スモールマウスバス釣りで大切な7つの「当たり前」のこと

スモールマウスバス釣りで大切な7つの「当たり前」のこと

スモールマウスバスを上手に釣るためのポイントは、実は当たり前のことばかり。釣り場の把握、ルアーの選び方、水深と地形の見極め、フォールの調整、色使いの工夫など、基本の大切さを改めて確認しましょう。スモールマウスバスを狙う初心者から上級者まで押さえたい7つの重要ポイントを解説します。

こんにちは!店長の小山です!

皆さんは、スモールマウスバスを釣ったことはありますでしょうか。

日本では一般的に、なんとなく「ラージマウスバスよりスモールマウスバスを釣るほうが難しい」というような風潮があるような気がするのですが、私の個人的な意見では、そんなことはまったくありません。

ラージマウスバスを釣るのも難しいと思います!

スモールマウスバスを釣るのが難しいような気がするのは、まずは情報が少ないということとがあるかもしれませんが、実際のところは、同じバスという魚でも、まったく別の魚という視点で接していないだけだと思うんです。

たとえば、同じ「筆」でも、柔らかい動物の毛などを使った「毛筆」と、金属のペン先を持った「万年筆」は、同じ毛細管現象を利用して文字を書くために使うものですが、これを両方とも同じ感覚で使うと、どちらかではうまく文字を書けませんよね。

どうしたら両方の筆でよりよい字が書けるのかといいいますと、それはそれぞれの使い方を覚えればいいだけです。

まずは机にそれぞれの筆に合った下敷きと紙を置き、筆先にインクを付け、筆の角度などに気を付け、それぞれの筆にマッチした力をつかい、文字を書く。それだけです。

ラージマウスバスとスモールマウスバスの釣りかたでも同じように、今は調べればいくらでも有効な釣りかたや有効なテクニックがでてきますから、それをやればいいだけなんです。

しかしながら、はじめにも言ったようにバスを釣ること自体が文字を書くよりも難しいため、その釣りかたやテクニックを身に着けるまでがなかなか大変なんですよね。(私にとっては)

ここではスモールマウスバスを釣るための基本的なことを7つ、あらためて振り返ってみましょう。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門の情報ウェブサイト「bassfishing tips-tales」の記事で、運営者のドック・バス氏が、スモールマウスバスを釣るためのシークレットとして7つのことを解説しています。

かつてはシークレットだったかもしれませんが、今日ではより基本的な考え方だと思いますので、あえて「当たり前」という感じに紹介させていただこうと思います。

スモールマウスバス釣りが好きな方も、これから釣ってみたいと思っている方も、ぜひ最後の7つまで読んでみてください。

どんなスモールマウスバスがいる場所で釣りをするのか

Fish where they are. This may seem like an overly simplified approach to picking a spot, but the fact is, many people overlook it. If you are fishing one of the storied lakes of Tennessee, you stand a reasonable chance to boat a six-pounder, but you will not likely catch more than a handful of fish. In direct contrast, you may catch a hundred or more in a mountain stream in Northern Arkansas, but you’ll be hard-pressed to find one over four pounds. Certain locales, like the upper Mississippi River and Lake Erie, offer excellent numbers and a good chance at big fish. Be sure to check with the state wildlife agency and look at creel reports to determine the expectations you should have for a certain body of water.

Give them what they want. Again, this is not a difficult concept but it is one that many anglers refuse to grasp. I like to fish with spinnerbaits, but once smallmouth move up on the beds, they much prefer to eat a tube or crawfish colored Fuzz-E-Grub in my home waters. Likewise, in the late summer when I’ve been catching them on jigs for two months, they begin to feed heavily on shad and I need to switch to crankbaits to turn their motors on. Pay attention to what techniques are working and don’t be afraid to try several different things to see what is best. Also, watch closely to see if a fish spits anything up when it comes to the surface – this can be the clue you need to really hone in on the hot pattern.

Mind the depth. A good smallmouth angler will know the exact depth at which fish are holding. Early morning and late evening often find smallmouth shallow while they hold in somewhat deeper water in the heat of the day. Locating and keeping track of the depth of actively feeding bass can also be indications of whether the fish shown on the sonar are smallmouth or something else.

Follow the lines. A good topographical map loaded onto your GPS can be your best friend when targeting smallmouth bass – especially on large reservoirs. Summertime bass will stack up at the bottom of rock piles and off of main lake points during the day and move on top during active feeding periods. Even on cloudy, cool days when fish feed all day, they will almost always be near to deep water where they can escape if necessary. Look for areas with steep drops or stair-stepped ledges where fish will hold. With a little practice, you can pick out likely spots before you ever leave the boat ramp and maximize your time on the water.

Pay attention to structure. Okay, so you’ve got the fish figured out. They are holding on the leeward side of main lake points where the depth changes from 15- to 24-feet…sometimes. Why are the fish on some of these spots but not all of them? The answer could be because the structure is different. On a given day or moon phase, fish will relate most closely to a particular type of structure. Generally, rocks are a good bet for mid-summer smallmouth, but they may key on sand, grass or even mud flats. Pay attention.

Time it just right. Much of the fishing for brown bass this time of year involves jigs or tubes and a big factor in the effectiveness of either is fall rate. Active fish will often inhale a lure before it reaches the bottom, but how they view that lure determines whether they will hit it or just watch it fall. A lighter weight lets your bait spend more time in the strike zone, but a heavier presentation often triggers a reaction bite as the jig zooms past a smallmouth’s line of sight. Try several different jighead weights before settling on one to determine which the fish prefer. Generally this will change throughout the day.

Color up. It is much too deep of a topic to get into here, but color matters. In general, use bright colors on bright days and dark colors on overcast days; use metallics in clear water and neons in stained water; pearl to white is good pretty much anytime. Sometimes glow colors pay big dividends. The bottom line is EXPERIMENT. The fish will tell you pretty quickly which colors they like best – especially if there are several people in the boat fishing different options. It is a good idea to fish three color combinations if possible to provide maximum contrast. For example, a Sapphire Shad Fuzz-E-Grub with a black Max Gap jig gives you blue, white and black – a deadly combination. For even more variability, try the X-Change Jig System and fine tune on the go.

Put your money on the line. There is nothing more frustrating than having everything right and losing the big one before you get it in the boat. One of the biggest problems contributing to smallmouth getting off the line is, fittingly, the line itself. Monofilament with too much stretch prevents anglers from setting the hook firmly when a smallmouth grabs a jig. Quality fluorocarbons, such as that made by Silver Thread, are a good low-stretch alternative in clear water. In stained to dirty water, it is tough to beat a good superline for sensitivity and great hook-sets.

Next time you hit the water in pursuit of smallmouth bass, follow these simple guidelines and catch more fish. Guaranteed.

そこにどんなスモールマウスバスがいるのかを知って釣りをするのは大切なことですが、これは簡単なようで、実は多くの人がこの点を見落としがちです。

例えばテネシー州の有名な湖で釣りをすれば、6ポンドの大物を釣れる可能性は高まりますが、多くても数匹しか釣れないでしょう。対照的に、アーカンソー州の山間の川では100匹以上釣れるかもしれませんが、4ポンドを超える大物を釣るのは難しいでしょう。アッパー・ミシシッピ川やエリー湖のように、多くのバスが釣れる上に大物もいる場所もあります。

釣りをするフィールドがどんなタイプのフィールドかを事前に把握するには、プロガイドや地元アングラーのブログなどで釣果を確認するのがよいでしょう。

バスが欲しがっているものを与える

次に大切なのは、バスの欲しがっているものを与えることです。これも難しい概念ではないはずなのですが、多くのアングラーが理解できずにいます。

私はスピナーベイトが好きですが、私が行くフィールドではスモールマウスバスがスポーニングの時期になると、ザリガニカラーのチューブワームやグラブを好むようになります。同様に、それまでラバージグで釣れていたとしても、夏の終わりごろにベイトフィッシュを食べ始めているのであればシャッドなどのルアーに切り替える必要があります。

何が効果的かに注目し、いくつかの違う手法を試してみて、何が一番良いか確かめることを恐れないでください。また、釣ったバスが口から食べたものを吐き出すのを見れば、有効なパターンをつかむヒントになるでしょう。

スモールマウスバスがいる水深の見極め

スモールマウスバス釣りで成功するには、バスがいる正確な水深を知ることが重要です。朝夕はシャローに、昼間は比較的ディープにいることが多いです。活発にフィーディングしているバスの水深を特定し、追跡することで、魚探に映っている魚が果たしてスモールマウスバスなのかどうかの確認にもなります。

スモールマウスバス釣りで大切な7つの「当たり前」のこと

地形を意識する

地形の線(岸の形)に沿って釣ることをお勧めします。GPS魚探に読み込まれているマップは、スモールマウスバスを探す際にときの強力な味方となるでしょう。

夏の昼間は岩場の下の方やメインレイクの岬の近くのディープに群がり、活発にフィーディングする時間帯になるとシャローに移動します。曇りで一日中活発に動く日であっても、避難するためのディープの近くにいることが多いです。

急な落ち込みや岩でできた段差を探してみましょう。少し慣れれば、出船前から有望なポイントが分かってきて、釣りに使う時間を最大限に活用できるようになります。

では、スモールマウスバスのいる場所が分かったとしましょう。バスはメインレイクの岬の風下側、水深が4.5メートルから7.2メートルに変化する場所にいるようです…いつもいるわけではないのですが。

なぜ同じようなスポットでもバスがいるところといないところがあるのでしょうか?

その答えは、地形が違うからかもしれません。その日の天気や月の満ち欠けの時期によって、スモールマウスバスは特定の地形に集中して生活しています。一般的に夏場のスモールマウスバスは岩場を好みますが、砂地や水草、時には泥のフラットを好むこともあります。状況に注意を払いましょう。

フォールスピードに注意

ラバージグやジグヘッドリグを使う時期のスモールマウスバス釣りにおいて、ルアーのフォールスピードが効果的であるかどうかは大きな要因になります。

活発なバスはルアーが着底する前にバイトしてくることが多いのですが、その時ルアーをどう見ているかによって、バイトするかどうかが決まります。

軽いシンカーを使えばルアーがバスの狭いストライクゾーンに長く滞在しますが、重いシンカーでのプレゼンテーションだと、スモールマウスバスの視界を素早く通り過ぎてリアクションバイトを誘発することがあります。

シンカーの重さをいくつか変えて試し、スモールマウスバスの好みをつかむといいでしょう。ただしこれは、一日のなかで変化します。

ルアーのカラーに注意

色の使い分けも重要です。ここですべて説明するには難しすぎる話ですが、色は関係があります。

一般的に、晴れた日は明るい色、曇り空の日は暗い色を使います。透明度の高い水ではメタル系・ラメ系カラーを、濁りがある場合はチャートなどを使うとよいでしょう。パールホワイトはいつでも有効です。時にはグローカラーが大活躍することもあります。

要は実験することです。スモールマウスバスはすぐにそのときの好みの色を教えてくれます。特に複数でボートに乗っているなら、それぞれのカラーを変えて釣れば、より明確に分かるでしょう。

可能であれば3つの色の組み合わせを用意するのがいいでしょう。 例えばサファイアシャッドのグラブに白黒のラバージグを合わせれば、青、白、黒の対比がでて良い組み合わせになります。さらに変化が欲しければ、その場で調整しましょう。

ラインにお金をかける

最後に大切なのは、せっかくフッキングしたスモールマウスバスをランディング前に逃してしまわないことです。

スモールマウスバスを逃がしてしまう最大の問題はラインにもあります。ラバージグを使うときに伸びのあるナイロンラインを使うと、しっかりとフッキングできない原因になります。この場合は高品質なフロロカーボンは伸びが少なく、特にクリアウォーターで良い選択肢となります。濁りがあったり荒れた時はPEラインがに勝るものはなく、感度が良く確実にフッキングできます。

次にスモールマウスバスを狙う時は、これらの簡単なガイドラインに従ってください。きっと釣果は上がるはずです。

スモールマウスバス釣りで大切な7つの「当たり前」のこと

いつもスモールマウスバスを釣ってらっしゃる方であれば、この記事を読んで「そうそう」と思うことばかりだったのではないでしょうか。

私もまだまだ勉強中の身ですので、すべてわかったようなことは言えませんが、いくつかのことはとても共感しています。

特に感じるのは、地形を覚え、釣りに使う時間を増やすこと。

バスプロさんの釣りを見たことがある方はご存知かと思うのですが、プロの方々はまずスモールがいそうなところを予想して、ポイントに着くなりすぐにキャストをします。

これは多くのバスプロの方が意識的・無意識的にやっていることです。

とにかく少しでも、1投でも釣りに使う時間を最大化するためです。単純なことですが、これがとても重要です。ただし地形などを知って、予測できてこそではありますから、時間を活かすには地形を覚えるということが言えると考えます。

もうひとつは、実験することです。

この記事にも書かれていたことでいいますと、カラーとフォールスピードと地形です。

スモールマウスバスの好みは1日中同じではありません。午前中にそこそこ釣れたパターンが午後には撃沈するなんてことはしょっちゅうです。

たとえばその日のスモールマウスバスは午前中は8メートルのボトム、午後は12メートルの中層8メートルにいることが運よく分かったとすると、午後はたとえばボトムで使っていたラバージグからジグヘッドスイミングやロングリーダーのダウンショットにチェンジしなければアジャストできません。

ルアーのカラーもたとえばボトムで目立つものからよりベイトフィッシュっぽいカラーにしなければならなかったりするかもしれませんし、全く関係ないかもしれません。

その日それまで釣れた釣り方をやめる・変えてみるという勇気と実行。これがなかなかできないんですよね。

ただ、これは結果論的なことになってしまうのかもしれませんが、カラーの説明のところで「スモールマウスバスはすぐに教えてくれる」と書かれていました。

これもまさにそうで、リグを変えたとき、ルアーを変えたとき、カラーを変えたときの次の1投で釣れるということがしょっちゅうあるんですよね。

ですので、その結果論を信じてリグやカラーを変える勇気にできれば、その日その時で気分を変えるスモールにアジャストできるかと思います。

この記事は、とても単純ですがとても重要なことを改めて教えてくれました。

みなさんもぜひこの記事を参考に、今シーズンも野尻湖や木崎湖へスモールマウスバス釣りにお出かけくださいね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!