なぜ、バス釣りをするのか?【マイク・アイコネリの哲学】

アメリカのトップトーナメンターのひとり、マイク・アイコネリにとってバス釣りというのは、もちろん生活のための仕事なのですが、その根本にはもっと重要な理由があります。それは、子供への教育なんだそうです。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Back to basics: Why go fishing?”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com”Back to basics: Why go fishing?”by MIKE IACONELLI|April 18, 2022
あなたにとってバス釣りとは何でしょうか?
なぜ私たちはバス釣りをするのか?
これについては本当にさまざまな意見があることでしょう。
バス釣りをすると言っても、その人にとってそれは人生の中のごく一部かもしれませんし、あるいは人生のほとんどを占めているかもしれませんから、それによってまったく意見が変わるのかもしれません。
もちろんそれは個人の自由ですから、何が良くて何が良くないという話ではありません。
人間だれしも、この世に生まれたことには何かしらの役割を持っていると私は考えていますので、考えが人それぞれ、価値観も人それぞれに違うのも当たり前だと思います。
ですから、意見が違うからといって自分の考えを他の人に押し付けたり、他人の考えを変えようとするのは、ちょっと違うと思うんです。
自分と違う意見もあることが当たり前だと受け入れ、その上で自分の意見を言い、他人の意見を尊重し、学ぶ。
それだけで十分なのではないかと思うんですよね。
特に私たちが大好きなバス釣りのようなトピックでは、意見が割れたり、激しく主張したり、偏見が生まれてしまったりするもので、SNSのタイムラインが言い争いで埋められてしまい、悲しくなることがあります。
他人の意見にカッとなってしまうのは自分自身がそれについて真摯に向き合い、情熱があるからにほかなりませんから悪いことではありませんが、高度な論争をする前に、一度それについての基本・根本の部分に立ち返る必要があるのかもしれません。
この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、エリートプロのマイク・アイコネリ氏が、釣りをすることの原点について語ってくれています。
アメリカでも指折りの激情型アングラー、アイクの意見は次の通りです。
基本に立ち返る:なぜ釣りをするのか?
バス釣りは誰もがやったことがあるわけではありませんが、それは誰にもできるものではないという意味ではありません。むしろこの楽しさは、体調、年齢、性別、人種、宗教、裕福さに左右されることなく、誰にでも味わえるものです。
特に今という時期、釣りの素晴らしいところの1つは、流行り病による国や地域が定める社会的な密を離れる手段のひとつに釣りが挙げられているということです。あなたがそれに賛成するか反対するかにかかわらず、私はあなたが釣りに行きたいと思うなら、その考えに従うことを勧めます。私は誰にも法律や規則に違反するように言うことは決してありませんし、自分が故意にそうすることも決してありません。
もう一つの素晴らしいことは、あなたが住んでいるところにはだいたい釣りができる場所があるということです。必要なのは釣り場だけです。魚のことは気にしないでください。釣り場があるなら、99.9%の確率で魚もいるはずです。私が保証します。バスは非常に適応力があるため、だいたいの場所にバスは住んでいます。
さて、それはそれで良しとして、ひとつの疑問が残ります。それは「なぜ釣りに行くのか?」ということ。
それに対する1番目の答えは、釣りはあなたとアウトドアをつなぐ素晴らしいスポーツだということです。
木、草、花、鳥、アライグマ、リス、その他の動物がその近所に住んでいます。美しい空とそよ風の下でそのすべてを体験できることほど素晴らしいことはありません。これは、他の多くのメジャーなスポーツとは異なります。普通は、自然から離れた場所でするものです。
もうひとつは、子供が釣りをする素晴らしさです。私は父親と釣りというごく一般的なアウトドアを楽しんでいるだけで、素晴らしい人生の教訓をいくつか学んできました。私と一緒に釣りをする時間を作ってくれた父には永遠に感謝します。父がそうしてくれなかったら、私はいま、どこにいるのかもわかりません。
釣りでは忍耐力、パズルを解く(魚を見つけて釣る)、時間管理、基礎研究スキル、肉体的および精神的な適応力、コミュニケーション、そしてうまくいかなかった時の再チャレンジという概念が学べます。子供にそんなに多くを教える活動やスポーツは多くありません。釣りは子供の将来の生活への大きな投資です。
最後に言いたいのは、釣りに必要な基本的なタックルや基本的な取り組みを示す動画を私が作っているということです。そこでは、リールを取り扱う方法やタックルを整理する方法を説明しています。キャスティングの練習をします。バスを見つける方法も紹介しています。しして2人子供と一緒に釣りに出かけています。現実の世界でどうなるのかがすべてわかります。
あなたがこれまで釣りをしたことがなくても弱気にならないでください。あなたが子供のときに釣りをしているなら、釣りを子供に教えるのは簡単でしょう。
ぜひ楽しい釣りをしましょう!

私がこのマイク・アイコネリが大好きな理由のひとつが、バス釣り業界の全体、つまり子供の将来についてよく言及している点です。
普通はプロアングラーといえども今の生活を重要視し、スポンサーの製品や自社ブランドのことを宣伝するのが当たり前だと思うのですが、彼はそうした活動もこなしながら、より将来的なところで活動しているんです。
彼の代表的な活動を紹介しますと、まずはバス・ユニバーシティというバス釣り大学を運営していることです。
彼のプロのコネクションを最大限に活用し、将来のバスプロを目指す学生たちへ現役のバスプロを呼んでセミナーを開催したり、会員専用の動画を配信するというものです。
もうひとつは、マイクアイコネリ財団という非営利団体を作り、慈善活動として釣りに行きたい子供たちを支援していることです。
寄付で運営を賄いながら、学生に奨学金を授与し、全国の各団体と協力しながら未成年アングラーへの教育を続けています。
どちらも尊敬に値する素晴らしい活動だと私は思います。
アイクは激情型アングラーだと最初に言いましたが、実際に彼はトーナメントでバスをバラすと怒りで我を見失い、ロッドを叩き折ったりすることもありました。
そのことで炎上したこともありましたが、先ほどの活動例もふくめ、それほどの情熱を持ったアングラーを私は他に知りません。
私はアイクのような活動など何一つできていませんが、子供や若者がバス釣りにのめり込むのは大歓迎で、一生懸命に努力する人を応援したくなります。
また、バス釣りをはじめ母なる自然と触れることが素晴らしいということは間違いないと思いますし、自然から教わることがあることも間違いないと思います。
私自身が先だってそのようなことを伝えられればいいと思いますが、力が及ばない部分がほとんどですので、このブログでアイクのようなプロの活動や言葉を紹介していければいいと考えています。
バス釣りには地球の将来を良くする無限の可能性があると思っていますからね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!