水の透明度(クリア・マッディ)とバス釣り

水の透明度(クリア・マッディ)とバス釣り
Photo by bass fishing-gurus.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Water Clarity”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassfishing-gurus.com ”Water Clarity”

バス釣りをするときに、そのフィールドの透明度について皆さんはどれくらい気にされますでしょうか。

日光を嫌うと言われているバスにとって、水の透明度はバスが自分自身の居場所を決める要素のひとつになると思います。

例えば、クリアウォーターにいるバスは、濁っている場所に比べて日光の届かない深場の方までいる可能性があるといった具合です。

もちろんすべてのフィールドや状況にそれが当てはまるということではなく、あくまで要素のひとつというところなのですが、そういう要素がひとつでもある以上、フィールドを分析する時に濁りのあるなしを無関係に考えるわけにはいきません。

では、濁りのないフィールドと濁りのあるフィールドでバスを探す時、またバスを釣りたいとき、どんなことを考えればいいのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシングを中心としたルアーフィッシングメディア「bass fishing gurus」の記事で、FLWのツアープロであるウェイン・ハウザー氏が濁りのないフィールドと濁りのあるフィールドのそれぞれの釣り方や注意点を共有してくれています。

特に初めて釣りをするフィールドで戸惑う原因にもなるのが濁りという要素でもあると思いますので、プロの考える対策を知り、活かしたいところですよね。

それでは読んでいきましょう。

バスがいる水深の目安

引用文(タップすると開きます)

1) Water clarity 6 inches or less, bass will be less than 6 feet deep.

2) Water clarity 6 inches to 1 foot, bass will be less than 10 feet deep.

3) Water clarity 1 foot to 2 foot, bass will be less than 15 feet deep.

4) Water clarity 2 foot to 6 foot, bass will be less than 35 feet deep.

5) Water clarity 6 foot or more, bass will be less than 55 feet deep.

Water clarity is crucial in determining bass location for one main reason. The more stained the water, the less a bass uses its eyesight as the primary way it locates and catches prey.

A bass has 2 main ways it finds prey, its eyesight and its lateral line. A bass has sharp eyesight and can see well both below and above the water.

  • In water with clarity of greater than 2 feet a bass primarily uses its sight to find prey. They see a shad, bluegill, or crawfish and then go eat it.
  • In water clarity of less than 2 feet bass primarily use their lateral line to locate prey. They feel vibrations in the water from the nerve endings on their side, and then use triangulation to hone in on the source. Sight is only used at the last second before the bass strikes, if at all.

Let’s look at this example. It’s summertime on your favorite lake and the water clarity has been 1-2 feet. You have been catching bass on a ledge in 12 feet of water. You pull up to the ramp and notice the water clarity has drastically changed. It’s now less than 6 inches.

The bass will still be in the same general area you were catching them in previously, but they will be know where near as deep. You should start fishing at the 6 foot level and move shallower from there, even though last week you were loading the boat at the 12 foot level. This is true summer, winter, spring, or fall.

1)透明度15センチ以下の場合、バスのレンジは1.8メートル未満になります。

2)透明度15センチから30センチまでの場合、バスのレンジは3メートル未満になります。

3)透明度30センチから60センチで、バスのレンジは4.5メートル未満になります。

4)水の透明度60センチから1.8メートルで、バスのレンジは10.5メートル未満になります。

5)透明度1.8メートル以上になると、バスのレンジは16.5メートル未満になります。

水の透明度は、バスの居場所を決める主な理由の1つとして重要です。水が濁ってくるほど、バスが獲物を見つける際に視力を主な方法としては使用しにくくなります。

バスが獲物を見つけるには、主に視力と側線という2つの方法があります。バスの視力は鋭く、水面下と水面から上の両方をよく見ることができます。

  • 透明度60センチ以上の水中では、バスは主に視力を使って獲物を見つけます。シャッド、ブルーギル、ザリガニを見つけてから食べに行きます。
  • 透明度60センチ未満の水中では、主に側線を使って獲物を探します。彼らは、自分の身体の横にある末端神経から水の振動を感じ、次に三角測量を使用して振動の発信源に焦点を合わせます。そのときの視力は、バスが獲物に食いつく直前の最後の1秒間にのみ使用されます。

例えばこんな風に考えてください。

よく行く湖で、水の透明度は30〜60センチです。あなたは水深3.6メートルの棚で多くのバスを釣りました。別の日、ボートを出そうとしたら、水の透明度が大幅に変化していることに気付きます。現在は透明度15センチ未満です。

バスは、この前あなたが釣ったのと同じエリアにまだいると思いますが、覚えておいてほしいのは、ディープ側から近付くということです。こないだは水深3.6メートルでよく釣れたとしても、水深1.8メートルのあたりから釣りを始め、そこからシャロー側へ移動していく必要があります。これは春夏秋冬を問いません。

水の透明度の判断の仕方

引用文(タップすると開きます)

In order to determine the water clarity, there is a very simple procedure you can follow. Tie on a brightly colored lure and reel it to the very end of your rod tip. Then submerge the tip of your rod into the water until the lure is no longer visible. Mark the rod at the point where it entered the water when the lure disappeared. The distance between the rod tip and the point the rod entered the water is the water clarity depth.

In relatively clear water, visibility more than 2 feet, bass feed primarily by sight. You want to use lures that closely resemble a bass’s forage for the particular body of water you are fishing. You also want to work your lures faster and more erratically, not giving the bass a good look at your bait. Bass will come from a great distance in clear water to strike a bait, but will not bite if the lure is not the same size, shape, and color as their forage.

水の透明度を判断するのに使える非常に簡単なやり方があります。視認性の高いルアーを結び、ロッドティップの先端まで巻き上げます。次に、ルアーが見えなくなるまでロッドティップを水に浸していきます。そしてルアーが見えなくなったときにロッドが水に入っている部分にマークを付けます。ロッドティップからロッドが水に入った部分に付けたマーク間の距離が、水の透明度です。

比較的クリアウォーターの60センチ以上の視界のある水中では、バスは主に目でフィーディングをします。この場合、あなたが釣りをするフィールドでバスが食べているものによく似たルアーを使用するのが望ましいです。また、ルアーはより速く、より不規則にアクションさせ、バスにルアーだと見破られないようにします。バスはクリアウォーターででは遠く離れた場所からルアーを襲いますが、ルアーが餌と同じサイズ、形、色でない場合はバイトしません。

クリアウォーターで有効となるルアー

引用文(タップすると開きます)
  • walking type topwater
  • translucent skirted spinnerbait with small blades
  • finesse jigs
  • senkos
  • straight tail worms
  • swimbaits
  • jerkbaits

All these baits closely resemble shad, bream, or crawfish, a bass’s primary forage in most bodies of water.

There are a few guidelines you need to follow when fishing clear water.

  • In clearer water you want to position your boat further away from structure/cover. Bass are more easily spooked and will dart away at the first sign of alarm.
  • You generally don’t want to make repeated casts to an area. A bass will either bite right away or be alarmed and become uncatchable for a while.
  • It’s better to rotate through productive areas repeatedly throughout the day, not stay in one area for an extended period of time.

Wind is a huge factor in clear water. Wind masks boat noise and will generally position the fish shallower on cover/structure. Windy areas and areas with current will hold more aggressive bass in clear water conditions.

In stained/muddy water, visibility less than 2 feet, bass primarily feed by using their lateral line. Under these conditions you want to use lures that move a bunch of water when they are retrieved. Slower steadier retrieves get the nod here. Bass will not travel a great distance to strike a bait and will be positioned tighter on cover/structure.

Baits should be dark or very brightly colored.

  • ドッグウォーク系トップウォーター
  • 小さなブレードに半透明のスカートのスピナーベイト
  • スモラバ
  • ヤマセンコー
  • ストレートテールワーム
  • スイムベイト
  • ジャークベイト

これらのルアーはすべて、ほとんどのフィールドでバスのメインベイトとなっているベイトフィッシュやリガニによく似ています。

クリアウォーターで釣りをするときのガイドラインがいくつかあります。

  • クリアウォーターでは、ボートをカバーやストラクチャーから距離を置いてポジショニングします。バスは非常に怯えやすく、警戒すべきサインを感じるとすぐに消えてしまいます。
  • 一般に、そのエリアに繰り返しキャストすることは望ましくありません。バスはすぐにバイトするか、警戒されてしばらく釣れないかのどちらかです。
  • 1つのエリアに長時間滞在するのではなく、1日を通して釣れそうなエリアを繰り返しローテーションすることをお勧めします。

クリアウォーターでは、風が大きな要因です。風はボートの騒音を掻き消し、バスをシャローのカバーやストラクチャーに寄せます。風の強いエリアや流れのあるエリアは、クリアウォーターの条件下ではよりアグレッシブなバスがいる傾向があります。

視界60センチ未満のステイン/マッディ―ウォーターでは、バスは主に側線を使ってフィーディングします。この条件下では、ルアーは多くの水を動かすルアーを使用します。スローステディリトリーブがここでは望ましいです。バスはカバーやストラクチャーによりタイトに付いており、ルアーを襲うために長い距離を追ってくることはありません。

ルアーは暗いか、逆に非常に明るい色がいいでしょう。

ステイン/マッディーウオーターで有効なルアー

引用文(タップすると開きます)
  • big bladed spinnerbait with bright skirt
  • wide wobbling shallow crankbait
  • big jig & trailer
  • large plastic creature bait

These baits all move a lot of water when retrieved, which helps a bass to find them in stained/muddy water conditions.

There are also some general guidelines you should follow when fishing stained/muddy water.

  • In stained/muddy water you want to position your boat closer to the cover/structure you are fishing. Bass are not very spooky under these water conditions, allowing you to move in relatively close to the cover/structure you are fishing.
  • Bass become much more cover oriented in stained/muddy water and will not chase a bait a great distance.
  • You want to make repeated casts to an area, covering it thoroughly from all angles before moving on. Wind and current can help position the fish on cover/structure in stained/muddy water, but are not nearly as important factors as in clear water.

So remember, next time you go to the lake, put your rod tip in the water and see how deep your lure disappears. Then use that information as a basis for how deep you should begin your search for bass.

  • 大きなブレードで派手なカラーのスカートのスピナーベイト
  • ワイドウォブリングのシャロークランクベイト
  • ビッグラバージグ&トレーラー
  • 大きなクリーチャーワーム

これらのルアーはすべて、リトリーブしたときに多くの水を動かします。これにより、バスがステイン/マッディーウォーターの条件でもルアーを見つけやすくなります。

また、ステインウォーター、マッディーウォーターで釣りをするときのガイドラインもあります。

  • ステイン/マッディウォーターでは、釣りをするカバー/ストラクチャーの近くにボートをポジショニングします。バスはこの条件下ではあまり警戒心が強くなく、釣りをしたいカバー/ストラクチャーに比較的近づいて移動できます。
  • バスはステインウォーターやマッディウォーターでカバー指向になり、ルアーを遠くまで追いかけることはありません。
  • 狙うエリアに繰り返しキャストを行い、すぐに移動せずあらゆる角度から徹底的にルアーを通します。風や流れは、ステイン/マッディウォーターのバスをカバーやストラクチャーに付けやすくはなりますが、クリアウォーターのときほど重要な要因ではありません。

次回、湖に行くときは、ロッドティップを水の中に入れて、ルアーがどれだけの深さで見えなくなるかを確認してください。そして、その結果をもとにどのレンジからサーチするかの基準として考えてみてください。

水の透明度(クリア・マッディ)とバス釣り
Photo by bass fishing-gurus.com

クリアウォーターの反対はマッディーウォーターなのですから、その条件を比べてみると、取るべき行動も正反対になるのですね。

なんとなく、この記事を読んでみると、釣りをするのが難しいのはクリアウォーターのほうのように感じなくもありませんが、実際はそんなことはないと思います。

問題は、この記事に書かれているような法則といいますか、バスの気持ちが分からないことなのだと思います。

行き慣れたフィールドで慣れたアプローチ、使い慣れたルアー、そういうのでバスをよく釣っていると、行き慣れていない正反対のフィールドでも同じやり方でやってしまい、結果として釣れないと、そういう正反対のフィールドに苦手意識を持ってしまうのが人間というものではないでしょうか。

それは普段からクリアなフィールドで釣っている方、普段からマッディーなフィールドで釣っている方で反対方向に同じような過ちを犯してしまうだけだと思います。

クリアウォーターならクリアウォーター、マッディーウォーターならマッディーウォーターの難しさがあると思いますので、やはり、そこにいるバスの気持ちと取るべき行動を知ることで、苦手意識を持たずに攻略できるような気がします。

できれば苦手意識を取り払って、どんなフィールドでも楽しめるようになりたいものですよね。

私もこの記事をよく覚えて、苦手なフィールドにも果敢に挑戦していこうと思います。

それではまた。

毎度ありがとうございます!