スモールマウスバスにダウンショット:いつ、どこで、どのように

スモールマウスバスにダウンショット:いつ、どこで、どのように

Photo by shopkarls.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Drop Shot Smallmouth Tips: Where, When & How”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:shopkarls.com”Drop Shot Smallmouth Tips: Where, When & How”(海外サイトです)

 

日本の村上晴彦さんが考案し、1990年代に爆発的なヒットを飛ばしたのが常吉リグ。このリグは海を越え、2000年代になるとアメリカのトーナメントシーンにも「釣れるリグ」として爆発的に広まっていきました。

これは個人的な推測にすぎないのですが、アメリカではバスフィッシングはアメリカの文化で、バスフィッシング後進国の日本人が考案したもので「トゥネキティリグ」などという日本語的な響きのするリグなど、当時は目もくれていなかったのではないでしょうか。

それが釣れると分かった人が、いつしか「ドロップショットリグ」という英語的なリグで紹介したことでアメリカ全土に素早く広まっていったのではないかと思います。

その後、日本人トーナメンターさんのアメリカでの活躍のおかげもあってか、日本独自に発展したバスフィッシングもアメリカで認められるようになり、今では同じ村上さんが考案した日本発祥のネコリグは、アメリカでもそのまま「NEKO RIG(発音はニコリグ)」として使われていますし、日本のメーカーが発売しているルアーも昔はアメリカで販売する時は英語版の製品名に変えていましたが、今では逆に日本名で発売されることも多くなりました。(ゲーリーヤマモト・ザコ、レアリス・オニマス、デュエル・ニンジャグライダーなど)

そんなわけでこのダウンショットリグは、かなり早い時期に日本から海を渡って行き、早い段階でアメリカ人も認めた、偉大なリグだと思います。

 

このダウンショットリグ、アメリカでは特にディープレンジでの釣りやスモールマウスバスに有効なリグとして使われているのですが、この記事はアメリカのタックルショップ「KARL’s BOAT&TACKLE」のブログ記事で、ダウンショットリグは「いつ、どこで、どのように」使うべきかが書かれています。

日本発祥であり、日本でも当然のように使われているリグですので、今更このテクニックを逆輸入して紹介するというのもおかしな話かもしれませんが、初心者の方にはぜひ読んでいただきたいですし、ベテランの方にも、海を越えたダウンショットリグを、アメリカではどのように使われているのかという意味で読んでみても面白いのではないでしょうか。

確認の意味でも、ぜひ一度、読んでみてください。

 

スモールマウスバス用ダウンショットの「いつ」

All year long. Really, the drop shot is one of the most effective presentations no matter when you’re fishing for smallmouth. It’s deadly in cold water, dynamite mid-summer when the fish are roaming deep structure, and it’s also a killer bed fishing presentation. The only time a drop shot may not be ideal is in a river system when the water is really dirty, or around thick vegetation.

一年中です。 ダウンショットは本当に、スモールマウスを釣るときに最も効果的なプレゼンテーションの1つです。 低水温期、真夏の高水温期、魚がディープの地形変化を回遊している時、そしてネストを狙う時もまた、効果的なプレゼンテーションになります。 ダウンショットが理想的ではない数少ないシチュエーションとしては、川で水が本当に濁っている場合や分厚いベジテーション周りを釣る時です。

 

スモールマウス用ダウンショットの「どこで」

Although you can use a drop shot effectively in shallow water (think bed fishing), the bread and butter for throwing a drop shot is on deep structure like humps, points, road beds, break lines, and over manmade cover like cribs or brush piles. If there is rocks or wood on any of these structures, even better. Look for baitfish on your electronics as well, because finding out what depth the bait is at will typically help you narrow a depth that the smallmouth are at.

シャローエリアでも効果的にダウンショットを使用することができますが(ネストの釣りも含む)、ダウンショットを投げるのに相性のいい場所は、ハンプ、岬、ロードベッド(道路跡)、ブレイクラインのようなディープの地形変化、また漁礁やオダのようなマンメイドカバーです 。 これらの地形変化に岩やウッドカバーが絡んでいる場合はさらに良いです。 魚探を使ってベイトフィッシュも探してください。なぜなら、ベイトのレンジを知ることは通常、スモールマウスのいるレンジを絞るのにも役立つためです。

 

スモールマウス用ダウンショットの「どのように」

The drop shot is one of the most versatile presentations there is, and as long as it’s in the water you’re effectively fishing. If you’re covering water, make long casts and drag or hop it back to the boat. It’s also deadly when fished with a vertical presentation, like over the top of brush, isolated boulders, or for suspended bass. Adjust your leader length for the conditions. When casting/dragging, opt for a longer leader of up to two feet. When fishing vertical, shorten your leader down to eight or ten inches. Experiment with different shakes, hops, and drags and let the fish tell you what they want.

ダウンショットは、最も多彩なプレゼンテーションの1つです。それが水中にある限り、効果的に釣りをしています。 広いエリアをカバーしたい場合は、ロングキャストをし、ボートまでズル引いたりスイミングさせてください。 また、オダの上、単独の大岩の上、またはサスペンドしたバスなどには、バーチカルプレゼンテーションで釣るのも効果的です。 条件によってリーダーの長さを調整します。 キャストしてズル引きするときは、最大60センチのロングリーダーを使います。 バーチカルに釣りをするときは、リーダーを20センチから25センチと短くします。 シェイク、ホップ、ズル引きなど様々なことを試し、あなたに何を求めているか魚に聞いてみてください。


 

いかがでしたか。

思った通りの使い方で合ってましたでしょうか。

ちょっと目新しいこととしては、バーチカルな使い方を勧めているところでしょうか。

これは近年の魚探の発達によって最近特に注目されている釣り方のひとつで、魚探に映る範囲内(ボートの真下)で、魚探の画面を見ながら映っている魚を釣るというバーチカルシューティングの釣りですよね。

シャローではボートとの距離が近すぎて魚が警戒してしまいますが、ある程度の深さがあれば魚の警戒心もそれほど強くなく、ディープレンジを平気で住みかにするスモールマウスという魚に向いている釣り方なのだと思います。

野尻湖、桧原湖ではプロの方が最近その手のテクニックを紹介しているのがブログなどに書かれているので、ご存知の方も多いのではないかと思いますし、私もぜひマスターしてみたいテクニックです。

 

考案したご本人の村上さんはバス釣りではほとんどボートフィッシングをしませんが、このリグが海を渡ってボートフィッシングがメインのアメリカに行くと、このような使い方になって解説されているあたり、面白いものですね。

ちなみにブレイクラインがダウンショットに向いている場所だと書かれていましたが、ブレイクのことをオカッパリがメインである日本人が言うと「カケアガリ」で、ボートフィッシングがメインのアメリカ人が言うと「ドロップオフ(カケサガリ)」となり、同じポイントを指す言葉でも文化の違いで呼び方に違いが出ていて、面白いものですね。

また、ここに解説されていた使い方がすべてというわけではなく、それこそ地域や使う人が変われば使い方も無限のバリエーションになると思いますので、いろいろ考えたりいじくったりしてみて、自分の必勝ダウンショットセッティングを編み出してみるのが良いのではないでしょうか。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!