次の新兵器は水中映像!?【ライブスコープとセットで】

バス釣り水中映像とライブスコープ
Photo by bassmaster.com

2023年のバスマスタークラシックで優勝したジェフ・グスタフソン。彼が使っていたのはジグヘッドリグと、ライブソナーと、水中カメラでした。今後、バス釣りの水中カメラは進化するのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”My Classic win”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”My Classic win”by Jeff Gustafson|March 30, 2023

2023年のバスマスタークラシックは、ジェフ・グスタフソン氏がカナダ人として初の優勝を飾りました。

これは私にとっても「来年は日本のプロが初出場で初優勝なんてしてしまうかもしれない」という希望を持てるような気持ちになりました(あの若い彼です!)

先日はWBC(ワールドベースボールクラシック)という、野球のクラシックが行われましたが、サムライ日本が優勝したことでものすごく幸せな気持ちになりましたよね。

これがバスフィッシング界でも起きればな、と考えてしまいますよね!

野球では我々日本チームが優勝しましたが、アメリカ、メキシコ、チェコなどのライバルチームへのリスペクトも忘れていません。

同じように、バスフィッシングのクラシックを勝ったジェフ・グスタフソンへもリスペクトし、彼から学ぶことが必要でしょう。

さて、そのジェフ・グスタフソンですが、クラシックの前から新兵器を導入しているんですね。

それが、Aqua-Vu(アクアビュー)という水中カメラのシステムです。

この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、クラシック優勝のジェフ・グスタフソン氏が、今大会を振り返った記事をシェアしてくれています。

今後、ライブソナーの次の兵器として水中カメラの時代が来るのかどうか、彼のコラムを読んでみましょう。

 気になるところだけ読んでもOKです 

私が勝ったバスマスタークラシック

引用文を読むにはこちらをタップ(英文)
I was totally wowed by the crowd inside Thompson-Boling Arena, all of the lights, the music, the whole spectacle. It was the highlight of my fishing career and really my life. It all happens so fast. You are so excited, and a lot of emotions run through you. When all the confetti went off around me, I thought I lost my hearing. There was so much of that stuff it blocked everything out. I really can’t believe how it all worked out. With the moping technique, I am glad we had the Live video going so people could see what I was looking at. It probably isn’t exciting to watch, but I love doing it. The fans being able to see my bait, see what the fish were doing and how they were moving around was awesome. It is something I love doing and am confident with. I have been using a new Aqua-Vu system this year where I can plug it into my Humminbird Apex unit and look at it on that screen. It is a much bigger screen and brighter. It is beautiful and awesome for using the Aqua-Vu. So when I got to Knoxville and started practicing on the Tennessee River, I went to that canal where I caught them last time right away. There were more fish, probably more bass than there were the last time. But half the field spent time fishing there. Then on Saturday there was a local tournament right at the ramp there and a lot of those guys were fishing there. Basically, I realized pretty quickly that I wasn’t going to be able to win in the canal. Those fish were getting really hard to catch. But I had my Aqua-Vu, and I have the exact dots where I caught a lot of my fish last time. There are rocks there, and I would put the Aqua-Vu down and see the bass sitting in the cracks of these rocks. What it taught me was, you couldn’t idle around and find these fish on Tellico. They were glued to the bottom. That’s why I think, for the most part, no one got on these fish. It wasn’t super clear to where you could move around with it and see a lot of fish. It was finding the rock and then quickly put it down there. I saw a few smallies with their bellies to the bottom in some of the little cracks. That was all I needed to see. My third and fourth day of practice, I spent the entire day idling and every once in a while, I would find rock on a ledge or a point that had a few hard sports. It was pretty obvious, and as it panned out no one else found it. When I was idling, if I saw something interesting, I put the trolling motor down and dropped a bait down and they would show themselves very quickly. The first time I fished those bass, they were super easy to catch. As the tournament went on, they got harder to catch. The combination of pressure, having a lot of boats around and then the last day having the sun and no wind made it difficult. That doomed me a little bit. My ride back Sunday was horrible. I didn’t think I even had a chance and thought I blew this awesome opportunity. When I got back, I learned it was tough for everybody. I had no regrets on how I fished the last day. I didn’t go 10 minutes without working on a fish. At the time, I didn’t want the finish to be that tight. But looking back now, it is good that it was like that. It made for an exciting finale, and it will be something I will always remember. I didn’t think I was going to pull it off, but it worked out for the best.

トンプソン・ボーリング・アリーナ(バスマスタークラシックウェイイン会場)の観衆、たくさんの照明、音楽、その壮大さには圧倒されました。 私の釣り人生の中でまさにハイライトと呼ぶにふさわしいものでした。

あっという間の出来事。 かなりの興奮と、あらゆる感情が駆けめぐる。 紙吹雪が発射されたとき、私は何も聞こえなくなりました。あまりにも紙吹雪が多く、すべてが遮断されてしまったのです。

本当に信じられないくらいに、すべてが上手くいきました。 モッピングテクニック(90°アイのジグヘッドを真下に落として誘うテクニック)を使うときのライブスコープ画面が写されていたことで、みなさんが私と同じものを見ることができてよかったです。 見ていてエキサイティングな釣りではないかもしれませんが、私は好きなのです。 ファンのみなさんが私のルアーを見て、どう動かして、バスがどう動くのかを見ることができるのは本当に素晴らしいことです。

これは私がやりたいことであり、自信を持っていることでした。

今年は新しい Aqua-Vu(アクアビュー) システムを使用しており、これはHumminbird Apex魚探に接続して画面で見ることができます。 画面も大きく、明るくなりました。 Aqua-Vuは美しく、最高です。

さて、ノックスビルに着いてテネシーリバーでプラクティスを始めたとき、以前に釣ったことがある運河にまず行きました。 前回のときよりもベイトもバスも多かったと思います。 ですので、その日の半分はそこで釣りをしていました。 しかし土曜日に、そこでローカルトーナメントがあり、多くのアングラーがそこで釣りをしたようです。

これではもうこの運河では勝てないと思いました。 間違いなくバスは釣りにくくなっているでしょうから。

しかし私にはアクアビューがあります。前回たくさんのバスを釣った時の正確な映像を覚えています。 とある岩があり、その岩にアクアビューを降ろすと、その岩の割れ目にバスが入っているのが見えました。 ここで私が分かることは、この運河では、ダラダラ流してもこんなバスは見つけることはできないということでした。バスはボトムにべったりです。 ですので、ほとんどのアングラーはこんなバスを発見できていなかったと思います。

この運河では、バスはボトムに貼りついているような状態。多くのバスを発見することはできず、岩を見つけたらすぐにそこに落とすという感じでした。 岩の割れ目の中でボトムにお腹をくっつけたスモールを何匹も見ました。 それだけでよかったのです。

プラクティスの3日目と4日目、私は1日中アイドリングでまわりました。時々、岩棚やハードボトムの岬に岩を見つけました。 かなり目立つものでしたが、結果としてそこにバスが着いていることは誰も見つけられませんでした。 アイドリング中に何か発見したらエレキを降ろし、ルアーを落とすと、バスはすぐに釣れました。

初めのほうはバスは簡単に釣れました。 トーナメントが進むにつれてだんだん釣るのが難しくなりました。 最終日には多くのボートが周りにいて、太陽が出て、風がないという三重苦でした。

それはちょっとした絶望でした。 最終日に帰着した時はひどいものでした。 自分にはもうチャンスすらないと思いましたし、こんな素晴らしい機会を台無しにしてしまったと思いました。しかし帰ってみると、誰にとっても大変だということがわかりました。

最終日の釣り方には後悔はありません。 私は10分も開けることなくバスに触っていましたからね。

本当は、あんなに僅差な勝ち方は望んでいませんでした(2位との差わずか700g)。 でも、いま振り返ると、それで良かったかもしれません。 それは衝撃的な結末になりましたし、いつまでも忘れられないものになるでしょう。まさか私にそんなことが起きるとは思いませんでしたが、あるものなんですね。

バス釣り水中映像とライブスコープ
Photo by bassmaster.com

今回のクラシックは(去年もですが)まあまあ僅差での優勝でした。

例年、クラシックという大会は、バスフィッシングの最高の舞台にしては上位の各アングラーの差が意外と開くのでびっくりするのですが、去年と今年はかなり差が少ない大会だったんですよね。

グスタフソンが言うには、この僅差を勝てたのは、アクアビューという高性能な水中カメラのおかげだったということです。

近年の話題の中心であるライブソナー(ガーミン・ライブスコープ、ローランス・アクティブターゲット、ハミンバード・ライブイメージング)ですが、これらの唯一の弱点はカバーの中までは見ることができないことでした。

まさにグスタフソンが言っていた「岩の割れ目の間に隠れているバス」は、普通の魚探でもライブ魚探でも見つけることはできません。(バスが動けば見つけることはできます)

水中カメラだけが見つけることができる魚なんですよね。(ただしプラだけに使って本番の試合中は使ってない?)

水中カメラは水が濁っていればほとんど使い物にならないかもしれませんが、クリアウォーターフィールドでは良いかもしれませんね。

もうひとつ、ライブ魚探を使っている方は「魚探の発する音波をバスが嫌う」と言います。

ライブ魚探というのはかなり高画質で、高画質または遠くまで届く魚探ほど強力なクリック音を照射しますから(カッカッカッカッという音を出し続けている)、その音波を当てられたバスが逃げるのも分かる気がします。

その点、水中カメラというのは無音です。

バスが逃げるどころか、水中カメラを持ったダイバーにバスが近寄ってくる映像を見たことすらありますもんね。

これまでアクアビューは単体で使われていましたが、最近のモデルはロランスやガーミンの魚探に取り付けができる互換性があるようで、今回のグスタフソンのクラシック優勝で今後より注目されるのかもしれませんね。

参考動画はこちら

水中映像が始まるところから再生します

私も水中映像が大好きですから、釣りするよりもずっと水中の画面を見てしまいそうですが(笑)

とても気になります。

みなさんはどう思いましたか。

それではまた。

毎度ありがとうございます!