秋の寒冷前線とスモールマウスバス釣り

天候の変化がバス釣りに影響し、釣りを難しくするのはよくあることですが、秋に起きる天候の変化のひとつに寒冷前線があります。寒冷前線は通過するごとに季節を冬に近づけますが、このとき、スモールマウスバスは何を考えているのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Smallmouths and fall cold fronts”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com”Smallmouths and fall cold fronts”by Stephen Headrick|October 18, 2013
私の住む長野県北部では、フィールドはすっかり秋のような空気になりました。
暑さのピークになりそうなお盆ごろに大雨が降り、気温は上がり切らず、全体的には涼しい夏になったような気がします。
いえ、私の個人的な話になりますが、この夏は木崎湖のモダンボートさんで臨時のお手伝いをする日が多かったためにそう感じているだけかもしれません…木崎湖、涼しいので(笑)
しかし、恐らくですが今年は水温が30℃を越えることはなかったのではないかと思います。
そのおかげで?夏のパターンを得意とする方や雨で調子が狂ってしまった常連アングラーの方々がこぞって苦戦するという場面もちらほら見ることができました。
木崎湖でボート屋さんの手伝いをしなければ気付かなかったようなことだと思います。ありがたい気付きができて感謝ですね。
さて、天候のリズムの変化やその日の天気の急変にはどんなにベテランのアングラーさんでも惑わされてしまうのは仕方がないことだと分かったところではありますが、これから秋に向けて気になる天候の変化と言えば「寒冷前線」がそのひとつではないでしょうか。
これから寒冷前線がひとつ通過するごとに、秋から冬へと変化していきます。ただでさえ秋は難しいとされているのに、変化の激しい時期にスモールマウスバスを釣るのはなおさら難しくなるでしょう。
ですので、秋の寒冷前線がもたらす特徴を覚えておけば、その変化に対応でき、少しでもその難しいスモールマウスバスを釣ることに繋がるのではないかと思います。
この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、アメリカのスモールマウスバスの第一人者、ステファン・ヘドリック氏が、秋の寒冷前線とスモールマウスバスの関係について解説してくれています。
バス釣りに週間天気予報だけでなく、天気図も見る方にとっては必見だと思います!
スモールマウスバスと秋の寒冷前線
多くのアングラーがよく口にする言葉に、「寒冷前線はバス釣りにとって良いことがない」というものがあります。それはラージマウスバスには当てはまるかもしれませんし、スモールマウスバスであっても春であれば当てはまる言葉かもしれません。しかし、それが秋のスモールマウスバスとなると、そうとは言えません。実は、秋の寒冷前線はスモールマウスバスのスイッチをオンにします。
その理由はまさに、私たちの多くが嫌っていることです。寒冷前線によって一気に冷え込み、活性の落ちる冬に近づくということだと思います。私は、寒冷前線による急な冷え込みこそ、冬が来る前にたくさん食べる気にさせるのだと思います。この考えが正しいとすれば、秋によく言われるような、小さく、フィネスでスローなルアーを使うというのが秋の釣りの全てではないことを意味します。スモールマウスバスが本当に望んでいるのは、何か食べるもの、つまり、たくさん食べるものです。そして、そのためなら何でもします。
いずれにしても、秋が来れば国の大部分を横切るような寒冷前線がやってきます。私たちはそれを利用するしかないのです。
私がこれまでの中で一番好きなルアーは、ハードジャークベイトです。これには色々な種類がありますので、あなたが最も自信を持っているものを選べばいいと思います。私にとってはナチュラルカラーが一番いいのですが、水に少し濁りがある場合は、チャートや赤が入っているものを試してみて下さい。
ジャークベイトは動かし続けることが重要です。スロージャークとロングポーズは、通常は10月から11月初めまでは有効ではありません。短く鋭いジャークとショートポーズの方がはるかに有効です。スモールマウスはフィーディングに狂っています。彼らに遊んでいる暇はありません。彼らに今すぐ決断を迫るのです。
秋の寒冷前線を釣るのにはスピナーベイトもお気に入りです。ダブルブレードモデルが有効ですが、大きなシングルハンマードコロラドブレードにスピナーベイトも同様です。繰り返しますが、それを動かし続けます。
これは、特に湖や川にザリガニがたくさんいる場合でもラバージグを使う必要がないと言っているのではありません。ラバージグはいつも私にとって定番であり、私はいつもラバージグを使っています。ブラウン、グリーンパンプキン、ピーナッツバター&ゼリーは常に有効です。そしてもちろん、ブラック/ブルーも外せません。
釣りをする場所を選ぶときは、湖に生息するシャッド(アメリカのベイトフィッシュの一種=淡水ニシンのなかま)やその他のベイトに注意することが重要です。場所によっては、ベイトフィッシュはすでにクリークを上っています。ほかの地域では、ベイトフィッシュは動き始めたばかりで、多くがメインレイクのオープンウォーターにまだいますが、クリークマウス付近にいます。
あなたのお住まいの地域の状況を分析することが重要です。アメリカ北部では、すでに霜が降りており、フィールドでは長袖を着ています。しかし、ここテネシーでは、霜が降りるまでには至っていません。それは大きな違いになります。
今こそ、釣りをする時です。数週間以上も待ってしまうと、最高のスモールマウスバス釣りのタイミングを逃してしまうかもしれません。

寒冷前線と聞くと、春と秋に多いからか、確かにネガティブな感じがあります。
春はせっかく暖かくなってきたところを冬に逆戻りさせるのが寒冷前線ですし、秋は冬に近づけてしまうので、寒冷前線はシーズンオフを予感させられる存在です。
しかしステファン・ヘドリックは秋の寒冷前線は少なくともスモールマウスには好都合のようなことを言います。
本当でしょうか。
この記事を見つけて読んでいる現在、私にはまだその実感がありません。
この秋は寒冷前線とともに釣りに行って、様子を見ることができればなと思います。
しかし、彼が使うルアーはジャークベイトでしかも鋭い連続ジャークということでした。
これは私が通う野尻湖や木崎湖では、キャロシャッド(シャッドキャロ)に通ずるものがあります。
キャロシャッドはこの時期でも強制的に食わせてしまうパワーがありますが、私が使うのはかなり速いスピードで結果が出ています。
もうひとつは大きめのハンマードブレードのついたシングルコロラドスピナーベイトということでしたが、これは少し意外でした。
秋のスモールマウスバス釣りでビッグコロラドブレードのスピナーベイトの釣りはあまり聞きませんよね。
まあ、「あまり聞かない」のと「あまり効かない」のはまったく別の話ですから(笑)、試してみる価値はあるでしょう。
当店にピッタリのスピナーベイトがございます。
アメリカのマサチューセッツから直輸入しているLOADED for BASSのアイクローザースピナーベイトです。

まさにビッグハンマードコロラドのスピナーベイトです。
マサチューセッツ州はアメリカ北部の州でスモールマウスバスの聖地のひとつですが、クォビンリザーバーというクリアレイクでテストを重ねられた製品です。
スモールマウスバスの実績は充分なスピナーベイトですので、ぜひお試しください。
私も使ってみようと思います。
とりあえず、秋の寒冷前線は恐れることはないというイメージは出来ました。
スモールマウスバスたちのスイッチが入ることを期待して、この秋は出掛けてみることにしましょう。
それではまた。
毎度ありがとうございます!