とにかくデカバスが釣りたい方へ

2019年1月26日

とにかくデカバスが釣りたい方へ

Photo by bassmaster.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより”So you want a giant”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com ”So you want a giant”by Mark Menendez January 22, 2019

 

前回、マーク・メネンデス氏による「冷たい水はバスに良い」というコラムをご紹介させていただいたのですが、そのコラムの中でバスが大きくなるには休息が必要だということが書かれていました。

ご覧になっていない方はこちらをどうぞ

https://nojiriko-fishing.net/%E5%86%B7%E3%81%9F%E3%81%84%E6%B0%B4%E3%81%AF%E3%83%90%E3%82%B9%E3%81%AB%E8%89%AF%E3%81%84/

彼はバス釣りを愛すると同時にバスのことも愛しています。

トーナメントアングラーとして大きなバスを釣りたいという一方で、あくまでバスが健康的に大きくなることを望んでいるようです。

トーナメンターというのは、基本的にはジャイアントバスを釣ることを目的としていません。一番簡単にリミットメイクできる最大平均サイズの魚を5本釣ることが最優先で(それがそもそも簡単ではないのですが)、そういう魚でリミットメイクできたあとで、入れ替えるキッカーフィッシュを探すものだと思います。毎試合毎試合、世界記録のバスを狙うことはおそらくしていないと思います。

しかしそこは54歳になるバスマスターエリートのベテラントーナメンターのメネンデスです。

試合では狙わないとしても、そういった記録級のジャイアントバスについてもよく把握されているもので、そういう知識をこのオフシーズンに私たちに共有してくれます。

この記事は前回の続きで、真のジャイアントバスを狙うことについて書かれています。記録級のジャイアントバスとは一体どういう存在なのか、そしてそれを釣るにはどうしたらいいのか。

我こそはビッグバスハンターという方も、そうでない方も、ぜひ読んでみてください。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

とにかくでかいバスが釣りたい方へ

Every bass angler wants a giant. There’s something about that 10-pound mark that’ll set you apart from your buddies. But is it a realistic goal?

The answer to that question is maybe. It depends on where you fish, how hard you’re willing to work and how many fishless days you’re willing to endure.

In my last column we talked about the importance of cold water and rest when it comes to making a giant bass. Along with that, however, a giant will need a fairly long growing season and plenty of easily captured forage. Those conditions only exist in a few places — the Deep South, Florida, Texas and California for the most part.

And even if a bass lives in one of those places, and has everything else she needs, she’ll still have to be blessed with special genetics. Very few bass have the physical makeup to grow into a giant. Think about this in the context of an NBA basketball player. How many men grow that tall? And out of those who do, how many have the physical skills to play at that level?

Back when I was studying fish biology I learned some interesting facts about big bass. If I remember right — it’s been a while — only one in 5,000 bass fry make it to 2 pounds. Out of those 5,000 only one will make it to 5 pounds. We didn’t have any information beyond that, but you can do the math. Giants are few and far between.

My own fishing career serves as an example. I’ve fished 35 years and I spend an average of 150 days each year on the water. Assuming I average eight hours per day fishing that’s a total of 42,000 hours of bass fishing. During those hours I’m targeting bigger fish. That’s the only way you win a tournament.

My largest bass to date is a 13 pound, 9 ounce brute. I have another one that weighed in at 11 pounds. Past that I’ve caught another four or five that tipped the scales at 10 pounds. That’s a total of six or seven double-digit bass during my entire career.

Keep something else in mind, too. I’ve fished a good portion of my life in the bigger bass places I just mentioned. And one other thing: Every 10-pound or better bass I’ve ever caught has come from Texas waters.

In truth, that’s better than average. There are a lot of professional anglers who have fished as long as me but haven’t caught more than one, some none at all. That’s not because I have better bass fishing skills. It’s because luck is a factor when it comes to giants.

There is another side to what I’m saying, however. There are anglers who make it their life’s goal to catch giants. They spend countless days investigating the waters they fish. They find the spots on the spots that are likely to harbor a giant and then they spend day after day trying to catch her. They’re single-minded about what they do, and they’re willing to pay a high price to do it.

Do you have that mindset? If so, and if you live where the giants live, you can do it. For most of us, however, we’ll have more fun if we fish hard and hope for the best.

If that hope turns into reality and you are fortunate enough to catch one, please handle it with care. Keep her wet and support her belly while you take a handful of pictures and then release her immediately. It’s important to preserve her genetics.

あらゆるバスアングラーはデカバスを望んでいます。仲間(ライバル)に差をつけるという意味で、10ポンドオーバーの魚というのはいいと思います。しかし、それは現実的な目標なのでしょうか?

その質問への答えは、可能性はある、です。それはあなたがどこで釣りをするか、あなたがどれだけ懸命に取り組めるか、そして魚が釣れないことにどれだけの日数を耐えられるかによります。

私の前回のコラムでは、冷たい水とそれがジャイアントバスを育てることになる休息の重要性について話しました。しかしそれに加えて、ジャイアントバスになるにはかなり長い成長期間とたくさんの簡単に食べれるエサを必要とするでしょう。そのような状況は限られた場所(アメリカ最南端の地域、フロリダ、テキサス、カリフォルニア)にのみ存在します。

たとえそれらの場所のどこかバスが住んでいて、そしてそのバスが必要とする成長期間と多くのエサがあったとしても、それでもまだ特別な遺伝子に恵まれていなければならないでしょう。非常に少数のバスしかジャイアントバスに成長するための物理的な構造を持っていません。 NBAのバスケットボール選手たちのこれまでを振り返ってこれに当てはめてみてください。どれくらいの選手がけたはずれに高い身長でしょうか?そして、そうしたずば抜けて高い身長の人たちの中で、そのレベルについていける身体能力があったでしょうか。(これまでNBA(アメリカのプロバスケットボール)で、大きすぎる選手で大活躍した選手はかなり少ない)

私が魚の生物学を勉強していたとき、私はビッグバスについての興味深い事実をいくつか学びました。私の記憶が正しければ(なんせ昔のことなので)、5000匹のバスの稚魚のうち2パウンダー(キロフィッシュ)に成長するのはたった1匹です。ということは5パウンダーになる可能性があるのも5,000匹に1匹ということです。それ以上の情報はありませんが、算数ができる方ならわかると思います。ジャイアントバスはほとんどいないということです。

私自身の釣り歴を例にしてもわかります。私は35年間釣りをしてきて、毎年平均150日はフィールドに出ています。1日平均8時間の釣りをするとすれば、年間合計42,000時間バス釣りをします。その時間私はより大きなバスを釣ろうとします。それがトーナメントに勝つ唯一の方法だからです。

今日までの私の最大のバスは13ポンド9オンス(約6キロ)のバケモノです。他に11ポンドをウェイインしたこともあります。10ポンドオーバーで言えばこれまでに4~5匹を釣りました。私の釣り歴をもってしても、10ポンドオーバーは全部で6〜7匹なのです。

他にも覚えておいてください。私が今言及したこれまでの釣り人生で釣ったデカバスはどこで釣ったかということ。そうです、私がこれまでに釣ったことがある10ポンド以上のバスは全てテキサス州のフィールドでした。

実際、そこのアベレージサイズは大きいです。そこではこれまでに多くのプロアングラーが私より長く釣りをしてきましたが、1匹も10パウンダーが釣れていないプロは多くいます。私がより高いバス釣りのスキルを持っているからではありません。ジャイアントバスを釣るには運も必要になるからなのです。

しかし、私が言っていることには別の側面もあります。ジャイアントバスを釣ることを人生の目標にしているアングラーがいます。彼らは数え切れないほどの日数をかけて自分たちが釣るフィールドを調査しています。彼らはジャイアントのいそうなスポットのさらにスポットを見つけて、その上でジャイアントを釣ろうとする日々過ごします。彼らはひたむきに自分と向き合い、そのために高い代償を払っても構わないと思っています。

あなたにはその覚悟がありますか?もしあるなら、そしてあなたがジャイアントバスのいるところに住んでいれば、あなたには可能性があります。しかし、私たちのほとんどは、一生懸命にそして楽しく釣りをして、自己記録が出ればいいなと思っているものですよね。

もしその希望が現実となり、ジャイアントバスを釣る幸運に恵まれたならば、そのバスは慎重に扱ってください。写真を撮るときはバスを絶えず濡らし、お腹を支え、できるだけ早くリリースしてあげてください。その遺伝子を守ることは重要なことなのです。


 

いかがでしょうか。

2009年に世界記録のバスを釣った栗田学さんの当時の記事を思い出してみても、たしかにかなりストイックで、常識を超えた考えの持ち主だったように記憶しています。(もちろん、バス釣りに限ってでしょうけど)

またデプスの奥村和正社長がメディアでよく言う言葉にも、40アップの延長線上に50アップはいない。それは60も70も同じ。といった言葉があったと思います。

私のような凡人には到底たどり着けない場所に、ジャイアントバスはいるのだと思います。

現在、世界記録を狙っているようなビッグバスハンターの方々には当たり前のような記事だったかもしれませんが(すみません)、世界にも同じような境遇の方がいることに共感されたのではないでしょうか。

また、これから世界記録のみを狙おうと企んでいる方々には、いい刺激になる記事だと思います。

ぜひ、再びこの日本から世界記録を出していただきたいと思います。

 

そして私のシーバスの師匠(と呼びたい方)も、魚の取り扱いについてメネンデスと同じようなことを言っていました。

「ランカーフィッシュというのはそれだけで貴重な資源だから、そのビッグフィッシュになった遺伝子をなるべく残すため、釣ったらなるべく早く返してあげよう。」

ゲームフィッシングは漁ではないから、釣った魚を食べて供養するという日本特有の考え方がない分、よりリスペクトを持つということでした。

 

デカい魚を求める方というのは、一見すると豪快な豪傑漢に見えても、実は魚の取り扱いはかなり丁寧で慎重な方が多いことも忘れてはいけないと思います。

そういうギャップがまた、かっこいいですよね。

皆さんはバスへのリスペクト、持ってらっしゃいますか。

 

それではまた。

 

毎度ありがとうございます!