自分を信じる
メンタルスポーツと言われるバスフィッシングのトーナメント。優勝したアングラーのそのメンタルとは、私たちの想像を絶するものなのでしょう。そういうメンタルを学ぶことでも、私たち自分自身を成長させることができそうですね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Ignore dock talk and trust yourself”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com ”Ignore dock talk and trust yourself”By Lee Livesay|April 28, 2021
みなさんは、何かのことで全国レベルの大会で優勝したことって、ありますでしょうか。
例えば陸上競技・ゴルフなどの個人スポーツや、野球・サッカーなどの団体スポーツ、また将棋・そろばん・吹奏楽・暗記などの競技でもいいのですが、全国レベルの大会での優勝経験。
なかなかいないと思います。
もちろん私など、あるはずがありません。
このレベルになると、年齢に関係なく、優勝選手のインタビューで出てくる言葉の重みを感じることができるものです。
小学生や小さな子供であっても、努力や苦労を越えて素晴らしい経験をしたんだなということが言葉に乗っているのを感じることができ、尊敬することができるんですよね。
彼らは、どうやって優勝したのでしょうか。
前の日や寝る前は、迷ったり寝付けなかったりするのでしょうか。
全国1位になるって、どんな気持ちなんでしょう。
さらにそれが、私の好きなバス釣りでの全国大会なら、どんな気持ちで当日の朝を迎えるのでしょう。
どうやって不安をなくし、自分の実力を出していくのでしょう。
まったく想像がつきません。
そんな選手の胸の内のこと、興味がありませんか?
この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、先日(4/22~4/25)のバスマスターエリートのレイクフォーク戦で優勝したリー・リブシー氏が、優勝を振り返り、大事だったことについて語ってくれています。
トップレベルの大きな大会で優勝するということについて、少し感情移入できると思います。
ぜひ読んでみてください。
雑音を無視し、自分を信じること
2020年10月のチカモーガレイクでバスマスターエリートに昇格した時、まだ実感がわかないと私は話しました。自分で自分のことを理解するのに苦労していたのです。しかしレイクフォークでのこの勝利は違います。じっくりと考え、見渡すことができています。この大会は本当に楽しかった。
それがなぜかと言えば、やることなすことうまくいったからです。皆さんもご存知のように、物事はいつでもどこでもうまくいくことなどありません。問題が発生したり、思ったように進まないのが普通です。今回はそのどれも起こりませんでした。すべてが大小の問題も起きず、順調でした。
私はレイクフォークでフィッシングガイドをしています。まさに私のホームレイクです。しかし、ホームレイクでのトーナメントというのは実は両刃の剣です。良い面としては、友達、地元アングラー、スポンサー、家族、そして他のみんなが自分を応援してくれます。そして、私の場合は婚約者のタレンもいました。実際の後押しもありますが、心の中で彼女に良いカッコをしたいという想いが生まれるという意味でも、彼女は重要です。
しかし同時に、私にとって、ホームフィールドそのものがプレッシャーをもたらすことを感じます。これはメリットとは言えません。過去の経験があるだけに、過去にとらわれてしまうのです。他の人にはそれがありません。彼らは今起きていることに対応して釣ります。彼らには私が見えていないものが見えているのです。
しかし結局のところ、それは良い方へ転がりました。2021年のレイクフォークでのエリートシリーズトーナメントは最終日まで、スーパーなウェイインをすることができました。ありがとうございます。
どうしてそれを成し遂げられたかを教訓とするならば、私たちは自分自身を信頼すべきだということだと思います。私は2016年からB.A.S.Sで釣りをしてきました。バスマスターオープンに参戦して3年目に、エリートシリーズに昇格しました。時間の経過とともに、私の成績も上がって行きました。スタートした2016年よりも、今のほうが強くなっています。
それには、2つの理由があります。ひとつは、迷いがなくなって楽になったということです。自分がやるべきことが分かっているので、リラックスできるのです。移動、釣りの前、スポンサーとの関係、タックル、時間の管理、これは今やすべて私のルーティーンです。以前のように、何をすべきか、どのようにするかを考えたり、疑問に思ったりすることはありません。
もう1つの理由は、他の人がしていることや、ライバルが釣っている魚の数を無視するという心掛けです。この試合では早くから、いかにでかいネストの魚を釣るかの勝負になると考えられていました。そして正直なところ、ネストは確かにたくさんありました。今まで見たことがないくらいにです。
しかし、私はそうは考えていなかったのです。ネスト撃ちの試合とは考えない。正直に言うと、ネストのバスを釣らなくても、勝てるとまではいかなくてもいい勝負にはなるだろうくらいに考えていました。結果としては、その決断が根本的な違いを生み出しました。
ですから、レベルに関わらず、釣りに行く人について私が言いいたいのは、「他のアングラーとの情報交換」や「みんなが思ってそうなこと」を無視することです。自分を信頼し、自分のことをしてください。それがうまくいかないときでも、やることを変えることを恐れないでください。
リー・リブシーというプロは私は存じ上げなかったのですが、4日間トータルで112ポンド(約50㎏)を持ち込んで優勝しています。1日当たり5本で12.5㎏のバスを4日連続で…。
当たり前ですけど、貸し切りの湖で一人で釣りしてるんじゃないんですよね。
同じトップレベルのライバル100人でひとつの湖を釣ってこのウエイトですからね。
これで私が何を言いたいのかといいますと、最近始まったメジャーリーグフィッシング(MLF)のバスプロツアー(BPT)とバスマスター(B.A.S.S.)との順位の付け方の違いです。
メジャーリーグフィッシングは1日ごとに釣りをするエリアが変更され、そのエリアでキーパーサイズ(スコアラブルバス)を釣ったら釣っただけ青天井方式で積み重ねていって順位を決めますが、バスマスターはエリアはずっと通して同じで、1日につき5本のバスの重量で順位が決まります。
言い換えれば、メジャーリーグフィッシングは「その日その時に釣りやすいバスを釣ると上位になりやすい」のに対して、バスマスターは「5日間トータルでルアーに反応しやすいなかでもなるべくデカいバスを釣ると上位になりやすい」という違いになります。
特にレイクフォークのような大型のフロリダ種のバスが生息する春の試合は、この傾向が出やすいと思います。
メジャーリーグフィッシング発足のおかげで、この違いというか現実がより分かりやすくなりました。
そして、そういう試合になるとき、彼の言うように「情報交換で惑わされない」「みんなが考えていそうなことを気にしない」ことは、良い勝負ができるというよりは、勝つための決断になるということですね。
まあこれは、彼のホームフィールドでの試合だから言えることかもしれませんが。
私や、私を含む大勢のアングラーさんはトップレベルのトーナメントを戦うアングラーではないと思いますが(変な意味ではなく)、ホームフィールドという他より情報量が多い場所ほど、過去にとらわれたり、他のアングラーさんとの情報交換も多くなりがちだと思います。
そんなホームという環境でこそ、自分を信じ、自分がやるべきことをやり、上手くいかないときは戦法を変える。
これができるようになればもっといい釣りができ、良いアングラーになれるのだとこの記事から感じました。
トップレベルでそのメンタルでいられることは本当にまったく想像もつきませんが、ホームと呼べるフィールドがあるアングラーさんであれば、この考えは共感できる方は多いのではないでしょうか。
迷いなく物事を進めるのは難しいことですが、自分の決断を信じることから見直してみたいなと思いました。
やっぱりトッププロはすごいですね!
皆さんは自分をどれくらい信じていられてますか?
それではまた。
毎度ありがとうございます!