略

2018年6月22日

プロの夏のバス釣り戦略

Photo by gameandfishmag.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Summer Bass Tactics From The Pros”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:gameandfishmag.com”Summer Bass Tactics From The Pros”by Peter Robbins | June 12th, 2018(海外サイトです)

 

真夏のバスフィッシング・・・。過酷な季節には間違いありませんが、この真夏というタイミングを最も得意とする釣り人の方は割と多いのではないかと思います。

春や秋と比べて、厳しい季節になればなるほど、魚の居場所が掴みやすくなるというのが、そういう方々の釣果につなげているのだと思います。私もその理由で、真夏の晴れた真っ昼間という時間帯は嫌いではありません。

実際、夏の釣れるスポットは、ひとつ覚えてしまえば毎年同じところでよく釣れることが多く、絞り込みやすいのではないかと思います。

それに加えて、ネットでも「フィールド名・夏」で検索すればだいたいどこのフィールドの情報でも入手できますから、ポイントを絞り込みやすいというのは大きなメリットです。

しかし、特にメジャーフィールドになればなるほど、そのフィールドへ出かけた時などは、同じエリアに人が集まりやすいというデメリットもあります。オカッパリでは先行者がいたり、ボートでは船団になってしまうことが多いんですよね…。

私も含め、多くの釣り人の弱点となってしまうのが、「過去の実績にとらわれ過ぎること」と「情報に流されやすいこと」なんですよね…。自分のことを分析した時、残念ながら、これは当てはまっています。

では、そんな時、プロのアングラーさんはどのように考えているのでしょうか。

この記事は、アメリカのルアーフィッシング専門メディア「GAME & FISH」のもので、アメリカのバスプロ3人への取材を記事にしたものが共有されています。

アメリカのトッププロは、他のアングラーとバッティングしやすい夏のバス釣り戦略をどうしているのでしょうか。

ぜひ読んでみて下さい。

 

夏のバスの動き

In the hottest part of the summer, many bass anglers fishing major impoundments turn their backs to the bank, looking offshore for the biggest schools of fish.

There’s no doubt that can be productive, but veteran Missouri pro Randy Blaukat said it’s not the exclusive domain of quality fish.

“Most people have this preconception that summertime only means deep fish,” he said. “It’s true, there’s often a big population out there, but I’ve never been to a lake anywhere in the country where there’s no shallow bite going on.”

He’ll look for summertime bass in two places on man-made reservoirs.

The first is in the lower to middle section of the lake, where bass key in on bedding bluegills. When the water temperature gets over 75 degrees, he’ll look in the clearest sections he can find and cover water with a big walking bait like a Megabass Dog-X-Diamante.

If downlake doesn’t produce, he looks for current. “I’ll run to the headwaters, either of the main river or the upper reaches of the major creeks arms,” he explained.

Unlike the clear-water bass that may be roaming or actively hunting, Blaukat says that these fish are related more tightly to cover. He’ll look for stained, shallow cover — lay down logs, stumps, and other ambush points — and attack them with a hard-deflecting square bill crankbait, or flip a bulky jig at the meat of the target. There’s nothing finesse-oriented about it — the dirty water allows for fishing’s version of hand-to-hand combat.

“Don’t feel like you have to be locked into any one pattern at any given time,” he said.

夏の一番暑い時期、メジャーなフィールドでは多くのバスアングラーたちがバンクに背を向け、沖の大きな魚の群れを探しています。

それが有効であることは間違いないが、ミズーリ州のベテランバスプロ、ランディ・ブロウカット氏は、そこだけがハイクオリティフィッシュの居場所ではないと言います。

「多くの人は、夏はディープの釣りを意味するという先入観を持っています。 それは真実ですし、多くの魚がそこにいることはあるのですが、全国のどの湖へ行っても、シャローでバイトが起こらないということを見たことがありません。」

彼はマンメイドリザーバーでは、2つの場所で夏のバスを探します。

まずは、ブルーギルのネストに付くバスがキーとなる、湖の中流から下流です。水温が約24℃以上になると、彼は水がクリアなところを除いてMegabass Dog-Xディアマンテのような大き目のペンシルベイトでエリアを広く探していきます。

下流部で釣れなければ、彼は流れを探します。 「私はメインリバーやクリークの最上流部のいずれかのヘッドウォーター(源流)に向かいます。」

回遊したり、活発にフィーディングするであろうクリアウォーターのバスとは異なり、これらの魚はよりカバーに密着しているとブロウカットは言います。彼はステインウォーターであればレイダウンツリー、スタンプなど待ち伏せ地点になりそうなシャローカバーを探し、障害物回避性能の高いスクエアビルクランクでアタックするか、またはバルキーなジグをターゲットの要所要所にフリッピングで入れていきます。そういったところではフィネスな釣りは適しません。マッディーウォーターでは、もっと接近戦の釣りを可能にします。

「どんな時であろうと、ひとつのパターンに縛られないようにしてください。」彼は言います。

 

ハイテク魚探の時代

FLW Tour angler Clark Reehm said that the old days of keeping paper notes about your fishing observations are over. They’ve been replaced by technology that does a much better job.

He has three Lowrance Carbon 12 units, and while they’re great for navigation and finding fish, Reehm uses them as notebooks as well. “Paper notes get wet, and this is so much better than just marking a way point.”

“They have a ‘note’ feature, just like your smart phone,” he said. “When I fished the Forrest Wood Cup at Lake Ouachita, I sunk over 200 brush piles. There was no way I could remember them all, but I could add notes about each one. It could be where to set up the boat, casting angles, even who told me about the spot.”

One example of a simple note he uses would be “BP20TOP12,” which means a brush pile that sits in 20 feet of water but tops out in 12, which tells him what sort of crankbait will tick the top of it or how far to count down his swimbait before he starts retrieving.

FLWツアーのプロアングラー、クラーク・リーム氏は、あなたの釣りの記録を紙のメモで保存する古い時代は終わったと言いました。それははるかに良い仕事をする技術に取って代わりました。

彼は3つのロランス・カーボン12魚探を持っており、ナビゲーションや魚を探すのに最適ですが、リームはそれらをノートブックとしても使用しています。 「紙のメモは濡れてしまいますし、ウェイポイントをマークできるのでこちらの方がはるかに優れているのです。」

「これにはスマートフォンと同じような、「ノート」機能を備えています。 私はウォシタレイクでフォレストウッドカップを釣ったとき、200以上の沈んだブラッシュパイルを見つけました。私にはそれらをすべて覚えることはできませんが、それぞれを魚探にメモとともに追加することができました。これで誰かに聞かなくても、ボートポジションやキャスティング角度までわかります。」

彼が使うシンプルなメモ書きの一例として、 「BP20TOP12」というものがあります。これはボートポジションは水深20フィートで、ブラッシュパイルのトップが水深12フィートにあることを意味し、どんなクランクベイトならそのトップをかすめて通せるか、スイムベイトならどれくらいカウントダウンすればいいかがわかるようになっています。

 

ダウンショットリグはアツい

Arizona Elite Series pro Josh Bertrand, a three-time Bassmaster Classic qualifier, employs the drop-shot skills that he’s honed on the clear waters of the West, but instead of the skinny worms that tend to get the most play near home, he employs a trio of bait shapes to get the job done.

“The number one thing is the forage,” he said. “There are goby lakes, perch lakes and other lakes that have baitfish like alewives. You need to figure out which one you’re fishing and then try to match the forage.”

On both baitfish and perch lakes, he relies on the Gulp Minnow, a 3-inch fork-tailed finesse lure in more natural “shad” colors on the former types of waters, and green hues when there are perch around. On goby lakes, his number one choice is the 3-inch Gulp Leech, a stubby piece of plastic that resembles its namesake creature. He prefers it in black, which is highly visible “from a long way away.”

It’s not just the bait itself that makes the difference, though. With a goby imitator it’s imperative to keep the lure as close to the bottom as possible for as long as possible. Since perch often hang out atop short stalks of grass, he’ll employ a longer leader and shake his bait more aggressively.

3回のバスマスタークラシック決勝進出を果たしたことがあるアリゾナ州のエリートプロ、ジョシュ・バートランドは、アメリカ西部のクリアウォーターフィールドで磨いたダウンショットテクニックの使い手ですが、ホームレイクで釣る時は細身のワーム以外に3つのタイプのワームを使う傾向があります。

「最も重要なのはエサです。」と彼は言います。 「そこがゴビーの多い湖なのか、パーチの多い湖なのか、淡水ニシンのような他のベイトフィッシュが多い湖なのかによります。そこでバスは何を食べているのかを把握してから、それに合ったもので釣りをする必要があります。」

ベイトフィッシュかパーチの多い湖の両方で、彼はガルプミノーに頼っています。3インチのスプリットテールを持つフィネスルアーで、ベイトフィッシュ系の湖ではより自然な「シャッドカラー」を、パーチのいる周りではグリーン系カラーを使用します。ゴビーレイクでの彼のナンバーワンの選択肢は、3インチのガルプリーチで、そのすんぐりしたワームはまさにゴビーという名の生き物とよく似ています。彼はそれの黒を好んでおり、遠く離れたところからでもよく見えます。

しかし、違いを生み出すのはワームそのものだけではありません。ゴビーを模したものであれば、可能な限り長い間、ワームをできるだけボトムに近づけることが不可欠です。パーチはよく水草のすぐ上あたりにサスペンドしているので、より長いリーダーを使い、積極的にワームをシェイクしていきます。

プロの夏のバス釣り戦略


 

いかがでしたか。

人と違ったことをするというのはなかなか勇気のいるもので、よほど自信がないと、釣れるポイントを外して釣りをするというのはできません。

ネットやSNSなどで得た「ここで釣れてる」という情報だけにとらわれず、魚の探し方そのものを良く学んでいくことで、それが自信になり、どんなフィールドでも他人に惑わされずに自分の魚を見つけることができるいいアングラーになることができるんですね。

クラーク・リーム氏のアドバイスによれば、ロランスの高級魚探を買えばもうメモ用紙なんていらないよということですが、これだけはちょっとすぐに実行できることじゃありません。そんなお金はなかなか自由に使えませんからね…。でも裏を返せば、メモ用紙しかなくとも、ちゃんといろいろと書き込んでいくことで、高級魚探と同等の効果があるということです。

釣り日記というのは、釣りの腕前が必ず上達するひとつのツールだと思います。

腕前が上がるとともに、良かった記録をあとで見直してニヤニヤするためのツールでもありますが(笑)、できることをやって、覚えることを覚えて、すべて自分にフィードバックしていきたいものですね。

私もいろんな人とエリアがバッティングしたとしても平気でいられるよう、自分の魚探しを頑張りたいと思います。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!