春のバス狙い撃ち!? リリーパッドフィールドの攻略法!
春先は水草が少ない中で、リリーパッドは重要な隠れ家となります。このスポットではプリスポーンやポストスポーンのバスがブルーギルを狙っています。適切なパッド選びとルアー&テクニックでこの絶好のスポットを攻略しましょう。
こんにちは!店長の小山です!
みなさんはリリーパッドはお好きでしょうか。
リリーパッドとはたとえばスイレンなどの平べったい葉が広がる水草地帯のことを指すかと思います。
私はこのリリーパッドというカバーが好きで、リリーパッドを見つけると、その下にバスが泳いでいないかすぐチェックしてしまいます。
私にはなんとなくリリーパッドには夏のカバーというイメージがあるのですが、決してそんなことはなく、夏はもちろん、春のスポーニングから、水深のない皿池では冬でも大活躍するカバーだと思います。
とはいえ、そのフィールドにあるカバーの中で、リリーパッドが唯一で最高のカバーとなっていることは多くないかもしれません。リリーパッドがあるフィールドは他にも良いカバーがあることが多いです。
それでも、リリーパッドにはバスにとって多くの魅力があるようで、完全に無視することはできないほどバスが入っているのではないでしょうか。
そんな私が好きなリリーパッドですが、注意も必要で、あの葉っぱは意外なほど破れやすいのと、その反対に茎が丈夫すぎて、うっかりラインが食い込んでしまったり、ルアーがヘタな引っ掛かり方をするとまったく外れなくなってしまうんですよね。
では、そのリリーパッドでのバス釣りについて、どのように考えればいいのでしょうか。
この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門メデイア「In-Fisherman」のコラム記事で、ライターのデビッド・A・ブラウン氏が、アメリカ南部のバスプロ、ジョン・ギャレットに取材した春のリリーパッド戦略について解説されています。
特に近所のフィールドにリリーパッドがある方はぜひ最後まで読んでみてください。
リリーパッドの魅力
The Breakdown
“There’s a few different types of pads, the ones that lay flat (Fragrant Waterlily) and the ones that stand up above the water’s surface (Spatterdock, “cow lily”),” he said. “The appeal of those flat pads is primarily shade — and shade is definitely a huge player, especially in the spring because it’s one of the only (natural habitats) with shade.
“Whether it’s hydrilla, milfoil, or some other type of grass, it’s not topped out and matted out yet. So, vegetation that has shade is really big.”
Of course, bass aren’t the only ones that appreciate shade, so when you pair that cooler, more comfortable environment with lots of plankton and aquatic insects, it’s a no-brainer to expect loads of bluegill and other sunfish hiding under the canopy.
Prespawn bass lurking amid the stems make short work of distracted panfish, so think of this as a mall food court—comfy, convenient, and perfectly suited for the seasonal spawning cycle.
“With the spatterdock, most of the time, those are growing on harder bottom,” he said. “Those pads tend to grow in tight clusters, so the root system is typically small and compact, so that’s a great place for a fish to spawn next to.
“Because these pads aren’t laying flat, there’s plenty of sunlight penetration. That’s better for spawning because the fish get sunlight on their bed and the eggs.”
The Transition: Bass that choose to spawn amid the pads don’t necessarily depart this habitat once their job is done. Sure, they’ll move off the beds at the appropriate time, but complete departure really isn’t the wisest move.
The same shade and feeding opportunities that served their prespawn needs work just as well for the postspawn.
“As soon as they spawn, they don’t go right out to deep water,” he said. “They want to hang around shallow—sometimes, for a few weeks—and eat bluegill and whatever else is up there.”
Pad Particulars
Like any aquatic habitat, not every pad field presents the same opportunity level. The bigger-is-better mentality might work for laydowns, docks, bridges, etc., but Garrett’s not necessarily on board with that notion for his pad selection.
“Here’s something a lot of people don’t understand about that type of vegetation: during the daytime, emergent vegetation gets its oxygen from the air,” he said. “But at nighttime, that vegetation gets its oxygen from the water.
“So, I don’t prefer to be around those big, massive pad fields during the spawn, because the oxygen levels can be too low for spawning fish. I like that isolated stuff. The smaller the clump, the better my chances of getting a bite (during the springtime).”
As he points out, while spawners need an oxygen-rich environment, the same applies to postspawners. For one thing, recovering females need that rejuvenating habitat, but fry guarders also want to keep their little ones tucked safely amid protecting cover with good, breathable water.
“Those fish need (good dissolved oxygen content) 24/7, so if you are around a big pad field, those fish will tend to live more toward the edge of that pad field,” he said.
Garrett’s pad picking criteria also includes leeward protection. Cold and warm fronts bring pad-whipping winds and bass don’t appreciate a bunch of stems smacking them in the face.
“A lot of times, I’ll look for south-facing banks or pockets, because those get more sunlight and they tend to warm up quicker,” he said. “If you can find pad fields on a south-facing bank that’s protected from the wind, that’s ideal.”
What to Throw
Once he locates the right scenario, he go-to is a Texas-rigged Strike King Ocho stick worm. With a 1/8-ounce weight, this bait easily slides in and out of cover without blowing unseen opportunities.
“When I’m flipping spatterdock, I take into consideration that there could be a bed fish just about anywhere, so something light and non-intrusive allows me to cover water without spooking those fish with something that’s too big,” Garret said. “For the outside edge for pre and postspawners, I like to imitate shad with a 3/8-ounce SK Tour Grade double willow spinnerbait.”
For surprising prespawners and postspawners cooling their heels under flat pads, flipping the bigger profile of a Strike King Rodent with a heavier weight often delivers the bites. Other productive options include a Strike King Sexy Frog and a Strike King Tour Grade Swim Jig with a Strike King Rage Craw or Menace.
Positioning tip: “I always like to keep the wind in my face, so I don’t get blown around,” Garrett said. “Don’t avoid big pad fields, but focus on that outside edge and look for isolated clumps.”
「リリーパッドには2種類あります。1つは水面に横に広がるタイプのFragrant Waterlily(フラグラントウォーターリリー)、もう1つは水面からstand up above(垂直に突き出している)タイプのSpatterdock(スパッターダック)で、俗に"cow lily(カウリリー)"と呼ばれています」とギャレットは説明します。
「横に広がるリリーパッドの魅力は主にシェードを提供してくれる点にあります。日陰は特に春先は他の自然な隠れ場所があまりない中で、非常に重要な役割を果たします。ホテイアオイやカナダ藻、その他の水草はまだ十分に伸びきっておらず、まとまっているわけでもありません。ですので、日陰のあるスイレンの下は本当に重要な場所なのです」
シェードの価値: 「もちろん、バス以外にも日陰は魅力的です。日陰という快適な環境と、プランクトンや水生昆虫が多いことを考えると、ブルーギルなどのサンフィッシュが大量にそのシェードの下に隠れているのは間違いありません。」
「そういった状況下で、プリスポーンのバスがその付近をうろついており、夢中で餌を食べているブルーギルを簡単に食べているでしょう。まるでフードコートのように。」
縦にのびるリリーパッド(スパッターダック)の利点: 「スパッターダックに関しては、多くの場合、ハードボトムに生えています。このタイプのパッドは密集して生えているので、根元は典型的に小さくてコンパクトになります。ですので、バスが産卵するのに最適なスポットなのです」
「このリリーパッドは平たく広がるタイプとは異なり、日光が十分に差し込めます。そのため産卵に適しており、日光がベッドと卵に当たることができます」
ポストスポーンバスの動き: 「リリーパッドでの産卵を選んだバスは、産卵を終えた後に必ずしもすぐにここから去るわけではありません。確かに彼らは適切なタイミングでベッドから離れますが、完全に去ってしまうわけではありません。」
「産卵前に必要としていた日陰と餌場は、ポストスポーンにとっても同様に重要だからです」
「産卵が終わった直後から彼らは深場に移動するわけではありません。数週間は浅場に留まり、そこでブルーギルなどを食べ続けるのです」
良いリリーパッドの条件
「他の水中の生息地と同様に、全てのリリーパッドが同じようにチャンスとなるわけではありません。レイダウンツリーや桟橋、橋などでは大きいほど良いと思われますが、ギャレット氏はリリーパッドについてはその考え方には必ずしも賛成していません。」
「この種の浮き草についてたくさんの人が理解していないことがあります。昼間は空気中から酸素を取り入れますが、夜間は水中から酸素を取り入れているのです。」
「ですので私は産卵期には大きく広がった巨大なリリーパッドエリアを好みません。酸素レベルが低くなってしまい産卵には適さないからです。私は孤立したリリーパッドのほうが好みです。規模が小さいほど、春先にバイトが来る確率が上がります」
産卵に酸素が豊富な環境が必要なように、ポストスポーンのバスにとっても同様です。まず体力を回復させる必要がある産卵を終えたメスには、気分転換のためにもそういった環境が必要不可欠です。また子育て中のバスも、稚魚を隠れ場所に安全に守るため、呼吸しやすい良好な水質を求めています。
「それらのバスは24時間体制で良好な溶存酸素量を必要とするので、大きなパッドフィールドの周りにいる場合、リリーパッドエッジにいる傾向があります」
ギャレットのリリーパッド選びの基準には、風の影響を避けられる場所も含まれています。寒暖の入れ替わりで強い風が吹くと、リリーパッドの茎がなびいてバスを直撃し、バスはそれが気に入らないようです。
「多くの場合、私は南向きのストレッチやワンドを探します。そこは日光をたくさん受けて温まりやすく、風の影響も受けづらいので理想的なのです。南向きの斜面で風を避けられているリリーパッドがあれば最高ですね」
タックルとテクニック
そういった理想的な場所を見つけたら、メインで使うのはStrike King オチョです。1/8オンスのシンカーを付ければ、このルアーは簡単にカバーの中に出入りでき、見落としがちなチャンスを逃がしません。
「スパッターダックの間をフリッピングする際は、どこにでもベッドフィッシュがいる可能性を考え、大きすぎるものは避けて、軽くて控えめなものを使う必要があります。そうすれば魚を驚かせずに広範囲をカバーできます」とギャレットは言います。「産卵前後のバスが外周にいる場合は、3/8オンスのSKツアーグレード ダブルウィロースピナーベイトでシャッドを模して狙います」
横に広がるリリーパッドの下にいるバスに気付かせるには、Strike King ロデントのようなやや大きめの形状で重めのシンカーを使ったフリッピングがおすすめです。他の有効な選択肢としては、Strike King セクシーフロッグやStrike King ツアーグレードスイムジグにレイジクローなどがあります。
ポジショニング: 「風は必ず顔から受けるようにするのが好ましいです。そうすれば風で流されずに済みます」とギャレットは言います。「大きなリリーパッドエリアは避けるのではなくエッジに集中するか、小さなリリーパッドエリアに的を絞るのがコツです」
このようにバスプロのギャレットから、春のリリーパッド攻略のさまざまなポイントが説明されましたね。
リリーパッドの種類による特性の違い、魚の動きと求める環境、釣り方のテクニックなど、詳しいアドバイスが語られていました。
リリーパッドはやはり春のスポーニングシーズンから狙い目のスポットとなるようですが、ギャレットの視点を見習って上手く攻略することがカギとなりそうです。
とくに広大なリリーパッドはむしろ不利となること(そういう場所ではエッジに集中すること)、南向きという場所、使うルアー、位置取りなど、さまざまな要素を意識しながらアプローチすることが大切と言うことです。
他には、リリーパッドエリアは植物保護区(進入禁止)になっているフィールドもあるかもしれませんし、エレキに絡みつくとバッテリーの消耗を早めたりモーターの故障を引き起こす可能性もあることなど、釣りに直接関係ないことにも注意しながら、適切に攻略したいものですね。
この記事のおかげでリリーパッドの釣りがしたくなりました笑
皆さんもぜひ、春のリリーパッドに潜むビッグバスをゲットしてくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!