沖の地形変化にいるバスの釣り方
Photo by shopkarls.com
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Fishing Structure: 3 Tips For Targeting Offshore Bass”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:shopkarls.com ”Fishing Structure: 3 Tips For Targeting Offshore Bass”
沖の地形変化を釣る釣りといいますと、「いいねー」と思う方と「うげー」と思う方に分かれるようです。
私の考えですが、バス釣りの王道はやはりカバーフィッシングではないかと思います。バスが居着きそうなカバーにどうアプローチするかを考えて釣っていくことです。カバーはバンク沿いに多くなりますので、カバー沿いを流して釣っていくスタイルになります。モチベーションとしては、基本的には目に見えるものをターゲットにしていくため、目から直接刺激を受けるからという感じでしょうか。
それからひと昔前の話になりますが、魚探の登場によって沖の地形変化がわかるようになってくると、同時に沖の地形変化にバスが付くことも分かるようになってきました。他の人が知らない地形変化を山立てなどの技術と併用して釣ることによってトップトーナメントの世界でもズバ抜けた成績で勝つ選手が現れると、これもひとつの王道パターンになっていきました。
魚探というのは魚群探知機の略ですので、魚を探すために使う機械だと思われますが、バスアングラーからは地形変化を探すことにも多く使われてきました。この釣りは基本的には目に見えないものをターゲットにしていくため、その魚探を駆使しなければ釣りにならず、モチベーションとしては頭の中のイメージ通りに釣れた喜びを刺激にしていく感じでしょうか。
私としましては沖の地形変化を釣ることについては抵抗はありませんが、魚探掛けをした結果わかった地形変化を頭の中でマップ化することがいまいち苦手なようで、まずはそれに慣れることが必要で、魚を釣ることはその次になってしまうことが難しいと感じています。そしてその難しさこそがやりがいにもなっています。
こう書くといかにも自分が挑戦的でクリエイティブな釣り人のように聞こえてしまいそうなのですが、現実は実に低い次元での話なんですけどね(笑)
ただそんなレベルでも地形変化に気付いて釣った時の喜びはあるもので、この釣りをもっと上手になりたいなと思っています。
ただ、現代のバス釣りにおいてはさらに魚探の高性能化やオンラインマップの共有化が進んでおり、もはや誰も知らない地形変化などはありません。いま起きているのは、誰もが知る一つの地形変化に対する「攻め方の工夫による釣果の差」ということになります。
この記事は、アメリカのタックルショップ「Karl’s Bait&Tackle」のブログ記事で、地形変化に対するボートポジションの取り方について解説してくれています。
せっかくそこにある地形変化でも、攻め方を間違えたら魚は釣れない時代ですから、ここでひとつ学べればいいのではないかと思います。
早速読んでいきましょう。
ハンプ
Three variables that determine how to position your boat around structure like an offshore hump. They are depth, current, and water clarity. Certain humps will top out at a depth of 20 feet or less in clear water it is best to stay back off the hump then as far as you can. Determining which side of the formation to target depends on current or wind direction.
You should usually position your boat on the down-current side and cast back towards the structure. The wind has little effect on deeper structure but does create some current on humps that rise within 6 to 8 feet of the surface, so point the nose of your boat into the wind to control it easier and cast in the same direction.
沖にあるハンプなどの地形変化の周りにボートポジションをとる方法を決定するには3つの変数があります。 それは深さ、流れ、そして水の透明度です。 たとえば、クリアウォーターの水深6メートル以浅にトップ(頂上)があるハンプがあるとすれば、こういうハンプからはできるだけ距離を置いた方が良いだろという具合です。 そのハンプのどちら側を狙うべきかは、流れの方向または風向きによって様々です。
通常、ボートは流れの下流側にポジショニングし、その地形変化に向かってキャストするべきです。 風はディープの地形変化にはほとんど影響を与えませんが、水面から1.8〜2.4メートル以内にあるハンプにはいくらかの流れを生じさせるので、ボートの鼻先を風上に向け風上方向へキャストする方がボートコントロールはより簡単になります。
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チャンネルブレイクとレッジ
After finding the sweet spot on a channel break or ledge with your electronics, position your boat in deep water and cast to the structure’s shallow section. Holding in deeper water allows you to stay farther away from the break and use the depth and distance to muffle any excess noise emitting from the boat that could spook fish. When current exists, position your boat on the down-current side of the structure.
魚探を駆使してチャンネルブレイクやレッジ(棚・段差)などのスイートスポットを見つけたら、ボートをディープ側に置き、地形変化の浅い側へ向かってキャストします。 ディープ側に位置するということは、ブレイクからより離れた場所にいるということになり、距離と深さが合わさることでボートから発するあらゆる音が魚に届きづらく、魚を警戒させないということを可能にします。 そこに流れがあるときは、ボートはその地形変化の下流側に置きます。
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道路跡
Concentrate on ambush points along the roadbed, such as corners and ditches on each side of the structure. Position your boat at a 45-degree angle on either side of the roadbed–never on top of it though–and cast upwind past the structure.
たとえば沈んだ道路跡の両側の角やへこみなど、道路沿いの待ち伏せ地点になるような場所に集中します。 道路の両側に対し45度の角度でボートを配置します。そして風上に向かって道路の向こうへキャストしていきます。その時、決してその上には乗らないでください。
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以上です。
こういう文を読んでいると、地形変化の釣りというのは意外と簡単に思えてくるのですが、実際に水面に立ってみるとよく分からなくなってしまうものなんですよね…。
それと、流れや風という要素も、ボートを知らず知らずのうちに流してしまったり向きを変えられてしまうので、流れや風はバスを釣るための重要なキー要素のひとつでもありながら、厄介な存在にも感じてしまいます。
流れはあっち向き、風はこっち向きなんていう風になってしまうと本当に難しく、こういうことが先ほど魚探に映った画面が一体どの地点だったのかということを分かりづらくしてしまうんです。
慣れてくれば、ボートポジションを取ることも、魚探に映った変化がどのあたりのことだったのかという分析なんかも簡単な作業なのかもしれませんが、そうなるには私にはもう少し時間が必要なようです。
私のように感じてらっしゃる方はもしかしたら結構多いのかもしれませんが、もしそうであれば、お互いこれから頑張って慣れましょうね。そうすればもっと釣れるようになると信じて。
さてこの記事には、ひとつ聞きなれない言葉がありました。それは「レッジ」というものです。日本ではあまり使われない用語です。
レッジというのは棚や段差のことを表しています。
良く聞くブレイクというのは水中の急坂というイメージだと思いますが、その急坂がもっと急になったもの、垂直に近い段差のことを指しています。
自然にできた地形変化による段差はもちろんですが、たとえばリザーバーなどの水中にあるもともと段々畑だった場所や、石垣の跡もそうですし、一枚岩でできた段差のことを岩棚と呼びますし、浚渫などで掘られたボトムの変化も垂直に近ければ棚の部類に入るでしょう。
ちなみに、この垂直に近い地形変化はこれまでの魚探ではその上を通過しても画面にうまく表示されづらく、近年登場してきた400Hzや800Hzといったより高周波を照射する魚探だと判別しやすいということも加えておきます。
そして垂直に近い地形変化は根掛かりが多くなったりラインの高切れを起こしやすいため攻略するのがちょっと大変なのですが、とても魚が付きやすい地形らしく、色々なフィールドでよくビッグフィッシュの出るポイントとして有名になりますね。
水上からは一見すると何もない沖のオープンウォーターを釣るのは確かにしんどい部分はありますが、ロッドとラインを通じてのみ伝わってくる感触と自分を信じて釣る1本はやっぱりうれしいものがあります。
もし苦手でこれまでやってこなかった釣りであれば、逆に言えばまだそれだけバス釣りの面白さが残されていると考えてもいいと思います。ぜひ、挑戦してみてください。
そんなこと言う私も攻略できているわけでもなくずっと挑戦中なんですけどね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!